リリカルなのはSFIA
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 第四十七話 俺はお前を愛せない。

 

 

 

 高志視点。

 

 目の前にいる女性。

 その柔らかい髪を元気に揺らしていたあの頃から何も変わっていなかった。

 ただ変わったのは彼女の呼吸音だけ。

 先程から回復の魔法をかけ続けているのに彼女の呼吸は荒くも弱々しい。

 背中を貫いていた瓦礫は除去したが、彼女の心臓を動かしているのは俺の魔力だった。

 それももうすぐ…。

 

 「…お兄、ちゃん」

 

 不意に声が俺にかけられた。

 この部屋にいるのは俺以外に彼女しかいない。

 

 「…にゃふふ。お兄ちゃんを、独り占め、だね。コフッ」

 

 息も切れ切れにアリシアは力なく微笑む。

 ただそれだけの動作にアリシアはコフコフと咳き込みながら血を吐く。

 

 「喋るな。喋らないでいいから…」

 

 「駄目だもん。喋るよ。今、言わないと。コフッ。言えなくなるから」

 

 一度死んだことがあるからわかるのだろう。アリシアは寂しそうにそれでいながら何かを決意したかのように俺に言葉を投げかける。

 

 

 

 「好き。大好き。妹としてではなく、一人の女として。あなたの為なら何でもできる。

 愛してます。兄としてではなく、一人の男性として。

 あなたの為なら全部を捧げる。他の誰かといることで幸せだと感じるなら潔く身も引ける。

 だけど、私は貴方が誰よりも好きです。大好きです」

 

 

 

 アリシアがいつになく真剣な顔で俺の手を握りながらそう言ってくる。

 

 「…な、何言ってんだよ。そんな事をなんで今…」

 

 「言いたいこ、とは、それだけだも、ん」

 

 そして、コフッ。とアリシアは血を吐く。

 先程よりも多くの血を。そして、血を吐く毎に苦しそうに顔を歪める。だけど、少しでも落ち着きを取り戻すたんびにアリシアは無理に笑って俺に微笑む。

 

 「…ねえ、返事を聞かせて。嘘偽りなく。貴方の本当の想いを」

 

 俺は、そんなアリシアにありのままを伝える。

 思うが儘に、俺がアリシアの事をどう考えているかを。

 

 

 

 

 

 

 「…ごめん。ごめんな。アリシア。俺は、俺はお前を」

 

 

 

 

 

 愛せないよ。

 

 本当にごめんな。

 

 

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 プレシア視点。

 

 指令室にいた私に声をかける人間。いや、『放浪者』がいた。

 

 「守れなくて、本当にごめん」

 

 そう言い残して彼はアースラの転送装置の上に立つ。

 傍にいたのに。いや、傍にいたからこそ守れなかった。

 

 「こんな形で奪ってしまってごめん」

 

 本当にね。

 だけど、こんな状況で文句なんて入れられるわけがない。

 だけど、許せるはずがない。だから…。

 

 「必ず勝って。そして、私の前に帰ってきなさい」

 

 私は『傷だらけの獅子』を転送させる。もうじきリニスとリインフォースじゃ活動できない空間。宇宙空間にまで高度があがる。

 そうなれば次元航行船以外で活動できるのは全身鎧のガンレオンだけだ。

 

 「それじゃあ行ってくる」

 

 「ええ、いってらっしゃい。…タカ」

 

 『傷だらけの獅子』を私は見送る。

 そして、私はリニス達が戦っている映像を映し出しているモニターを睨みつけながら、ぽつりとつぶやいた。

 

 「絶対に。…絶対に許さない。だから絶対に帰ってきなさい。そしたら文句をたくさん言ってやるから」

 

 私から二度も娘を。アリシアを奪ったスフィアを私は許さない。

 バトルフロンティアの最終安全ロックを解除。いざという時は自爆する。

 その時に緊急避難措置としての転送エネルギーを取っておく。

 先程まではバトルフロンティアのエネルギーチャージと自爆の為のエネルギー確保しか考えていなかった。

 だけど、はやてさん達を地上に転送した後、私はアースラを自動操縦にして医務室へ向かった。そこで聞いた。聞いてしまった。

 アリシアがタカを愛しているという言葉を。

 そして、タカがアリシアを愛していない。と、いう言葉を。

 タカはアリシアに…。

 

 「あんな言葉を聞いたら、貴方に全部渡す以外に何があるというのよ。…あの馬鹿」

 

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 リインフォース視点。

 

 「がはっ!」

 

 「リインフォース!」

 

 リニスの魔力のSPIGOTから連続で発射される収束砲連射ではアサキムやジ・エーデルに効果は見られなかった。私のガナリーカーバーでの魔力の鞭バーレイサイスも同様だった。

 かといって私の放てるザ・グローリースターだとチャージに時間がかかる。それを許すほどアサキムもジ・エーデルも甘くはない。

 リニスも援護してくれるけど。

 

 「「「「「その砲撃は撃たせるわけにはいかないね♪」」」」」

 

 「その攻撃は無視できるようなものではないね」

 

 アサキムからは黒い炎を纏った烏。

 ジ・エーデルからは王冠から照射された光線。

 嵐の様な砲撃と斬撃。その嵐のような戦場を疾駆するのはアサキム。そして、その嵐の中を嬉々として飛び込むジ・エーデル。

 このような戦いをしていればジ・エーデルの方が先に潰される。現にジ・エーデルの魔力は戦い始めてその力を弱めている。だけど、

 

 「「「「「ひゃははははははっ♪この痛み!生きている!この心を砕けそうになる殺気!いつまでも感じていたい、感じて痛いよ!燃え尽きそうな焦燥感!だから『尽きぬ水瓶』ぇえ!この時間を!この殺し合いをもっと。もっと僕に与えてくれぇええええ!ハハハハハっ、ひゃあっハハハハハはっ!」」」」」

 

 そうジ・エーデルが狂った声を張り上げる。そして…。

 

 「ぎぃやあああああああああああああああっ!」

 

 王冠にはめ込まれた宝玉の一つが緑色の光に包まれる。と同時にその宝玉の中にいたクローンの一人が悲鳴を上げる。

 

 「あああああああああああああああっ!!」

 

 悲鳴を上げているクローンはまるで内側から空気を抜き取られる風船のように体がしぼんで、いや、ミイラ化していく。

 

 「「「「うああああああああっ♪イイねェ、イイねェ♪最高にハイってやつさぁあああああっ!漲るぅ!力が漲るぅううううう!」」」」

 

 ジ・エーデルの体にはアサキムと戦い始めた時にまで、いや、その時以上の魔力のプレッシャーを感じさせた。

 

 「っ。仲間を犠牲にしているのか!?」

 

 「貴方は何処まで人の命を弄べば気が済む!」

 

 「「「「ん?弄ぶ?何の事?もしかして、このしぼんだ僕の事?だったら違うよ。よ〜く、見てごらん」」」」

 

 ジ・エーデルはグリンと王冠を回すと先程光っていた宝玉を見せつける。そこには…。

 

 「…イイ。…さいこ、うだ。僕が犠、牲になるこ、とで。僕は僕の、力になれるんだ」

 

 恍惚の顔でやつれたミイラのようなクローンがいた。

 

 「頼ん、だよ。僕。スフィアを狩り取って、こ、の世界の平、和を…」

 

 そう言うとクローンは言葉を発しなくなった。死んだのだろう。だが、その死に顔は快楽に溺れた人間の顔だった。

 

 「『偽りの黒羊』の力で自分を、いや、自分のうちの一人に『本気でこの世界を守る』という概念。嘘を植え付けて『尽きぬ水瓶』の力を引き出すトリガーにした、か。『知りたがる山羊』を持つ僕ではそこまでの嘘は使えない。…まったく見事だよ、ジ・エーデル」

 

 「「「「それは少し違うよ。アサキム。それだけじゃない。引き出したのは『尽きぬ水瓶』の力だけじゃない。犠牲になった僕の痛み。苦しみも僕は引き継いでいる。仲間の犠牲は何一つ犠牲にしないっ。なーんてね♪」」」」

 

 それを聞いて私は背中に悪寒を走らせた。

 あの時の悲鳴。アレはどう考えたとしても尋常じゃない苦しみだったはずだ。それなのに、それをわざわざデメリットでしかない『苦しみ』をリンクさせた。

 

 「…狂ってる」

 

 リニスの言葉を聞いてジ・エーデルは高笑いをする。

 

 「「「「ははははは♪狂っている?それは仕方ないよ『尽きぬ水瓶』。それを使うには他者を思う心っ。慈悲っ。それは犠牲になった人間の痛みや苦痛を少しでも分かち合って少しでも楽にさせてあげようという心意気があってこそだろ?あなたの痛みを私にも分けてください。ってね♪まあ、僕としてはその『苦しみ』を僕も味わいたかっただけなんだけどね〜♪だから、分かち合いたいと思ったのは純粋な僕の思いだよ」」」」

 

 慈悲。それは自分ではない、自分以外の誰かを想う心。

 嘘と狂気を持ったジ・エーデルだからこその『慈悲』。

 だが、それは自分自身に向けられた。自分の為の慈悲。いや、傲慢と言ってもいい。決して誰かを想う慈悲なんかじゃない。

 っ。だから、クローンなのか。

 クローンを使えば自分ではない自分を量産できる。そこで『偽りの黒羊』でスフィアを騙し、自分を騙し、管理局すらも騙した。

 

 「「「「さあっ、第二ラウンドだ!」」」」

 

 そして、ジ・エーデルは魔力や斬撃の海に飛び込んでいった。

 

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 「…ううっ」

 

 あれから一時間。いや、十分?五分?

 もっと短いかもしれない。私もリニスもアサキムとジ・エーデルの攻防に手出し出来るものは無かった。

 リニスの攻撃は二人には通用しない。私の援護をしながら収束砲の時間を稼ごうとしてもアサキムとジ・エーデルはそれを察して攻撃してくる。

 だが、それは二人の攻防のオマケ。そう感じ取れるほどにアサキムとジ・エーデルの攻防は荒々しく、私達は弱かった。

 

 「ひゅーっ、ひゅーっ」

 

 これが、スフィアリアクターの格の差。

 二つのスフィアを持つ彼等と一つしか持たない差だとでもいうのか。

 リニスと私は支え合うようにして空を滞空していたが、これ以上高度を上げることが出来ずにいた。疲弊だけじゃない。魔力消費による疲労によるものじゃない。

 潜水し続けたように息苦しい。

 

 『リインフォース。貴女はもう地上に帰りなさい。リニス、貴女はアースラに戻ってこっちを手伝いなさい』

 

 「…なにを」

 

 『これ以上の高度はいくら魔導師でも無理よ。それこそ宇宙服をつけないと活動できないわ。それこそ、彼等みたいに鎧を纏っていないとね』

 

 プレシアが私達に撤退命令を出す。

 そう言っている間にアサキムとジ・エーデルは更に((空|たかく))。((宇宙|たかく))。

 

 「・・・。このまま、『聖王のゆりかご』の機能を移植したその鎧の性能を上げるつもりだね。ジ・エーデル」

 

 「「「「やれやれ。ネタバレはいけないよ。『知りたがる山羊』のアサキム。まあ、いくら君でも自分と同じスフィアを二つ持つリアクターに。『尽きぬ水瓶』の生贄十数人。さらには『聖王のゆりかご』の機能で砲撃能力と防御力を手に入れればいくら君でも僕を倒しにくくなるもんねぇ〜♪」」」」

 

 ドオンッ!

 

 アサキムの攻撃のスピードとパワーが上がった。

 その剣戟。魔力の爆発は更に荒々しくなった。それはまるで『傷だらけの獅子』のマグナモードのように。

 それを感じて、私はなおさらここで退くわけにはいかない。

 

 「…リニスさん。私を殺して、私の力を」

 

 二つのスフィアを扱うリアクターに対抗するには、こちらもスフィアを二つに…。

 

 

 

 「馬鹿な事を考えるな。そんなことをしたらリニスさんははやて達に恨まれる。それはリインフォース。お前がリニスさんを。の場合もだ」

 

 

 

 私達の足元にはアースラがあり、その甲板の上に鋼鉄の獅子の鎧が立っていた。

『傷だらけの獅子』がいた。

 

 

 

 「あとは俺とプレシア。俺達で何とかする」

 

 「し、しかし。あちらの二人は二つのスフィアを持っている。それは相乗効果を出しているかのように戦力に差が…」

 

 だから、私達は私達の誰かのスフィアを誰かに渡すしか…。

 

 「((一人で二つ|・・・・・))のスフィアを持っているから相乗効果が出たんだよな」

 

 「…はい。だから」

 

 「なら条件は五分だ。…((二人で一つ|・・・・・))のスフィアを使えば相乗効果が生まれるってことだろ」

 

 「…え?」

 

 「前からおかしいなとは思っていたんだ。魔法の才能が無いのに。スフィアだけが取り柄の俺がアサキムに対抗できたのも…。守護騎士に対抗できたのも。あの暴走プログラムも。きっと、((二人|・・))で『傷だらけの獅子』のスフィアを使っていたからなんじゃないかなって、さ。そうだろ…」

 

 ガンレオンの装甲が開く。

 荒々しく剥きだした前爪は巨大なレンチを握りしめ、後ろ爪はアースラの甲板を踏みしめる。

 

 「アリシア!」

 

 

 オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!

 

 

 『傷だらけの獅子』は答えるかのように咆哮を上げた。

 

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 高志視点。

 

 十数分前。

 アリシアに俺はこう言った。

 お前を愛することは出来ない。と、言った。

 そうだと思ったのはアリシアがアースラの上で抱きついてきた時だった。

 マグナモードの連発しすぎで自分の肌が擦れても痛いのにアリシアだけは別だった。

 自分の腕の中に納まる存在を心の底から手放したくないと思った。

 彼女の笑顔も、その暖かい感触も全て、自分だけのものにしたかった。

 他の誰にも取られたくない。たとえ、スティグマを彼女に刻み込もうと、彼女を悲しませ苦しませようと、自分の傍に置きたくなった。

 スフィアなんて関係ない。ただ、彼女の絵がを独り占めしたくなった。誰にも取られたくなかった。

 愛なんて綺麗な感情じゃない。思うがままに、感じたままに言葉にして彼女に伝える。

 

 「だから俺はお前を愛せない。お前を俺だけのものにしたい。俺はお前に恋しているんだ」

 

 「…にゅふ。…なんだかうれしいな。愛している。って、言われるよりも、すごく嬉しい」

 

 アリシアは弱々しくも、とても満ち溢れた想いに笑顔を見せる。

 

 「だから、さ。アリシア。俺の傍にいてくれ。スフィアを、俺を受け入れてくれ。勿論、断ってもいい。断ればお前はまだただの人間として死ねる。スフィアの因果も放浪者も関係なく死ねる。でも、もしお前が受け入れてくれるなら俺はお前を離さない。お前が嫌だと泣き叫ぼうが離さない。もう誰にもお前を奪わせない」

 

 「…うん。傍にいる。受け入れる。ずっと一緒」

 

 アリシアは高志を握る手に力を込めて答える。

 その反応を見て高志は自分の中にいる『傷だらけの獅子』のスフィアに呼びかける。

 

 「『傷だらけの獅子』のスフィア。聞こえているんだろ?もう一度、お前をアリシアの中に入れる。だからアリシアを助けてくれ」

 

 ―…やれやれ。久しぶりに声をかけたと思ったらまた隠居か?―

 

 「…悪いな。散々お前に頼っていながらこんな時も無理言って」

 

 ―…確かに俺をアリシアの中に入れれば助かるだろうさ。だけど、覚悟を決めろよ。これで目の間の嬢ちゃんは確実に『放浪者』だー

 

 「大丈夫だよ。キーちゃん。好きな人が傍にいれば女の子は何処だっていつだって最強なんだから」

 

 今もなお、魔力を流しこんでいる所為かアリシアにも『傷だらけの獅子』のスフィアの声が聞こえるのか高志を通して話しかけている。

 

 ―キーちゃん?(傷だらけの獅子のきから取ったのか?)…そうか。じゃあ、おしゃべりはこれで終わりだ。最後に、相棒。お前を通してのこの現世。悪くは無かった―

 

 「最後?」

 

 ―ああ、俺は。スフィアだ。アリシアの中に入って再び自我を取り戻すのは五百年後だ。だが、俺はお前達の傍にある。だから、負けるなよ。相棒。いや、現『傷だらけの獅子』―

 

 「…俺達は絶対に負けない」

 

 「私達は絶対に勝つ」

 

 アリシアと高志の言葉を聞いて、『傷だらけの獅子』のスフィアは高志の体を抜けてアリシアの中に吸い込まれていく。

 

 こうして、アリシアは『傷だらけの獅子』のスフィアを持つ『放浪者』になった。

 

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 (キーちゃんから貰ったこの命!絶対に無駄にはしない!)

 

 「じゃあ、行くぜ!アリシア!今までの借り、ここで返させてもらいに!」

 

 ミッドの空に獅子の咆哮が鳴り響く。

 黄金の炎を撒き散らしながら、黒の放浪者と白の凶王に向かって空を疾駆する。

 いつしか、アースラの周りの空は青から星々が輝く空に代わっていた。

 その間にリニスはアースラの中に戻り、プレシアのサポート。リインフォースはアースラの転送装置を経由して地上に戻っている。

 

 「やるぞ!ガンレオン!俺達の全てを燃やせ!今が、その時だ!」

 

 自分の中で声を上げるアリシア。そして、今は声が聞こえなくても力を貸してくれる『傷だらけの獅子』のスフィア。

 

 (お兄ちゃんとガンレオンに勝利を!)

 

 ガンレオンの兜の部分が解放されて咆哮をあげ、雄々しく広げた翼は((黄金の炎|・・・・))を吐き出す。

 その黄金の炎は…。彼女の髪に。誰よりも彼の傍で戦っていた少女の髪の色に似ていた。

 

 

 

 オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!

 

 

 

 獅子の咆哮が鳴り響く。

 大地を震わせ、天を引き裂くほどの咆哮。

 それは黄金の炎と共に黒と白のスフィアリアクターに向かってただ愚直なまま一直線に飛んで行く。

 その姿は『本能』を司り、『痛み』の中でようやく見つけた生き方。ただ真っ直ぐに思うがままに突き進むことを決意した現『傷だらけの獅子』。沢高志の生きざまを描いている様に。ただ真っ直ぐに飛んで行った。

 

 

説明
第四十七話 俺はお前を愛せない。
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コメント
りんどうさんへ。う、ばれちゃいましたか。この話を書いているときそれを聞きながら書いてましたから。一応、ランドさん(初代『傷だらけの獅子』)のセリフの中にも「今がその時だ」はありますよ(たかB)
高志の台詞からしてBGMは『今がその時だ』な気がするww(りんどう)
次回のBGMはGONGでお願いします(人吉善吉)
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