Look 〜妖魔〜 1話 【生活】
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Look 〜妖魔〜 1話

 

「こ〜んに〜ちわ〜!」

 

ある少女の声が、ルイの家に響く。

 

「あら〜ヒメカちゃん。こんにちは」

 

母さんはニコニコしながらヒメカに挨拶をする。

 

あれ…。

 

目があかない…。

 

自然と玄関からの声が耳に伝わってくる。

 

「ルイいますかぁ〜?」

 

ヒメカが、母さんに問う。

 

「それが、まだ寝てるのよ!」

 

母さんは、そのヒメカにメロメロな感じで言う。

 

「はっ!!やっと目が空いたし。」

 

ルイはそうつぶやくと、フトンの横にあった時計を見る。

 

「あああああああ、やべぇ!!今日、ヒメカと遊園地行く予定だったんだ!!」

 

あわてて、ルイは部屋から飛び出しリビングへ行くと。

 

「あ、ルイ!おはよっ!」

 

ヒメカは、それと同時に手を振る。

 

 

 

ん…。

 

 

「あれ…。おかしいな…。ちょっと俺疲れてるのかも…。」

 

いるはずがない。

 

あいつは、俺んちを知らないはず。

 

あれは、違う。いとこ。そうだ!いとこだ!

 

もう一度振り返って見てみると。

 

ニコニコした、ヒメカの姿があった。

 

「えええええええええええええええええええええええ」

 

ぴっぽぴっぽ。(10分後)

 

「ってことで〜。たまたま通りかかった席が隣の”影狼くん”に聞いたの!」

 

 

(30分前。)

 

 

「う〜ん、ルイっていつも帰るときはこの辺で消えるからなぁ〜どこだろ〜…。」

 

すると、目の前を黒い影が通る。

 

「あ!あの黒髪は!」

 

そう、ヒメカがつぶやくと。

 

「おぉ!ヒメカ!ひさしぶりだな!夏休みだもんなぁ〜!」

 

影狼はそう言うと

 

「あれ、ヒメカなんか肩に付いてるぞ。」

 

「ん、なになに。」

 

ヒメカが何もないじゃん、そう思い顔を正面に戻す

 

すると、手に持っていた蛙をヒメカの顔の前で投げる

 

「ぎゃああああああああああ!!!!」

 

ヒメカの奇声が近所中に響き渡る。

 

 

「ってな感じで、そのあと住所を聞いたの。」

 

ヒメカはやれやれという顔でルイに話した。

 

「それは、よかったな。うん。てか、なんで俺んちきたんだょ。時間までこなかったら帰っていいって言ったろ〜」

 

「だって〜たのしみだったんだもん。(よくなかったし。)」

 

「そ、そうか・・・。じゃあ、明日行くか!今日はもう無理そうだ(今小声で聞こえたような)」

 

「ちょっと待った。」

 

ヒメカがものすごい汗をかいているのがわかる。

 

「どうした?」

 

ルイもそれを悟ったように聞いてみる。

 

「そ・・れがぁ・・。今日さ、家に帰っても中に・・。入れないんだよね・・・。」

 

・・・。

 

「そうか、じゃあかえろう。」

 

「えええぇ、ちょっとそれはないでしょ〜こんなか弱い女の子に・・。野宿しろって言うの!?」

 

「てか、そもそもなんで入れないんだよ。」

 

すると、ヒメカは掌に頭をのせて肘をつくと。

 

「親とけんかした。」

 

「はい、仲直り。はい。おかえりなさ〜い」

 

「意味わからんがな!」

 

ぴっぽぴっぽ(3時間後)

 

「ま、まさかね・・・。」

 

テーブルにいつも並ぶのはおやじと弟合わせて四人。

 

「いち、に、さん、よん・・・。ご?」

 

いいや!数え間違えただけだ。

 

そうルイは心に言い聞かせる。

 

「いち、に、さん、よん、・・・。ご?一人多いいいいいいい!!!!!!」

 

「ん?ルイどうしたのぉ〜?」

 

「どおしたのぉ?じゃねーよっ!なんで、ヒメカお前が食卓にどうどうと座ってんだよ!」

 

「いやぁ。おばさんに拾われた?」

 

ヒメカは、そう言うと母さんの方に向いた、

 

「だって、スーパーマーケットの前で・・・。」

 

時はさかのぼる。2時間前ルイに追い出されたヒメカはスーパーの前で

 

「誰かぁ〜私をっ私を泊めて下さいぁ〜い」

 

泣きじゃくって倒れながらもヒメカはお願いする。

 

「あれ、ヒメカちゃんじゃない。」

 

すると、母さんはヒメカに手を差し伸べ

 

「連れて帰るわ。」

 

「連れて帰るわ。 じゃねーよ!」

 

ということで、一泊する事になったヒメカは部屋がない為

 

ルイと同じ部屋になってしまった。

 

まさか、悲劇がはじまるとは・・・。

 

「ふっふふふふ〜ん♪」

 

ヒメカは食事を終えた後お風呂に入っていた。

 

「ルイ〜〜?」

 

母さんがルイの事を呼ぶ。

 

「なんだよ〜〜。」

 

「ちょっとこれ、玄関においてきてくれる?」

 

「はいはい」

 

「よいっしょっと。あれ・・・。パジャマがない忘れちゃったのか。とりにいこーっと。」

 

「はぁ、このごろ母さんこき使・・・。」

 

ルイはそこで、硬直する。

 

なぜなら、目の前にタオル1枚の女が立っているからだ

 

「・・・。はひっ!」

 

・・・。

 

しばらく、沈黙が続いた。5秒くらいだろうか。

 

二人「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

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ぴぽぴぽ(1時間後)

 

 

そう言えば、部屋が一緒だった。。。

 

まじかよ・・・。

 

そう、思ったルイはしぶしぶ部屋に行くと。

 

「ルイッ!!」

 

ヒメカがなぜかとんで抱きついて来た。

 

「あわわわ・・・。」

 

すると、部屋には伝説の虫。

 

茶色くて、茶色い虫。

 

でかいやつもいれば、小さいやつもいる ”あの”伝説の”茶色い”虫。

 

伝説の虫「ゴキッ!」

 

ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!

 

ぴっぽ〜ぴっぽ〜(10分後)

 

「や、やっと、新聞紙で撃退したぞ…。」

 

「さっすがぁ、ルイ!!」

 

「ふふふ。まぁな。俺寝るから、寝るとき、電気消してくれよ〜?」

 

「うん、わかった。」

 

そして、ヒメカは読書の世界に入った。

 

あの性格からしてしなさそうな読書が大好きなのだからびっくりだ。

 

「ねね、ルイ〜?」

 

「んなんだよ。」

 

そう、返事しながらルイは布団に入る。

 

そのとき!!

 

椅子が、何かに引っかかってヒメカがルイの布団に飛び付く。

 

「おぇっ!!」

 

すると、唇が近づいてしまう。

 

「あ・・・。」

 

気づいた時には、その唇は触れ合っていた。

 

「なんてこった…。」

 

ルイは失神寸前だった。

 

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あとがき

 

 

ということで、Look〜妖魔〜1話。完です。

 

とか言っても、タイトルの妖魔が出てませんね!

 

まだ、今は平凡な生活で退屈すると思います。

 

3話あたりから、物語は急展開する予定となっておりますので

 

どうか、応援よろしくお願い致します。

 

コメントも大募集中です!!

 

 

Look 〜妖魔〜 2話

 

http://www.tinami.com/view/611162

 

 

 

 

 

 

 

説明
こんにちは。

作者の 渡狸卍里(仮名)です。

この物語は、妖魔という魔物と戦いその中で

謎の人物との対決や色々なファンタジー系が詰まった作品です。

ご視聴よろしくお願い致します。
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タグ
アクション オリジナル 恋愛 ファンタジー 妖魔 ルイ ヒメカ 

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