真・リリカルなのは 第九章 第二次ジュエルシード争奪編 第十四話 打ち破る幻術 |
キバの幻術を破れるのは自分かしか居ないと豪語し、別の場所に誘い込んだ カイト
幻術を打破できるのか?
カイト「さて、この辺でいいか」
キバ「………………………………………………………………………………………」
カイト「悪いが時間は掛けるつもりは無い」
ウィザード(双剣)を構える カイト
スピードでは圧倒的 有利だ
キバ「安心しろ、10秒で終わる」
カイト「何?」
キバ「((空間支配|エターナル・エルシオン))」
キバのレアスキルが発動する
カイト「!?」
キバとカイトの視線が合わさる
キバ「大切な者が散って逝くことに耐えられるかな?」
カイトに幻術を仕掛ける キバ
はやてやシグナムを倒したこの技
さらにユーノも、この技でやられたのだ
カイトは耐えることが出来るのか?
カイト「フン、食らってしまえば、どうということはないな」
どうやら、破る事は出来なかったが、耐え抜く事は出来た様だ
キバ「何!?」
俺の幻術に耐え抜いただと!!
カイトは普通に会話をする
つまり精神的に安定しているということだ
カイト「大切な人間を目の前で殺される…………………………確かに普通の奴なら恐怖そのものだな」
キバ「貴様……………………………」
何故だ……………………………何故、奴は平然としていられる?
キバを焦り隠せない
キバ「クッ!! ((空間支配|エターナル・エルシオン))!!!」
再びレアスキルを発動する
カイト「またか…………………………」
〜幻術〜
?A「うわぁぁぁぁ!!!!!!!」
?B「やめてぇぇぇぇ!!!!!!」
?C「カイト!!! お前は逃げろぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
カイトの目の前で、大人1人、幼い男女2人が燃えている家で、もがき苦しんでいる
家の屋根は焼け落ち、脱出することも出来ないだろう
カイトはただ、見ている事しか出来ない
カイト「…………………………………………………………」
大切な者の死
それは受け入れがたいものだ
例え それが現実とわかっていても、嘘であってほしい、夢であってほしいと願う
そんなことは無意味とわかっていても……………………………
?B「うぅ…………………………カイト」
家の瓦礫の中から、女の子が地面を這いずりながら、カイトの方へと向かって行く
カイト「…………………………………………………………………………………」
?B「カイト、助けて…………………………………」
カイトに助けを乞う少女
普通なら慌てて助けに行く所だろう
カイト「…………………………………………………………………………………」
しかし、カイトは無言で、首を横に振る
助けを求めているが、それを拒絶しているのだ
?B「カイト…………………………………どうして?」
少女の顔が絶望に染まる
カイト「済まない リト。俺はお前を救うことができなかった」
リト「カイト……………………………カイト!!」
リトと呼ばれた少女は、カイトの言葉を聞きながらも、懸命に手を伸ばす
カイト「救えなかった人……………………………一体何度、自分の弱さを呪ったものか……………」
やがて、他の2人も瓦礫から這い出て来る
?C「カイト……………………………」
カイト「遙斗さん」
?A「カイト……………………何故なんだ?」
カイト「ミナト……………………………………」
そうだ、ここから始まったんだな…………………………………
管理局への憎しみは……………………………………………
カイト(場所や、状況が違うとしても、みなが死ぬことは同じか……………………だが」
俺は乗り越えた!!
カイト「もう、過去に囚われはしない!!! 俺が進むのは今だ!!!」
カイトが決意を叫んだ瞬間、世界にひびが入り、砕け散る
パリィィィィィィィィン
〜カイトVSキバ〜
キバ「今度こそ、決まったか?」
俺のレアスキルを破れるなど…………………………
キバ「不可能なはず……………………………」
キバは自分の能力に絶対的な自信があった
当然だ…………………大切な人の死
それは、自分の心の支えを失うと言う事
人間にとって1番の恐怖と言っても過言ではない
しかし、カイトは……………………
カイト「フン」
平然としていた
キバ「まさか!?」
カイト「下らん能力だな」
キバ「……………………………………………………………」
キバは唖然とした
自分の能力を破られたこともそうだが、何より目の前で自分の大切な人が死んでいく
そんな所を見せられて、何故 平然としてられるのか?
カイト「どうした? 降伏か?」
キバ「貴様は、本当に人間か?」
カイト「…………………………………………………………」
キバ「大切な人間が死ぬ所を見て、何も感じないのか?」
カイト「相手が悪かったな、俺に大切な人間は存在しない」
キバ「バ、バカな…………………………………」
大切な人が存在しないなど………………………
キバは信じられなかった
人は1人で生きていけないものだ
比喩などではない
人間とは心が弱い生き物であり、誰かに縋りたい時がある
そして、それが大切な人となれば尚更だ
しかし、カイトには縋るべき対象が無いと言った
つまり、心の支えが無いと言う事だ
1人でも心の支えとなる人が居れば、人は真っ当に生きていけるものだ
だが、その逆はどうだろうか?
支えが無い………………それは孤独だ
孤独は人を闇へと誘う
そして誘われた人は潰れていくのが定め
しかし、カイトには その様子が伺えない
カイト「俺にとって、大切な人は既に殺された」
キバ「!!!」
カイト「俺にとって大切な人間が居るのは過去……………………………とうの昔の話だ」
そうだ、リトも遙斗さんも……………俺の目の前で死んでいった
恐らくミナトも生きては居ないだろう
キバ「そんなはずがあるか!!! だったら貴様は、何を支えに生きている!!!!」
カイト「支えだと? 笑わせるな、そんなものはない」
キバ「バカな………………」
誰にも縋らずに………………生きていけるはずが………………………
カイト「さっき、貴様はこう問うたな? 俺は人間かと」
キバ「……………………………………………………………………………………」
カイト「その返答をしてやる、俺にもわからん」
キバ「何!?」
カイト「俺の心は、あの日…………………………壊れたのかもしれん」
キバ「………………………………………………………………………………………」
カイト「まぁそのお陰で、貴様の幻術に惑わされないで済むのだがな」
キバ「幻術だけだ、俺の力だと思ってくれるな」
諦めるかと思われたが、何やらまだ能力を隠し持っているようだ
カイト「ほう? 外に戦う力を持っていると?」
キバ「無論だ!!」
突如、キバは2人になる
カイト「何かと思えば、幻影魔法か…………………………下らん」
キバ「普通の幻影だと思うな!!!」
さらに数がさらに増え、キバは4人になる
キバ「これが俺のもう1つのレアスキル ((創りだされる幻想|レプシオン・ファンタジア))」
カイト(ツヴァリングタイマーに似た能力か)
キバ「「「「行くぞ?」」」」
カイト「来い!! 蹴散らしてやる!!!」
キバA・B「「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」
カイト「下らん!!!」
突撃して来たキバ達を切り裂く…………………………しかし
カイト「!?」
消えた……………………………
キバC「食らえ!!!」
少し長めのナイフを片手に、カイトに挑む キバ
カイト「舐めているのか!!!」
ウィザードでナイフごと切り裂く
ザシュッ
カイト「何!?」
切り裂かれたキバは、やはり消える
と言う事は、
カイト「貴様が本体か!!!」
残った1人が本体だろう
カイトは、双剣を繋ぎ合わせる
ウィザード(ボーゲンフォーム!)
すると双剣は弓になる
カイト「ストームアロー!!!!」
暴風の魔力を纏った矢が、キバを貫く
カイト「消えただと!!!」
奴も偽物………………………
カイト(だとすれば、本体は何所に?)
キバ「「「「随分と悩んでいるな?」」」」
カイト「!!!!」
声がした方を見ると、4人のキバが立っていた
カイト「どういうことだ?」
キバ「「「「さて、どういうことだろうな?」」」」
ウィザード(どれが本体か不明です)
キバ「「「「さぁ!!!! 破って見せろ!!!!!」」」」
カイト「……………………………………………………………………………」
本体がわからない…………………………なら
カイト「一斉に倒すまでよ!!!!」
カイトは、キバに突撃する
キバ「「「「!?」」」」
ウィザード(ツインフォーム)
ウィザードを双剣に戻し、
カイト「ライトニングスラスト!!!」
電気を帯びた、斬撃を飛ばす
キバ「「「「チッ」」」」
4人は一斉に飛び、カイトの斬撃を躱す
そして、4人共バラバラに動く
キバA 「今のは…………………………」
キバB「魔力変換資質「電気」」
カイト「そうだ、これがストームフォームの力!!! 暴風と電気を操る力だ!!!」
キバC「まさか、魔力変換を2つも使えるとは…………………………」
キバD「………………恐るべき敵だな」
カイト「そう言えば、まだ名乗っていなかったな……………………………天城カイトだ。貴様を潰す男の名だ、覚えておけ」
キバA「言ってくれるな」
キバB「俺もまだ、本気では無い」
カイト「なら来い!!! 完膚なきまでに叩き潰す!!!」
カイトの過去が完全に分かるのは大分先になりそう
ViVid以降かな……………………………
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カイトよ幻術を破れるか!! | ||
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