恋姫 華陀紀行6 |
なんとか旅立つことが出来た。
出るまでに色々とありましたが、これからは祭と一緒に旅に出ます。
門出にあたって、祭から真名で呼ぶことを許してもらいました。
「これから一緒にいくのだ。遠慮するなかでもあるまいし呼ぶがいい」
なんかあっさり呼ぶことを許されたんですが、こちらから呼ぶのは多少気後れしてしまいいつもは師匠と言っています。
まあ心のなかでなはちゃんと呼んでいますが、なかなか心構えがね・・・
結局出るための条件というのが・・・
「一つ目ですが、先ずは黄蓋さんに、腕のたつもを十人ほど相手にしていただきます」
「十人ですか・・・」
これは簡単にクリアできそうだと思いましたが、その後の言葉を聞くまででした。
「勿論黄蓋さんは無手で、十人同時に相手取っていただきます」
それはあまりにも酷いでしょう・・・と思い声をかけようとしたところ、先に声を出した人がいました。
「構わんよ。他にはあるのか?条件を後付けされると敵わんから全部いってもらいたいが?」
黄蓋はまるで何てことないと言わんばかりにそんなことをいってきます。
はっきりいって、この世界の強さの基準が分からないのと、この黄蓋さん年齢が十代だそうなので、ゲームで知ってるような強さが今あるとはなかなか思えなかったのが実情です。
母上は、諦めたような顔をしておきながら、全く諦めていないように思えてしまうのは気のせいだろうか?
「二つ目は十年以内に戻ってくることです。大陸全土を回るなら十分な時間のはずです」
まあ確かによく考えたら、この家の跡取りは一人しかいないわけなので、当然かもしれません。
「幾つあるのでしょう?」
このままだらだらと続けられると考えが変わってしまうかもしれません。
「次が最後です・・・」
数日後に集められた、自称腕に自信のある人たちは、黄蓋に触れることすら叶わずにみんなやられてしまいました。
所詮寄せ集めの人たちな上に、それぞれが好き勝手に攻撃するので、連係なんて全くありませんでした。
しかも多対一の戦いに馴れているようで、上手く相手を盾がわりにしていました。
今まで一対一の組手しかしたことがなかったので、とても参考になります。
取り敢えずこの時点であれほど強いとはね・・・
そんなわけであっという間とはあのようなことを言うのだろうなと、他人事のように見ていました。
「さて、終わりましたぞ」
黄蓋は母上に振り返りそう宣言します。
「ふう・・・準備はできています。この札をもって町の入り口近くにある馬屋へ行ってください。」
「世話になったな」
黄蓋は札を受けとると、こちらへ来て背中をバシン!と叩いてきました。
滅茶苦茶痛かったです。
(いってぇ!?)
「はよいってこい!暫くは会えんからな!」
背中を擦りながら母上に近付くと、抱きしめられました。
どれくらいそうしていたか分かりませんが、母上は俺を解放する背をそむけて屋敷の方へといってしまいました。
「母上!行ってきます!」
今生の別れになるわけではないので、お出掛け気分で明るく声をかけます。
母上は一瞬立ち止まりましたが、足早に行ってしまいました。
「行きましょう!」
黄蓋へと振り返り元気に声を出します。
これからが楽しみです。
説明 | ||
本作品は華陀への転生ものです。 【注意事項】 素人の書きなぐりです。 はっきり言って自己満足なだけのものです。 一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。 また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。 |
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コメント | ||
クラスター・シャドウ様〉誤字報告ありがとうございます。(Peru) 誤字報告 ×「先ずはひと黄蓋さんには、腕のたつもを十人ほど相手にしていただきます」⇒『一先ずは黄蓋さんには、腕の立つ者を十人ほど相手にしていただきます』(クラスター・ジャドウ) 加減を知らないのが祭さんだからな〜。(劉邦柾棟) |
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