真・リリカルなのは 第九章 第二次ジュエルシード争奪編 第二十話 天使の誘い |
シャマルが殺される
誰もがそう思った
しかし、フェイトの参戦により、最悪な展開は間逃れた
ハルク「お前はフェイト・T・ハラオウン………………………………」
フェイト「ここからは私が相手だ!!」
バルディッシュをハルクに向け、構えを取る
ハルク「わからんな…………………………何故、お前が管理局に居るのか」
フェイト「何?」
ハルク「お前は犯罪者の子であり、その親は管理局によって葬られたといっても過言ではない……………管理局に憎しみを抱いているはず」
フェイト「……………………………………………………………………………………………………」
ハルク「どうせ管理局のことだ、お前の母親は犯罪者に仕立て上げられたのではないか?」
フェイト「!?」
ハルクの言葉は的を得ていた
プレシアは、第二次ベルカ戦争を歴史として調べていた
それが上層部に知られて、命を狙われる
そうなれば、必然的に管理局を脱退する
しかし、管理局での脱退は裏切りと認識される
そして、ヒュドラでの失敗………………………アレは管理局の工作によるものだった
さらに、プロジェクトフェイトに手を出し、それが管理局によって創られたプログラムだとしれば、今度はジュエルシードを求めた
愛娘アリシアの復活の為……………………………………
管理局がプレシアの命を狙わなかったら、間違いなく歴史は変わっていただろう
自分という存在は生まれていなかっただろう
それでも、やはり憎しみは持ってしまう
母を狙い続けた管理局を…………………………………
ハルク「その様子からして、図星だな?」
フェイト「……………………………………………………………………………………………」
フェイトは何も言い返せないでいた
ハルク「私も管理局が憎い」
フェイト「え?」
ハルク「管理局は正義を語っていながら、私から全てを奪った……………………家を、友を、家族を!!! だからこそ報復する、私にはその権利がある」
フェイト「…………………………………………………………」
ハルク「管理局は、何回も何回も戦争を行う……………………………そして、戦争の舞台となるのは、何時も人口の少ない管理外世界だ」
フェイト「……………………………………………………………………………………」
フェイトは黙って、ハルクの話を聞くようだ
ハルク「人口が少ないと言っても、人が居ないわけではない。私の住んでいた世界も戦火に曝された……………焼け野原になったよ」
フェイト「……………………………………………………………………………………………」
ハルク「そこに住む人たちは、何も悪いことはしていない…………………………それなのにも関わらず、苦痛を与えられるのだ!!」
ハルクは興奮してか、大声を出す
ハルク「戦争が長引くにつれ、生きる為に犯罪者が生まれていく。男は殺され、女は犯され、子どもは奴隷として売られる…………………………管理局の所為だ!! これが正義と言えようか!!!」
フェイト「………………………………………………………………………………………………」
何も言い返せない
戦争の過酷さ知らない人間が、その事実を知れば、驚愕して言葉がでなくなるものだ
フェイトもその1人だ
ハルク「私はレアスキルを持っていた。魔法を知らない世界で育ったから、何の話かわからなかったが、管理局の人間に連れていかれて、人体実験をされそうになったと言うのはわかった」
フェイト「人体……………………実験」
ハルク「無我夢中で能力を使って戦い、何とか逃れることはできた…………………だが、あの世界は人が住めるような場所ではなくなった」
フェイト「…………………………………………………………………………………」
ハルク「((暁|ラスヴェート))のメンバーの大半は、管理局に何かしらの恨みを持つ者達が集まった組織だ…………………打倒、管理局を目指してな」
フェイト「…………………………………………………………………………………………………」
やはり、管理局は……………………………………………
フェイト「!!」
ハルクは、フェイトに手を差し伸べる
ハルク「私とお前は、言わば同士だ。管理局に蔑ろにされたな。お前の居場所は管理局ではない、私と共に来い。管理局を潰すのだ」
フェイト「………………………………………………………………………………………」
フェイトは悩んでしまった
管理局は正義と言えるような組織では無い
しかし、自分は執務官として、他人を救っている
それは正しいことではないのか?
しかし管理局員である自分が行っていることは、やはり間違いなのか?
正義がわからなくなってしまい、頭の中が混乱する
フェイト「………………………………………………………………………………………」
フェイトは、差し伸べられた手を凝視し、フェイト自身も手を伸ばす
ハルク「…………………………………………………………………………………………」
そうだ、それでいい
管理局は悪
存在する価値などない
ザフィーラ「フェイト…………………………………………」
ヴィータ「オイオイ!! 嘘だろ!?」
フェイトは裏切ってしまうのか?
友を、家族を、管理局を…………………なのはを
そして、フェイトとハルクの手が、結ばれようとした……………………………しかし
ユーノ「フェイト!!! 見失うな!!!!」
フェイト「!!!!」
後ろから掛けられた言葉で目を覚ます フェイト
フェイト「ユーノ……………………………………」
ユーノ「確かに管理局に正義は無いのかもしれない」
けど!!
ユーノ「フェイトのやってきたことは、決して間違っていない!!! 僕が保証する!!」
フェイト「………………………………………………………………………………………」
ユーノ「君が戦ったお陰で、どれだけの命が救われたんだい? 君が犯罪者を捕まえたお陰で、どれだけの人が報われたんだい? 思い出してごらんよ!!」
フェイト「私は…………………………………………」
ユーノ「君の救った命、エリオやキャロ、他にも沢山の子ども達を救った………………………それこそ君の正義じゃないのかい?」
フェイト「私の正義?」
ユーノ「正義は人によっては違う。だから絶対の正義なんて無い。だけど、君の行ってきたことは、少なくとも僕は正義だと思う」
フェイト「…………………………………………………………………………………………………」
ユーノ「偽善だってバカにされてもいいじゃないか。そんなことを言う奴に限って、口だけで何もしやしないのさ。君はちゃんと行動に移せている。やらない善より、やる偽善だよ」
フェイト「……………………………………………………………………………………………………………」
そうだ、私は なのはのように他人を救えるような人間になりたいから、管理局に入隊したんだ
自分の正義は、自分で決める……………………………………それで、いいんだよね? 母さん
フェイト「ハルク、確かにあなたの気持はわかった」
ハルク「なら「けど!!」…………………………」
フェイト「けど、私はあなたを止める」
ハルク「何?」
フェイト「管理局は確かに悪かもしれない、だからこそ私が居る……………………………管理局を導くために!!!」
ハルク「…………………愚かな、管理局は既に腐っている。潰さなければならない」
ユーノ「じゃあ君に聞くけど、管理局を潰した後に何を為すつもりだい?」
ハルク「何?」
ユーノ「管理局が潰れれば、世界の均衡は保てなくなる。そうなれば世界中を巻き込んだ大戦争だって起こりえる……………………………君達に、それを止める手立てがあるのかい?」
ハルク「それは……………………………………」
ユーノ「ないだろうね、君達は管理局を潰すことが目的だからね…………………………その先がまるで見えていない」
ハルク「……………………………………………………」
痛いところを付かれた ハルク
ユーノ「管理局を潰すのは目的ではなく、手段にしなければならない。新しい何かを為す為の……………………そして、それにも大きな犠牲が成り立つことを知るべきだ」
ハルク「…………………………………………………………………………」
ユーノ「僕達は戦争を経験していないから、君の辛さを理解できない。けど、理解しないほうがいい。戦争なんて起きない方がいいに決まってる。君は、そのことをわかっていながら、他の人達に味あわせる所だったんだよ? 管理局を潰すことでね」
ユーノは、もう話すことは無いと言わんばかりに、シャマルの治療に入る
ザフィーラ「確かに戦争で辛い思いをするのは、無関係な人ばかりだ」
ヴィータ「一部の権力者だけが得をする」
ザフィーラ「我らは記憶が無いが、何度も戦争を起こした」
ヴィータ「人を殺したこともあるだろうな」
ザフィーラ「その罪を償えるとは思っていない」
ヴィータ「だからこそ、二度と悲劇を繰り返させない為に戦うんだ」
フェイト「…………………偽善でも救える命はある」
ハルク「………………………………………………………………………………………」
フェイト「信じてほしい、私達を………………………………………今を乗り越え、必ず管理局を変える!!」
ハルク「………………………………………………………………………………」
ハルクの出す決断とは?
ユーノ君が役に立った……………だと!? 明日は地球滅亡の日だね byなのは
………………君はそんなに僕が嫌いかい? byユーノ
説明 | ||
「さそい」ではなく「いざない」と呼んでいただきたい | ||
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