魔法少女リリカルなのはSTRATOS 第一話 苦労は言った「バグ能力も大概にしろ!」と
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「……ん、あれ?……何処だここ?」

 

目が覚めたら、何故か森の中にいた。

なんで、俺はこんなところで寝てたんだ?

確かIS学園の自室で過労死して、その後は神様とか名乗る白髭の老人が現れていきなり「お前を元の世界にあるものを加えた世界に転生させる」とか言って俺を奈落の落とし穴に落とされて……

 

そこから先の記憶はない……

……………。

………全部あの神様が悪い。それで良いよな?

 

とりあえずまずは情報収集をするとしようか。

スマホを使えば自分の位置なんてすぐにわかるしな。

便利な世の中になったもんだよ。

便利=良いことなのかどうかはイマイチわからんがな。

 

「確か制服のまま寝たはずだからズボンのポケットの中に……って、ん?」

 

しかし、いくら便利なスマホでも、手元になければ何の意味も為さない。

そう、無かった。

スマホなんて無かった。

それどころかIS学園の制服すら着ていなかった。

 

「ちょ、え、はい?何で制服着てないんだ?というかよく見たら服装自体が変わってる?」

 

慌てた俺は着ていた服を手探りしているとあることに気付いてしまった。

大人に近付いているゴツゴツした大きな手は、幼い少年のように柔らかく、そして小さくなっていた。

それを見て混乱しかけた俺は足を見たり、顔を軽く触れてみたりする。そしてそこでようやく理解した。

 

━━━自分の身体は、縮んでしまっているということに━━━

 

あまりのショックに、俺はその場でガクッと腰を地面についてしまう。

それはもう、世界に絶望した顔とオマケで。

 

「……OK、あのジジイぜってー泣かす」

 

人の合意なく一方的に転生させた挙げ句、幼児化だと?どんだけ俺を怒らせる気だこら。

こうなったらなんとしてもあの神様という皮を被った悪魔を泣かして針の山に蹴り落としてやる。この時の俺はそれぐらい怒っていた。

 

「ん?なんだこれ……?」

 

足に付いた土を払っているとズボンの尻ポケットに何かがあることに気付いた。

ポケットから引き抜いて目の前に出すと、それは小さく白い文字が書かれた黒い封筒だった。

 

「『織斑一夏様へ』なんだろう、すごく嫌な予感しかないんだが……」

 

暗殺命令とかだったら即座に破り捨てようと心の内に語り掛けながら静かに、そして丁寧に開封していく。

中身は封筒とは打って変わって特になんの変哲もない白一色の便箋で書かれた手紙だった。

 

というわけで早速読もうと思います。

 

「ええっと……『あっ、すまん。お前さんを転生させる際に転生先の世界間違えてしまったわい(テヘペロッ)』ってなんじゃそりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

嫌な予感的中だよコンチクショーめ!ただでさえ転生とかわけわからんことされたってのに転生先が本来行くべき世界とは違う世界?ふざけるのも大概にしろよ!どうするの俺?金もない、仕事もない、寝るところもない家もない。こんなので生きてけるわけあるかっ!転生三日後あたりで今度は空腹で死ぬわっ!

 

「はぁ、とりあえずもう少し読んでみるか……もしかすると何か送られてるかもしれないし」

 

せめて寝床と金はどうにかしてほしいな。他のものは後回しにしても良いとしてこの二つがないと人間、生きてけないしな。

 

それから約数分後、途中途中奥さんがどうとか弟子がどうたら至極どうでもいい文章があったけどそれらは読み飛ばしてどうにか全部読み終えた。というかあの神様結婚してたのか、それ以前に神様も結婚するのか……

 

話をまとめると、俺は前述の通り本来とは違う世界に転生してしまったらしく、しかも一度転生が完了してしまっているためにもう本来の世界に転生させることが出来なくなってしまったらしい。なんて不運なんだ俺って奴は……。あと俺の身体が縮んでしまっているのは単に主人公と年齢をあわせるためだけにしたことのようだ。まあその方が接しやすいしいいんじゃないかな?だけど高一になって小学生生活をもう一度送れとかなにそれ拷問?

 

因みにこの世界は『魔法少女リリカルなのは』という物語の世界らしいがあいにく俺はそんな作品を知らない。なのでタイトルからして魔法ものかと判断するしかなかった。あとついでに主人公が女の子なんだろうなってこと。

 

そういえば、生前で弾がよく言ってたな。『転生物には色々な能力が貰える特典がお約束だ』って

もしも貰えるなら『無限の剣製』や『王の財宝』が欲しいな。投影は好きなときに即席で道具を造れるし、王の財宝があれば荷物の持ち運びがかなり楽になるからな。

 

……うん、戦闘系なのに戦闘として使う気ないな俺。

 

なんて思っていると、何時の間にか封筒が厚くなっていた。おろ?まだ手紙があったのか、全部抜き取ったと思ってたんだけどな。

そう考えながら封筒の中身を取り出してみると最初の一枚目に魅力的な文章が書かれていた。

 

『織斑一夏様にお贈りする特典』

 

噂をすればなんとやら。

まさかテンプレ通りに特典が貰えるとは思いもよらなかったよ。神様様々だな。

さて、それじゃあ早速特典の中身を確認するとしますか!

どんな特典だろうか?願うのなら無限の剣製か王の財宝が来ることを望む。

そんな事を思いながら二枚目を読み始めた。

 

 

『特典一覧

 

・目を隠す能力……周囲の意識を自分から反らす能力

 

・目を奪う能力……周囲の意識を自分に向ける能力

 

・目を欺く能力……相手に違ったものを見せる能力

 

・目を盗む能力……対象の情報を読み取る能力

 

・黄金率……金に困らない

 

・スーパーメカニック……あらゆるものを(魔)改造、修復、開発する能力

 

・王の財宝……説明なし

 

・騎士は徒手にて死なず……上に同じく

 

・無限の剣製……上に同じ

 

・釣り……海釣りや川釣りはもちろんのこと、ナンパすれば百発百中の能力

 

・騎乗……どんな乗り物や動物でも乗れば一瞬で乗りこなしてしまう能力

 

・千里眼……どれだけ距離が離れていようと何でも見通す能力。相手の思考も読み取ることが出来る

 

・不慮の事故(エンカウンター)……自分が受けたダメージをその他に押し付ける能力

 

・屈折(リフレクター)……すべての物をねじ曲げ、歪ませる能力

 

・七つの大罪の炎

 

・大嘘憑き(オールフィクション)……すべてを無かったことにする能力

 

・幻想殺し……右手に触れた異能の力を無力化する能力

 

・金色の本……金色のガッシュベルシリーズの呪文すべてを使うことが出来る本。王の財宝にて保管

 

・滅竜魔法……竜を殺すための魔法(ただし魔力は消費しない)炎、鉄、雷、天、毒、光、影の属性が存在し、それぞれの属性と同じものを口にすることで使用者は魔力、肉体と共に強化される

 

・錬金術……あらゆるものを錬金する能力

 

・心臓圧縮(ジップ)……普段は心臓を圧縮する程度の能力だが魔力を消費することで心臓以外も圧縮できるようになる能力

 

※全ての能力にON/OFFが存在する。限度及びデメリットは存在せん。

 

ではよき第二の人生を

 

ps, もう一枚の紙にお主の戸籍と住所、そこを示す地図があるぞい』

 

 

 

 

……目から鱗が落ちた。

いや、それどころか眼球が飛び出しそうだった。漫画みたいに

 

多すぎ!なんなんですかこれ!?

スーパーサ○ヤ4がチャチな物に見えるほどにチートすぎるだろ!

なに?リリカルなのはってそんなに死亡率高いの?これだけ特典ないと死んじゃうの?ねえ、どうなのさ?

 

もしそうなら今すぐにでもこの世界から逃げ出したいんだけど……。でも逃げられないんだよなぁ〜。……仕方ない、諦めよう。

そういえばこの手の二次創作には踏み台転生者とか言う奴も居るんだよな?主に作品に出た美少女キャラをナンパしたりしてばかりでスペックは高いのにバカなせいで何の役にもたたないという可哀想な奴。

 

まぁ、そういうのが絡んできたら即刻撃退すればいいか。滅竜魔法とか心臓圧縮とかで

 

「さて、それじゃあ行きますか」

 

いつまでもこんなところでうじうじしているわけにもいかなかったので俺は最後の紙に記された俺の新たな住所を記した地図以外の紙を封筒に仕舞い込んでから新たな人生を楽しく謳歌するため、俺は歩き出した。

説明
以前、匿名希望の方にここでガンダムやリリカルなのはの投稿は禁止とかそういう感じのを言われたので移転していたのですが他の人は当たり前のように投稿してたので戻ってきました。
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コメント
ですよね〜……じゃああの時の匿名希望の方はなんであんなことを言ったのだろうか……?(アインハルト)
別に普通じゃないかな。そんな理由で駄目とか言われたら自分達もある意味アウトですよ(Blaz)
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