恋姫 華陀紀行40 |
何故か荊州の武陵と長沙を突っ切って揚州に来ています。
なんか長居したく無いようです。
理由をしつこく聞いたところ不機嫌になり怒られてしまいました。
やっぱり、しつこい男は嫌われちゃいますし、別の機会に聞き出しましょう。
現在は豫章に来ています。
飯がてらいつものように情報収集していると、どうやら徴兵をしているようです。
近くに賊でも出たのでしょうか?
詳しくは分かりませんでしたが、どこかの救援に向かうためだそうです。
取り敢えず徴兵しても、鍛練をしてないような兵などあまり役には立たないでしょうに・・・と言うことは、救援を行ったという実績というか、誠意を見せるためだけのものと言うことかな?
それならば、従軍してるだけで多少お給金は貰えるはずです。
徴兵事態も救援後はやめてもいいそうですし気楽に行きましょう。
「師匠。先程の話ですがやってみてはいかがですか?」
「今さら一般兵に混ざるというのものう・・・」
ここで引き下がる俺ではありません。
「しかし、将というのを経験した今、改めて兵という立場で見ると新しいことが得られるかもしれませんよ?」
「そんなものかの・・・やってみるか」
よし!説得完了です!
「徴兵しているのはあちらのようです。行きましょう」
祭の手をとり、向かいます。
こんなに楽でおいしい仕事はありません。
今は、西に方角を変えて戻っていってます。
祭の顔は、向かう先がわかってからというもの渋面です。
というか、剣呑な気配を撒き散らしているので、他の兵の皆さんが怖がってますし・・・。
折角の美人さんが台無しですよ?
取り敢えず事情を話してもらわないと始まりません。
何か解決できるかもしれませんし聞くだけ聞いてみましょう。
「師匠。何故そんなに嫌そうな顔をしてるんです?」
そろそろ荊州に入る頃になってやっと教えてくれました。
祭は、荊州零陵の生まれらしく、実家に近付くのをあまり快く思っていないようです。
通りで荊州についてはさっさと通過したわけです。
別段、顔を見せるくらいいいと思うのですが、それすら嫌なのでしょうか?
と言うことでその救援先というのが、長沙の零陵近くだそうです。
どうも南に北に兵を派遣したせいで肝心の中央が手薄になり、知り合いの孫堅に救援を求めたとのこと。
同じ州内でなんとかならなかったんですかね?仲が悪いのかな?
目的地に到着したまではよかったです。
特に戦闘もなく本当に牽制程度のもので、挟み撃ちにあったと思ったのか、賊は降伏しました。
それから戻ろうと、長江?沿いに行軍していたんですが、下流から来た部隊と何故か合流し、そこに乗り込むことになりました。
船に乗り込むことになったのは、少々腕に自信がある者や流れ者が選ばれ、ただお金のために来た人たちはそのまま川沿いに歩いて帰っていきました。
俺はというと・・・。
「オエエエエーーー!」
絶賛船酔い中です。
まさか、ここでも前世と同様に船酔いになるとは思いませんでした。
乗り物酔いが激しかったとはいえ、馬は大丈夫だったのに・・・自分が運転分には酔わない理屈と一緒なんでしょうか・・・。
この調子では、馬に牽かせた荷車になど乗れるわけありません!と言うかそんなことするなら走ります!
この船に乗る原因についてですが、長江?に賊が出たらしく兵が足りなさそうと言うことで、急遽この寄せ集め部隊から募集することにしたそうです。
わざわざ下流から、どれくらい兵を補充出来るかも分からないのに、船をこいでお疲れさまです、と思っていたら祭が手をあげてしまったんですよね。
え〜〜〜とか思ってたら、「あんたも行ってやってくれ!」と周りから言われてしまいました。
そう、ふたつめの理由は私が行軍してるみんなの診察を行っていたためです。
出稼ぎに来た人たちをきちんと帰してあげたいと思いませんかね?やっぱり部隊を率いた経験がそうさせてるのですかね?
そんな訳で、疲労軽減のツボなどを押しつつ、脱落者が出ないように頑張った結果が、推薦ということに繋がりました。
まあ、祭が行くというのに俺がついていかないわけはありません。
・・・・・・・・・
船の場合だけは、次から全力で拒否するかも・・・・・・・・・。
説明 | ||
本作品は華陀への転生ものです。 【注意事項】 素人の書きなぐりです。 はっきり言って自己満足なだけのものです。 一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。 また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。 |
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