恋姫 華陀紀行143 |
取り敢えず、ちょっと気力を回復することにしました。
やる気があれば、なんでも出来る理論です・・・認めたくはないですが、根性ってやつですね。
太平要術の書を懐に入れて、残りの二人を元に戻します。
もうここに用は無いです。
「ちぃたちをどうするつもりよ!」
「ねえさん!」
地和が起きて叫び、それを人和が抑えています。
向かってこようと、負ける気は全く感じないですね。
地和が叫んでいるにもかかわらず、寝ている天和は大物なのでしょうか?
「どうかされましたか!?」
部屋の外から声が聞こえてきます。恐らくは見張りの誰かでしょう。
「なんでもない」
「わかりました!ご用があれば仰ってください!」
人和の一言で納得したようです。
どちらにしても、そう簡単には入れないんですがね。
「私たちのことをどうするの?」
人和が確認してきました。地和は、むくれながらも一応聞く体勢ではあるようです。
「書も手に入ったし、これ以上どうこうするつもりは無いんだが・・・」
正直なところ、さっさと出ないと焼き討ちに巻き込まれます。
いつ頃開始なのか不明ですが、間違いなく起こるはずです。
「取引しない?」
取引?こちらにメリットのある取引なんてあるのかな?
「取引に応じる利が、こちらには無いように思えるんだが?」
逆にデメリットしか無いように感じます。
「あなたはここから、その書を持って外に出たいはず。私はその道を知ってる。だから、貴方が私たちの護衛として、次の町までついてきてくれたら案内する」
えーっと・・・粗方抜け道については調べたんですが・・・。
流石に、外に出る道まであるとは思いませんでしたね。
と言うか、そこを通らなくとも俺はここを脱出出来るんですが・・・。
これ人和が勘違いしてるから、取引にすら実際はなってないですね・・・。
「俺は自力で脱出することが出来るんだが・・・」
「・・・」
黙ってしまいました・・・これは、俺が悪いのだろうか・・・。
何故か、天和たちの身の上話を聞かされるはめになりました。
人和の話だけならよかったんです・・・そこに、地和が愚痴を混ぜてくるのも、まだよかったしょう。
そこまでは、なかなかに苦労しているな・・・巻き込まれてしまったんだなと思わせるものがありました。
しかし、途中から天和も起きた天和により、「何話してるの〜?お姉ちゃんも混ぜてよ〜」と言って参加してきたところから、シリアス感が全く無くなり、なんかコントを聞いているような感じになりました。
そして最後の方には、天和による一方的なマシンガントークが連発し始めたのです。
それにより、人和が溜め息をついているのは、仕方ないかもしれません。
今も頭痛がしているのか、こめかみを押さえています。
精神的な頭痛は、この場で治しても、その場凌ぎにしかならないので意味がないでしょう。
姉二人の面倒を見てきたんですね・・・頑張りましたね・・・俺も昔は苦労した覚えがあります・・・。
しかし、だからと言って、そんな泣き落とし作戦には引っ掛かりませんよ。
まあ、話の内容を簡単にまとめると、自分達は悪くなく巻き込まれただけだと言いたいようですね。
三姉妹は、黄巾党の中で歌って踊っているだけだと・・・。
しかし、一応黄巾党の首魁であるし、太平要術の書を見られているし・・・。
どうするべきか・・・。
説明 | ||
本作品は華陀への転生ものです。 【注意事項】 素人の書きなぐりです。 はっきり言って自己満足なだけのものです。 一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。 また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。 |
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