恋姫 華陀紀行4 |
正直に気での鍛練を舐めていた。
今現在まともに動かせそうな部位がほとんどないに等しい状態だ。
時は少し遡る。
「さて早速だが、先ずは身体全体に気を纏いながらの軽い組手を行う。」
「はい!」
自分の身体の気の流れを意識して強化し、全身を包み込むようにする。
「よし。出来たようだな。」
そう言うと、黄蓋は緩やかに近付いてきて軽くと言えるほどの突きを放ってきた。
それを軽く払おうとしたところ、逆にさわった瞬間はじかれてしまったのである。
「え?」
顔に当たる直前に止めてはくれたが、全く信じられない現象だった。
「何をボケッとしとるか!」
黄蓋からの叱責で直ぐに気持ちを切り替える。
「今のは一体何ですか?」
「気だと言っとるだろう。もう一度やるからな、今度はしっかりと気合いを入れんと痛い目にあうからな」
先程と同じように緩やかに近付いてきて軽く突いてくるように見えたが、先ほどと同じということだけは避けるべく、全身に気を纏うのではなく、みなぎらせるようにして迎え撃つ。
今度は辛うじて弾くことが出来たが、それだけで、いつもは感じることのない疲れを一気に感じていた。
「はあ・・はあ・・これだけ・・気合い入れて・・やっとですか・・」
「無駄が多いからに決まっとる。今度は手なら手、足なら足とかけるべきところへかけることだな。さあ!次々!」
こうして、午前中だけでへばってしまい、担がれていくのだった・・・体力には自信あったんだけどなぁ。
鍛練を始めて更に半年も経ってくると流石に色々となれてきた。
今では必要分のみ消費することで1日もつようになり、無手だけではなく、武器を使ったものも行えるようになってきた。
「坊主こっちへこい。」
朝食を食べ終え庭へと向かおうとしていたところを黄蓋に呼び止められる。
「坊主じゃなくて白夜なんだけど・・・」
最初の方は名前呼ぶのが恥ずかしいのかと思っていたが、ずっと言い続けられてしまうと、それが固定されてしまうと考え、何度も坊主ではなく真名で呼んでくれと頼んだが全く取り合ってはくれなかった。
最近は少し諦めムードが漂っている。
「今日は日頃のせいかを全て出してもらうぞ!自分の得物を持って庭にこい!待っとるからな!」
かなり気合いの入った佇まいに、身体が勝手に戦闘体勢をとってしまう。
部屋から黄蓋が出たことでへんな緊張感からは解放されたが、未だに心臓はばくばくと音をたてている。
(一体何をするつもりなんだ?)
考えながらも、急いで庭に行くべく武器を取りに部屋へと急いだ。
「やっと来たか」
庭では黄蓋が、剣を軽く振り回して準備をしていた。
「今日は全てを出し切れみたいなこと言われましたけど、どういうことでしょう?」
「私との立ち合いのためだな」
「何時もしてると思うのですが?」
「何時もの稽古とは違う!かなり気合いを入れんと怪我では済まんかもな。終わりは坊主が意識を無くすか、私に一撃入れるかだ!行くぞ!」
いうが早いか、一気にこちらへと攻め寄せてくる。
(確かにこの早さはいつもより遥かに早い!)
目と足、それに身体の芯幹へと気を送り、回避に全力をかける。
辛うじて避けたが、続く2撃目・3撃目が身体の端をかすっていく。
(このままじゃなにもできないまま負けちまう!相手は片手に剣ひとつ、一つで防いでもう片方で行くしかない!)
このままではじり貧になるのは目に見えているため、短期決戦で行くしかない!と気合いを入れ直し、初めてこちらからの攻撃を行っていく。
どうせなら遥か格上なのは分かりきってるので、多少のダメージは無視して当てることだけに掛ける!
その後すぐに意識を失った。
説明 | ||
本作品は華陀への転生ものです。 【注意事項】 素人の書きなぐりです。 はっきり言って自己満足なだけのものです。 一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。 また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。 |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
2668 | 2485 | 12 |
コメント | ||
「私と試合ためだな。」 ???(黄金拍車) | ||
タグ | ||
オリ 恋姫†無双 素人 華陀 黄蓋 | ||
Peruさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |