恋姫 華陀紀行84 |
『ドン!』
「先生出来ました!」
「えーっと・・・よくできました」
取り敢えず、嬉しそうにこちらに近付き見上げてきたので、一応ひきつりながらも微笑みかけて、頭を撫でてやります。
これってあれですよね?遠当てとか言うやつですよね?
壁が凹んでいるところを見るに、気を飛ばしたのは分かりましたが、物理的にここまでの破壊力があるものなんでしょうか?
基本的に俺のは、鍼の補助か、自身の周囲にまとわり付かせる感じなので、物理的に飛ばすようなことは出来ません。
完全に想定外です。
どうやら凪は、集中して集めたものを持続させることが出来ずに、そのまま放出してしまうのでしょう。
しかも、集中力が半端ないせいで、この威力です。
もっと誉めてと言わんばかりですが、俺が言ったことと違います。
「それで、板は斬れたのですか?」
「斬れませんでした・・・しかし!これならば、狩りのお手伝いも出来ます!」
一瞬、こちらに言われて落ち込んだようですが、すぐに復活しました。
しかし、気の流れがわかる私は誤魔化されません。
「それは、今日あと何回使えますか?」
「さ・・・三回は・・・」
どんどんだめ押ししていきます。
「距離はどのくらいまで届きますか?」
「一丈程です・・・」
「そこまでどうやって近づくのですか?」
「・・・」
「もし、運が良く三発で倒せたとして、その後は?そこで寝るのですか?」
「・・・」
やりすぎましたかね・・・
かなり悔しそうにしています。
そこまで考えていなかったんでしょうね。
まあ、狩りは俺がして、荷物持ちくらいなら問題ないでしょう。
ゆっくりと抱き締めて頭を撫でておきます。
「今度から自分のことだけではなく、周りのことにも気を配りましょう。それと、荷物持ちならば連れていってもいいですよ」
そう言った瞬間、尻尾を振ってくる幻視が見えます。
幻視が見えるなんて疲れているんでしょうか・・・。
最初からうまくいくとは思ってませんでした。
「先生すいません・・・」
「何事も経験です」
雪山の中の歩行訓練中です。
始めは俺が先頭にて、凪の歩幅に合わせて進んでいたんですが、それだけでも疲れたのか半里も行かない内に休憩です。
足跡のところを来ればいいんですが、安定しないのか、さっきから足跡崩してばかりです。
かんじきもどき着けてるんだけどなあ・・・。
体力あるはずですが、はじめだったらこんなものかもしれません。
不安定な場所でも動けるようにもしておきましょう。
取り敢えず、今日は戻ることにします。
「それでは行こうか」
「はい!」
普通に帰ろうとしても、納得しないのは分かっているので、少し遠回りになりますが、迂回して帰ります。
歩行訓練は毎日取り入れるべきですね。
あれから数日で、ものにしてきました!やればできる子です!
頑張り屋さんですね。
まあ、ずっとやってれば出来るようになるか・・・。
凪は今、新雪の中で先頭を進む訓練です。
後ろの人のことを、気にしながら行かないといけません。
まあ、俺のことなんて気にする必要ないんですけどね。
あってもなくてもあまり変わらないです・・・もしかして太ったのか?・・・いや!筋肉がついたんだ!
しかし、凪は真面目なので、言われた通りに俺の歩幅で足跡をつけています。
そこまで合わせなくてもいいと言ったんですがね・・・。
帰ったら、頑張ったご褒美に、尻尾のアクセサリーをプレゼントしてあげましょう。
良く似合いそうです。
しかし、ここの雪解けはいつ頃になるだろうか・・・。
説明 | ||
本作品は華陀への転生ものです。 【注意事項】 素人の書きなぐりです。 はっきり言って自己満足なだけのものです。 一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。 また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。 |
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オリ 恋姫†無双 素人 華陀 凪 | ||
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