魔法少女リリカルなのは終焉者と魔法少女達『覚悟』 |
俺がジュエルシードを回収してから数日後、ジュエルシードの反応はあったがなのはが全部回収している。
理由はなのはの修行のため、このまま俺が取り続ければなのはは強くならないのであえて無視している。
そして今、俺は深夜に発動したジュエルシードはなのはに回収させ、その帰りに使うであろう道に飛行魔法で待ち伏せしている。
そうしているとなのは達がやってきた。
なのは姿を見れば一目瞭然で疲れているのがわかる。
その証拠になのはのデバイスであるレイジングハートを引きずっている。
その状態を見てユーノや勇翔が心配している。
さてと、そろそろ声をかけた方がいいな。
尚哉「こんばんわ、高町なのは」
俺が声をかけるとなのは達は前、後ろ、右、左、下、右、左、の順に辺りを見渡している。
…お前ら…上にいるって言う発想はないのか、それと下にいたら、怖いわ!!そいつ絶対変態だろ。
尚哉「上だ、それと下にいたら怖いわ!!」
そう言うと、なのは達は俺に気づき、俺は道路に降りていく。
なのは ユーノ 勇翔「ディエンド(さん)」
尚哉「久し振りだな、高町なのはとその他2人」
ユーノ 勇翔「その他2人ってなんだよ!!その他って!!」
その他2人と呼ばれたユーノと勇翔は俺に怒鳴り、なのははそれを聞いて苦笑いする。
尚哉「それはいいとして、高町なのは、君に足りないものはわかったかな」
なのは「それは…その…」
勇翔「そんなものが無くてもなのははやっていける」
尚哉「確かに今のところはなくても平気だが…いつかは後悔するぞ」
ユーノ「ならディエンド、なのはに足りないものっていったい何なんだい」
尚哉「いいだろう、高町なのは、君に足りないものは…」
その場にいる全員が俺を見る。
尚哉「覚悟だ」
なのは「覚悟?」
尚哉「そうだ。高町はいったい何のためにジュエルシードを集めている」
なのは「それは…ユーノくんのお手伝いで…」
尚哉「やはりな、だから君は覚悟がないんだ」
その瞬間、黙っていた勇翔が木刀で俺に切りかかり俺は空中に逃げる。
尚哉「いきなり攻撃するなんて危ないな」
勇翔「黙っていりゃあ好き勝手いいやがって!!」
なのは「勇翔くん、落ち着いて」
ユーノ「なら、君は何のためにジュエルシードを集めているんだ」
やっぱりその質問がきたか…まあそれぐらい予想できている。
尚哉「別にジュエルシードには興味は無い、だがこの町でジュエルシードのような危険なものがあれば、俺はそれを回収する。それだけだ」
そう言いながら、俺はカードケースから1枚取り出す。
ユーノ「あなたが、ジュエルシードを集める理由はわかりました。ですがそれならなのはにジュエルシードを渡してもいいはずだ。」
尚哉「その質問だが…残念ながら時間切れだ」
俺はカードを左腰についている新しく作ったホルダーに挿入する。
[アタックライド]
[インビンジビル]
俺は姿が消えはやての家に帰った。
翌日、俺はジュエルシードが発動するまで家でゆっくりしようとしていたのだが…はやてに頼まれて日用品などの商品を買いに出かけてその帰り道。
尚哉「さて、帰ったらゆっくり休む…ん?あれは…」
俺の目に止まったのは平凡なグラウンドなのだがそこでサッカーをしているが片方のサッカーチームがざわついている。
尚哉「なんかあったのか?」
そう遠くで見ているとざわついている中の1人が俺に気づき近づいてくる。
そして、近づいてくる者は俺がよく知っている人物だった。
勇翔「尚哉!いいところに!」
尚哉「勇翔!?どうした?そんなあわてて…」
勇翔「話は後でするからちょっとだけ手を貸してくれ」
そう言いながら勇翔は俺の手を持ちグラウンドの方へ連れて行かれた。
……
尚哉「…どうしてこうなった…」
勇翔「ごめんな、無理やりこんなことさせちまって」
なのは「尚哉くん、勇翔くん、頑張って!!」
アリサ「負けたら許さないわよ!」
すずか「2人とも頑張って!」
…なぜこんなことになっているのか状況を説明しておこう。
今日、このグラウンドでなのはの父親、高町士郎さんがコーチ兼オーナーをしているサッカーチームが練習試合のしている。勇翔達、仲良し4人組+もうすぐ珍獣になるフェレットことユーノがこの試合を見に来ていた。
ところが前半終了後、フォワードの2人の調子が可笑しかったため士郎さんが調べてみると…
2人とも足に怪我をしていてフォワード2人はそれを隠していたらしい。
もちろんそれを知った士郎さんはフォワード2人をベンチに下げたのだが、控えの選手がおらず、応援席にいた勇翔と偶然通りかかった俺がフォワードとしてグラウンドに立っているわけだ。
状況説明をし終えた瞬間ホイッスルがなり後半戦が始まった。
その後、なのはの両親が経営している。喫茶翠屋でなのは達と同じテーブルでケーキを食べている。
アリサ「それにしても、あんたたち、どこからあんな力出してるわけ」
なのは「私には絶対無理な領域だよ」
なのは…お前も魔法のことに関しては人のこと言えないと思うぞ。
すずか「それに勇翔くん、一時的だけど急に動きがよくなった時あったよね」
確かに勇翔の奴、ピンチの時とかどっかの大人気なロボットアニメのSEE○みたいに動きがよくなってたからな…まあ、なんとなくどうしてそうなったのかわかるから、ちょっとだけからかうか。
尚哉「すずか、その原因はなのはの応援だと思うぜ」
アリサ「どうしてそう言い切れるのよ」
尚哉「それはな、勇翔がピンチの時、なのはが「勇翔くん頑張って!!」って聞こえてきた瞬間、急に動きがよくなってたからな」
すずか「なるほど」
アリサ「あれは、あんたたちの愛の力って訳ね」
その瞬間、なのはと勇翔は湯気を出すほどに赤くなり。それを見ている俺達は少し笑っていた。
勇翔「そ、そう言えば尚哉、手に持ってるの何だ?」
すぐに元に戻った勇翔が俺が持っている袋が気になって指を指す。
尚哉「ああ、これは、今日、頼まれて買いにいった、日用品……」
ここで俺は重大なことを思い出し顔から冷や汗が流れる。
なのは「な、尚哉君!?急に汗なんてかいてどうしたの!?」
尚哉「じ、実は…」
その瞬間、俺のポケットから着信音が聞こえてきてケータイを取り出す。もちろん電話の相手は、はやてだ。
俺は恐る恐る電話に出る。
尚哉「も、もしもし、は、はや…《尚哉くん…一体どこで道草食っとるん?》…い、いやこれには訳があってな」
やばい、電話越しだが怒ってるのがわかる。
はやて《早よ帰ってき、帰ってきたらお話やからな♪》
そして、電話が切れ、俺はケータイをポケットに入れる。
やばい…身体が恐怖で震えてやがる。
勇翔「尚哉…」
勇翔は何かを察したのか俺にこういった。
勇翔「死ぬなよ」
尚哉「…当たり前だ」
俺は椅子から立ち上がり急いで家へと走り出した。
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