Look 〜妖魔〜 2話 【妖魔】
[全5ページ]
-1ページ-

Look 〜妖魔〜 2話

 

 

気づいた時には、唇が触れ合っていた。

 

 

「ああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

ルイは、失神寸前のような声で、叫んだ。

 

 

ヒメカは、なぜか顔が赤くなっている。

 

 

「ヒ、ヒメカ…。お前…。よくも俺の1stキスを…」

 

 

すると、ヒメカは四足歩行でルイの方へてくてくと歩くと。

 

 

「私もだよぉ〜…。んま、許す・・・。」

 

 

それに、ルイは。

 

 

「ちょっとまてぇぇい。許すって。俺は、被害者だぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

「いいじゃない♪事故♪」

 

「ヒメカ…。お前もう許さねえ!出てけ!!」

 

 

すると、ヒメカはそれを本気で受け取ってしまう。

 

 

「え…。」

 

 

すると、ヒメカは今にも泣きそうな顔になって。

 

「ご、ごめん私…出ていくから…。ごめん…」

 

 

そうすると、ヒメカは布団にもぐりこんでしまった。

 

 

言いすぎたかな。そう思いながらもルイも布団にもぐりこむ。

 

 

 

-2ページ-

 

「あ〜ちょっあったぁ〜っく」

 

 

ルイは、夏の朝日に攻撃されて起きる。

 

 

「やかましいわっ!!あれ…ヒメカがいない…」

 

 

布団を片付けていると、カンガルーのストラップが落ちていた。

 

 

「あいつ…まだこれ持ってたんだ…。」

 

 

それは、二人が9歳のころ

 

 

「ヒメカちゃんヒメカちゃん!これあげる、お土産だよ。僕とおそろい。」

 

 

すると、それに目を輝かせるヒメカは大事そうにカンガルーのストラップを手に取る

 

 

「ありがとう!ルイくん!絶対に大切にするからね!!大好き!」

 

 

・・・。

 

 

俺は昨日酷い事を言ってしまったのかもしれない。

 

 

なんで、気づいてやれなかったんだろう。。

 

 

いや気づいていた。

 

 

彼女の頬が赤くなっていた事。

 

 

意地でも、ここにいようとしたこと。

 

 

彼女は、外見強いが中身は弱い。

 

 

いままで、友達として付き合ってきて、そうだと思う。

 

 

なのに、あいつは頑張った方なのかもしれない。

 

 

俺は、忘れていた・・・。

 

 

ヒメカの両親はもともといない。

 

 

とっくの昔に亡くなっているから・・・。

 

 

なんで、思い出せなかったんだろう・・・。

 

 

そして、その時ルイの脳裏をよぎったのは。

 

 

「ヒメカを探さなきゃ。。。」

 

 

ルイは、家を出る。

 

 

マンション、4階だ。

 

 

エレベーターを待っている時間が惜しいので階段で下りる。

 

 

「ヒメカ…。待ってろ…。いま行く…。」

 

 

走る。走っては、ヒメカの行きそうなところをさがす。

 

 

スーパー、コンビニ、古市、なんでも行きそうなところを探した。

 

 

なのに、見つからない。

公園の木の上も。

 

図書館のベンチも

 

 

古本屋の、店主ラルラさんに聞いたが見ていないという。

 

 

どこにもいない・・・。

 

気づいたら、もう夕方になっていた。

 

 

「どこにいるんだよっ・・・。」

 

 

-3ページ-

 

 

「よかったのですか…?ヒメカ殿。ルイ殿があなたを探していましたぞ。」

 

「いいの。ラルラ。彼は師じゃないから。」

 

 

「確かに、裏は師が集まる場所。だが、表は古本屋。いかしてるぜぇ。」

 

 

そう言い、ラルラはお茶を汲む。

 

-4ページ-

 

あたりはもう暗くなっていた。

 

 

見つけることができなかった…。

 

 

 

ゆっくりゆっくり歩いて。

 

 

落ち込みながら…。

 

 

公園の公共ベンチに座っていたルイは、考えた。

 

 

「あいつ、どこに住んでるんだ…?両親もいないんじゃ家のローンも払えないだろうに」

 

その時だった。

 

 

ドドドドドドドドドドドドド。

 

 

地響きのような音が聞こえる。

 

 

実際には、揺れていない。

 

 

「な、なんだなんだ!?」

 

 

ドドドドドドドドドドドドド。

 

 

その刹那、ルイが座っていたベンチが空を飛ぶ。

 

 

「!!!!!」

 

 

ルイは下をみると。

 

 

「な、なんだよこれ…。」

 

 

それは、はさみむしのような容姿をしている、虫

 

 

だが、かなりでかい。人の7倍はあるだろうか…

 

 

すると、その衝撃でルイも一緒に飛ばされる。

 

 

「グアっ!!」

 

 

ルイは、地面に転げる。

 

 

「ナ、何なんだよ…。こいつは!!日本にこんなでかい虫はいないだろっ!?」

 

 

「シャアアアアアァァァァァ・・・・。」

 

化け物は、少量の息を体内から吐く。

 

 

すると、それがルイの体に当たる。

 

そのときルイの体中に今までにない恐怖心が生まれる。

 

 

「こ、殺される…やだ…まだ死んでたまるか…!」

 

 

すると、ルイは公園の地面の砂をはさみむしのような化け物の目にかけて逃げる。

 

 

「おらぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 

全力でルイは走った。

 

 

どんっ。

 

 

「いってええええええええええ!!!!」

 

 

前には、なぜかわからない透明な壁がある。

 

 

「なんだよ!これ!ふざけんなよ!ここで、黙ってあいつに喰われろって言うのかよ!」

 

 

どんどん、と拳で見えない壁を殴り続ける。

 

が、ビクともしない。

 

他のルートを探すしか…そう思い振り返ると…

 

 

「シャアアァァアァ・・・・。」

 

 

死ぬ。

 

 

殺される。

 

 

やだ…

 

 

死にたくない…

 

 

まだ、俺にはやるべき事が…

 

 

まだ、ヒメカを…。

 

 

ヒメカを幸せにできてねぇだろうが!!!

 

 

その瞬間。

 

 

「ふんっ!!」

 

 

ザンっ。

 

 

刃物で、何かを斬ったような音がした。

 

 

そして、後ろから女が現れる。

 

 

「大丈夫〜?ルイ。」

 

 

「は、はい…でも、何で僕の名前を…」

 

 

「私だよっ、ヒメカ。」

 

 

「えええええええええええ」

 

 

その、容姿は全く別人だった、

 

 

巫女のような服を着て

 

 

右手には、薙刀。

 

 

髪型も普段は、ショートなのに髪が長く。

 

 

色も、茶色なのが紫に変色していた。

 

 

「とにかく、なんでルイが妖魔に襲われてるのかわからないけど。逃げるよッ。」

 

 

「わかった!」

 

 

だが、逃げていると。後ろからものすごい音の足音がする。

 

「シャアアアアアアアアアアアアアアァアッァァァァァ!!!!!!!!」

 

 

「あん、もうしつこいなぁ!!!あいつは…」

 

 

すると、ヒメカは懐から、図鑑のようなものを取り出し。

 

 

 

 

”シャビルドス”

 

ムカデのような、妖魔。

 

足が、何本あるかは今でもわかっていない。

 

 

 

 

ルイは、それに反応して

 

 

「ポケッ●モンスターかよっ!!」

 

 

「めんどい。ルイやっぱ、ここで倒しちゃうね。」

 

 

「へ・・・?」

 

 

すると、ヒメカは薙刀を右手左手へとまわし高速回転させる。

 

 

それを、ヒメカはシャビルドスに投げる。

 

 

「凪一閃。」

 

 

目に見えないほどのスピードで、シャビルドスを真っ二つにした。

 

 

「ちょろいちょろ〜い♪」

 

ヒメカは笑顔でこちらに振り向く

 

-5ページ-

 

あとがき

 

ってことで!

 

ヒメカがなんか色々なってますね〜!

 

よくわからない人が大多数かと思います。

 

ですが、次の3話ですべて明かされるのでご安心ください。

 

ご視聴ありがとうございました!

 

コメント大募集です!

 

 

Look 〜妖魔〜 1話

 

 http://www.tinami.com/view/610220

 

 

 

説明
こんにちは!

作者の 渡狸卍里 (仮名)です!

Look 〜妖魔〜 1話はコチラ。
http://www.tinami.com/view/610220

なんか、恋愛小説的になってきてますが

ファンタジーです。主旨を忘れないで!
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
398 395 0
タグ
オリジナル アクション ファンタジー 恋愛 妖魔 

渡狸卍里さんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com