リリなの世界に逝ってきて 〜八神家の秘密兵器〜 |
長らくお待たせしました。
就活の準備とかスランプとかでなかなか書くことができませんでした。申し訳ございません><
今回もなかなか話が進みません。さらに短いですが、楽しんでいただければ、幸いです。
ハラオウンさん家のフェイトちゃんと高町さん家のなのはちゃんから魔力を収集してから数日、そこそこ埋まった現闇元夜天の書を片手にこんにちは、転生者の進です。
私は今、とある惑星(世界)の砂漠に来ています。ここにいる生物から魔力を収集するためにあちこち探索中です。
しかし、なかなか見つからないので困ってます。一緒にいるヴィータ嬢も心なしか苛立っている様子、この状態が続くと俺の胃に穴が開くかもしれないので早急に出てきて収集さえていただきたい。
「おい、進! シグナムの方に複数でたらしい。加勢しに行くぞ!!」
と思っていると、こちらではなく単独行動していたシグ姐さんのほうでヒットしたようです。
ひんぬー&ショタではなく爆乳ナイスボディに食いつくあたり、ここの原住生物はかなりすけべなようだ……死ねばいいのに
この鬱憤を晴らすために即座に駆けつけて、駆逐してやる!! 一匹残らず!!
「あいあい、超特急でいくから後ろに乗って」
そう言いつつ、暴嵐纏う破壊獣を形成する。 軍用バイク ZundappKS75 が姿を現す。
スピードならばダントツのこいつに乗れば速攻で向こうに合流できるだろう。
「え? あれ? お前、それどこから出したんだよ?」
目を白黒させているヴィータ嬢に、「そういや言ってなかったなぁ」と思い出す。
説明はめんどくさいので後回しにし、彼女の襟首ひっつかんで後ろに乗せる。
まるで借りてきた猫のごとくおとなしいので、文句の一つあるだろうと思っていた俺は拍子抜けしてしまう。
まぁその方がいいんだけども……。
「しっかりとつかまっててよ!!」
「え!?」
返事を聞くとともにアクセル全開……と言ってもこいつは俺の意思で自在に動くので、「大型二輪免許なんていらないのです!! 道路交通法? 何それ食えんの?」 とばかりに走り出す。
気分は自由になった気がした15歳の少年のよう……。
「ウエええええ!!!」
あまりの速さに気分上々↑↑な俺とその後ろで奇声を発するヴィータ嬢。
はたから見たらなんてカオスな光景だろうか。
そういや俺って免許取ってからまったく車運転することなく死んだんだっけか……。
もったいないことしたなぁ、と切迫した状況になんとも場違いな思考の俺はもうだめかも知らん。
……ハイスピードの走行で完全に「ハイ」な状態になって思考まで愉快なことになってるなぁ。
あれだ、酒飲んで自分が酔ってることがわかってる人間みたいな?
自覚してるのにやめられない、止まらない〜。
まさか、俺はスピード狂だったのか。
前世で運転してなくてよかったぜ。 下手したらしょっ引かれてたかもな!!
「Ya-! Ha-!」
「ッ―――!!!」
声にならない悲鳴をあげるヴィータ嬢
が
気にせず、突っ走るぜ!!!!!!
待ってろよ、シグ姐さん、今助けにいくぜ!!
〜Side シグナム〜
「くっ…この!!」
一体どれだけの時間
何体もの巨大なミミズのような生物が地中から私を喰らおうとその姿を現す。
一体ならば造作もないが、今ここで私を襲っているのは地表に頭を出しているものだけで5体はいる。
際に何体いるかなどはわからないが、さすがにこの数を私一人でいなすのは難しい……。 烈火の将とはいっても所詮は個、数の暴力には勝てないことはわかっている。それが烏合の衆ならば話は別だが、このミミズもどきはどうやら知能があるようで、稚拙ではあるが連携を取って私を襲ってくる。
ただでさえ面倒な相手だというのに、そのうえ連携プレーまでこなしてくるなど、厄介にもほどがある……
「……フ、泣き言を言うなど、らしくないな。」
私は何だ?
私は騎士だ。
私はなんだ?
私は将だ。
私は何だ?
私は主を守る騎士だ!!
泣き言など……
「言っている暇など、無い!!!!!」
ヴィータと進が来るまで耐え忍ぶ。
今までの私では考えられなかったことだな。
本当に私は、私たちは変わった。
主との生活は今までの生活とは雲泥の差だった。
主のおかげで私たちは人並みの感情を得られた……。
道具としてではなく、一人の人間として、家族として、主は迎えてくれた。
その主のために……私は泣き言など言っていられないし、倒れるわけにはいかない。
我々の願いは、誰一人欠けることなく、あの暖かかった生活に戻ることなのだから……
『一人でできることなどたかが知れている、だから助け合わなくてはならない』
そう、思う、いや、思えるようになった。
道具だったころの私と今の私は違うのだ。
「紫電……一閃!!!」
しかし、できる限りは粘らせてもらう。
あの二人が来て、倒れているなど、論外だからな。
〜Side end〜
紅い炎が見えた。
派手にやってるようだな、シグ姐さん。
あとちょいだから耐えしのいでくれよ?
まぁ、あのシグナムがやられることなんてないと心のうちで思っているが。
それでも、応援を要請してくるほどなのだ。よほどのことなのかと思ってしまう。
うしろのヴィータ嬢はすでに慣れたのか、しっかりと俺にしがみついて振り落とされないようにしている。
しかし、心なしか焦っているような感が否めない。
やはり心配なのだろう。
あと少しだ。
ああ、早くはやてと騎士たちとの平凡な日常を満喫したい。
平凡こそ至高だったんだ。
非日常などいらぬ。
こんなことなら、闇の書の闇を治す能力がほしかった……
贅沢なことだし、今更行っても無駄なことだが、思ってしまう。
それを言い出したら切がない。
だから、泣き言はここまで。
誰も漏らさない泣き言を、俺だけが漏らすなんて、恰好が悪い。
意地があるんですよ、男の子には!!!
いよいよ、シグ姐さんとミミズもどき複数が見えた。
モチベーションは最高まで上り詰めている。
テンションも絶頂だ。
目前でシグ姐さんに向かってミミズもどきたちが一斉に襲い掛かる。
これはチャンスだ!!
「シグナム、そこ、どけッ!!!!!!」
「!?」
俺の叫びに反応して、ミミズもどきの動きが一瞬だけ止まる。
その隙をついてシグ姐さんは俺の車線から退避し近くにいた一体に斬撃をお見舞いした。
俺は、最高速度でミミズもどきの群れに突撃をぶちかます。
こうして、その場にいたミミズもどきを無力化することができた。
何か言いたげなシグ姐さんとヴィータ嬢だったが、ひとまず蒐集を行うことに。
魔力量はそこそこあったようで、ようやく半分を越えたようだ。
あれ? 原作ってここまであったっけか?
まぁ、いいか。
とりあえず、激戦だったようなので、一息付くことにしよう。
小休止の時間を取ったら、ヴィータ嬢の質問が飛んでくるだろう。
正直に答えてしまおうと思う。
手札は隠すもの、というが俺はそんなに頭はよくない。
駆け引きなどできないのだし、そもそも家族だ。
聞かれなければ動ってことはないが、聞かれて隠すのは罪悪感が残る。
どう来るかはわからないが、できるだけテンパらないように頭の中で整理しておこうかね?
説明 | ||
22話だった。 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
1921 | 1816 | 3 |
コメント | ||
お待たせいたしました><(良い旅、夢気分) 待ってた(ohatiyo) |
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