恋姫 華陀紀行70 |
町へと入る前に、桂花は俺に自分を抱くようにせがみます。
決して、いかがわしい方ではありませんよ!
どうやら、人を見たり触れたりするのが完璧に嫌みたいですね。
片手で荷車を引きつつ、もう片方で桂花を支えます。
明朝と言うことで、人通りはまばらです。
桂花の指示に従い、進んでいきます。
結構大きな屋敷のところにきました。
門の前には二人ほどが、立っています。
治安悪いんですかね。
指先はここを指しているようです。
ここが、言っていた実家なのでしょう。
荷車を引きながら更に近付くと、男たちが警戒し始めました。
いや・・・そんなに殺気を出さなくても・・・殺っちゃいますよ?
「止まれ!」
「何用だ!」
一人ずつ言うことを分けてるんですね、仲がよろしいことで・・・いや、業務分担か?
「一応案内されて来ただけなんだが・・・」
「ここが荀家と知って来たのだろうな?」
なんか、手槍の握りが強くなってきてますよ・・・。
予定通り、ここが桂花の家で良いみたいです。
桂花の名前って荀・・・なんとか!真名さえ知っていれば問題ない。
取り敢えず説明させるべく、腕を上下に揺すってみるが、首をフリフリして、一向に話そうともしません。
その上、「やっつけて」なんて言うものですから困ります。
まあ、戦闘不能にさせて、後で誤解を解きましょう。
でも、簡単にやられる門番って、今後も雇って貰えるんだろうか・・・。
うん、先ずは自分のことを考えよう。
二人を気で圧迫して、動けない隙をついて身体を硬直させます。
背中を壁に預ける感じにしてっと・・・しかし、これだと重心が悪るいな・・・二人を組み合わせてと・・・よし!はい出来上がり!
男二人の腕を絡ませ、壁へともたれかかせ立っているようにし、槍をクロスに構えて、腕を支えます。
どこから見ても常に厳重な門番に見えるに違いない。
半刻もあれば解けるから、それまで頑張ってね!
美術の成績は悪かったですが、所詮感性なんて人それぞれです。
俺には、あれが完成された素晴らしい出来だと認識しています。
それでいいんです。
さて・・・門に荷車を入れる前に、芸術作品を作ったせいで通すことが出来ません。
荷車は置いて入りますか・・・。
一応ここの娘?がいるとは言え不法侵入なんだろうなあ。
門の横手の通行路から入らせてもらいますよ〜。
中に入ったことを桂花に伝えると、再度指示が出ます。
その間にも、数人の男たちが芸術作品へと姿を変えていっています。
やはり、考える人というのは座っていないと締まらないな・・・体育座りでは何かが違う・・・。
無駄に凝ってしまったせいか明るくなり、騒ぎが大きくなってきました。
どうしたら、もっと真実に近付けるのか模索していたので、この時囲まれていたのに気付いていなかったんです。
囲まれても問題ないと無意識が判断したのかも知れませんが・・・。
囲んだ後に、女性が現れたようで、声をかけてきました。
「何者です!」
突然の声に今考えてることをそのまま伝えてしまいます。
「む!?美について考えている者だ!それよりもこの姿をどう思う?何かが違うような気がしてるんだが、それがわからないんだ・・・」
「腰掛けていないからでしょう。そのような戯れ言ではなく名と目的を言いなさい!」
そうか・・・やはり腰掛けてないと駄目なのか・・・見る人が見ればすぐにわかるものなんだな・・・。
そのような、どうでもいいこと考えた後に、包囲されていることに気付きました。
女性の方を見ると、何処と無く桂花に似ているような気がしないでもないです。
「名だが、華陀という。あ〜誤解が生じる前に言うと、この子がここを指示したものだから来たんだ。恐らくここの子だと思うんだが?」
そう言って抱きかかえている桂花を見せ付ける・・・顔が胸側に向いてるので背中しか見せれてないが・・・。
既に、あの冬ごもりで傷もなくなり、目の前の女性に近い顔になっているので分かりやすいと思う。
「(ほら、桂花、着いたぞ)」
周りをチラッと見ただけで、また首をフリフリです。
「すまないが、男たちを下げてもらえないか?人間不信の中でも、特に男性不信に陥っていてね、男がいるとちょっと困ったことになるんだ」
女性は、数瞬考えましたが、包囲していた者達を下がらせました。
「さて、下がらせた訳だけど、貴方も男よね?どうして貴方は大丈夫なのかしら?」
「俺が医者だからだ」
「噂は聞いたことがあります」
未だに疑いの眼差しですね・・・まあ、行きなりきてそんなことを言っても無駄か・・・。
取り敢えず、桂花を降ろすことにします。
母子?姉妹?の感動の御対面の瞬間ですね!
説明 | ||
本作品は華陀への転生ものです。 【注意事項】 素人の書きなぐりです。 はっきり言って自己満足なだけのものです。 一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。 また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。 |
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コメント | ||
後で誤解を説きましょう。⇒解きましょう(黄金拍車) | ||
タグ | ||
オリ 恋姫†無双 素人 華陀 桂花 | ||
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