ダンガンスクール[8] 山田一二三 |
【ダンガンロンパIfストーリー・ダンガンスクール】
【希望ヶ峰学園デノ生活】
【第8話・山田一ニ三】
【超高校級の同人作家】
【クガツ・ニジュウサンニチ】
その日、希望ヶ峰学園は多くの一般来場者で賑わっていた。なにせ、希望ヶ峰学園に通っている生徒はそのどれもが超高校級の才能の持ち主ばかり。そんな生徒達がその才能を活かして作り上げた物を売る祭典、文化祭なのだ。その全てが超高校級の生徒である彼らが自らの才能を作り上げた、素晴らしい文化祭である。
最もそれは物ばかりではない。【超高校級のアイドル】、舞園さやかはその才能でアイドル活動に勤しみ。【超高校級の野球選手】、桑田怜恩と【超高校級のスイマー】、朝比奈葵、【超高校級の格闘家】、大神さくらの3人は運動場でその身体のスペックを発揮し。【超高校級の占い師】、葉隠康比呂はその占いで客を呼んでいた。と言うよりも、形に残る形で文化祭にて商売を行っている生徒は約3名だけであった。いや3組だけだった。
「ですから、腐川冬子殿! 僕はただ作品を売っているだけですぞ! そちらにこちらの作品を非難するいわれはありませぬぞ!」
「う、うるさいわよ、この豚が。な、なによそのパチモンが。私の隣でそんなパチモンをう、売らないで欲しいわね」
教室の前の廊下で腐川冬子と山田一ニ三の2人が、机を並べてお互いにお互いの作品を非難している。腐川冬子が売っているのは地味目の少女(あからさまに腐川冬子似)とドS系の王子様系男子(あからさまに十神白夜似)の2人が恋に落ちる『地味な私が恋したS王子』と言う、シンデレラのような話。山田一ニ三が売っているのはアニメ『外道天使☆もちもちプリンセス』とその登場人物、プリンセスぶー子の同人である。
2人はお互いにお互いの作品を馬鹿にしていた。山田の売り子として手伝っていた苗木は「落ち着きなよ、2人とも……」と抑えるように言う。
「違いますぞ、腐川冬子殿! これは二次創作! その作品をリスペクトしているからこそ、描ける代物ですぞ! パチモン呼ばわりは酷いですぞ!」
「う、うるさいわね。もう良いわ、あたしはあっちで売っておくから。
待っててくださいね〜、白夜様〜!」
そう言って、沢山の出版物を持った状態で腐川は自ら別の場所に向かってしまった。多分、十神が居ると思われる図書室に向かったのであろう。残されたのは山田一ニ三と、その売り子として手伝いに来ていた苗木誠と霧切響子の3人であった。霧切は黙々と作業を行っているだけだったが。
「しかし、苗木誠殿、それに霧切響子殿。手伝ってくれてサンキューですぞ。僕1人では多分売りさばけずじまいでしたので!」
「ぼ、僕は自分の才能をなかなか文化祭の発表出来ないから」
「苗木君と同じよ。私も自分の才能をこういう場で発揮出来ないだけよ」
と、2人は謙遜するように言うが、山田は「いいえ、それは違いますぞ!」と言う。
「僕は2人の助けてくれると言う心遣いに感服致したのでありますぞ! 皆、1人では生きてはいけませぬ! 誰しも良い所を認め合ってこそ、本当の意味での『友達』になれるのですぞ! まぁ、僕は同人を作る際は必ず元の作品をリスペクトして作っていますがな!
だから本当に嬉しいのですぞ! これからもよろしくお願いするですぞ、苗木誠殿、霧切響子殿!」
そう言う山田の言葉になんだか言われて恥ずかしいと思う苗木。ちなみに霧切は「そう、ありがとう」と一言言って作業に戻っていた。
ちなみに文化祭の形に残る物を売る山田と腐川の2人で決めた対決は、意外にも【超高校級の暴走族】、大和田紋土と【超高校級の風紀委員】である石丸清多夏が手伝っていた【超高校級のプログラマー】、不二咲千尋が作っていたプログラム、【アルターエゴ】が2人の売り上げを越すほどの興味を引いていたのであった。
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ダンガンロンパIfストーリー。 もしも、彼ら彼女らが普通に学園生活を送っていたらどう言う生活を送っていたのか? 第8話、【超高校級の同人作家】山田一二三の話。 |
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