第三章 轟く名 |
〜劉備side〜
とある城の一部屋にて‥‥‥‥
「以上が送られてきた書になります」
この部屋では劉備(桃香)、関羽(愛紗)、張飛(鈴々)、諸葛亮(朱里)、鳳統(雛里)、趙雲(星)が会議を行っていた。
公孫賛(白蓮)の下から桃香は独立して自らの理想“戦のない平和の世”の為、仲間と共に剣を振るう日々が続いていた。
そんなある日、袁紹(麗羽)から桃香宛てに尺牘が届いた。
その内容は簡単に説明すると“董卓(月)が悪い事をして洛陽の民が苦しんでいる。だからみんなでやっつけましょう”というものだ。
「どうされるかな、桃香殿」
「勿論参加するよ! みんなを助けなきゃ!」
「確かに洛陽の民を助けるのが我らの務めです」
「みんなを助けるのだぁー!」
星が質問すると、桃香はすぐさま参加の意を唱えた。
そして兄弟の盃を交わした愛紗、鈴々も桃香に賛成した。
しかし‥‥‥
「‥‥‥私は反対です」
「私もです」
「朱里と雛里に同じく」
朱里、雛里、星がそれを反対した。
「何故だ! 民が苦しんでいるんだぞ!」
「そこです、愛紗さん」
「そこって‥‥‥どういう事なのだ?」
「考えてみてください。民が苦しんでいるならば我々の耳にも届く筈です」
「しかし、そのような情報や噂は一切耳にしておりません」
「私も一度洛陽に足を運んだがそのような街には見えなかった」
「それなのにこの尺牘には民が苦しんでいる‥‥‥はっきり言って信憑性がありません」
「つまりは‥‥‥」
「この袁紹さんの嘘って事?」
「はい‥‥‥」
朱里らの言い分に冷静になる桃香。愛紗もまた冷静になる。鈴々は既に頭から煙が出ている。
「ですが決めるのは私達ではなく桃香様でしゅ‥‥‥はわわ/// 噛んじゃった///」
「あわわ‥‥‥」
肝心なところで噛む朱里。
「‥‥‥‥‥‥‥」
桃香は朱里の言葉を聞き、思い悩む。
そして出した答えは‥‥‥
「‥‥‥確かにこの尺牘は嘘かもしれない。だけどもしかしたら本当の事かもしれない。私はこれが本当かどうか自分の目で確かめたいの。だからこれには参加します」
参加であった。
「わかりました。至急、隊の準備を致します」
「にゃ? 終わったのか?」
「ふっ‥‥‥では私も準備をするとしよう」
「あわわ‥‥‥準備をしなきゃ」
「雛里ちゃん、兵糧の数は大丈夫かな?」
桃香の参加の言葉で各々の準備にとりかかろうとした。
「あ! ちょっと待って」
しかし桃香が皆に待ったをかけた。
「どうされました?」
「えっとね、例の件について聞きたいと思って」
「例の件…『紅き戦人』と『蒼き戦人』の事ですか?」
「うん」
桃香は皆に『紅き戦人』と『蒼き戦人』について聞いた。
「現在の情報だと洛陽に姿を見せているとの事‥‥‥」
「そっか‥‥‥なら尚更連合軍に参加しないとね」
桃香がそう言うと、星がある事に気づいた。
「洛陽…もしかすると彼らは董卓の側に就くのでは?」
「「「「「えっ!?」」」」」
星の言葉に驚く一同。
「星…それはどういう事だ」
「愛紗、平和の洛陽で董卓側についている彼らから見れば我々は平和の洛陽を攻める…つまりこの尺牘で集まった我々は悪者として見られるという事だ…」
「た…確かに…」
星の言葉に納得する翠。
「それじゃあ一応、その二人の対策を考えてきましゅ・・・はわわ///また噛んじゃった///」
「あわわ‥‥‥」
また肝心なところで噛む朱里。
「でも‥‥‥必ず会わないと。そしてその人の意志を聞かないと!」
こうして桃香達はまだ見ぬ紅き戦人と蒼き戦人の出会いを楽しみにしていた。
〜孫策side〜
「私達はこの連合軍に参加するわ」
此処は孫呉の城。
城の部屋の一角にてある会議が行われていた。
その部屋には孫策(雪蓮)、孫権(蓮華)、周喩(冥琳)、黄蓋(祭)、陸遜(穏)、甘寧(思春)、周泰(明命)が話し合っている。
その内容は桃香達と一緒で連合軍に参加するか否か。
そして先ほどの発言により雪蓮達、孫呉は連合軍に参加するようだ。
「よろしいのですか?」
冥琳が雪蓮に聞いてきた。
「袁術のお嬢様が行けって言うんだから…行くしかないわよ…それに孫呉の名を轟かす機会でもあるし…」
「姉さまの言う通りね…断ってもどの道…無理矢理にでも連れて行かせるもの…」
蓮華がため息混じりに言った。
「そういえば冥琳、例の…」
「ああ…『紅き戦人』と『蒼き戦人』の件…今は洛陽に向かわれたみたいだ」
「洛陽‥‥‥か」
そう言って雪蓮は考え込む。
「その二人…男かな?」
『『『『『『ズドーーーーーーーーーーーン』』』』』』』
部屋中の座っている人たちが全員ずっコケタ。
「策殿…ご冗談を…」
立ち上がり席に着く祭。
「だって〜気になるじゃない!」
「はぁ〜まったく…」
雪蓮達もまた、まだ見ぬ紅き戦人と蒼き戦人の出会いを(ある意味?)楽しみにしていた。
曹操side
「不本意だけど、参加するわ」
ここは曹魏の城。
広い会議室のような場所である会議が行われた。
その部屋には曹操(華琳)、夏候惇(春蘭)、夏候惇(秋蘭)、荀ケ(桂花)、許緒(季衣)、典韋(流琉)、楽進(凪)、李典(真桜)、于禁(沙和)、そしてミノルとアキラと同じく天の遣いとしてこの世界にやって来た本郷一刀が話し合っていた。
「私の覇道のために…ここで力を見せるために…」
「さすがは華琳様!言う事がさすがです!」
「うるさいわね…少しその口閉じてくれないの?」
夏候惇の声が大きい発言に猫耳のようなフードをつけている荀ケが呟く。
「貴様!今何と言った!?」
「それがうるさいのよ!脳筋女!!」
ガミガミと口喧嘩し始める夏候惇と荀ケ。
「2人とも落ち着いてくれ」
夏候惇の妹、夏候洲が2人の間に入り、口喧嘩を止める。
「貴方達、場所をわきまえなさい」
「「す…すみませんでした」」
曹操の言葉に深々と反省する2人。
「桂花例の二人は…」
「紅と蒼の戦人2人は洛陽に入ったと情報が…」
「そう…」
桂花の知らせに考え込む曹操。
「って言うことは洛陽って事は…反董卓連合に入るのかな〜」
小柄の少女の許緒がさりげなく言った。
「季衣…何を当たり前なことを言っているんだ?入るに決まってるだろ」
「まだわからないわ…」
春蘭の言葉に割って入るように言い出す華琳。
「華琳…どういう事だ?」
華琳の横にいる一刀が聞いてきた。
「2人は洛陽に入った…それだけの情報であのオバサンが総大将の連合軍に入るとは限らないわよ…」
「つまり敵になるって事ですか?」
季衣と同じ体格の流々が言った。
「おそらく…可能性に入るわね」
華琳の一言に一同は黙り込む。
『敵にならない事を…祈るしかないわね』
心の中で華琳はそう願うのであった。
?????
「クソ! 何故こんな事になった!?」
此処は劉備の国でなければ孫呉の国でも曹魏の国でもない。辺りは宇宙ともいえる漆黒に星々が照らす空間。
そこには二人の男性が話し合っていた。先ほど叫んでいた男性の名は“左慈”という男である。
「落ち着いてください左慈」
そして左慈を落ち着かせようとしてる眼鏡の男性は“于吉”
「これが落ち着いていられるか于吉!! 北郷とやらだけではなく、意味のわからぬ二人まで外史の世界にやってきたのだぞ!」
「左慈の気持ちも充分承知しております。しかも更に悪い事が…」
「何だ!?」
「また二人…この外史の世界に来たようです」
「また二人って!どういう事だ!?」
「落ち着いてください…起こってしまった事はもう止められません」
「貴様‥‥‥まさかこのまま放置しておくのか!?」
「ふっ‥‥‥違います。起こってしまった事を“なかった”事にすればいい話です」
「‥‥‥つまりは外史で亡き者にすればいいと?」
「そうです。単純な話です」
「ふん!いいだろう…その案に乗ったぞ」
だがこの二人は後に知ることになる…紅き戦人と蒼き戦人とやって来た二人の怖さを…
一方、その頃あの二人はというと…
〜洛陽〜
「兄さん…」
「ああわかってる…」
二人は洛陽にいるが…その傍らには、
「ワン!」
それは首に赤いバンダナをつけている犬だった。
『『この犬の飼い主を探さないと…』』
二人は洛陽で犬の飼い主探しをしていたのであった。
説明 | ||
またまた更新!Minosawaです! ガンダムEXVSFBがPS3で来年にて発売が決定!! 龍が如くの最新作と同時に買おう!その前にPS3買わないと…500GBを… 雑談してすみません…今回はミノルとアキラの名があの三国に轟くお話です。 |
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