恋姫 華陀紀行170
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「シャオを騙したわね!」

 

 

 何か孫尚香が、『ギャーギャー』言って騒いでいます。

 

 

 俺は、付近を通りかかった兵に、デザートに夢中になっている孫尚香を教えただけです。

 

 

 その後、孫尚香は屋敷へと連行されていっています。

 

 

 俺は、そんな孫尚香に笑顔で手を振りました。

 

 

 そもそも俺は、孫尚香を騙してはいないです。

 

 

 そんな約束を交わした覚えもありませんし・・・。

 

 

 あとで、なぜ抜け出したのか聞くだけです。

 

 

 既に報酬は渡したのだから、向こうが約束を履行してもらわないと困ります。

 

 

 シャムも、お腹一杯のようで眠そうに抱きついてきました。

 

 

 結構食費が馬鹿にならないです・・・。

 

 

 孫尚香も、一番高いやつを平然と頼むし・・・。

 

 

 取り敢えず、腹もふくれたし屋敷へと行きますかね。

 

 

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 屋敷へと向かうと、先程の兵が門番を行っていました。

 

 

 訪れる予定の者であることと、竹簡を渡すと快く迎え入れてくれます。

 

 

 良いことをしたあとは気分がいいものです。

 

 

 相手が喜べはなお良しですね。

 

 

 孫尚香にとっては違うかもしれませんが、この場合は小よりも大でしょう。

 

 

 案内されたところでは、唐鳳の老化が加速しているように見えました。

 

 

「大丈夫か?」

 

 

「えぇ・・・大丈夫です。本日はよくお越しくださいました」

 

 

 やっと待っていた人が現れた・・・というような表情である。

 

 

「王朗の方は?」

 

 

 多分、政務を楽しんでいるとは思うが、無理はしていないだろうか?

 

 

「あちらは、政務だけですので結構楽しんでますよ。問題はこちらです」

 

 

 そう言うと、問題の原因である、椅子に座らされた娘に目を向けた。

 

 

「シャオ悪くないし〜。・・・あたたた、急にお腹が痛くなってきたみたい。お部屋にもどるね」

 

 

 そう言うと、そそくさと前傾姿勢で部屋を出ようとしたので、唐鳳が出入り口を固め、俺が孫尚香へと近付いていく。

 

 

「丁度いいな」

 

 

「助かります」

 

 

「えっ?二人してなにしてるの?なんで貴女は近付いてくるわけ?お腹いたいから今日は部屋に帰るって言ったじゃない!」

 

 

「自己紹介が遅れたな。俺は、華陀という医者だ。仮病の場合は、今後一切の甘味を、感じなくさせてあげよう」

 

 

 このような有り様では、苦労が忍ばれるな・・・。

 

 

「お腹痛かったのは気のせいだったみたいね」

 

 

 軽く前言撤回してくるとはね・・・。

 

 

「取り敢えず、診させてもらうぞ。服を脱いで横になれ」

 

 

「あ〜やらしいことするつもりなんだ〜」

 

 

 ため息しか出ません。なんの装備もつけていないお子さまになにを感じろと言うのでしょう。

 

 

 俺には既にトラ娘がいるので、こちらの子供への耐久値はかなりの高さです。

 

 

「子供の戯れ言に興味はないな。早くしてくれないか?こちらにも、他に用事があるんでな」

 

 

 子供の相手は疲れます。

 

 

「シャオが子供じゃないとこ見せてあげるわよ!」

 

 

 シャオはそう言うと、服を全部脱いでしまいました。

 

 

 仁王立ちして威張られても、威厳もへったくれもありません。

 

 

 診察の結果も良好です。

 

 

「問題ないな。流行りやまいに気を付ければ、大丈夫だろう。死にたいのであれば別だが・・・それと、服は全部脱ぐ必要はない」

 

 

「それを先にいいなさいよね!」

 

 

 またしても、恥ずかしかったのか、服を急いで着始めた。

 

 

「(勉強の進行状況はどうだ?)」

 

 

「(始めは大人しかったのですが、今ではこの有り様ですよ)」

 

 

 抜けだしや仮病が多くなったと・・・。

 

 

「(分かった。解決案になるか分からないが少しはマシになるはずだ)」

 

 

「本当ですか!」

 

 

 このままでは、唐鳳が不憫すぎる・・・。

 

 

「(声が大きいぞ)」

 

 

「(すいません)」

 

 

「(物はこれだ)」

 

 

 俺は、腰の袋を取り出し、唐鳳へと見せる。

 

 

「(これは、華陀印の激マズ漢方薬だ。仮に病気でなくとも、身体に悪影響はないし、身体の成長に必要な物も入っているから罰としても使えるはずだ)」

 

 

 俺は、数十粒の丸薬が入った袋を手渡した。

 

 

「もしまた、必要になったら張勲に言ってくれ」

 

 

「ありがたく使わせていただく」

 

 

「二人して『ひそひそ』とやらしいんだ〜」

 

 

「それはそうと、こちらの質問に答えてもらう番だったな」

 

 

「騙しといてそれを言う!?」

 

 

「騙したことなどないな。ではなぜここを抜け出した?」

 

 

「勉強、勉強だけじゃつまらないじゃない・・・町のなかにも学ぶべきことは多いと思ったの!」

 

 

 後付けの方を先に言えばいいのに・・・。

 

 

「と言うことらしいので、対応を」

 

 

「分かりました」

 

 

 孫尚香は、こちらのやりとりの意味が分かっていなかったようだ。

 

 

「少しは環境が改善される。それを良くするか悪くするかは自分自身だ。まあ、姉たちの足を引っ張るようなことはするなよ」

 

 

「シャオだってやれば出来るんだから!」

 

 

「その調子、その調子。後は任せていいな?」

 

 

「はい、ありがとうございました。夕食の準備をしておりますので、部屋にてお待ちください」

 

 

 孫尚香は、そっぽを向いたままでしたが、いいでしょう。

 

 

 夕刻近いですが、飯を食べて出ますかね。

 

 

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 夕食を食べてから、すぐに孫尚香の屋敷を出立した。

 

 

 一泊くらいどうかと薦められたが、生憎もらった休暇では、南蛮に行く時点でアウトなため、どこかで休みを削らなければならなかったのである。

 

 

 シャムは予定通りお腹で安眠中である。

 

 

 やっと、西に向けて行けるな。

 

 

 まさか、シャムと会うとは思わなかったが、これで、顔繋ぎくらいはしてくれるだろう。

 

 

 俺のレパートリーを増やすためにも、あの桃源郷にはいつかは行かねばならないと感じていた。

 

 

 それがいまだ!

 

 

 今行くぞ!

 

 

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 不眠症が緩和されてきた。リハビリとかと合わせると書く時間がかなり少なくなってる・・・。

 最近テレビ見ずにニコニコ見始めてしまった・・・シリーズものは見るとやめられない止まらないの危険性あり。気分転換の積もりだったんですよ・・・と言い訳してみる・・・。

説明
本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。
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コメント
俺は暇つぶしににじふぁんを見てネット小説にはまった。今では寝る時間を削っている。物事は得てしてそうゆうものだ。(陸奥守)
タグ
オリ 恋姫†無双 素人 華陀 孫尚香 

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