恋姫 華陀紀行63 |
せっせと少女の介護中です。
ここまで、全く喋りませんし、自分から動きません。
話しかければ目線をチラリと向けるので、まだ死んだ女性よりも大丈夫だと思われます・・・思いたい・・・。
賊については、確認しに行ったんですが、一部這って残っていた飯を食べていました。
丸一日は動けないと思ったんですが、まだまだ見通しがつけれないとは修練が足りないようです。
まあ、腱が切れてるので這うことしか出来ませんが・・・。
這って外に出ても雪なので凍死確定なのは免れないでしょう。
なんか臭いも酷いことになっていたし・・・。
その後は雪掻きして、死んだ女性たちを埋めました。
たしか、恋姫ってもっと酷いことになっていくんですよね?
既にこんなことがあってるのに、どうやって人数を集めてるんでしょう?・・・所詮ほんの一部なだけなんでしょうか?
数日経ちましたが、少女は未だに虚ろに見えますが、少し変わってきました。
食事は、俺が少女の口に運べば、後は自分で食べますし、トイレの際には軽く裾を引っ張る動作をします。
やはり、足で歩くことに抵抗があるんですかね。
痛みは和らげてありますが、剥けた部分を無意識に庇っているのかもしれません。
それに、やっぱり問題は精神状態でしょうか、今がどのような状況なのかが全く分かりません。
精神ケアなんてやったこと無いですよ。
取り敢えず少しずつでも、自分で出来ることを増やしていけば、いいでしょう。
寝るときは、怖いのか俺の懐に入っているところを見るに、かなり不安なのでしょう。
寒くないように少女には狐の毛皮を被せてあります。
変に髪を剣かなにかで斬られたのか、ボサボサです。
散髪技術があればいいのですが、俺にそんな技術はありませんし・・・せめて長さを揃えるくらいです、髪は女の命って聞いたことあるけど、ここでもそうなのかな?
これは、揃えてるだけ!揃えてるだけ!
護身刀様々ですね。
しかし、俺の髪は伸ばしっぱなしにしています。
やっぱり自信の肉体には気を通しやすいので、髪自体に通せば、それなりの防御力になります。
強い衝撃までは防げませんが・・・。
少女の身体については、治療ずみで、後は外傷なので、治癒力だよりなところまで来ています。
場所不明なので、この少女を抱えてここを出るのは難しそうですから、春がくるまでここで過ごしますかね。
大!前!進!です。
数日後、ハイハイですが、移動し指を指して意思表示!
更に言葉に対しても理解しているのか、首の動作で返してきました!
頑張って、お世話した甲斐がありました。
ただ、なにやら外に出たい様子です。
今日は晴れているし布と毛皮、気で包めみ込めば大丈夫でしょう。
抱っこしてっと。
指を指すのは例の大きな家ですね。
近付くと臭いがかなり酷くなってきました。
布で、更に少女の鼻と口を覆います。
中では、まだ生きているものがいるようです。
死んでるものは、欠損が激しいですね・・・。
確かに既に食糧はありませんでしたが・・・これは・・・。
「(燃やして)」
ん?
「燃やして!」
初めて喋ってくれました!
・・・喜んでる場合じゃありません。
よく考えたら、このまま腐敗すると疫病でるかもしれないんでしたっけ?これだけ気温が低いと、発生する確率も低そうではありますが・・・。
ゼロではないならゼロにすべきですね。
少女を家に戻して火付けの準備です。
冬だし、少しの量では付きが悪いかもしれないので、大量に薪と燃えそうなものをばらまきます。
ついでに主要な柱に切り込みを入れておきましょう。
出来るだけ燃えたときに内側に倒れるようにっと。
最後に火を起こせば完成です。
さっきから「あーあー」聞こえてきますが、からすでもいるんですかね。
火をつけて家に戻ると、戸口に少女が来ていました。
依頼完遂!
そっと抱き上げて近くまで連れていきます。
結構な勢いで燃えていっているので、今日中は燃えたままかもしれません。
腕の中の少女は、しばらくその光景を見続けました。
説明 | ||
本作品は華陀への転生ものです。 【注意事項】 素人の書きなぐりです。 はっきり言って自己満足なだけのものです。 一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。 また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。 |
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