真・恋姫†無双〜不信の御遣い〜 第三十四話
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「ということで、アンタを私達の陣営に加えるわ」

 

賈駆ちゃんが言う。

 

「おめでとうございます」

 

董卓がにこやかに言う。

 

「はぁ、どうも」

 

僕は答える。

 

「え、それだけ?」

 

一刀君も言う。

 

「淡々としとるなぁ」

 

張遼さんも合わせてくる。

 

そんなこと言われても、ねぇ。

 

他にどう反応したらよいのでしょうか?

 

「コホン。まぁいいわ。

 

アンタがいないと、どうもあの的盧が暴れだしそうで怖いから、後でしっかり、

 

もう一度顔を合わせておくように。いいわね?」

 

「了解しました」

 

僕は答える。

 

「なんか、ちょっと不貞腐れてないか、高順?

 

恋もだけどさ」

 

一刀君が言う。

 

「……別に」

 

恋ちゃんが、ちょっと拗ねた感じで否定する。

 

うん、可愛い。

 

別に恋ちゃんとのあの美しくも儚く、愛らしく切なく、素晴らしい時間を邪魔されたからといって、

 

怒ってはいないよ、うん。

 

「うん、まぁその、高順と恋の悲しみと憤りはなんか伝わってくるからさ。

 

高順の歓迎会では、俺が負担するよ。

 

だから、機嫌を直してくれよ」

 

貴方様はなんて素敵な殿方なのでしょう。わたくし感激ですわ。

 

「お前が全て金を負担するだと!?

 

そうか、では思いっきり酒を飲んで美味なるものを食べるとするか!!!」

 

華雄さんが滅茶苦茶喜んでる。

 

「そうやな!

 

一刀の貯金を全て使い尽くすで!!!」

 

張遼さんもである。

 

恐らくだが、この二人は相当飲み食いしそうだ。

 

「頼むから節度を保てよ、二人共?」

 

一刀君が、失言だった、というふうにゲッソリしている。

 

「ふふ、今日は宴会ですね」

 

董卓ちゃんがとても嬉しそうに言う。

 

多分だけど、この娘は本当に、皆のことが好きなんだな、と思う。

 

僕の事も、好きになってくれるだろうか。

 

いや、よそう。

 

こんなことを考えるのは。

 

折角、いい気分なのだから。

 

今は、それに浸っていたい。

 

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董卓陣営いきつけのお店で、僕の歓迎会が行われた。

 

その時の様子である。

 

「しゃあ!!!

 

ウチの勝ちやな、華雄?」

 

「な、なに!?

 

これで五連敗だと!?

 

貴様イカサマでもしているのではないだろうな!?」

 

「んなわけないやろ、実力や実力」

 

「くそ、もう一度だ!!!」

 

「ええで、何度でも受けたるわ」

 

華雄さんと、霞さんが、サイコロのようなものを使って勝負をしている。

 

ていうか、サイコロあるんだ……。

 

「二人共、店と周りの人達の迷惑を考えてくれ、頼むから!!!」

 

一刀君が絶叫している。

 

ほとんど涙目涙声である。

 

「楽しいね、詠ちゃん」

 

「そうだね。いつもどおりの騒がしさよね」

 

月ちゃんと詠ちゃんは、安全地帯でゆったりしている。

 

ちなみに、真名は一刀君の提案で全員から預かった。

 

僕はいいって言ったんだけど、なぜだか預かった。

 

詠ちゃんまで預けてくれたのは、正直驚いたが。

 

ちなみに僕は、お酒があまり好きではないので果実水を飲んでいる。

 

いや、飲めないわけじゃないのだが、一回恐ろしい経験をしているから、極力控えたいと思っている。

 

明日から、僕の新しい日常が始まるなぁ、なんて考えていると。

 

「……ねぇ、高順……?」

 

隣にちょこんと座っていた恋ちゃんが、僕の服の裾をクイクイっと引っ張ってきた。

 

ちなみに、恋ちゃんもお酒じゃなくて果実水である。

 

「何?恋ちゃん」

 

僕は恋ちゃんに聞く。

 

「……あの、あのね……?

 

約束、ちゃんと守ってくれてありがとう」

 

恋ちゃんがはにかみながら言う。

 

「うん。まぁ、約束したからね。努力はしてみるって」

 

僕はそう答える。

 

「……そうだね。でも、高順が生きていてくれて、本当に、良かった……」

 

「……」

 

その純粋さに、嘘偽り無く僕を信じてくれる姿に、僕はあるかないかもわからない心が、動くのを感じる。

 

揺さぶられて、かき混ぜられて、グシャグシャになる。

 

ああ、これが嬉しいってことなんだな、と思う。

 

きっと、そうなんだ。

 

「そう思ってくれると、僕も努力した甲斐があるよ。

 

改めて、明日からよろしくね。恋ちゃん」

 

思わず、笑いそうになってしまった自分を自制し、僕は言う。

 

「……うん……」

 

恋ちゃんも、言う。

 

霞さんと華雄さんが騒ぎ、一刀君がそれを突っ込み、月ちゃんと詠ちゃんが見守り、そして恋ちゃんがいる。

 

ああ、これがこの人達の形なんだな、とボンヤリ思った僕である。

 

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読者の皆さん、お久しぶりです。

 

BLADEです。

 

投稿遅れてすみません。

 

夏休みの殆どを受験の補修に当てていたので、書く時間がありませんでした。

 

「はいはい、言い訳おつ」と思った方々、その通りです。

 

本当にすみません。

 

皆さん、この夏はいかがお過ごしでしたでしょうか?

 

海行きましたか?

 

花火か何か行きましたか?

 

楽しい夏でしたか?

 

自分ですか?

 

勉強漬けの、灰色の夏休みでしたとも!!!

 

笑ってくれ、笑うがいいさ!!!

 

宮崎駿さんの、「風立ちぬ」も見れなかったさ!!!

 

もういっそ、死にたい……。

 

おのれーーーーーー!!!!!!

説明
第三十四話です。
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タグ
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