魔法少女リリカルなのは Extreme(エクストリーム) 第四十三話
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A.s 2nd編 第四十三話 「開花の刻」

 

零人side

 

特殊次元世界「シエル」、コロシアム・・・

 

温泉の一件から数日。俺はランとクリスそしてソルナと一緒にシエルのコロシアムに来ている。目的は俺対ラン・クリスペアでの模擬戦。ちなみにランには魔銃"ヴェルベルク"を持たせている。どうやら今のストレージでは実力を十二分に発揮できないらしい。そこで以前リィンアインスから貰ったヴェルベルクをランに渡したのだ。

 

零人「それじゃ・・二人とも準備はいいか?」

 

ラン「いつでも!」

 

クリス「こちらも。」

 

ソルナ「それじゃあ・・・・初めッ!!」

 

刹那、ソルナの合図で模擬戦は始まった。ランはヴェルベルクで俺に向かい連射しクリスもストレージのダガーを装備し弾幕の中を走り俺に接近して来た。

俺は大剣を抜き接近して来たクリスのダガーを受け止めた。

そして弾幕は周りに魔力スフィアを展開しデコイ代わりにして誘爆させたのだ。

 

ラン「っ!!」

 

クリス「っ・・・・・!」

 

零人「まだまだだぜ!」

 

俺はクリスを押し返し反撃に転じた。クリスは体勢を立て直し、ランの元に戻った。

 

クリス「どうする?一気に攻めてくるけど。」

 

ラン「・・・・二段構えのアレで!」

 

 

 

三人称side

 

クリスはランの言葉を聞きニッと顔を軽く笑わせた。

それは零人は知らない二人のオリジナルコンビネーション技だったのだ。

 

クリス「・・・了解!」

 

刹那、再びクリスが零人に向かい接近。迎撃に出た。

だが零人はクリスを軽くあしらいランに向かって行った。

しかし、それこそが二人の狙いだったのだ。

 

クリス「掛かった・・・・・!」

 

零人「っ!」

 

クリスはダガーに魔力を集中させ一気に放った。それはまるでカマイタチだった。

 

クリス「これでっ!!」

 

零人「ちっ・・・・Ded spike!!」

 

零人はデットスパイクでカマイタチを迎撃した。しかし。コレもまた二人の狙い道理だったのだ。

 

ラン「取った!!」

 

零人「げっ!?」

 

クリス「大手・・・・たぜ。」

 

 

 

 

ラン「零銃・トール!!」

 

ランはクリスの攻撃を迎撃される事を読み自分は零人の気がそれている間にトールを召喚していたのだ。つまり今の状況なら広域攻撃で無い限り魔力が続くまでフェイク攻撃を続けられると言う事だ。

 

 

 

だか。

 

 

 

 

零人「・・・・流石だが・・・・・・一歩及ばずだ。」

 

 

 

ラン「えっ!?」

 

 

 

 

 

零人「霊符「夢想封印 散」!!」

 

零人はスペルカードを使い広範囲に御札を展開、拡散し二人に直撃したのだった。

 

 

ラン「にゃあああああああ!?」

 

クリス「あーあ・・・また負けたってぎゃああああああ!!!」

 

 

 

ソルナ「・・・相変わらずスペカは容赦無いね・・・・・」

 

零人「まぁ・・手加減できないしコレ。」

 

 

 

 

 

 

零人side

 

ラン「いててて・・・・・」

 

クリス「・・・お兄ちゃん・・容赦無いわね。」

 

土煙が晴れるとランが尻餅を付いておりクリスは大の字で寝転がっていた。

 

零人「まっスペカは手加減できないってのがネックだからな。そこは勘弁してくれ。」

 

俺はランを立たすのを手伝いクリスを背中におぶった。そしてソルナと右手をランと左手を繋ぎ屋敷に戻って行った。すると道中ソルナが俺に話し掛けて来た。

 

ソルナ「そういえば・・そろそろ冬休みも終わりだね。」

 

零人「ああ・・・・また暇な学校生活だ・・・・・」

 

ラン「お兄ちゃんは何時から学校なの?」

 

零人「えっと・・・・・2月の・・・・5日からだ。」

 

クリス「そっか・・・・私もそろそろ春眠に・・・「「どんな言い訳だ。」」・・・チッ・・」

 

ちなみに現在は1月18日。もう直ぐ冬休み開けになる・・・・・。

そして・・・ジジイにまた呼び出されたのでミッドに行くことにもなる・・・・・・。

 

零人「・・・はぁ・・・・・・・・・・・あ!そういえば・・・そろそろアイツの治療進めないと・・・・」

 

ソルナ「ん・・・・そうだね。じゃあ後で二人で行こっか。」

 

ラン「・・・また地下に行くの?」

 

ソルナ「大丈夫。直ぐに戻るから。ね?」

 

クリス「・・よしその間に春眠を・・・「「「もういいわ。」」」・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

屋敷地下・・・

 

さて、この屋敷の地下には特別な場所がある。その一つに俺とソルナ立っていた。

そして目の前にはカプセルが一つ。俺はそれを見てイクスに話しかけた。

 

零人「さて・・・・イクス。アレを出してくれ。」

 

イクス『・・・・本当にいいのですか?アレを使ったら何が起こるか・・・・・』

 

ソルナ「多分その辺は大丈夫。先にアレの適合調整は済ませたから。まぁ・・・・副作用的なのはあると思うけど・・・・・・」

 

零人「・・まぁな・・だがどの道、コレを使わないとコイツのリンカーコアは持たない・・・・・。」

 

イクス『・・・・・・分かりました。「神輝"ムラクモ"」・・・召喚。』

 

イクスは俺の言葉に了承しアークエネミー「神輝"ムラクモ"」のコアを出した。

そして俺はコアを持ちカプセルの中に入れ中に入る人物の心臓にコアを乗せた。

するとコアはみるみる雫が水面に落ちるように心臓に入り俺はカプセルから手を出した。

 

 

 

 

ドクン・・・・・・・

 

 

 

すると心臓が動いた音が鳴り響いた。それは確かで・・・強く・・たくましい音だった。

 

 

ドクン・・・・・ドクン・・・・・・・・

 

 

そしてその人物はゆっくり動き出しやがて目を開けた。

俺はカプセルのシャッターを開き水を流した。

 

中から出てきたのは女の子で俺と同じぐらいの歳と身長だ。

 

 

少女「・・・・・・・・」

 

零人「目覚めたか・・・・・・始めましてだな。」

 

少女「ココは何処?私は・・・どうしてココに・・・・ココに居るの?」

 

零人「・・・それは今から全て話そう。そして・・・君の今後もだ。迷いのエトランゼ。」

 

そしてソルナは奥からイクスとは違う別のデバイスを持ち戻ってきたのだった。

そして俺は少女が眠っていたカプセルの隣にあるもう一つのカプセルを眺めた。

 

零人「・・・何時ごろ・・コイツは目覚める?」

 

ソルナ「・・・まだまだって所かな。」

 

零人「・・・・そうか・・・急ぐ必要は無いが・・・・まだ起きないのかね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

その頃のミッドチルダ次元航行艦ドッグではオルドルとアースラの修理や点検が完了し再び地球監視護衛の任の為発進準備を整えているのだった。そしてオルドルに向かおうとブライトがドッグの廊下を歩いていると向こうからリンディが歩いてきた。

 

ブライト「リンディ提督。またよろしくお願いします。」

 

ブライトが敬礼するとリンディも敬礼し言葉を返した。

 

リンディ「はい。ですが私も未熟ですので何卒ご指南もお願いしますね。」

 

ブライト「・・私が出来る範囲で強力いたします。」

 

リンディ「ですが・・・・今はちょっと敬語は無しで・・少し休憩しましょうか。」

 

ブライト「は・・・はぁ・・・・」

 

 

 

 

休憩室・・・

 

ブライトは自動販売機でコーヒーを二つ買い一つをリンディにそしてもう一つの缶を振り飲み始めた。

 

リンディ「今はプライベートなので・・敬語は無しで良いですよブライトさん。」

 

ブライト「・・・君がそう言うのであれば今は言葉に甘えよう。それで・・私に何か?」

 

するとリンディは少し顔を下にやり赤らめている顔を隠しながら話を始めた。

 

リンディ「・・あの時・・・闇の書の一件の時は・・・本当に申し訳ありません・・・・

私が状況の把握が出来てないばっかりにブライトさんの苦労を増やしてしまって・・・・」

 

ブライト「・・・・まぁそうだな。それは昔からの君の悪い癖だ。規範に囚われ物事を規則に徹しようとする。だがな。そんなのが通じない相手・状況も少なからずある。それがあの一件だ。それに、アースラには武装はアルカンシェルしかあの時は詰まれていなかった。自身の状態も把握することも大切な事だ。」

 

リンディ「・・・・はい・・・・・・」

 

ブライト「・・そういえば・・・君はどうして次元航行艦の艦長に志願した?君ぐらいの才能なら他でも問題無かっただろうに。」

 

リンディ「っ!そ・・・それは・・・・・・・//」

 

ブライトの質問にリンディは過剰反応しモジモジと足と手をすり合わせ始めた。

それはリンディにとって今更ではあるが子供じみた理由だったからだ。

だが、それでも彼女は恐れず声に出した。

 

リンディ「実は・・・・・・・ブライトさんに憧れて・・・・・私も・・・・//」

 

ブライト「・・私に?」

 

リンディ「・・はいぃ・・・・・・」

 

ブライト「・・・・そうか・・・・・」

 

リンディ「最初は私もブライトさんみたいな誰からも信頼される艦長を目指していました。でもそれはとても永く辛い事だって事は後から知って正直一度は後悔しました。でも・・「こんな事をあの人は乗り越えたんだ。私も頑張ってあの人みたいになるんだ」って思って・・・・」

 

ブライト「・・・・・・・・・」

 

リンディ「あっ・・・・すみません・・・・子供みたいでしたよね・・・・・」

 

ブライト「・・そうでもないさ。」

 

リンディ「えっ・・・・・?」

 

 

 

ブライト「理由なんてシンプルな物であってそして子供染みている事なんて当たり前さ。警察に成りたい奴は「カッコイイから。人を悪事から守りたいから。」軍人は「国を、家族を守りたいから。自分達の力を証明したいから。」いつもそれはシンプルだ。それを複雑に考えているのは正直どうかと私は思う。」

 

リンディ「・・・・・・・・」

 

ブライト「だから君が言っている事は・・・成りたかった理由は・・・正しい事だ。

 

 

 

私に憧れたと言うのは意外だったがな。」

 

リンディ「えっ・・・・・・・その・・・ありがとうございます・・・・・//」

 

ブライト「・・・では私はそろそろ行くとしよう。この部屋を出たらまた元の仕事の態度に戻ろう。」

 

ブライトはそう言って立ち上がり缶コーヒーをゴミ箱に捨て、部屋を出ようとした。

だが、それをリンディは引き止めた。

 

リンディ「あのっ!」

 

ブライト「・・どうした?」

 

リンディ「ブライトさんって・・・・・・・・ご結婚してますか?」

 

ブライト「・・・・・・私はまだ独身だよ。」

 

ブライトはそう言って部屋を後にした。そして残ったリンディは・・・・・

 

 

 

リンディ「よしっ!まだ独身だ・・・・!」

 

小声でガッツポーズをしていたのだった。

 

 

 

 

 

 

三人称side

 

SEASON 冬→春

 

聖祥小・・・

 

季節は少しずつ春に向かい動き始めていた。零人達は学校の始業式の為登校し再びメンバーと顔を合わせていた。

 

ガラッ

 

零人「ういーっす。」

 

ヴィータ「おう、零人おはよう。」

 

霊太「オッス。」

 

零人「アレッ今は二人だけ?」

 

霊太「高町たちはバスに遅れて全力疾走中だとよ。」

 

ヴィータ「全員寝坊らしいぜ?アタシ等は早起きしたけどな。」

 

零人達が話していると廊下を全力で走っている音がしドアの方を見ると・・・・・

 

 

ドドドドドドドドドドドド・・・・・・ガラッ!!バンッ!!

 

 

「「「「セーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーフ!!!!」」」」

 

 

零人「おう、おはよう。」

 

霊太「始業式の日から過剰運動ご苦労さん。」

 

アリサ「う・・・・五月蝿いわよ・・・・・」

 

零人「なら次から寝坊せずに紅子のように早起きするんだな。」

 

すずか「う・・・・・早いよ三人とも・・・・・」

 

零人「で。なのは、少しは運動になっただろ?」

 

なのは「はぁ・・・・はぁ・・・・・・・・・確かに・・・・・・」

 

フェイト「こ・・・呼吸が・・・・・・空気に味が付いているような・・・・・」

 

霊太「それを運動したって言うんだよ。」

 

 

 

 

その後零人達は無事、始業式を終えて教室に戻りSHRに参加していた。

 

 

山田「さて。皆さん始業式お疲れ様です。後はこのまま解散なのですが・・・・」

 

北村「実はこのクラスに復帰する生徒がいてな。ちなみに女子だ。」

 

 

男子「「「「「「「「「ヒャッハーーーーーーーーーーーーーー!!」」」」」」」」

 

 

零人「・・・何時に無くうるせえ・・・・・・」

 

なのは「あははは・・・・・・・・」

 

山田「それじゃあ・・・私が・・・」

 

北村「分かりました。」

 

北村と山田がそう言い山田先生は教室を出た。それには一同は「どうしたのだ?」としか思えなかった。ただ一人を除いて・・・・・

 

北村「それでは・・・山田先生、入ってきてください。」

 

ガラガラガラ・・・・・

 

 

 

 

霊太「ん!?」

 

フェイト「えっ!?」

 

アリサ「嘘ッ!?」

 

すずか「あらら・・・・」

 

なのは「ふぇっ!?」

 

ヴィータ「ニシシシ・・・・・」

 

 

 

零人「・・・なるほどね・・・・・そう言う事か。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はやて「今日から復学させてもらう八神はやて言います。皆よろしゅうな!」

 

そう、復学生とははやてだったのだ。これを知っているのは当然ヴィータただ一人で零人達は知りもしなかったのだった。

 

 

その後、メンバーは一旦集まりはやてが突然復学した理由を聞いていた。

 

零人「本当に唐突だけど・・どうして今の時期に復学したんだ?」

 

はやて「実はな・・・・グレアムさんが後押ししてくれてん。」

 

フェイト「グレアム・・・あのグレアム提督が?」

 

はやて「せや・・・グレアムさんが「この時期に子供が一人と言うのも寂しいだろう。私が代理保護者になるから復学して友達と楽しみなさい。」って」

 

霊太「あの提督が・・・・な・・・・」

 

 

はやて「それでウチの代理保護者としての書類を学校に提出してウチは復学できたって訳や。」

 

なのは「じゃあ・・・これから皆一緒なの!」

 

はやて「そう言う事や!皆よろしゅうな!」

 

 

 

零人「ヤレヤレ・・・ヴィータ。この事知ってたのお前だけだったんだな。」

 

ヴィータ「ああ。はやてがサプライズにしたいからこの事を自分か出てくるまで黙ってくれって言われてな。だから今まで黙ってた。」

 

霊太「確かにこれはサプライズだな。嬉しいか嬉しくないかはさておき・・・」

 

ヴィータ「・・・どうしてだよ?」

 

ヴィータの質問を聞き零人が後ろを指差した其処には・・・・・

 

 

 

「関西少女ktkr・・・・・」

 

「ムフフフフフフフフ・・・・・」

 

「ハァハァ・・・・・・」

 

 

もうもはや同じクラスの男子達が変態道にまっしぐらでヴィータはそれを見て嫌でも納得したのだった。

 

ヴィータ「ああああ・・・・・・・」

 

零人「な?良くも悪くもだろ?」

 

 

 

 

その後、一行は帰宅の準備をしそれぞれの家に帰って行った。だが・・・・・

 

 

 

 

 

 

不知火家自宅・・・

 

霊太が学校から帰り荷物をソファの上に置くとケータイに一本の電話が入った。

 

霊太「誰からだ・・・・・・・・・ブライト艦長?・・・・・・・・はい、不知火です。」

 

ブライト『霊太、私だ。実はな・・其方の世界に次元犯罪者が逃走している事が判明したんだ。』

 

霊太「っ!?一体どうしてですか!?」

 

ブライト『実は今から三時間前にその犯罪者を移送中だった管理局船が次元海賊と遭遇してな。海賊は逮捕したが移送中だった犯罪者はその騒ぎの間に脱出艇で逃走を図ったらしい。』

 

霊太「・・・・・それでソイツの正体は?」

 

ブライト『名はアイザック。過去に殺人・略奪・性犯罪などをしていて懲役は約300年。魔力ランクは判明しているだけでAAAだ。それに・・・最悪なことに奴はロストロギアを一個強奪している。』

 

霊太「・・・最悪ですね・・・。」

 

ブライト『ああ。こちらはミッドから急いで其方に向かう。それまでに何事も無ければいいのだがな・・・』

 

霊太「了解しました。一応零人達にも言っておきます。」

 

ブライト『すまんな・・・頼んだぞ。』

 

ブライトはそう言って電話を切り霊太はそのまま零人に電話を繋ぎ事を説明したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

P.M 6:49

 

 

夜になり外に居るのは買い物帰りや仕事帰りが多くなる時間帯。

その時間には必ずと言うほど人気のない場所がある。その場所を歩いている人影・・・・それはすずかだった。

 

すずか「うう・・・塾で少し帰りが遅くなっちゃったな・・・・ノエルかファリンかを迎えに・・・そう言っても仕方ないか・・・・・にしても怖いなココ・・・・」

 

すずかは歩いている場所はかつてなのはが初めて魔導師となった場所、その道を歩いていたのだった。

 

すると・・・・・誰かが彼女の後ろに立ちそして・・・・・

 

シュッ!

 

すずか「かっ・・・・・・・・・!?」

 

すずかは突然首を叩かれ気絶しやがて意識を失ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからどれほど彼女は気絶したのだろうか。

すずかは次第に意識を取り戻し目を開いた。だが其処はさっきまでいたコンクリートの道路とは違い以前誘拐された時のように何処かの施設の中だった。

 

すずか「アレッ・・・・・ここは・・・・・「すずか!」っ!?」

 

すずかが隣を見るとアリサが居て身体には縄が巻かれ身動きが出来ない状態だった。

そしてそれを見てすずかも「もしかして」と思い下を見ると自分にも縄が巻かれ動けない状態だったのだ。

 

すずか「アリサちゃん、ここは!?」

 

アリサ「私も分からないわ・・・私、用事の帰りで歩いていたら突然誰かに捕まって気が付いら・・・・・」

 

すずか「っ・・・・・・・・・「気が付いたか。」!!」

 

二人が前を見ると長髪の髪を束ねている男が一人パイプ椅子に座っていた。

目つきは鋭く何処か異質な感じがするのだった。

 

アリサ「アンタ誰よ!一体何が目的!?」

 

アイザック「私の名はアイザック。訳あってお前達をココに連れて来た。」

 

すずか「訳・・?訳って何ですか!?」

 

アイザック「それは言えん。だが、少なからずお前達も安全は約束しよう。」

 

アリサ「安全ってね・・・・・この状態でどう安全な「静かにしろ!」っ!?」

 

するとアイザックはアリサ達を黙らせ耳を澄まし始めた。

そして何かがコツコツと音を鳴らしながら向かってくる音がしたのだ。

 

アリサ「え・・・・・・・・・へっ・・・・!?」

 

すずか「・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

アイザック「・・・・・・・・・・・・・・」

 

そして音が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

止んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイザック「っ!!伏せろ!!」

 

「「っ!?」」

 

 

 

ズドオオオオオオオオン!!!

 

 

刹那、突如ドアの向こうから爆発が起こりドアの周りの物は一瞬にして吹き飛んだ。

 

 

アリサ「な・・・何!?」

 

すずか「くっ・・・・・・うう!!」

 

アイザック「チッ・・・・思った以上に早かった・・・・!!」

 

アイザックが起き上がりドアの在った方を見ると金髪でオッドアイの男が立っていた。

 

「クククク・・・・アイザック・・・・・貴様を逮捕・・いや・・・排除しに来たぞ。」

 

アイザック「破壊の魔導師・・・・・ギルガメス・ギルバート。」

 

ギルガメス「フッ・・・・・破壊とは心外な。俺様は烈火の魔導師さ。」

 

アイザック「フッ・・・・"劣化"の間違いではないのか?」

 

アイザックがギルガメスに挑発するとギルガメスは顔を歪め両手を合わせた。

刹那、アイザックは手に持っていたペットボトルの蓋を開け水を前方にばら撒いた。

 

そしてギルガメスの両手の手の平にはミッドの魔法陣が発生しアイザックの周りにはスパークのような物が走った。

 

 

 

すると再び爆発が起きアリサとすずかは頭を伏せた。

 

アリサ「ま・・・魔導師って・・・・・」

 

すずか「・・・あの人・・・アイザックって人は・・・・・!?」

 

 

 

 

すずかが起きて周りを見ると倒れているアイザックとそれを見下すように見ているギルガメスが居た。そしてギルガメスは二人を見て

 

ギルガメス「二人共・・大丈夫だったかい?(ニコッ)」

 

二人にとってはもう二度と見たくない笑顔をして笑っていたのだった。

 

アリサ「っ・・・・・・」

 

すずか「・・・・・・・・・。」

 

するとすずかはアイザックの近くにある一つの指輪に気が付いた。

そしてギルガメスが再びアイザックを見てアイザックを足でけり始めた。

 

ギルガメス「さてと・・・このゴミクズが・・・・・俺が局から"くすねた""奇跡の指輪"を何処に隠した!」

 

アイザック「くっ・・・・・・知らんな・・・・・」

 

ギルガメス「ケッ・・・このゴミクズが!!・・・・アリサ・すずか少し待っててくれ。

今か直ぐこのゴミクズを片付けて君達を救おう。(ニコッ)」

 

 

すずか「っ・・・・・・」

 

アイザック「フン・・・・・奇跡の指輪だけをくすね盗るとは・・・何故だ?」

 

ギルガメス「・・・・・・・いいだろう最後に教えてやる。"奇跡の指輪"は願いを一つだけ叶える指輪だ。俺はそれを使って俺が好きな女達を俺の物にするのさ・・・!!」

 

アリサ「っ!!」

 

アリサはその言葉に背筋を凍らせた。するとすずかがアリサの手を軽く叩き指輪が落ちている場所に顔を動かした。アリサはそれに気が付きもしかしてとすずかと顔を見合わせた。

 

アリサ「っ・・・・・・・・・・・・うん!」

 

 

 

 

 

 

刹那、二人は力の限り身体を動かし指輪に向かい小さくジャンプした。

それに気が付いたギルガメスだったがその時には遅く、二人は指輪に食いついていた。

 

アイザック「行け!何でも願いを言うんだ!!」

 

アイザックの声を聞き二人は同じ願いを叫んだ。

 

 

 

アリサ・すずか「「私達に力を!!」」

 

 

刹那、指輪は輝き二人の周りには光が漂い始め次第に二人の中に入って行った。

 

 

ギルガメス「ああ・・あああああああああ!!」

 

アイザック「フッ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして。

 

 

 

 

 

アリサ「紅蓮の旋風!!」

 

アリサはギルガメスに向かい回し蹴りをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギルガメス「がはっ・・・・・!?」

 

 

アリサは着地し手を動かした。そしてすずかも起き上がり二人はギルガメスを睨んでいた。

 

ギルガメス「な・・何が!?」

 

アイザック「・・・簡単な事だ奇跡の指輪でこいつ等は力を得た。その証拠に・・・」

 

アイザックは奇跡の指輪"だった物"を拾い上げた。だが指輪は少しずつ崩れ灰になっていった。

 

ギルガメス「そ・・・・そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

アリサ「アイザック・・大丈夫?」

 

すずか「アリサちゃん呼び捨てはちょっと・・・・・」

 

アイザック「フッ・・・威勢のいい子供だ。だが・・・・それも悪くはないか・・・。」

 

アリサ「・・・・・・・フフッ・・・・・さぁて・・・散々私達を怖がらせそして尚且つコイツを甚振った事・・・・・全てけじめを付けさせて貰うわよ。」

 

アリサはそう言うと右手に"魔力"を集中しやがて炎となった。

すずかはそれに対し足元の影から黒く禍々しい槍を取り出した。

それを見て驚き怯えたギルガメスは少したじろぎアリサ達に命乞いをした。

 

ギルガメス「あ・・あははははは・・・そうだ!ソイツと引き換えに君達のお願いを叶えてあげよう!」

 

すずか「・・・お願い?」

 

ギルガメス「そうだよ!僕が出来る事なら何でもする。だからっ!!」

 

二人はそれを聞き顔を見合わせた。そして・・・

 

アリサ「それなら・・・・・・」

 

ギルガメス「それなら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリサ・すずか「「死にさらせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!!」」

 

 

ギルガメス「あああああああああああああああああ!!」

 

アリサ「煉獄・覇王鉄槌!!」

 

すずか「黒符「終焉の金曜日」!!」

 

刹那、アリサは魔力で強化された右手でギルガメスを地面に殴り付けそしてダメ押しですずかが槍から湾曲レーザーを発射しギルガメスは完膚なきまでに倒されるのだった・・・。

 

ギルガメス「そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ俺はオリ主なのにぃぃぃぃぃいい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その数十分後・・・

 

零人「・・・・・・・えっと・・・どういう状況だったんだコレ・・・・」

 

霊太「確かバニングスと月村の二人がまた誘拐されてんで局員が入って来て・・・・・どうなったんだろうなコレ。」

 

なのは「そして現在は・・・・・・」

 

現在の状況。

 

・アリサ、すずか両名は無事。

・アイザックは負傷。

・金髪オッドアイ(笑)は気絶。

・何故かアリサ、すずかはBJを来ている。

・監禁場所が全焼半壊。

 

結論。

 

 

 

 

 

何かあった。

 

 

 

 

零人「って何かって何だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!?」

 

 

 

 

アリサ「・・・・・・・・・ふぅ。」

 

霊太「ふぅじゃねぇよ。一体何がどうなってんだよ?」

 

その後遅れて到着した零人達は訳の分からない状況に唖然とし取り合えずアリサ達から事情聴取をしていた。すると霊太達の連絡で到着したアースラ・オルドルの魔導師隊がアイザックを担架で運びギルガメスを引きずっていた。

 

零人「随分対応が違うな。アイザックって犯罪者じゃなかったのか?」

 

ブライト「実はそうじゃなかったんだよ。」

 

霊太「っ!?ブライトさん!?」

 

零人達の後ろにはブライトがいつの間にか立っており一行はそれに驚いていた。

 

ブライト「実はあの犯罪歴は全て嘘だったんだ。そして彼は極秘裏にある任務に当たっていた。それが・・・」

 

零人「・・・・ロストロギアの"奇跡の指輪"の護衛・・・ですね?」

 

ブライト「そうだ。」

 

アリサ「って事は・・あの人は悪者じゃないのね。」

 

ブライト「そう言う事だ。ちなみにあの犯罪歴だが後で調べたら全部アイツ、ギルガメス・ギルバートが行った事だというのがわかってな。結果アイツは特一級収容所送りだそうだ。」

 

なのは「特一級収容所?」

 

クロノ「特一級収容所・・・・通称"死の監獄"・・・・名は・・・"アズカバン"。」

 

霊太「・・聞いた事がある。アズカバンは一度入ったら脱走は不可能で脱走しようとした物は全て死ぬそうだ。」

 

零人「って事は二度とアイツはシャバの空気はす吸えないって事か。」

 

フェイト「・・・・・・恐ろしいね・・・・。」

 

 

 

 

ギルガメス「離せ!嫌だ!アズカバンなんて・・・いやだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

すずか「それじゃあアイザックさんは・・・・」

 

ブライト「ああ。彼は無実でしばらくは病院で治療だそうだ。」

 

アリサ「っ・・・・・!」

 

すずか「よ・・・よかったぁ・・・・・!」

 

フェイト「・・でもどうしてアイザックさんは二人を?」

 

ブライト「実はな・・・・ギルガメスの自宅から君達の写真が見つかってな。それで唯一自衛力を持っていない二人を狙ったのだろうが・・・・・」

 

零人「結果、二人は自衛の力を手にしたと。」

 

アリサ「ふふん!これで足手まといなんて言わせないわよ!」

 

霊太「はいはい・・・・でもデバイスはどうすんだ?」

 

ブライト「それはウチが何とかしよう。ロウがどうやらヱヴァイユの改良型を実験したいと騒いでたからな。」

 

すずか「やった・・・!」

 

 

 

 

結局の所。アイザックは自分が誰の罪を着せられているかを知っておりそして独自に調べていたらギルガメスの自宅になのは達の写真がありそしてアリサ達が最初に狙われると考えアースラに密航したのだった。ちなみにそうなると当然指輪を奪ったのはギルガメスで彼はあらかじめ艦にハッキングし偽造映像を流していたらしい。そして今回の一件で全てが露見しアイザックは無実と言うことでお咎め無し。変わりにギルガメスは今までの容疑全てが一斉に掛かりアズカバンに送られるという事となったのだった。

 

 

 

 

 

 

オルドル・技術開発室・・・

 

オルドルに到着した零人達はアリサ達のデバイスの受け取りと零人と霊太のヱヴァイユの改修に訪れていた。ちなみに付き添いでなのはとフェイトそしてクロノの三人も付いてきている。

 

ロウ「よおー!お待たせ、皆!」

 

零人「ロウさん、お久っす。」

 

ロウ「また団体さんで来たもんだぜ。・・さぁて!其処の嬢ちゃん達二人だな。新人の魔導師は。」

 

すずか「あ・・はい!」

 

ロウ「改めて。俺はロウ、ココの技術長をしている。」

 

アリサ「あ・・・どうも。」

 

ロウ「はは・・遠慮はすんなよ。堅苦しいの苦手だからさ俺。ってな訳で・・・早速二人のデバイスを見せてやるよ。それと、霊太と零人はヱヴァイユ貸しな。」

 

零人「あいよ。」

 

霊太「頼みますぜ。」

 

零人と霊太がヱヴァイユを渡すとロウはアリサとすずかを連れてデバイスルームに入って行った。そして零人達はしばらく待つことになった。

 

クロノ「にしても・・・これ程の技術力を持っている部隊があるとはな・・・」

 

フェイト「さっきのヱヴァイユって零人達のカートリッジでしょ?」

 

霊太「正確にはサブデバイスであってカートリッジでもある、と言う事だ。」

 

なのは「ふええ・・・・・・・・でもデバイスってことは待機状態があるでしょ?今まで見たこと無いの。」

 

零人「ああ、ヱヴァイユは特別らしくてな。」

 

霊太「ヱヴァイユは通常は俺達のデバイスの中に入っているんだ。だから待機状態は無いよ。」

 

ゼクス『最も。そのせいで容量は半端ないがな。』

 

 

エイミィ「いやーやっぱ騎士団の技術すは凄いなー!どれ、一つお持ち帰りを・・・・「(霊)すんなってか何時の間に来た!?」てへっ☆」

 

 

 

 

デバイスルーム・・・

 

ロウ「これが君達のデバイスだ。」

 

アリサ「これが・・・・・」

 

すずか「綺麗・・・・」

 

二人の前にあったのは一つは紅と白のキーホルダー状でもう一つはなのはと同様の球体状で色は黒と紫のデバイスだった。

 

ロウ「ちなみに名前はコッチの紅と白のがガルム。こっちの黒と紫の方がセリムだ。どちらもインテリジェントだから会話は可能さ。」

 

すずか「ってことはなのはちゃん達のと同じって事なのですね。」

 

ロウ「そう言うこと。それにカートリッジシステムも付けてるけど基本絶対使うなよ。体への負担が凄いからな。」

 

アリサ「そうですか・・・・・わかりました。」

 

ロウ「よしっ・・・ならこれを改めて君達に託すぜ。」

 

ロウはそう言いアリサにガルムをすずかにセリムを渡した。

 

アリサ「アンタがアタシのデバイスね。よろしく!」

 

ガルム『ああ、よろしくな!』

 

すずか「なんだかちょっと不思議な感じたね・・・」

 

セリム『そうだね。でも悪い気は全然しないよ。よろしくねすずか。』

 

 

 

 

 

零人「そういやよ霊太。あいつ等の魔力ランクっていくらだ?」

 

霊太「ん?確か・・・・・二人共SS+だったな。」

 

なのは「え゛っ・・・・・・」

 

フェイト「今、私達っていくつだっけ・・・ランク・・・」

 

クロノ「安心しろ二人はそれより色んな意味で高いSS+´だ。」

 

その後、こっそり来ていたのがバレたエイミィはロウに叱られ強制的にアースラに送り返されたのだった。

 

 

 

-2ページ-

 

 

次回予告ッ!!

 

零人「ついにアリサ達も魔導師に!」

 

ソルナ「そんな中零人ちゃんはまたもやミッドに呼び出される!」

 

ラン「神様からの提案。そしてはやて達とのトラブル・・なのかな?」

 

クリス「そしていよいよ物語は動き出す!」

 

なのは「次回!「結成」!!」

 

 

 

 

 

零人「そいつ等がお前等のパートナーだ。」

 

 

 

 

 

説明
イレギュラー"アインスト"の存在を知った零人達。
彼等はアインストを倒すために新たな戦いに入っていくのだった・・・・・!
そして、少年少女達は一つの答えに向かっていく・・・・・。
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コメント
・・・・・・それは貴方が連れて来たんでしょうが・・・・・ってコッチに来るな!メギド・フレア!!(Blaz)
じゃあなんで俺の周りに本物が居るの?とりあえず エクスペクトパトローナス!!(ガルム)
ん?ああ。あのディメンター達は真似の妖怪達ですよ。本物なんて連れてくる訳無いじゃないですかw(Blaz)
これは元の世界での話です。複雑ですみません・・・・。(Blaz)
すまん、話が複雑でアホな俺には理解出来ん。アリサとすずかが魔導師になるらしいが、これは元の世界での話しか?それとも別世界の方か?(匿名希望)
・・・・一応言っておきますがこのアイザックはハガレンの第一話に出て来たアイツを元にしていますから。(Blaz)
俺はアイザック・ニュートンを…………(キリヤ)
だめだおれはこの(圭)アイザックを連想してしまう(ウルズ7)
げんぶ:ではげんぶさんも・・ちょうどディメンター達が腹を・・・・・(Blaz)
FALKEN:丁度ハリーの映画が金曜日にやっている時期でしたので・・w(Blaz)
アズカバン…ハ○ーポ○ターですね、わかります。(ガルム)
アリサとすずかが魔導師だと!?俺得!!!!!(匿名希望)
デルタ:存在を消すと言う意味で書いてみましたがやはりそうします(Blaz)
誤字報告『アイザックは奇跡の指輪"だった物"を拾い上げた。だが指輪は少しずつ崩れ肺に成って逝った。』・・・・・・肺に成って逝った。→灰になって消えた。の方が良いと思います(デルタ)
アリサ達のデバイスが次回登場とい事ですかね、楽しみです(ohatiyo)
恐らく誤字、フェイトの発言「空気に味か付いているような→空気に味「が」付いているようなと思います(ohatiyo)
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