IS 2体の魔神皇帝 夏休み編X
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一夏達はプールにやって来た。

このプールは東京ドーム10個分以上の敷地があり、中には10以上の種類のプールがある。

それを囲うように流れるプールが流れている。

 

束「それじゃあ更衣室の前でね」

 

弾「解りました」

 

一夏と弾は女性陣といったん別れて更衣室でとっとと着替えてプールに出て待つ。

 

一夏「・・・遅い」

 

弾「女性陣は着替えるのに時間が掛かるんだろ」

 

一夏「だがもう5分以上待っている」

 

弾「少し落ち着いてろって・・・」

 

箒「待たせたか?」

 

まず箒とラウラがやって来た。以前と同じく水着にはZの刺繍がしてあった。

ラウラは眼帯に髑髏が描かれている物を着用している。

 

一夏「結構待った」

 

箒「之くらいが普通だと思っておいたほうが良い」

 

一夏「ハァ・・・」

 

弾「他の皆は?」

 

ラウラ「もうそろそろ来るだろう」

 

ラウラの言ったとおり以外と直ぐに束達も更衣室から出てきた。束によるとシャルのGLが発動して時間が掛かったとか。

一夏は研究所に戻ったらシャルにインフェルノブラスターを食らわせることを誓った。

 

束「さて、流れながらどのプールで遊ぶか考える?」

 

弾「俺は賛成っス」

 

一夏「それが良いかもな。一応耐水パンフレットも持っておく」

 

清香「じゃあ行こうよ♪」

 

清香に促されて一行は流れるプールの流れに乗りプカプカ浮かんでいる。

箒は一夏の背に掴まり一夏は浮き輪にラウラを乗せて浮き輪にしがみ付き3人でパンフレットを見ている。

 

ラウラ「ウォータースライダーなんか如何ですか?」

 

一夏「俺は行っても良いが・・・」

 

箒「私もかまわないぞ♪」

 

箒は一夏とくっ付いていられれば良いらしく、ラウラは思わず苦笑いする。

 

鈴「ん〜でもウォータースライダーはもう少ししてからにしましょ。

  なら・・・最初はこの普通のプールで泳ぎの競争しない?」

 

束「私は見学してるね〜」

 

弾「構わないですよ」

 

ラウラ「束義姉様、後で肩でも揉みましょうか?」

 

束「お願いね〜」

 

何処か眠そうに返事をする束を見て箒は一夏と少し話す。

 

箒「やっぱり研究室に篭っていて疲れが溜まっているのか・・・」

 

一夏「今日は姐さんはのんびりと羽を伸ばしてもらおう」

 

箒「そうだな。ラウラや清香も気にかけてくれているようだし」

 

一夏「俺達も気にかけておかないとな。以前のジジィみたいになったら洒落にならん」

 

箒「解っている。解っているさ」

 

目的のプールの近くまでのんびりと流れて行き、3人ずつ速さを競い始める。

一夏と箒は早すぎるので参加せず、束のマッサージをしている。

 

鈴「弾、セシリア、負けないわよ」

 

セシリア「私だって!」

 

弾「アハハ・・・俺も一応鍛えているからそれなりに頑張りますか」

 

まずこの3人が競い合う事になった。一夏が開始の合図を行なう。

 

一夏「よ〜い・・・始め!」

 

ラウラ「スタートではないのですね(汗)」

 

一夏「之しか知らん」

 

鈴は流石に早い。セシリアも負けず劣らず早い。

弾はスタートが若干遅れたが一夏達に鍛えられていたからか二人とも言い勝負が出来ている。

 

一夏「む、セシリアが鈴を抜いたな」

 

箒「弾は並んだが追い抜かせていないな」

 

ラウラ「そうですね」

 

この勝負はセシリアが一等鈴と弾は同着の2等だった。

次にラウラ、シャル、清香が競い合う。一夏がスタートの合図を出すと一斉に泳ぎだした。

 

ラウラ「ぬ!」

 

シャル「は、速い」

 

セシリア「清香さん速すぎですわ・・・」

 

意外な事に軍の訓練を受けているラウラや一夏達の折檻や特訓を受けたシャルより清香の方が速かった。

之でもラウラは一夏、箒を除く専用機持ちメンバーの中では泳ぎは一番速いと言える。

そのラウラが手も足も出ずにあっさりと圧倒されたのに箒以外が驚いている。

 

箒「結構特訓しているのだな」

 

清香「まぁ、ハンドボールやってるし、水泳で色々鍛えてたからね。自然と速くなったよ」

 

一夏「成程。確かに俺達を除けば清香は運動に関しては常にトップだしな」

 

鈴「マジ!?」

 

セシリア「本当と書いてマジですわ」

 

ラウラ「うむ、私より僅かに劣る程度だからな」

 

清香「エヘヘ〜♪鍛えてますから!っしゅ<(^ω^)*」

 

弾「そのポーズ似合うな」

 

清香「そう?」

 

束は日光浴を楽しみながら妹と友人の会話を聞いて楽しんでいる。

ふと束は思い出したように箒に日焼け止めを塗って欲しいを言い、

箒達は「塗ってなかったのか・・・」と若干呆れたが、思いっきりのんびりしているので忘れても仕方ないと割り切った。

 

箒「じゃあ塗りますよ」

 

束「お〜♪」

 

弾「一夏は・・・って寝てやがる・・・」

 

ラウラ「マドカは兄様の膝枕で寝ているな」

 

一夏は退屈だったのか箒の背中によっかかって熟睡している。マドカはその膝を枕にして寝ている。

マドカの場合は寝るのが好きなだけなのだが・・・。

ふと時計を見ると11:00を差している。弾は飲み物を買ってくると言い、鈴と一緒に売店へ向った。

箒も日焼け止めを塗り終えると近くの水道で手を洗ってから一夏達と昼寝を始めた。

ラウラと束、シャルはその傍らで3人を起こさないように喋っている。

やはりと言うべきなのか柄の悪い男達数人が束達に話しかけてきた。

弾はその様子を見て急ごうとしたが束達の傍らを見て男達にご愁傷様という顔をした。

 

 

男A「なぁネェちゃん達、俺達とイイ事しねぇか?そっちのお譲ちゃん達も起こしてよぉ」

 

男B「面白い場所知ってるからサァ」

 

ICHIKA「デ?ナンノヨウダ貴様等」

 

大抵身内(親友なども含む)に対して不潔な目を向ける者に対して情け容赦ない一夏が

男達の背後で怒気を発している。しかし、一応抑えていたからか男達は一夏を格下と思い込み、怒りだす。

 

男C「アァ!?チョーシこいてんじゃねーぞ!!」

 

男D「怪我したくなかったらさっさと消えな!」

 

男A「テメェ如きがこの譲ちゃん達の連れだってのか?嘘こくんじゃねぇぞオラァ!」

 

ICHIKA「ア?」

 

流石に悪口(あっこう)等に耐性があるとはいえ仏も顔も三度までと言う事で一夏は

男達を何処からか取り出した縄で縛りつけた。

 

男C「テメェ!何しやがる!?」

 

一夏「ふむ・・・見た所「龍州会」の者だな・・・。あの○○野郎後で見てろ」

 

弾「あぁ、ヤクザの組長とか傘下に入れてたっけ兜博士・・・」

 

一夏「それで俺も組長とかと顔見知りでな。色々そういう方面での顔は広いぞ」

 

束「それで偶に柄の悪い感じをオジサン達が研究所に来てたんだね」

 

意外な事にヤクザを傘下に置いていた十蔵。無論戦力としてだが・・・。

 

弾「あばしり一家に連絡でもするか?」

 

男D「ゲッ!?」

 

一夏「報復なら俺自ら出向く。まぁこいつ等は・・・警察行きだな」

 

その後その男達は大西洋バミューダ海域で発見されたそうな・・・。

発見時彼等は発狂しており、いくら治療をしても治らなかったそうだ。

一夏は警察に引き渡しただけだが、流石に束は一夏を見下された事が許せなかったようで彼女が何かをしたらしい。

 

束「さてっと、いっくんも起きたし、ウォータースライダーに行こうか」

 

束はマドカを起こしてウォータースライダーに向う。マドカも楽しみだったようで一夏の背を押して早く行こうとする。

箒や鈴がスライダーは逃げないと言い、急かすのを抑えてもらった。

スライダーの階段を上っていくと途中でセシリアが怖がったが弾と鈴のお陰でモタモタせずに済んだ。

 

一夏「3人まで一緒に滑れるのか・・・」

 

箒「私とマドカ、一夏は決定だな」

 

束「シャルちゃんと清香ちゃん、ラウちゃんと私で良い?」

 

シャル「えっと出来ればr「それで構いません」「良いですよ」あ、えと・・・」

 

シャルが何か言おうとしたがラウラが嫌がりそれを察した清香が台詞を被せるように答えシャルは何もいえなかった。

 

弾「残りの俺と鈴とセシリアが一緒になるな」

 

一夏(出来れば一人で滑りたかったが・・・後で一人ですべれば良いか・・・)

 

箒「何か余計な事考えてないか?」

 

一夏「いや、別に」

 

弾「すっげぇポーーカーフェイス・・・」

 

流石に考えていた事は余計だと思い発言しなかっただけマシにはなっているだろうが・・・。

しかし読まれていたようで箒は不機嫌になってしまった。

順番が廻ってくると一夏達は3人乗りの専用の浮き輪のような物に乗る。前からマドカ、箒、一夏の順だ。

 

箒「・・・」

 

マドカ「?」

 

一夏「不機嫌なのを直せって」

 

箒「後で2人で滑るぞ」

 

一夏「ん?解った(その後で一人で滑ってみるか・・・いや飽きるな)」

 

箒「む、また余計な事考えてないか?」

 

一夏「いや、箒と2人で滑った後一人で滑っても飽きるなと考えてた」

 

箒「そうか、なら良い。だが余計な事を考えないで欲しいな」

 

一夏「そういうものなのか?」

 

清香「そういうものだよ」

 

一夏「解った。気をつける」

 

一夏は箒に謝った。しかし少しの間不機嫌だった。が一夏が夏祭りを二人で廻ることを提案すると少し機嫌を直してくれた。

箒が機嫌を直してくれた当りで順番が廻ってきた。

 

箒「マドカが先頭で私は真ん中、一夏が後ろで行こう」

 

マドカ「ん」

 

一夏は黙って従った。

専用の浮き輪のような物に乗り滑り出すのを待つ。2分ほどで係員が後ろから押し出し、滑り出す。

 

マドカ「♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪」

 

箒「気持ちが良いなマドカ」

 

マドカ「ん♪」

 

右へ左へと次々と曲がりながら滑り落ちてゆくのを楽しむ二人

しかし一夏は無言で箒とマドカが途中で落ちないように抑え続けている。

だが2人が楽しんでいるのを見て薄く笑い、速度が上がっていくのを楽しんでいる。

最後にプールに突っ込んでマドカと箒は満足したようだが一夏は後ろにひっくり返ったので

死ぬかと思ったらしい。箒の水着が脱げかけるアクシデントがあったが一夏が気が付いて脱げるのを防いだ。

セシリアも同じ様になりかけたが弾と鈴が気が付いたのでポロリは誰もなかった。

 

2時間後・・・

 

一夏「疲れた・・・」

 

箒「今まで一夏はこういう娯楽プールに来たことは無かったからな」

 

マドカ「zzzzz」

 

マドカはぐっすりと束の膝枕で眠っている。

 

弾「ま、暫くは日に当ろう。体温下がってるだろうし。鈴は唇紫になってるしな」

 

鈴「・・・」ガタガタ

 

セシリア「ココアでも買ってきましょうか?」

 

鈴「おおおお願い・・・」ガタガタ

 

弾「解った。皆も一緒で良いか?」

 

清香「いいよ」

 

一夏「俺と箒は緑茶で頼む」

 

弾「解った」

 

弾とセシリアが売店に飲み物を買いに行った。

鈴は暫く震えていたが二人の買ってきたココアを飲むと震えは大分収まった。

 

鈴「夏に寒い思いをするとは思わなかったわ・・・」

 

弾「此処室外だからな。今まで遊びに行ってたのは室内温水プールだったし」

 

束「今日は風が少しあるし結構寒く感じるね」

 

一夏は相変わらず黙っているが箒が少し震えているのを見て心配しているようだ。

ラウラが一夏に大きめのタオルを差し出し、一夏はラウラの頭を撫でてやってから箒にタオルを掛ける。

彼女は少し驚いたようだが遊び疲れていたのか一夏に寄りかかって眠ってしまった。

束はクスクスと笑い、セシリアと鈴は顔を真っ赤にして目を逸らし、弾は少し苦笑してから弁当を取りに更衣室へ戻って行った。

清香はラウラにくっ付こうとするシャルほ引き剥がし、ラウラを束の傍に置いて落ち着かせる。

シャルはブーブーと文句を言ったが聞く耳を持つ清香ではなかった。

5分もしないうちに一夏も眠気に襲われたのかコクリコクリと首が動いている。

 

弾「ただいまって一夏も寝そうだな」

 

鈴「急に私とセシリアも眠くなってきたのよ・・・」

 

束「久しぶりに思いっきり遊んだからでしょ。まぁ直ぐ起きると思うけどね」

 

ラウラ「そうなんですか?」

 

束「意外と熟睡してても起きるのは早いから」

 

マドカ「?」

 

何時の間に起きていたのかマドカが弁当箱の前でジッとしている。

箒も起きて一夏の眠気を覚まそうと一夏をプールに落とした。

 

シャル「・・・大丈夫なの?」

 

箒「直ぐにあがってくる」

 

箒の言う通り直ぐに一夏がプールから出てきた。

 

一夏「・・・死ぬかと思った」

 

束&箒「「嘘付け/き」」

 

一夏「飯か・・・2時には帰るか?途中に良い温泉あるから其処によってからでも良いし」

 

女性陣(マドカ以外)「マジ!?」

 

一夏「あ、あぁ」

 

流石に圧倒される一夏。弾も尻込みしている。

 

束「効能は?」

 

一夏「えっと・・・美肌に肩こり腰痛に効き、なんか知らんが湯の中に魚が居てな、

   その魚が表皮とかの不純物を食ってくれるから・・・。

   後鈴にとってはうれしい効能があったような・・・(小声)」

 

女性陣「行こう!」

 

弾&一夏「イ、イエッサー・・・」

 

鈴「で一夏、アタシにとって嬉しい効能って?」

 

一夏「・・・ボソッ」←目を逸らす

 

鈴「/////」←聞こえて顔を真っ赤にする。

 

その後昼食を取りプールを後にすると研究所に戻る前に箱根へ向った。

一夏の言っていた温泉には女性陣全員が入り、一夏と弾は温泉卵を食べながら待っていた。

そして温泉に入った後、地獄谷などを観光してから小田原へ戻り、其処から国府津経由で研究所へ戻って行った。

清香やセシリア、鈴達も研究所に泊まった。そして夕食後風呂に入ると皆部屋で直ぐにぐっすり眠ってしまった。

研究室から出てきていた十蔵はそんな皆を見て微笑んでいたのだった。

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書いていたデータが途中で一部吹っ飛んでしまい書き直しに時間が掛かってしまいました。
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