【真・恋姫†無双】一刀お犬騒動3話
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「あはは…ゴメンね。ご主人様。尻尾を振っていた仕草が余りにも、

 

 可愛かったから、つい…」

 

 

「「うう。申し訳ございません。ご主人様」」

 

 

 

 

しばらく時間が経過した後、三人は我に返ってくれた。そして、俺は自分で言うのもあれだけど、

 

奇跡的に欲望に勝利した。危なかった。もう少しで俺のご立派様を召喚してしまう所だった。

 

それと俺、無意識に尻尾を振っていたのか。気をつけなくちゃいけないのか…な…?

 

 

 

 

トントントン。

 

 

 

 

「失礼致します。ご主人様。お茶とお菓子をお持ちいたしましたので、

 

 休憩なさいませんか?」

 

 

「月が誘っているんだから、そんな所に突っ立ってないで、

 

 早く準備しなさいよ。この馬鹿!」

 

 

「…詠ちゃん。何度も言うけどご主人様にそんな口の聞き方じゃダメだよ〜!」

 

 

「月〜〜〜っ!」

 

 

 

 

部屋に入って来るなりいきなり、俺に罵詈雑言を浴びせてくる詠と、鈴の音のような、

 

優しい声色で声をかけてくれる月が休憩しようとお誘いしてきた。

 

精神的に少々疲れた俺は、この誘いにのり休憩したいと三人に伝える。

 

桃香、愛紗、朱里は先ほどの事が尾を引いているのか元気なく了承する。

 

俺はさっきの事は気にしなくていいと、笑顔を向けて話すと、

 

三人は安心した様な顔で感謝を述べた。

 

 

 

 

 

いや。実を言うと感謝するのは俺の方なんだけど……幸せな時間をありがとう。

 

正直、三人の感触は、たまりませんでした。

 

 

 

 

そうして、休憩をとる事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「うわ〜!このお菓子おいし〜い!ねえねえ、ご主人様。これすごくおいしよ〜」

 

 

「ん?どれどれ。おっ!本当だ!すごく美味いよ。月」

 

 

「へぅ……ありがとうございます。ご主人様。桃香様」

 

 

「お茶の香りもすごく良いですね。愛紗さん」

 

 

「うむ。そうだな朱里。私はお茶の事は詳しくわからないが、とても美味しいぞ。月」

 

 

「ふふ。ありがとうございます。実はお茶を淹れてくれたのは、詠ちゃんなんです。

 

 良かったね。詠ちゃん」

 

 

 

 

むむむ。詠が淹れてくれたお茶ですと、これは飲まずにはいられない!!

 

……確かに美味い。成長したな。失敗ばかりしていた頃を思い浮かべると、

 

何だか感慨深いものがあるな。俺は嬉しいよ。

 

 

 

 

 

「詠。すごく美味いよ。お茶淹れてくれてありがとな」

 

 

「〜〜〜っ!?うっさい!!別にあんたの為に淹れたんじゃないんだから、

 

 勘違いしないでよね!!」

 

 

 

 

そう言うと詠はそっぽを向いてしまった。

 

ツンデレご馳走様。可愛いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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和気あいあいとしていた、休憩が終了すると月が何かに気付き、こちらを伺っていた。

 

なんだろう。俺に何かついているのかな?

 

 

 

 

「あの、ご主人様。少々、髪が乱れておられますが、私がお直しいたしましょうか?」

 

 

 

 

どうやら先ほどの、ドキッ女だらけの北郷一刀の頭を撫でまわしたい、で髪が

 

乱れてしまったようだ。俺はせっかくなので月にお願いした。

 

 

 

 

「はい。かしこまりました。櫛をお持ちしますので、少々お待ちください」

 

 

「うん。わかった。急がなくていいからね。」

 

 

「ありがとうございます。ご主人様」

 

 

 

 

月は深々とお辞儀をし、ドアを開け櫛を取りにいった。

 

 

その間、三人の様子を伺うと顔を引き攣らせながら、乾いた笑みを浮かべていた。

 

だから、気にしなくていいのに。

 

 

詠にも目を向けると、怪訝そうな顔つきで三人を推察しているように見えた。

 

さすがは、深謀遠慮に長けている軍師。先ほどの撫で回し事件に勘づいたかな。

 

 

トントントン。

 

 

ノックが聞こえた後、ドアが静かに開き、櫛を用意した月が一礼して、

 

部屋に入ってきた。

 

 

 

 

「お待たせしました、ご主人様。早速、取り掛かりますので恐れ入りますが、

 

 しばらくの間、動かないようお願いします」

 

 

 

 

手に櫛を持ち、可愛らしく気合を入れる月は、隣に近づき、

 

俺の頭に触れ優しく髪を梳かす。

 

 

…心地いいな……と思った時、月の繊細な手の動きに変化を感じた。

 

…ああ。犬耳が邪魔なのか。

 

 

 

 

「ゴメンな。犬耳のせいでやりづらいだろ?」

 

 

「いえ。私が髪を梳かしたいと仰いましたし……それに、その…犬耳が生えている

 

 ご主人様は、とても可愛らしいです……へぅ」

 

 

 

 

……可愛い…か。………何か照れるな。…俺、滅茶苦茶、顔が赤くなってるだろうな。

 

 

 

 

「あはは。ご主人様。顔が真っ赤っ化だよ♪」

 

 

 

 

ほらね!やっぱり!恥ずかしさのあまり思わず犬のように

 

「キューン」と叫びたくなってくるよ!!

 

 

 

 

「へぅ……あの、ご主人様。大変申し上げ難いのですが、尻尾を振る仕草が、その、

 

 あまりに魅力的で集中できませんので、慎みなさいますよう

 

 お願いします」

 

 

「ん?あ…ああ、ゴメンな。気をつけるよ」

 

 

 

 

また、無意識に尻尾を振っていたのか。危ない危ない。もう一度欲望と死闘を

 

繰り広げる事になったかもしれない。そうなったら、俺は闘わず、

 

即座にタオルを投げ、ガッチリと握手を交わすだろう。

 

完敗で本望、ゆえに乾杯と清清しいほどの笑顔と親父ギャグを告げながら。

 

 

 

 

「はい。終了しました。お疲れ様です」

 

 

 

 

…馬鹿な事を考えていたら、髪が整え終えたようだ。俺は月に感謝を伝え、

 

確認の意をこめて、髪に触れようとしたが、犬耳が邪魔をした。

 

……そういえば、これ、自分の意思で動かせるのかな?

 

 

 

プルプルプル!

 

 

 

うーん。…動いているというよりは小刻みに震えているなぁ。

 

 

 

 

「か〜わ〜い〜い〜♪」

 

 

「〜〜〜〜〜〜〜!?」

 

 

「はわわ〜〜〜っ!」

 

 

「へぅ〜〜〜」

 

 

 

 

何だろう?……部屋が桃色の空間になった気がするんだけど…。

 

 

ふと、正面を向くと詠と目が合った。視線に気付いた詠は目を背けたが、

 

俺が気になるのか顔を紅潮させ、チラチラとこちらを伺っている。

 

 

………まさかな。

 

 

 

 

「詠さん。つかぬ事をお聞きしますが、俺の頭を撫でたいと思ってませんか?」

 

 

「!!!?ばばば馬鹿じゃないの!!誰がアンタなんかの頭を撫でたいと思うのよ!

 

 妄言を吐くのも、い…いい加減にしなさいよね!!」

 

 

 

 

詠は熟し過ぎたトマトの様に更に顔を赤くさせ、言葉がしどろもどろになっている。

 

……間違いない。

 

 

 

 

ま た こ の 展 開 か!!

 

 

 

 

……いや、待てよ。攻めてしまえば従順な詠という、新たな一面が見れるんじゃないか?

 

桃香達も俺の姿を見て魅了された様だったし、詠は今、酷く動揺している………

 

そう思うと好奇心もとい、いたずら心が沸々と湧いてきた。

 

よし、からかおう。からかうべき。そうすべき。

 

 

 

 

「詠ちゃ〜ん。本当は撫でたいんじゃないか?ほら、尻尾も

 

 振ってあげるよ。ほらほら♪」

 

 

「だ……だからボクはいいって言ってるでしょ!!」

 

 

「またまた〜。我慢は身体に毒ですよ。素直になっちゃいなよ。

 

 え・い・ち・ゃ・ん♪」

 

 

ブチッ!

 

 

ん?何か聞こえた様な…

 

 

「……調子に乗るんじゃないわよ!この馬鹿ち○こ!!」

 

 

「ぎゃああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 

 

……結果、従順な詠など見れなかった。それどころか、詠が激昂のあまりに放たれた、

 

閃光の様な右ストレートが…あろう事か股間に直撃した。俺は断末魔に似た

 

悲鳴をあげ、詠の前で土下座の様な体勢になってしまった。

 

 

 

 

教訓

 

ツンツンツン子ちゃんには、調子に乗ってからかっては、いけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
こちらは真・恋姫†無双の二次創作になります。
前回、拝読、コメント、支援、お気に入り
してくださった皆様。誠にありがとうございます。
引き続き一刀視点のお話、そして月、詠が登場します。
稚拙な小説、おかしい所があるお思います。
それでも、楽しんで頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします
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コメント
↓↓私の事ですか?(禁玉⇒金球)
nakuさん>これで一刀も恋姫ですねwコメントありがとうございます。(南無さん)
飛鷲さん>はい。そうだと思います。創作物ですしねwしかし、一刀なら補正なしでもどうにかしてしまう様な気もするんですよね。コメントありがとうございます。(南無さん)
↓屹度ギャグ補正がかかっているんだよ。(飛鷲)
禁なる玉さん>コメントありがとうございます。しかし、さすがは一刀。数分後何事もなくケロッと回復している事でしょうw(南無さん)
詠ちゃん!!!汚物に触ったらきちんと消毒…いやもう手遅れか、触るどころぢゃねーし。?げるってかゴリ潰したwwwwwwww(禁玉⇒金球)
本郷 刃さん>ええ。見事にもげちゃいましたw一刀、再起不能………にはならない模様wコメントありがとうございます。(南無さん)
ふっ、見事にもげたな・・・w(本郷 刃)
さすらいのハリマエさん>態度にイラッときたんでしょうね。相当調子に乗ってたみたいですし、コメントありがとうございます!(南無さん)
可愛さだけじゃいけなかったんだな(黄昏☆ハリマエ)
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真・恋姫†無双 北郷一刀 桃香 愛紗 朱里    もげた? 

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