真・リリカルなのは 第十章 エルトリア振興編 第二話 狙われたエルトリア前編
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これは、キリエが地球に赴く前の話である

 

ディアーチェ「うむ、漸く復興の兆しが見えたな」

 

アミタ「はい、嘗てのエルトリアは完全に壊れました。後は私たちが創る番ですね」

 

空から景色を眺め、話し合っているディアーチェとアミタ

 

ディアーチェ「しかし、復興したとしても、人々が集まると思うか?」

 

アミタ「集ります、きっと…………………………」

 

ディアーチェ「フン、証拠も何もないのに言いよるわ…………………まぁ先ずは目の前のことをやるしかあるまい」

 

アミタ「はい!! 私たちで頑張りましょう!!」

 

ディアーチェ「さて……………………ん?」

 

ディアーチェは言葉を発するのを止め、急に空を睨みだす

 

アミタ「どうかしましたか? 王様」

 

ディアーチェ「魔力が近づいてくるな………………………しかも中々強い!」

 

あのディアーチェが強いというのならば、相当だろう

 

アミタ「レヴィさん達では?」

 

ディアーチェ「たわけ!! レヴィならわかるわ!!! 全く知らん奴だ!!! しかも6人!!」

 

アミタ「う〜ん、お客さんでしょうか?」

 

ディアーチェ「バカな!! 何故、今客人が来るのだ!!」

 

相変わらず天然なアミタである

 

アミタ「じゃあなんです?」

 

ディアーチェ「わからんから困っているのだ!!」<シュテル!! レヴィ!!>

 

念話でシュテル達に話しかける ディアーチェ

 

シュテル<接近中の魔力に付いてですね?>

 

レヴィ<なになに? どうしたの?>

 

既にシュテルは気づいているようだ

 

レヴィは……………まぁ仕方ないだろう

 

ディアーチェ<気をつけろ! 何者かがエルトリアに侵入してくるぞ!!>

 

ディアーチェは侵入者を警戒する

 

アミタ「キリエには、どうやって伝えましょう?」

 

ディアーチェ「後でいいだろう」<敵対すると見たら追い返せ、しかし油断はするなよ? 中々できる奴らだ>

 

シュテル<わかりました王、ユーリには私から伝えておきます>

 

レヴィ<もう、王様も心配性だな〜 大丈夫だよ、僕が追っ払うから!>

 

ディアーチェ<ド阿呆!! 追っ払うのは敵対してきたらの話だ!!>

 

敵意が無いのならば、戦う必要は無い

 

ディアーチェも丸くなったもだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜巨大戦艦〜

 

エルトリアに向けて侵攻する巨大戦艦

 

アースラの7倍の大きさである

 

しかし、乗組員はたったの6人である

 

?B「ボス、そろそろ惑星に着陸しますぜ?」

 

大男がリーダーに話しかける

 

?A「そうか、例の準備は出来ているんだろうな? エスティマ」

 

大男の名はエスティマと言うらしい

 

エスティマ「勿論でさぁ」

 

?A「死神樹…………………俺達は素晴らしい物を手に入れてしまったな」

 

エスティマ「ええ、あんたに付いて行ってよかったですよ」

 

?A「クククククク、現金な奴だ。これからも頼むぞ?」

 

エスティマ「任せて下せぇ」

 

エスティマはひざまづく

 

?A「サイノス!! あの惑星に向けて、死神樹を植え付けろ!!」

 

サイノス「は!!」

 

サイノスと呼ばれた青年がスイッチを押すと、戦艦から巨大な種が発射され、エルトリアの地面に突き刺さる

 

その様子を見ていたディアーチェは、

 

ディアーチェ「何だ!? ミサイルか!?」

 

アミタ「いえ、無機物ではないですね」

 

ディアーチェ「ええい!! 兵器ではないにせよ、先に手をだしたのだ!! 詳しく話を聞かせて貰おうか!!」

 

話を聞く為に戦艦に向かう

 

一方、シュテル達は、

 

シュテル「先ほどのは一体何でしょう?」

 

ユーリ「わかりません、けど嫌な予感がします」

 

彼女達も、戦艦から撃ち出された何かを見に来ていた

 

ユーリ「それにあの戦艦、邪悪な気配が漂っています」

 

シュテル「ええ、恐らくは敵でしょうね」

 

ユーリ「しかし、このエルトリアを狙う理由がわかりません」

 

シュテル「無差別だと思います。ああいう類いは、目的などなく、ただ己の快楽のまま全てを破壊します」

 

ユーリ「ここまでやってきたのに…………………………」

 

ユーリは辺りを見渡す

 

決して良い景色とは言えないが、自分達が来た時よりも遥かにマシになっている

 

しかも、有毒ガスを発生させる植物を排除し、人が住める環境になっていた

 

ユーリ達の努力の成果である

 

シュテル「ええ、だから止めましょう。私たちの手で」

 

ユーリ「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜再び戦艦〜

 

?C「ボス! 何かが接近中でさぁ」

 

?D「中々の魔力量でさぁ」

 

見た目がほとんど変わらない小柄な男性

 

恐らくは双子だろう

 

?A「ほう、民間人か?」

 

サイノス「まぁ居てもおかしくはないでしょうが…………………………」

 

エルトリアは無人だと思っていたらしい

 

エスティマ「蹴散らしてきましょうか?」

 

?A「いや、先ずは話を聞いてやろうではないか。死神樹の実が生るまで、時間が掛かる」

 

そして、巨大なディスプレイにディアーチェが映る

 

暇潰しに話を聞くようだ

 

ディアーチェ「おい!! 貴様ら!!! 何者だ!!!」

 

?A「クククク、丁寧なあいさつ痛み入る。俺達はブラックガーストだ。貴様の名を聞いておこうか?」

 

どうやら会話が出来るシステムのようだ

 

ディアーチェ「我はロード・ディアーチェ!! 王だ!!」

 

?A「ほう!! 国王 自ら出向いてくれるとはな。俺がブラックガーストのボス、アヴァンシア・フルブラウンだ」

 

ディアーチェをエルトリアの国王だと勘違いする アヴァンシア

 

彼女は国王ではない

 

自称王なのだ

 

ディアーチェ「で? 貴様らは何しに来たのだ?」

 

アヴァンシア「何、難しいことではない。死神樹の為、この世界に滅びてもらおうと思ってな」

 

自分達の目論見を、包み隠さず話す アヴァンシア

 

ディアーチェ「どうやら貴様らは侵略者のようだな。くたばれ!!!!」

 

てっきり話し合いをするのかと思いきや、いきなり攻撃を仕掛ける ディアーチェ

 

自分達の努力を踏みにじられると思い、ついカッとなってしまったのだろう

 

ディアーチェの必殺技エクスカリバーが戦艦に直撃………………………………しなかった

 

ディアーチェ「何!?」

 

?E「………………………………………………………………………………」

 

銀色に輝く鎧を着た男が、ディアーチェの攻撃を防いでいたのだ

 

アヴァンシア「中々の攻撃だったな。まぁデギウスには通用しないようだな」

 

ディアーチェの攻撃を防いだ男の名はデギウスというらしい

 

ディアーチェ「貴様!! 王の攻撃を防ぐとは無礼な!!! 名を名乗れ!!!」

 

デギウス「ダ・ゴガ・ヴァ・ラシス・ボボ・ファルク」

 

よくわからない言葉を話すデギウス

 

恐らく言葉が全く異なる世界出身なのだろう

 

ディアーチェ「何? 貴様、ちゃんと喋れ!!!」

 

おちょくられていると思い、怒る ディアーチェ

 

アヴァンシア「悪いが、そいつの言葉は特殊でな。普通の奴らにはわからないのさ」

 

親切にアヴァンシアが教えてくれる

 

ディアーチェ「ふざけた言葉を使いおって」

 

アヴァンシア「因みに今のを翻訳すると、俺の名はラ・デギウス・フ・マウマと言います。以後お見知りおきをだ」

 

ディアーチェ「……………………意外と礼儀正しい奴だ」

 

アヴァンシア「嘘だ、何て言ったかは俺にもわからん」

 

ディアーチェ「何だと!?」

 

ディアーチェが、アヴァンシアに文句を言おうとした、その時

 

バキィ

 

ディアーチェはデギウスに殴られ、吹き飛んでしまう

 

ディアーチェ「グハァ!」

 

アヴァンシア「どうやらデギウスの敵ではなさそうだな」

 

?C「ボス!! 死神樹に近づいている奴らがいますぜ!」

 

?D「しかも2人!! 片方はボス以上の魔力でさぁ!!」

 

双子の奴が死神獣に近づく者達を発見したようだ

 

エスティマ「なんだと!!! そんなわけがあるか!!」

 

リーダーであるアヴァンシアよりも強い魔力を持った者が、要る筈が無いとエスティマは言う

 

アヴァンシア「落ち付け エスティマ、世界は広い。俺より魔力が上の奴がいても不思議ではないさ」

 

サイノス「どうします?」

 

アヴァンシア「まぁ死神樹が潰されるのはあり得ないだろうが、一様追っ払うか」

 

?C「俺達が行きやす」

 

アヴァンシア「そうだな、お前達 兄弟に任せる」

 

エスティマ「下手打つんじゃねぇぞ!! デリム!! バルム!!」

 

それが双子の名前のようだ

 

デリム「任せてくれ!」

 

バルム「俺達兄弟は!」

 

デリム&バルム「「2人揃えば最強さぁ!!」

 

サイノス「さっさと行けよ……………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ディアーチェVSデギウス〜

 

ディアーチェ「おのれ!!! この異星人が!!! よくも我に攻撃を!!!」

 

殴られた頬を摩りながら、デギウスを睨み付ける ディアーチェ

 

デギウス「ガ・ガ・グゴ・ガガガガ・ゴ・バ」

 

対してデギウスも叫んでいる

 

ディアーチェ「何て言ってるかわからんわ!!!」

 

デギウス「ゴゴゴ・ダ・ババガ!!!!!!!」

 

デギウスはディアーチェに突撃する

 

ディアーチェ「当たらんわ!!! 馬鹿め!!!」

 

ディアーチェは飛びあがり、デギウスの突撃を躱す

 

デギウス「グゴゴ・バ・ソルル!」

 

チャキッ

 

銀色の鎧の一部が展開し、魔力を撃ち出す

 

その反動で飛びあがり、再びディアーチェに向かう

 

ディアーチェ「何!?」

 

変則的な動きに動揺し、反応が遅れる ディアーチェ

 

ディアーチェ「グル・ガ!!!!」

 

バキィィ

 

デギウスの拳がディアーチェの脇腹にめり込む

 

鈍い音と共に激痛が走る

 

ディアーチェ(クッ 肋骨が何本か折れよったわ)

 

一撃で骨を折る馬鹿力の持ち主のようだ

 

デギウス「パガガ・ザ・エンドュ」

 

デギウスが止めと言わんばかりに、拳を振るう

 

アミタ「させません!!! ヴァリアブルショット!!!」

 

アミタの攻撃がデギウスの顔面に決まる

 

この隙にデギウスから距離を取る ディアーチェ

 

ディアーチェ「アミタ、助かったぞ」

 

アミタ「大丈夫ですか? 王様」

 

ディアーチェ「こやつ、かなり出来よるわ」

 

脇腹を押える ディアーチェ

 

骨が折れているのだ

 

相当痛いだろう

 

アミタ「やはり敵ですか?」

 

ディアーチェ「ああ、この世界を滅ぼすとぬかしよったわ」

 

アミタ「そうですか、なら退場していただきましょう」

 

ディアーチェ「ああ、行くぞ!! アミタ!!」

 

アミタ「はい!!!」

 

謎の侵略者ブラックガースト

 

彼らの野望を阻めるか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デギウスの言葉は仕様です、あしからず

 

 

 

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リリカルなのは あくまで主役はなのは・・・・・・と思う マテリアル 内容はオリジナル エルトリア 

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