公孫賛軍陣営

　その頃公孫賛の客将をしている趙雲は・・・・

　星「もきゅもきゅもきゅ・・・・・」

　白蓮「なぁ星、メンマは良いからどうするか一緒に考えてくれよ・・・・」

　星「にゃにふぁくふぇいどの、ふぁいては・・・・ゴクン、賊ですので余り多くの策は他の諸侯の邪魔になるでしょう。ここは袁将殿の進軍に合わせて敵に当たるのが最良かと・・・」

　白蓮「うう、麗羽のとこと共闘か？仕方ないよな〜こっちにもまともな軍師が居れば・・・・」

　と、愚痴をぶつぶつとこぼす白蓮を余所に星は少し考えるしぐさをする

　星（・・・・しかし此処ももう駄目か。やはり桃香殿の所に行くのがいいかもしれんな。この戦が終わったなら向こうに行く事にするか。）

　この戦いの後「暇をいただきます！」と帰還中に言われ、涙を流しながら自分の城に帰還する白蓮の姿があったそうな・・・・

　　袁紹軍陣営

　麗羽「猪々子さん、斗詩さん、雄々しく、勇ましく、華麗に、討ち滅ぼして差し上げなさい！」

　猪々子、斗詩「あらほらさっさ〜」

　うん、平常運転、平常運転。さすが袁家

　　曹操軍陣営

　華琳（北郷軍・・・・・どういうわけ？とても・・・・・逢いたいと思ってる私が居る・・・・この曹孟徳とあろうものが、男なんかに・・・・）

　春蘭「華琳様、どうしました？」

　華琳「！？・・・・なんでもないわ。詠、稟、これからどうするか、分かっているわね？」

　稟、詠「はい！」

　華琳「よろしい。秋蘭、張角と張宝、張梁の位置は特定できた？」

　秋蘭「はい、敵陣中央に大天幕がありそこに居るとの情報が入っています。しかし張梁に関しては情報が入ってきておりません・・・・一緒に居ない可能性があります」

　華琳「張梁が居ない？どういう事？」

　秋蘭「それが、武都周辺で三姉妹は別れそこで張梁が賊に襲われて死亡したらしいのです。」

　華琳「なんですって！？その話は聞いてないわよ！？」

　秋蘭「私も先ほど報告を受けて知ったのです。そもそも黄巾党が旅芸人の追っかけだと知ったのもつい最近、仕方ない事かと。」

　華琳「そう・・・・三人いなければいけないって訳でもないけど・・・・そう、残念ね。」

　詠「・・・・・華琳、そろそろ陣容決めないと」

　華琳「そうね、これより張三姉妹・・・張姉妹の確保を執り行うわ。」

　一同「は！」

　　袁術軍陣営及び孫策軍陣営

　美羽「う〜む、何やら袁家が馬鹿にされた様な？」

　七乃「？美羽様の人徳があるのに？きっと袁紹さんのほうですよ〜」

　雪蓮「そうよ。袁術ちゃんの優秀さは私達孫呉の陣営も認めてるんだから。袁紹のほうよぜったい。」

　冥琳「だな、袁術殿が馬鹿にされるなど天地がひっくりかえってもあり得んだろう。」

　美羽「・・・・・//////」

　七乃「は〜、照れてる美羽様かわいいです〜〜〜〜〜。は〜〜〜〜〜〜〜」

　雪蓮「・・・・まあ、家臣のほうはどうか知らないけど・・・・・」

　冥琳「・・・・だな」

　何だかんだでこっちも平常運転だと思う。

　　北郷軍陣営

　一刀「さてと・・・・人和。」

　人和「はい。」

　一刀「俺は基本手を出さない。凪と人和、二人で八千の部隊で攻撃してくれ。凪もいいね？」

　凪「はい！」

　人和「陣形は方円陣で敵中央に無理やり押し込みます。敵に半分以上囲まれたら訓練開始です。私は左翼、凪さんは右翼をお願いします。凪さんは出来るだけ参戦しないように。今回は兵の訓練ですので・・・・・」

　凪「了解です！」

　人和「それでは訓練内容を説明します。方円陣を解いたらすかさず魚麟の陣を展開、そうですね・・・・・六層辺りにしましょうか。後方三層は例の弓を使います。前方三層は前衛は三間半槍で中衛は太刀を使い、後衛は短弓で援護して下さい」

　一刀「さて・・・・俺が独自に開発したカスタム型のコンポジットボウはどう動くか・・・・それに気を仕えるやつにはガトリング弓を配備してる。これは損害が多かったら・・・・お仕置きだな・・・・」

　と、一刀は二人に聞こえないように呟いた。

　凪、人和「！！！」

　凪「人和様・・・・何やら寒気が」

　人和「ええ、一刀さん当たりが何か考えてるのでは・・・・」

　二人「・・・・・・」

　凪「これはきっと・・・・下手に損害を出すと・・・・」

　人和「お仕置き？」

　凪「たぶん・・・・」

　二人は「絶対圧勝しなきゃならないな・・・・」と気合を新たに込め準備を進めた。

　白龍兵「申し上げます。」

　一刀「どうした？」

　白龍兵「こちらに劉備軍が近づいてまいりますが・・・・」

　一刀「何の連絡もよこさずに？」

　白龍兵「はい・・・・」

　一刀「・・・・・なるほど、こちらが少数だから合流できると思ってるのか・・・・」

　白龍兵「いかがされます？」

　一刀「白龍隊十を大連弓（ガトリング弓）を持たせ厳戒態勢。俺が向こうに出向く。」

　白龍兵「矢の種類は？」

　一刀「・・・・・氷」

　白龍兵「御意」

　一刀（・・・・・桃香・・・・・君は俺たちの事を調べていないのかい？少々浅はかだよ？）

　　劉備軍陣営

　関羽隊兵士「申し上げます！」

　愛紗「どうした！？」

　関羽隊兵士「そ、それが北郷軍がこちらを弓で狙っております！！」

　愛紗「なに！！」

　桃香「どういう事？こっちは義勇軍って分かってるんだよね？」

　愛紗「まずいです！一度進軍を止めましょう！！」

　朱里「どうして・・・・」

　雛里「・・・・・これは合流なんてしないって言う意思表示なんでしょうか？」

　鈴々「お兄ちゃん・・・・・」

　そうつぶやくと鈴々は桃香達から離れ、前線へと足を向ける・・・・・が

　張飛隊兵士「申し上げます。北郷一刀と名乗るものがこちらに来ております。」

　鈴々「にゃ！！すぐ行くのだ！！」

　その報告に鈴々は桃香達に報告するのも忘れ駆け出す。

　張飛隊兵士「あ・・・・・どうしよう劉備様には報告しなければならない事なのでは・・・・仕方ない急ごう！」

　　劉備軍前線

　一刀「さて・・・・・と、どう言って引かせようかな・・・・・悪役を演じるか、道化を演じるか、素で行くか・・・・」

　鈴々「お兄ちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜ん！！」

　一刀「・・・・・うん、色々あるけど嫌な予感はするね。」

　そう、そう叫んでくる鈴々はそれこそ『ドドドドドドドド』と言う効果音と共に砂塵を上げて突っ込んでくる。

　一刀「ありゃ記憶あるなぁ・・・・・・」

　鈴々「お兄ちゃん！！！」

　一刀「ははｗおいで、鈴々」

　ずどーーーーーーーーーーーーーん

　その後一刀は気を失・・・・・・

　一刀「鍛え方が違うのだよ！！」

　わなかった。よかったね。

　鈴々「お兄ちゃん・・・・」

　一刀「鈴々、久しぶり。桃香達は？記憶は有るの？」

　鈴々「鈴々だけなのだ。ずっと一人ぼっちで寂しかったのだ・・・・」

　一刀「・・・・・そうか・・・・・・鈴々、俺はそっちには行けない。鈴々も桃香たと姉妹の契りは交わしてるんだろ？寂しいだろうけど、そっちに居るしか・・・・」

　鈴々「一緒がいいのだ！！」

　一刀「鈴々・・・・ここを鈴々が抜けたら桃香達の戦力が大きく減ってしまうそれは桃香達の命の危険に繋がるんだよ。だから、ね？」

　鈴々「お兄ちゃん・・・・それでも・・・・・一緒がいいのだ・・・・」

　一刀「・・・・・・ふう、仕方ない。この戦いが終わったらうまく抜け出しておいで。」

　鈴々「分かったのだ！」

　一刀「あくまで今の段階でだから、気が変わったらそのまま桃香のそばに居るんだよ？」

　鈴々「分かったのだ！」

　一刀「さて・・・・そろそろ来る頃かな？鈴々、俺の話が終わるまで・・・」

　鈴々「黙ってるのだ！笑いをこらえて黙ってるのだ！」

　一刀「・・・・・道化を演じろと？」

　鈴々「お兄ちゃんはそれが素なのだ。」

　一刀「・・・・・そうだったの？」

　鈴々「なのだ。」

　一刀「orz」

　そこから少しして桃香達が駆け付ける。

　愛紗「これは何の真似だ！！」

　桃香「落ち着いて愛紗ちゃん。北郷さんですね？どうしてこちらに弓を向けているのでしょう。」

　一刀「その前に名乗りを上げよう。」

　そう言うと一刀はおもむろに親指を十分にむけこう叫ぶ。

　一刀「俺！参上！！！」

　一同「・・・・・・・・」

　鈴々「・・・・・・（ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」

　笑いをこらえる鈴々ととても白い視線を一刀にむける劉備軍一同。

　一刀「・・・・・orz」

　朱里「あの、本当に北郷さんですか？」

　愛紗「まさか偽物！！」

　一刀「本物です。ふざけてごめんなさい。」

　きれいな土下座である。

　朱里「では、なぜこちらに弓を向けているのか説明して下さい。」

　一刀「そんなことも分からないのか？諸葛孔明」

　朱里「！！・・・・・・・なぜ私が諸葛孔明だと？」

　雛里「朱里ちゃん、ここは私に任せて。」

　朱里「雛里ちゃん・・・・・」

　雛里「・・・・北郷さん。あなたの諜報技術はすごいものがありますね。」

　一刀「お褒めに預かり光栄だね。鳳士元」

　愛紗「な！雛里の事まで」

　一刀「で？」

　雛里「私たちに弓を向けている理由・・・・・拒絶ですか？」

　一刀「少々違う。と言うか本当に分からないって言うのか？」

　雛里「？」

　一刀「はあ、何の連絡もなしでこっちに軍を進めたら警戒するのは当たり前」

　朱里、雛里「あ」

　一刀「どうせ、こっちが寡兵だから合流をこっちも考えているんだろうとたかを括ったんだろうね。でもお生憎様、こっちは十分な兵を用意してるよ。とはいえ・・・・そっちはウチの半分か・・・・」

　雛里「あの・・・どうか私たちを戦列に加えていただく事は出来ないでしょうか。」

　愛紗「な！なにを言ってる雛里。無礼を働いたのはあっちだぞ！」

　一刀「いや、そっちだよ・・・・」

　桃香「あの・・・・ここは共闘したほうが早く終わると思うんですけど。」

　一刀（う〜ん・・・・こうして別陣営として見ると何でこう・・・・イラっとするのは何でだろう？）

　桃香「あ、あの・・・・」

　一刀「ああ、ごめん。こっちは兵の訓練で来てるんだよね。まあ、白龍隊と一緒ならいいのかな？」

　愛紗「兵の訓練・・・だと？」

　一刀（おお、怒ってる怒ってる・・・・今の俺からしたら怖くないけど・・・・）

　朱里「黄巾党討伐をなんだと思ってるんですか？」

　一刀「・・・・訓練場？」

　劉備軍一同「！！」

　雛里「そんな油断していいんですか？」

　一刀「ははは、こっちの兵は訓練で来ていても戦況次第でお仕置きがあるから必死にやるよ？ちなみにお仕置き内容の一部は・・・・・・天水外壁百周とか・・・色々。」

　朱里「それでも意識が低いです！！」

　一刀「・・・・・・なら言おう。内乱ごときに兵は裂けん。」

　そうピシャリと言ってのける。

　一刀「実は開戦ちょっと前に涼州国境付近に五胡の軍勢百万を確認している。そこに我が軍の精鋭黒龍隊一万、白龍隊一万、他二十万の兵で対応中だと言っていた。馬騰殿がここに居ないのはそのせいだ。馬騰軍は十五万で対応中だとか？その中でこっちに兵を割いている、文句を言われる筋合いはない。」

　愛紗「な・・・・・百万・・・・だと・・・・・」

　桃香「規模が違う・・・・・それに百万対三十七万じゃ勝負にならないんじゃ・・・・」

　雛里「・・・・・黒龍、白龍隊二万は五胡兵四十万相当の実力・・・・ですか？」

　一刀「装備も整えた。それ以上と思ってくれ。」

　愛紗「は・・・・・そんな事・・・・」

　一刀「事実だ。この内乱、訓練と称しても問題ないだろう？」

　朱里「でも・・・・民は苦しんでるんですよ？」

　一刀「それは重々承知している。だがどんなものでも利用し兵の錬度を上げなければこっちは五胡に敗れてしまいかねないんだよ。」

　劉備軍一同「・・・・・」

　一刀「さて、話を戻そう。君たちはすぐの飲みこまれかねない。なら白龍隊を護衛に出そう。だがこっちは兵を捻出するんだ、それなりの対価は必要だが・・・・・どうか？」

　桃香「こっちにはそんなに余裕は有りません・・・・」

　一刀「だろうね。・・・・・まぁ仕方ないか。白龍隊の戦い方をよく見て学んでくれよ？」

　雛里「では・・・・」

　一刀「共闘ではない。指導だ。」

　雛里「はい、分かりました。」

　愛紗「雛里！？」

　朱里「雛里ちゃん・・・」

　雛里「弱小勢力の弱みだよ。」

　一刀「・・・・いるんだろ？明命」

　スゥ

　明命「はい」

　愛紗「何奴！？」

　一刀「ウチの間諜だから気にしないで。何かあった？」

　明命「は、五胡兵百万現在黒龍隊と交戦したと狼煙が上がりました。」

　一刀「それだけ？」

　明命「えっと・・・・・」

　一刀「気にしないで報告を。」

　明命「はい、益州から十万の兵が援軍に駆けつけてくれました。大将は厳顔将軍の事。」

　一刀「へえ、よく援軍を出す気になったね・・・・」

　明命「目下調査中です。」

　一刀「よろしく」

　明命「御意、ではこれで」

　スゥ

　一刀「これで負ける事は許されなくなったわけだが・・・・まあいいや。さて孔明、士元、こっちは白龍隊百を加えて四千ちょっとだけど策は？」

　朱里「ある訳ないでしゅ！」

　雛里「本来なら一万近くになった兵で少しずつ削り大将の所に行くつもりでしたから・・・・」

　一刀「ふむ・・・・・なら先陣は白龍隊が受け持とう、その後ろにそっちの一番得意な陣形で付いてきてくれ。」

　朱里「良いんですか？」

　一刀「・・・・・・見くびるなよ？では失礼する。」

　・・・・・・・・・・・・・・・・

　愛紗「なんて無礼な奴・・・・・」

　朱里「そう言えば鈴々ちゃんよく黙ってましたね・・・・」

　鈴々「・・・・・・・ぐぅ」

　全員「寝てた！？」

　鈴々「にゃ？難しい話し終わったのだ？ってお兄ちゃんは帰ったのか！？」

　桃香「う、うん。言いたい事言って帰っちゃった。」

　鈴々「にゃ〜。ま、またあとで会えるから良いのだ。」

　朱里「それじゃどういう陣形で行くか決めましょう。」

　こうして、白龍隊と劉備義勇軍の連合・・・・・という名の白龍隊黄巾殲滅が始まった。