第三話 |
世界大会初戦を辛くも勝利したイナズマジャパン。次なる相手はオーストラリア代表、ビッグウェイブス。勝利の勢いをもって一致団結して挑む日本代表。そこに小さな不協和音が響き始めていることに誰も気付くこともなく……。
『VSビッグウェイブス 〜攻略不可能?! サックアウトの恐怖!〜』
ひんやりと冷たい風が頬を撫で、ふと意識は眠りから目覚めへと移る。普段ならば深い眠りからの優しい目覚め。柔らかな羽毛のベッドともっとも過ごしやすい室温に調整されたそれは、今回に限っては程遠い、全身が痛みに悲鳴をあげる覚醒であった。
神童「痛っ……」
全身に走る痛みはまずは酷い打撲の痛み。つぎに背中から後頭部にかけての固く冷たい地面の痛み。目覚めきらないというより、痛みで朦朧とする頭で薄暗い室内を見渡す。壁と壁の隙間からわずかに差し込む光を頼りに目を凝らせば、そこは粗雑な石造りの部屋だとわかる。
広さは極端に狭く、四畳半もないだろう。大人なら足を伸ばして眠れるかどうかといったところだ。それに対して天井はやたらと高い。ざっと見て二階、いや三階ほどの高さがあるだろう。天井近くにのみ小さな窓のようなものが見て取れるが、その光はまともに下を照らしていない。
三方は石の壁。残る一方向だけは石ではないが鉄格子である。外に出ることなど望めない状況だ。
神童「ここは一体……」
???「気が付いたみたいだね」
鉄格子の奥、薄闇の中から聞き覚えのある声がする。神童は驚きとこの状況に対する情報を得られるかもしれないと逸る気持ちを抑えつつ、闇の中へと目を凝らす。そこには神童もよく知る少年が疲れた様子で体育座りをしていた。
神童「な、なんで…… なんで君がここにいるんだ、フェイ……」
フェイ「なんで……か。くくっ…… ははっ!」
神童の問いかけにフェイは今にも泣いてしまいそうな枯れた笑いをもらす。
フェイ「本当、なんでだろうね。僕はただ出番が欲しかっただけなのに……。なんとかして日本代表に紛れ込んで試合にでようとしていただけだったのに!」
神童「フェイ……。いや、いくらなんでも紛れ込むなんて無理だろう。人数とか見慣れない選手がいるとか、すぐにばれてしまうぞ」
フェイ「ちょっと、君がそれを言うの?! さすがに君に言われたくないよ!」
神童「落ち着け、フェイ。ともかく状況を整理したい。俺たちはなんでこんなところにいるんだ?」
フェイがこんな状況であっても、自分のことをいくらツッコまれても冷静さを失わず、的確な判断を下すことに尽力する。かつては雷門中学でのキャプテンを務め、現在はイナズマジャパンの存在するはずのない十二番目のプレイヤーとして戦っているだけのことはある。
フェイ「ごめん、少し取り乱したね。えーと、その様子だと韓国戦のあとのことは何も覚えてないみたいだね」
神童「韓国戦の後? ……そういえば、あの試合のあとのことがうやむやになって……」
フェイ「じゃあ、そこから話そうか。韓国戦で最後のシュート、あの勝敗には特に関係のないごり押しの追加点を入れると同時に試合が終了した」
神童「そこまでは覚えている。そのあと…… 確か、急に後頭部に酷い痛みを覚えて……」
フェイ「そうか。君は最初の襲撃でやられてしまってたんだね」
フェイは神童のここにいることを覚えていないことに納得した様子を見せる。
神童「どういうことだ? 最初の襲撃とはなんなんだ?」
フェイ「君は韓国チームのサポーターにやられたんだよ」
神童「サポーターに?」
フェイ「試合終了と同時に韓国チームの選手とサポーターが暴れだしてね。特に最後の勝敗とは関係ないのにわざわざシュートを余計に決められたことに怒って、空き瓶や辛いだけで旨みのないラーメン、果ては隠し持っていたバールのようなものを次々と投げ込み、日本代表へと襲い掛かってきたんだ。君はその最初に投げ込まれた何かに当たって気を失ってしまったんだろうね」
神童「……そんなことがあったのか。それじゃあ、ここは病院……なわけはないな。とてもじゃないが衛生的なんて思えない場所だ」
フェイ「問題はこのあとだよ。暴動はその場にいた九坂とドナルドによって一方的に鎮圧された。そこへ遅れて警官隊が暴動の鎮圧にやってきた。この状況で警官隊がどう動くかわからない君じゃないだろ?」
フェイの質問に神童はごくりと喉を鳴らす。襲い掛かってきたのは韓国チームの選手とサポーターだ。しかし、それを身を守るためとはいえ九坂とドナルドは駆逐してしまった。原因はどうであれ手を出してしまったこと。いや、そもそも原因を知らずにこの光景を見たものが動くことといえば……
神童「まさか…… 捕まったのか、俺たちは……!」
フェイ「さすが、察しがいいね」
神童「ちょっと待て! 九坂やドナルドはともかく、俺なんて思い切り被害者じゃないか! なんで捕まるんだ! と、いうかその原因の韓国チームと九坂やドナルドはどうした?!」
フェイ「九坂とドナルド…… と、いうかイナズマジャパン全員は逃げたよ。彼らは何か警察に対して特別な嗅覚でも持っているのかな。パトカーが到着する直前に見事といえる立ち去り方をしたよ。天馬と剣城はあの監督の指示で逃げ遅れずに済んだみたいだけど」
神童「くそっ! 黒岩監督、あなたという人は!」
フェイ「僕は出番が欲しくってさ。それで暴動のどさくさに紛れてイナズマジャパンのメンバーになるつもりだったのに、逃げ遅れてこの様だよ。おまけにこんなもの持ってたから言い逃れもできなくてさ……」
そういってフェイは懐からワンダバの腕を取り出す。
フェイ「なんかもうサッカーの暴動どころじゃない扱いだよ! おまけにこの時代の国籍ないから不法入国者だよ! 身元引受人もいないよ! イナズマジャパンに入れない前科者だよ!」
神童「イナズマジャパンを前科者の集いみたいにいうな! 少なくとも俺と剣城は前科はない!」
フェイ「天馬は?」
神童「知らん!」
何かやってそうな目で見られる天馬であった。
神童「それでここは留置場かなにかか。まあ、次の試合までには被害者ということも証明されて出られるだろう」
フェイ「そううまくいくかな?」
この状況をなんとかできると考えている神童に対して、フェイはぽつりと周囲のものさえも暗く沈めるようなつぶやきを漏らす。
神童「どういう意味だ?」
フェイ「……この暴動での逮捕者は日韓で数名と発表があったけれど、ここに韓国側の逮捕者はいないんだ」
神童「なん……だと?!」
それはあまりに異常としかいいようがないことだ。暴動を起こした側が捕まらず、被害を受けたものがこうして冷たい牢獄に追いやられる。信じがたいことである。だが、それは事実だと神童は身を持って思い知っている。
フェイ「ここは新大久保プリズン。日本にありながら日本の法律が通用しない最悪の刑務所……!」
『VSビッグウェイブス 〜新必殺技?! 止めろ、伊吹!〜』
フェイ「ここは新大久保プリズン。日本にありながら日本の法律が通用しない最悪の刑務所……!」
新大久保プリズン……。その名だけなら耳にしたことがあるものも多いことだろう。日本にありながら日本でない。いつ、誰が、どうやって建てたのかもわからない。ただ新大久保のどこかにあるとだけ言われる刑務所。あまりの胡散臭さに都市伝説の類とされがちだが、それは存在するという証言は後を絶たない。
神童「噂程度には聞いたことはあったが。しかし、まさか実在するなんて……」
フェイ「未来のデータベースにアクセスしてみたら、ここに入れられた者は不当な裁判で不当な刑期を押し付けられ、二度と外に出られないらしい。無論、脱獄なんて無理だろうね」
神童「馬鹿な! それじゃあ、次のビッグウェイブスとの試合はどうするんだ?! 俺がいかないで誰がゴールを守るっていうんだ!」
フェイ「まだ、そんなことを言ってる余裕があるんだね。でも、それももう終わりだよ。いい加減、代表入りなんて諦めて、僕と一緒にもう出番のない終わったキャラになろうよ。ほら、ここには仲間もたくさんいるんだ……」
フェイはそういって周囲の牢獄へ手を向ける。暗闇に目が慣れてきてそこに見知った顔がいたことに気付く。
一乃「ひもじいよぉ……」
青山「出番が欲しいよぉ……」
スネ夫「のび太にジャイアンめ! 絶対にここから脱獄して、次はお前らをここにぶちこんでやる!」
吹雪「北海道行きの飛行機に乗ったのに、なんで刑務所に入れられるんだ……!」
鬼道「馬鹿な……。俺には出番があったはずなのに、なんでこんなところにいるんだ……」
ムッ苦「おのれ…… おのれ、緑芋虫野郎め……! 冤罪を着せたはずなのに自らそれを晴らして私をこんなところへ送るなんて許せませんぞ!」
神童「な、なんだ、これは……!」
そこはまさにもう出番のない者たちの行き着く場所。もう名も忘れられてもおかしくない者たちの墓場であった。
フェイ「怖がることなんて何もないんだ。さあ、出番のなくなった者同士、ここで静かに暮らそうよ。ふふっ、ははは……」
絶望に感化されてしまったフェイの言葉は虚しく闇へと溶けてゆく。強い意志を持ち続けることが出来なければ、いずれ自分も同じ状態になってしまうだろう。ならば、まだ意志を持ち続けていることが出来る今のうちに脱獄をするしかない。次の試合までに脱獄を成功させなければならない以上、どちらに転んでも選択肢はこれしかないということだ。
神童「悪いが俺はここを脱獄させてもらう」
フェイ「無駄だ……って言ってもわからないみたいだね。さすがは代表メンバーに紛れ込むだけはあるね。だからもう止めるのはやめるよ」
神童「フェイ、お前はどうする?」
フェイ「ごめん、僕はもう無理みたいだ……。正直、僕はどんなキャラだったのかすら作者は忘れかけているからね……。これ以上、出番を増やしてもらえそうにないんだ……」
神童「そうか……」
フェイは既に声だけでなくその姿さえも闇に溶けていた。もう長くは語れまい。それに気付いた神童はそれ以上、かける言葉を見失う。
フェイ「……僕は無理だけど、もし仲間を望むなら…… 更に地下へ…… そこにもっとも危険な囚人たちが…… きっと脱獄の手助けを……」
薄れゆく声。もう一度、フェイを姿をみようと顔をあげても、牢屋に横たわるのは深い深い闇。神童は振り返ることなく脱獄への決意を新たにするのだった。
牢屋の扉にかけられている南京錠はひどく粗悪なもので適当にいじっていたら簡単に開いてしまった。看守の巡回はおざなりで、まともに働いていないことが多かった。
食事は辛いだけで旨みのないラーメンばかり。たまに虫が入っているため、裏ルートで入手したフランス料理しか口にできない日々が続いた。
総合的に見れば規律もへったくれもない監獄だ。脱獄を試みる神童にとっては返って好都合であるが、こんなおざなりでも誰も脱獄に成功したことがない理由を知ることとなる。
神童が施設の情報を集めるために最下層の囚人たちのもとを訪れていたときのことだ。
神童「出口が……ないだと?!」
古参の囚人から聞き出した情報はあまりに無情なものであった。
QB「ない……というのは正確じゃないね。正しくは出口といえるものはない……だよ」
神童「同じじゃないのか! いや、そもそもここに入れられた以上、入口があるはず。少なくともそこから出ればいいじゃないか!」
QB「入口は必ずしも出口になるわけではないよ。それとも君は十五メートルの高さにある入口を出口とするのかい?」
神童「高さ……十五メートル……?!」
神童たちの入ってきた入口。それは十五メートルの絶壁の先にある小さな穴だった。ここに入れられるものは全てこの穴から落とされる。QBの言うとおり、もとより出口といえるものなどなかったのだ。かといって壁を破っての脱獄もまた不可能。神童たちのいる場所は地下十五メートルなのだから。
神童「ふざけるな! 十五メートルの高さからこんなところへ落とされただと?! 体が傷んだのは殴られたからだと思ったら、あんな高さから落とされたからじゃないか!」
QB「あれ? 怒りの矛先はそっちなのかい?」
正しき怒りを胸に、神童は再び脱獄への決意を強くするのだった。
しかし、この単純だが絶対的な監獄からの脱獄はホーリーロードを優勝するよりも困難に思えた。せめて何か道具を入手することができたなら打破することも可能だろうが、あるものなど辛いだけで旨みのないラーメンくらい……。
神童「それでも俺は…… 俺がいかなければ、誰が日本代表のゴールを守るというんだ! ……俺のいない間、持ちこたえていてくれ天馬、剣城……」
『VSビッグウェイブス 〜決めろ! 勝利へのシュート〜』
神童「新大久保プリズンにきてから随分と日が経った気がする……」
QB「信長とミキシマックスするのと同じくらいの日にちが過ぎたんじゃないかな」
白竜「だが、そのおかげで戦略は十分にそろったはずだ」
暗犯マン「僕たちの力をもってすればここからの脱獄も容易なことさ」
華麗犯マン「フゥーッ! 華麗に脱獄してあげよう」
色犯マン「ついでに美しい僕をこんな汚い場所へ陥れた罰を与えてあげよう」
怒羅えもん「油断は禁物だよ。たとえ脱獄してもずっと追われる身になっても困るからね」
ムッ苦「それなら問題ありませんぞ。とりあえずこの監獄の関係者の一族郎党と緑芋虫の情報は狩屋君が調査済みですぞ。必要なら更に用意していただけますぞ」
吹雪「もちろん、外の仲間への連絡も十分だよ。合図ひとつ送ればヘリがとんでくるよ」
長い、とても長い戦いの果てに仲間、情報は十分にそろった。最後に残るは決行の勇気だけだ。
神童「脱獄に失敗したら、監視の目は厳しくなり二度と脱獄などできなくなるだろう。チャンスは一度きり……」
怖くないといえば嘘になる。だが、行動を起こさなければ何も変わることもないまま。それに慣れてしまうことのほうがよほど恐ろしいことだ。それを覆すために神童は仲間たちを見回してから、最初の一歩を踏み出す。
神童「……よし」
新大久保プリズンに囚われた最強の囚人たちが今、動き出す。
神童「……いくぞ」
脱獄イレブン・キャプテン、神童――
日本代表選抜から漏れながらもなぜか12人目の選手として試合に紛れ込むチームの司令塔。しかしその栄光の立場から一転、無実の罪で新大久保プリズンへと落とされてしまう。次のビッグウェイブスとの戦いへ身を投じるために脱獄へと行動を起こす。
QB「僕もそろそろ行動を移さないとね」
脱獄イレブン・DF、QB――
少女誘拐容疑にて判明している限りで前科998犯。日本代表の最終選考まで残りながらも謎の少女に射殺されてその座を逃した悲劇の雄。再度の射殺を警戒して自ら新大久保プリズンへと身を隠していたが、神童との決死の勝負に敗れ、脱獄を協力することになったのは記憶に新しい。
白竜「究極の脱獄というものを見せてやる」
脱獄イレブン・FW、白竜――
元アンリミテッドアダルト、およびZ−ERO所属。代表落ちしたことにより、更なる強さを求め、最も過酷な環境である新大久保プリズンへと自ら入った。この監獄での壮絶な修練により限界を遥かに超えた実力を手にすることができたが、出る方法を考えていなかったため、神童に協力することになった(前回のあらすじより抜粋)
暗犯マン「久しぶりのシャバか。楽しみだよ」
華麗犯マン「るらららら〜。華麗に脱獄したら何をしたい?」
色犯マン「ふぅーっ! 僕は美しさという罪を背負っているからね。また罪を重ねてしまうだけさ」
脱獄イレブン・MF、東西南北沢 暗犯マン、華麗犯マン、食犯マン――
誰が東沢で誰が南沢だったかはもう忘れさられた四人組。前科は四人揃えて2625犯。その華麗にして美しく、そして気付かれることのない犯行は黒沢監督さえも唸らせたほど。しかし、代表確定の寸前で四人揃って新大久保プリズンへと送られてしまい、代表入りを逃してしまう。入ったときは四人だったはずだがなぜか今は三人しかいないといわれる。
怒羅えもん「うふふ、これでやっとのび太君のもとへ帰れるよ」
脱獄イレブン・GK、怒羅えもん――
時空管理法違反にて前科903犯。スネ夫の策略により無実の前科を3犯追加され逃走を繰り返していたがついに捕縛、新大久保プリズンへと送られることとなった。監獄では新米であるが僅か30分で邪魔者を全て排除した手並みはさすがのもの。脱獄を志す神童に共感し、仲間となった(次回のあらすじ)
ムッ苦「今度はあの緑芋虫がここに這いつくばる番ですぞ」
脱獄イレブン・DF、ムッ苦――
数多の謀略を繰り返して前科955犯。餓チャピンに濡れ衣をきせようとするが、逆に論破されて自らの罪であることを見透かされてしまう。その詰めの甘さゆえに日本代表も落ち、新大久保プリズンへ送られるというどん底に陥る。しかし、この監獄にて謀略に更なる磨きをかけて脱獄を狙う。神童には別に誘われていないがこっそりとついてきていることは内緒だ。
吹雪「黒沢監督……。日本代表監督の座を奪われることを恐れて僕をこんなところへ送ったことを後悔するときが来たみたいだね」
脱獄イレブン・監督、吹雪――
ニート。誤認逮捕の末に網走刑務所送りになったはずだが、なぜか新大久保プリズンへとやってきた。誤認逮捕であることが判明したため、もうすぐ釈放されることを彼はまだ知らない。
最強イレブンは脱獄へと、外の光へと再び歩みだす。
それを待ち受けていたのは悪徳看守たちであった。その傍らには看守たちに100点が入った状態のスコアボードがあった。
神童「全てはお見通しというわけか……」
QB「開始早々に100点のハンデありの試合か。これじゃあジャッジなんて期待できそうにないだろうね」
白竜「いいじゃないか。一人残らず立てなくすればいいだけの話だろう」
ムッ苦「腕がなりますぞー!」
神童「俺たちの力、みせてやろう! いくぞ、みんな!」
全員「おぉーーーーー!!」
神童たちの光を求める戦いが今、始まる――
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イナズマイレブンGO ギャラクシー 二次創作。作者HPより転載 | ||
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