空の育成日記 その1
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●●月▲▲日 天気:大雨

 

この日記は、子供を託されたてしまったので書き始めた日記だ。

事の始まりは、ディープワン共の占拠を潰しに行った時だ。

いつものなら占拠まるごと焼き尽くす予定だったけど、人の気配がしたので救出してからに予定変更した。

 

食物倉庫に一人男性を発見、血抜けをさせられ既に絶命していた

教会の中で一人女性を発見、生きていたので救出したが、ディープワン共に生贄の為の印か強姦されて精神崩壊を起こしていた。

破壊神たる僕に精神を直す方法なんてなく、痛みなく殺そうとしたが、彼女のお腹の中には子供がいて、その名前を懸命に口に出していた。

 

それには、生きてほしいという思いがあった。

だから、それに従い僕はディープワンの遺伝子に犯された赤子を女性のお腹の中から取り出して、女性を埋葬した。

ちょうど、人間の様な生物の子供を特殊な培養液に詰め込み改造して自分たちの従属にさせる邪神を信仰する一派を潰した後で廃棄しようとした鉄の子宮を持っていたので赤子を無事に入れることにした。

ディープワン共の占拠は焼いた。一部、海に逃げられたので一度家に帰って赤子……『ピーシェ』を安全な場所に保管して、海に潜りディープワン共を抹殺した。

 

この世界にはルルイエがないので、特に苦労せずに殺せた。

口の中が塩辛くてたまらない。帰って直ぐにシャワーを浴びた。

 

この家で居候している紅夜に早速、ピーシェのことを説明した。

お前が育ての親になるのか……とか、ものすごく心配な顔をされた。遺憾である。

旧神たちに昨日のことを電報で報告して、今日は人の形すらしていないピーシェを眺めていよう。

 

 

 

 

●●月▲▲日 天気:晴れ

 

 

今日は、ピーシェの体について調べた。

結果は黒。ピーシェの体の中には、ディープワン共の遺伝子が入り込んでおり彼女(性別は女だった)が20代頃になると、体がディープワン共になって邪神を信仰するバケモノになってしまう。

 

…………旧神の隷属として、これは処分しなくちゃいけない。

弱いディープワンでも、歳を重ねれればダゴンやハイドラに進化する奴もいる。そうなれば、厄介だ。

 

 

 

 

 

 

●●月▲▲日 天気:雲

 

あれから考えたが、任された身としてはやっぱり寿命が尽きるまで生きてほしい。

例え大嫌いの人間であろうとそれを理由にして、雑な扱いをするのは、気に入らない。

ということで、ピーシェの体をちょっと改造することにした。

 

処理方法は魔術的でも、科学的でもない。ちょっと破壊神たる僕の血を少しだけ混ぜるだけ、将来ディープワンになるのを防ぐためにその遺伝子を破壊する為だ。

 

人間の間に生まれるピーシェの体にこの力は、強大すぎるので少しずつ体を慣らしていかなきゃいけない。

成長抑制剤を投与して、長い時間になると思うけど少しずつ邪悪な遺伝子を破壊しながら僕の力に慣らしていこう。

 

人間の子供は大体半年ちょっとで出産するらしいけど、今日行ったことは僕自身初めてのことで一体どれだけの時間が掛かるか想像できない。

でも、紛い者であれ神の血が入るのだ。ちょっと量を間違えれば不老の属性を得てしまう。

この子はちょっと特別になるかもしれないけど、生まれた時から人間で死ぬまで人間でいてほしい。

 

神である以上、死がない。故に生もない。

だから、生物ですらないのだ。

人は永遠の命を求めるが、僕からすればそれは苦行以外なんでもない。理解できない。

 

無くなるから、消えることが分かっているからこそ、今を大事にするのが重要なこと。

もし、永遠の命を手にしてしまえば、きっと後悔する。捨てたくなる。

手に入れた物は、いつか無価値になるのが世の理なのだから。

 

 

 

 

 

 

●●月▲▲日 天気:ヤンデレ

 

 

特にすることがなかったのでピーシェを眺めていると紅夜の従属であるティシフォネが妬ましいということで奇襲してきやがった。

 

相変わらず思考が別次元のキチガイめ!私と紅夜(あっちはマスターと呼んでいる)だけの世界を築く為に殺すとかいい度胸じゃん!返り討ちにしてやんよぉぉぉぉぉおぉ!!!!(これから先は血で濡れている)

 

 

 

●●月▲▲日 天気:包帯

 

 

負けたでござる(ーー;)

そもそも森羅万象を操ることが出来るティシフォネには無理ゲーでした。

ハッキリ言ってしまえば、全知全能と言ってもいいレベルだ。

でも悔しい。いつかは地べたには這いずり回してやる。

ということで、紅夜に模擬戦をやらないか?的に依頼した。嫌な顔をしながら了承してくれたやった!でも、まずは傷を治せと抱きかかえられてベットに投げられた。………むぅ。

 

 

 

●●月▲▲日 天気:海の様な青空

 

今日もニコニコ売魂者の命を刈り取るため闇から闇に現れる僕の名前はなんだーー?

………なんか、語呂が悪い。あと、ナイアーラトホテップが家に来た。

僕はニッコリ笑って、あいつの口の中に手榴弾をぶち込んで別次元に放り投げた。あいつ嫌い。

 

暫くするとまたナイアーラトホテップが来た。

ティシフォネにやられた傷が疼くが戦闘態勢になると小さい白い旗を振っていたので、とりあえず対邪神用の聖水を使った紅茶をごちそうした。飲んでもがき苦しんだのを見て爆笑した。

 

痛いじゃないですかとお決まりの言葉を吐いてナイアーラトホテップは何事もなかったように立ち上がった。

………チッ。今度は更に濃度を高めた聖水を飲ませてやると決意して、用事は何かと質問したら、邪神一同飲み会を予定しているらしい。

 

そして場所は、ここを使うということだ。

……ゑ?つまりどうこうことだってばよ?

 

拒否権をすらなく。ナイアーラトホテップは消えた。

………紅夜、明日バリケード作るからね。

 

 

 

 

●●月▲▲日 天気:暗黒

 

 

結論、負けました。

バリケード作ったけど、ヨグ=ソトースの野郎に既に予知されてあっさり壊されました。

ぞろぞろと星ひとつは余裕で砕けるような力を持った邪神達がワイワイと僕の家の中に入っていく。

紅夜は苦笑しながら、出来るだけ自重させると言ってくると邪神達と会話をし始めた。

僕は、地下室に引き籠ろうかと考えていたらジョブ=ニゴラスに捕まって共に料理を作らされる羽目になった。

キッチンから少しだけ顔を出すとクトゥグアとイォマグネットが酒に酔ってリアルファイトを始めた。

ハスターはナンパを始めた。その横でロイガーとツァールがため息を吐いていた。お疲れ様です。

ツァトゥグアは、僕の部屋からベットを勝手に持ってきて眠っている。

 

他の邪神共も自由に冒涜的な踊りをして、笑いあって、吐き気がするほどの酒のにおいが充満する。

紅夜はどこかと探したところ、顔を真っ赤にして倒れていた……使えない奴。

 

ジョブ=ニゴラスが襟首を掴んで、キッチンに引き戻された。

みんなのお母さん、本当に大変なのは十重承知の上ですが、僕の家を破壊しながら馬鹿笑いする輩をどうにかできないですかね?

僕の従属であるポチ(生物としての名前はシュゴス)は僕達が作り出す料理を忙しく運んでくれるのを見ながら呟くと速攻で『諦めなさい』と言われた……泣きたい。

 

邪神の中で、雄を魅了する魔性の暴食女神であるジョブ=ニゴラスに子育てに何か必要なことがあると聞くと『愛すること』とベタな答えを返された……。

後は子育てに難しいことを考えていたら、子供を洗脳しているように育てしまうから子供の自由に生かすのが一番いいとアドバイスを貰った。

貴方の子供たちは、僕の家を破壊して大迷惑なんですけどそこの所をどう思いですかと睨みながら聞くと顔を逸らされた……おいこら。

 

最終的には、クトゥルフに引っ張られ既に天井がなく空の下で、飲み大会をした。結果は全敗でした。

 

三日毎晩、ずっと働き尽くしで、僕に残ったのは崩壊した家だった。

………二日酔いなのか頭が痛い、ピーシェを保管している地下室は、魔術防御壁を何万重に貼っていたので無傷だ。とりあえず今日は奇跡的に残ったこの日記帳に邪神一名一名に呪いの術式を書いて寝よう。(以下邪神一名一名に怨念を文字にした呪いの言葉が羅列する)

 

 

 

説明
外伝みたいなものです。
一応、『産まれる命、滅ぼされる命』の続編です。
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コメント
ユウザ(R)「空を見ると…何か学校で先輩だった人の所属する会社の打ち上げに無理やり巻き込まれた人を思い浮かんだ…」チータ(R)「やけに具体的だね…」ユR「しかも打ち上げの後の部屋の方付けはたった一人でやるってパターンだ。」チR「ま、ホントにその程度だったら良かったのにね、建て直しもおまけで付いて来たね。」(ヒノ)
うん、これは四コマ漫画で再生したけどそれで良しなのかな?(駆蘭)
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神次元ゲイムネプテューヌ(ピーシェのみ)

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