ソードアート・オンライン アクチュアル・ファンタジー STORY3 ようこそ、【アウター・エデン】へ |
STORYV ようこそ、【アウター・エデン】へ
キリト視点
デュエル大会から数週間後、俺たちの下にRDOとシンクロ・トランサーが届いたので、俺たちはそれぞれ連絡を取り合い、ログインした。
RVOのアカウント作成は、初期装備武器の種類と【バトルタイプ】を選ぶだけで、キャラの外見は自動製作されるらしい。
俺は初期装備武器のウインドウからロングソードを選択。
すると武器選択のウインドウが消え、入れ替わりにバトルタイプ選択のウインドウが出る。
バトルタイプは、【アタッカー】【ブラスター】【ディフェンダー】などがあり、俺はその中から近接を得意として一撃一撃の攻撃力が高い【アタッカー】を選んだ。
アカウント作成が終わると、メッセージが表示される。
≪ようこそ。アウター・エデンへ≫
周囲が暗くなると同時に、僅かな浮遊感が訪れる。
少しして、視界がはっきりしてくると、訳のわからない場所に出た。
一面真っ白な空間。地面のようなものはあるらしく動くことは出来る。
そこに、もう一人のプレイヤーが現れた。
短めの黒髪とエメラルドグリーンの瞳を持つ少女。
その姿を、俺はよく知っている。
キリト「スグ・・・!?」
リーファ「えっ・・・お兄ちゃん・・・!?」
そこにいたのは、リアルと全く同じ姿をした、従妹の直葉だった。
彼女の反応からして、おそらく俺も((現実|あっち))と同じ姿なのだろう。
続いて、アスナやデュオ、シリカ、ガッシュ、リズ、シノン、エルフィー、そして、クラインとエギルも現れた。
やはり、全員が現実と同じ姿をしている。
シノン「どうなってるの?」
エギル「営業側でトラブルがあったんだろうよ」
戸惑うシノンにSAOで似たような状況を体験しているエギルが答える。
ガッシュ「まあ、その内運営側が何かしてくんだろ」
それ以外出来ることもないので、俺たちは運営側の対応を待つことにした。
ところが、いつになっても何も起こらない。
アナウンスすらないまま、どんどんプレイヤーが増えていく。
待ちきれなくなったのかシリカが呟いた。
シリカ「どうしたんでしょう?」
アスナ「ねえ、キリト君?」
キリト「あぁ、似てる。」
不安そうな顔をするアスナ。
おそらく考えは同じ。
今のこの状況が、3年前のあの時とよく似ている。
クライン「やってらんねぇ!!俺は落ちる!!」
痺れを切らしたクラインは、乱暴な動作でウィンドウ画面を開き、顔色を変えて固まった。
クライン「ロ、ログアウトボタンが・・・ねぇ・・・!」
キリト〈まさか・・・!?〉
俺たちは一斉にウィンドウ画面を開き、本来ログアウトボタンが存在するはずの場所を確認する。
そこには、無くてならないはずのログアウトボタンが存在しなかった。
リズベット「嘘でしょ・・・!?」
エルフィー「これって・・・」
リズたちを含め、SAO生存者である俺たちに悪寒が走る。
正式サービス初日にゲームからログアウト不可能。
ここから連想するのは、あの事件の始まりの場面。
俺たちを含め1万人の人間をゲームに幽閉し、うち3千人以上が死亡するという恐るべき事態招いたあの事件。
その時、どこからともなく声が聞こえてきた。
?「ご機嫌よう諸君。私は【エリュシオン】。この世界の支配者、いや創造者というべきかな?」
エリュシオンと名乗る姿も見えない創造者は、穏やかな、それでいて俺たちを見下すような口調で続ける。
エリュシオン「諸君らは気付いていると思う。この状況がSAO事件と酷似していることを。そして、理解しているはずだ。これから何が起きるかも、何をすべきかも」
キリト「・・・っ!!」
その言葉は、この状況を理解するには十分だった。
つまりこのゲームはSAO事件を再現するつもりらしい。
その後の長い説明も、ほとんどがSAOと同じで、プレイヤーの反応までそっくりだった。
エリュシオン「では諸君、ようこそ。((アウター・エデン|地獄))へ」
その言葉の後、俺たちの立っている空間の中央が、まるで水が流れるかのごとく崩れ落ちた。
キリト「うわぁぁぁ・・・!!」
逃げるすべもなく、その場にいたプレイヤー全員が白い空間の下、何もない暗闇に放り込まれた。
説明 | ||
ゲーム開始 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
1413 | 1381 | 2 |
コメント | ||
いろいろな意味で地獄といえることになっているので、予想外な展開もあり得るかもしれません。(やぎすけ) ついに巻き起こる2度目の悪夢にして地獄、果たしてどうなるのか・・・(本郷 刃) |
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