恋姫 華陀紀行142 |
意識を集中する際に、寝台の上の人物が目に入ったが、ここで流琉の時と同じ間違いをしてはいけないと自分に言い聞かせます。
あの時のように、無造作に手にとってはいけません。
あそこでの修行を思い起こせば、これくらい・・・。
思い起こすことで、ダメージを受けました・・・。
まずは手に取らないように、気を付けながら、太平要術の書を探しましょうか。
おや?どうやら三女が起きたようですね。
彼女は確か、この三姉妹のなかでも、一番冷静で交渉役をやっていたはず・・・。
彼女に聞いたほうが早そうです。
二人も人質が居ることですし、聞き出すことも簡単でしょう。
「身体の動きは三人とも止めてある。今からお前の声を戻すが大人しくすることだ。騒ぐと後悔するかもな。分かったらまばたきを二度しろ」
なんか、言ってることが悪役みたいですが、それはそれ、これはこれです。
これは交渉ではないんです。
まばたきを二度しましたね・・・では、首から上の機能を戻してと・・・。
これで話せるはずです。
「要求はなに?」
やはり人和は話が早くて助かります。
「太平要術の書・・・お前たち三人の誰かが手にいれたはずだ」
確か黄巾党の誰かが、貢ぎ物としていたはずです。
間違いない!
「取ってくるから元に戻して」
・・・ここには無いんでしょうか?そんなはずは・・・。
「場所を言えばいい。言いたくなければこちらで勝手に探すだけだ。その時は、あんたらはそのままだけどな」
動けないのに交渉しようなんて、物分かりの悪い娘は許しませんよ?
人和から離れて、天和の首に手を当てようとしたところで、声がかかりました。
「待って・・・そこの箱の中に入ってる・・・」
人和は首を向けて、ある箱を示しました。
さて、やっとここまで来ました・・・長い道のりでした。
その苦労が報われるときが来たのです。
まずは、箱を開けてっと・・・ありました!ありました!
表に堂々と太平要術の書と書かれてますよ!
おっといけない、手に取る前に精神を集中してと・・・。
医療です、医療のことを考えるんです。
あらゆる病や怪我を治せる術をこの手に!
いざ壱ページ目は!
・・・。
なぜ、流琉身体データの続きなんです?
どうやら、これは本物では無かったようですね。
俺が見たものは違うものでしょう。
それにしても、こんな状況で俺に嘘をつくなんて・・・。
嘘つきにはお仕置きですよ?
「俺を騙したな?」
「騙してない。それがあなたの言っていたもの」
そんな馬鹿な・・・。
無気力感に襲われています・・・。
こんなことがあっていいんでしょうか?まさか、あの時の書とリンクしてるなんて酷すぎます・・・あんまりです。
ここまでの道程が全否定されたような気がします・・・。
・・・・・・・・・。
どれほどたったでしょうか・・・なぜか人和に慰められて、いつの間にか人和の束縛を解放していました。
「次に、この人を解放すれば、貴方の負担は軽くなる」
俺は特に宗教には入っていませんよ?・・・いや、五斗米道が宗教にあたりますかね?
でも、いつの間にこのようなことになったんです?
説明 | ||
本作品は華陀への転生ものです。 【注意事項】 素人の書きなぐりです。 はっきり言って自己満足なだけのものです。 一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。 また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。 |
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オリ 恋姫†無双 素人 華陀 人和 | ||
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