英雄伝説〜光と闇の軌跡〜 706
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〜アルセイユ・会議室〜

 

「へっ!?な、何で……!?」

ルファディエルの話を聞いたロイドは戸惑い

「以前”銀”の弱みを握る事ができてね………その弱みを黙る事を交換条件に”銀”と交渉したのよ。――――私や貴方達、”特務支援課”とは絶対に敵対せず、さらに貴方達が窮地に陥っていた時は可能ならば助ける事を交換条件にね。」

「「ええっ!?」」

「ハアッ!?”銀”の!?」

ルファディエルの説明を聞いたエリィとノエルは声を上げ、ランディは驚きの表情で声を上げ

「アハハ、凄いよ!………ん?もしかしてミシュラムで銀が僕達と共にルバーチェと戦ってくれたのもひょっとしてルファディエルさんのお蔭だったり?」

ワジは笑顔で声を上げて笑った後ある事に気付いてルファディエルに静かな笑みを浮かべて尋ね

「ええ、そうよ。」

「………………………」

「ええっ!?ちょ、ちょっと待ってください!あの件って、数ヵ月以上前の話じゃないですか!?」

「という事は、”黒の競売会(シュバルツオークション)”が始まる前の時点で”銀”の弱みを握ったって事ですか!?」

(なるほど………チキ殿の報告では”銀”の正体がわかったのは”ある人物”からのおかげだったという話だったらしいけど………まさかその人物がルファディエルさんだったなんて……一体どうやって銀の正体を知ったんだ?)

「感服しましたッス!さすがはルファディエル姐さん!つーことは、あれか!今後”銀”は俺達と戦えないどころか、運がよければ助けてくれるって訳か!ハハッ!こりゃあいい!ツァオの奴が知ったら、腰を抜かしそうだな!」

ルファディエルの答えを聞いたロイドは口をパクパクし、エリィとノエルは驚いて声を上げ、リィンは考え込みながら驚きの表情でルファディエルを見つめ、ランディは声を上げた後嬉しそうな表情でルファディエルを見つめた後大声で笑った。

「これは驚いた……下手をすればオルファン様をも越えているぞ……」

「うふっ♪とても天使とは思えない真っ黒な策ね♪」

「という事は黒月と戦う時はツァオとその側近であるラウに気を付けておけばいいだけですね。」

ヴァイスは驚きの表情でルファディエルを見つめ、エルファティシアはからかいの表情になり、アルは口元に笑みを浮かべて言った。

「な、なんという策略家………!自らの目的の為に敵すらも利用するとは……………!」

「ほ、本当に知略に関してはあのカシウスさんを越えていそうですね………というか、カシウスさんでもそれほどまでの策を思いつく事はしない気がします……アハハ………」

「信じられん………!まさかこれほどまでの策略家がカシウス殿以外にもいるとは………!」

「フッ……うっかり手を出そうものなら、大火傷をしそうだねぇ♪」

一方ユリアは驚きの表情で呟き、クローディア姫は大量の冷や汗をかきながら苦笑し、ミュラーは信じられない表情でルファディエルを見つめ、オリビエは酔いしれった様子でルファディエルを見つめ

「て、敵に回したら恐ろしすぎる方ですね………」

「クスクス♪なるほど………あの時どうしてロイドお兄さん達に力を貸したのか、ずっと疑問に思っていたんだけど……まさか、その裏を引いていたのが天使さんだったなんてね♪」

「うむ!見事だ!余の下僕として是非欲しいぞ!」

「フッ……その女だったら、下手をすれば”結社”すらも利用しそうだな……」

エリゼは冷や汗をかきながら苦笑し、レンは小悪魔な笑みを浮かべ、リフィアは興味深そうな表情でルファディエルを見つめ、レーヴェは静かな笑みを浮かべてルファディエルを見つめた。

 

「ちなみにルファディエル姐さん!銀の弱みって何ッスか!?」

「もしかして銀の正体とか?」

そしてランディとワジは興味深そうな表情でルファディエルを見つめて尋ねた。

「フフ、悪いけどそれは言えないわ。うっかり貴方達が口にするかもしれないし。まだまだ”彼”には私達の為に働いてもらうつもりだから、教えるつもりはないわ。」

「ハッハッハッ!彼女ならひょっとすればあの宰相殿すらも利用しそうだね♪」

「……今の話を聞いたら、本当にそう思えてくるな……」

「ル、ルファディエルさん……………」

「これじゃあ、どっちが犯罪者かわからないよ………ハア……………グレーゾーンギリギリか、下手をすればアウトじゃないか……」

「お、恐ろしすぎる……!でも、そんな所が素敵ッス!」

「アハハ!彼女に逆らえる人ってこの世には存在しないんじゃないの?」

「た、確かに……」

「今の話を聞いたら本当にそう思えてきますよね……」

微笑みながら言ったルファディエルの答えを聞いたオリビエは笑い、ミュラーは口元に笑みを浮かべて呟き、エリィは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、ロイドは疲れた表情で溜息を吐き、ランディは身体を震わせた後嬉しそうな表情でルファディエルを見つめ、ワジは笑い、ワジの言葉にリィンは苦笑しながら頷き、ノエルは疲れた表情で呟いた。

「あ、ちなみにダドリー達に教えたら駄目よ?彼らの頭は固いから、この件を知ったらすぐに噛み付いてくるだろうし。」

「こんなとんでもない事実、言える訳がないよ……というか、ルファ姉!まさかとは思うけど、似たような事を他にもしていないよな?」

ルファディエルに言われたロイドは疲れた表情で溜息を吐いた後、ルファディエルを睨んで尋ねたが

「フフ、大丈夫よ。」

「……………正直、銀の話を聞いた時点でかなり怪しいと思ったけど、一応信じておくよ………銀の件だって俺達の為に動いてくれたみたいだし……それにヨアヒムの件でマフィア達に占拠された病院で銀と一時的に手を組むことを提案した俺もルファ姉の事は言えないしな……」

微笑みながら答えたルファディエルの言葉を聞いて疲れた表情で答えた後、苦笑した。

「つーかよく銀が大人しくいう事を聞いたッスね?」

「銀に襲い掛かられなかったのですか?」

そしてランディとノエルは意外そうな表情で尋ね

「フフ、その事を私が予想していないとでも思ったの?交渉しようとした所で、襲って来る事はわかっていたからね。あらかじめメヒーシャや将軍達にも待ち伏せしてもらって、彼が襲い掛かって来た瞬間エルンストが彼の背後をとり、さらにメヒーシャ達と共に包囲して武器を突き付けて、どちらの立場が”上”であるか思い知らせてあげたのよ。」

「メ、メヒーシャ達まで関わっていたんですか!?」

「武器を突き付けたって………下手すれば、恐喝の一歩手前じゃないか………」

ルファディエルの答えを聞いたエリィは驚き、ロイドは溜息を吐いたが

「あら。先に仕掛けてきたのは”銀”の方だから、”正当防衛”よ?」

「いやいやいや!一人に対して複数が武器を突き付けた時点で過剰防衛だって!」

微笑みながら言ったルファディエルに突っ込んだ。

「ハ、ハハ………何というか……段々と銀が哀れに見えてきたな………」

「え、ええ………完全にルファディエルさんに嵌められた挙句、利用されまくっていますし…………」

リィンは表情を引き攣らせながら呟き、ノエルは苦笑しながら頷き

「クク………ティオすけ達が戻ってきたら”銀”が俺達に逆らえない事を教えてやろうぜ。」

「フフ、さぞ驚くだろうねぇ。」

ランディは嬉しそうな表情で呟き、ワジは静かな笑みを浮かべて言った。

「ア、アハハ……―――リフィア殿下、そろそろ殿下達がロイドさん達に教える情報を教えて差し上げたらどうですか?」

その様子を苦笑しながら見ていたクローディア姫は気を取り直した後リフィアを促し

「うむ、そうだな。――――ユリア准佐よ、余達が持ってきたデータをロイド達にも見せてやってくれ。」

「は。」

促されたリフィアはユリアに指示をし、ユリアは再びモニターの画面を操作した。すると今度は少年と白衣を着た男の姿が映った…………

 

 

 

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ルファディエルの暗躍にロイド達だけでなく、クローゼ達も驚きました♪(大爆笑)ルファディエル、オルファン、カシウス……あり得ない組み合わせですが策略家のこいつらが揃ったらとんでもない事になりそうですね♪つーか、考えただけでも恐ろしい!(ガクガクブルブル)…………感想お待ちしております。

説明
第706話
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コメント
感想ありがとうございます 本郷 刃様 そりゃ、あんなえげつないやり方に驚かない方がおかしいですよww THIS様 今までこんなあくどい策略考えた人っていないですもんねぇww(sorano)
これはもう・・・・間違いなく策略においてルファ姉の右に出る者はいないというのが証明された瞬間WW(THIS)
ルファ姉の手腕にみなさん驚かされてばかりですねww(本郷 刃)
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