インフィニットストラトス 受け継がれる光の絆 Episode.11 約束 −プロミス−
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昼休み、一夏は箒、セシリア、転入生の鈴と一緒に食堂にいた。

「いつ帰ってきたんだ?おばさん元気か?いつ代表候補生になったんだ?」

「質問ばかりしないでよ。あんたこそ、何IS使ってるのよ。びっくりしたじゃない」

 

 ドンッ!

 

「一夏、そろそろどういう関係か説明してほしいのだが」

「そうですわ!まさか付き合ってらっしゃるの!?」

テーブルを叩いて箒とセシリアが聞いていた

「べ、別に付き合ってる訳じゃ・・・・」

「そうだぞ。なんでそんな話になるんだ。ただの幼馴染だよ」

「幼馴染・・・?」

鈴が一夏を睨んでいる。箒が話しかけてきた

「あぁ、箒が引っ越したのが小四の終わりだろ?鈴はその後に転校してきたんだ。

で、中二の終わりに国に戻ったんだよ」

一夏が箒、セシリアに説明した

「鈴、こっちが箒。前に話した小学校からの幼なじみで、俺が織斑先生と通っていた道場の娘だ」

「ふうん、そうなんだ。初めまして。これからよろしく」

「ああ。こちらこそ」

二人は挨拶をした。しかし・・

(幻覚か?二人の間に火花が散ってるように見えるのは・・?)

「ンンッ!私のことを忘れてもらっては困りますわ。中国代表候補生、凰鈴音さん?」

「・・・誰?」

「なっ!?私はイギリス代表候補生、セシリア・オルコットでしてよ!?まさか、ご存じないの!?」

「あたし、他の国には興味無いもん」

「なっ、なっ、なっ・・・・!?わ、私はあなたのような方には負けませんわ!」

「そ。でも戦ったらあたし勝つよ。悪いけど強いもん」

鈴は自身満々そうに言った

「ねえ、一夏、あんたクラス代表なんだって?」

「あぁ、そうだけど」

「ふーん・・・。ね、ねえ。あたしがISの操縦訓練付き合ってあげようか?」

鈴が一夏の練習を見ると言った。しかし・・

「別にいい」

一夏は断った

「ど、どうして?」

「俺は自分なりやり方でやる」

一夏は鈴にそう言った

「確かに一夏の技術は並じゃない」

「まるで私達と違います」

一夏の操縦技術は代表候補生でも敵わない程である。教員達も驚く程だ。

「じゃあ、放課後見てあげるわ」

「いや、放課後は自主練するから」

「じゃあそれが終わったら行くから、空けといてね。じゃあね、一夏!」

食べ終わった食器を片付けて鈴は食堂を出ていってしまう

 

 

「で、なんでいるんだ?」

一夏がアリーナで自主練しようと来たら、そこには打鉄を装着した箒とブルー・ティアーズを纏った

セシリアがいた

「お前の相手をしようと思ってな」

「相手がいた方がいいと思いまして」

二人はそう言った

「いや、別に相手がいなくても・・・」

「お前のISはまだ一次移行してないだろ」

一夏のIS、白式はまだ一次移行してないのだ。

「わかったよ」

「一夏、行くぞ!」

「来い!」

箒は一夏に向かって突っ込んで行った。箒がブレードで切り掛かろうとしたその時・・

「!!」

一夏はブレードをコールして箒のブレードを弾き飛ばした。一夏はブレードを箒の首に突き付けた。

「終わりか?」

「・・・私の負けだ・・」

箒は降参した

「次は私ですわ!」

「来い!」

セシリアは突っ込んで行った。

 

 

「は〜、疲れた・・」

一夏は更衣室のイスに座っていた。結果は一夏の勝ちであった。

「一夏、いる?」

更衣室に誰か入って来た。

「鈴か?」

「はいコレ、タオルと飲み物」

「サンキュー」

鈴は一夏にタオルと飲み物を渡した

「あんた、変わってないね」

「そうか?」

「そうよ、昔と違うもん。それにしてもさっきの模擬戦見たけどあんた凄いじゃん」

「まぁな」

一夏が鈴と話していると

「一夏」

箒がやって来た

「私は先に帰る。シャワーは先に使っていいぞ」

「あぁ、わかった」

「ではまた後でな」

そう言って箒は更衣室を出て行った。

「ねぇ一夏、今のどう言う事?」

「俺の入学、特殊だから寮の部屋が用意できなくて箒と同室なんだ」

「はあ!?それってあの子と寝食を共にしてるってこと!?」

「まぁそうなるな。でも幼馴染の箒でよかったよ。他の子だったどうしようかと」

「・・・・たらいいのね・・」

「ん?どうした鈴?」

「幼馴染だったらいいわけね!?」

 

 

 

「という訳だから部屋替わって」

「はあ!?」

部屋に入ってきた鈴の言葉に箒は驚いた

「いやぁ……男と同室なんて嫌でしょ?その辺あたしは平気だし替わってあげようかと思って」

「別に嫌とは思ってない!それにもし問題があっても部外者に口を挟んで欲しくない!」

「大丈夫、あたしも幼馴染だから」

「それを口を挟む理由にはならない!!」

箒は鈴と言い争っている。そして当の一夏はというと・・・

「・・・・」

カメラの整備をしながら写真の整理をしていた

「一夏!貴様からもコイツに何か言ってやれ!」

「一夏、あんたもこの人に何か言ってくれない?」

「・・・・」

二人が言っても一夏はカメラを整備していた

「「人の話を聞け!」」

二人は切れたのか箒は竹刀で、鈴は右腕を部分展開して一夏に襲い掛かった。しかし・・・

 

 ガシッ

 

「「!!」」

 

一夏に掴まれて止まった

「人がカメラの整備してるのに襲い掛かってくるな」

一夏は呆れた顔をしながら掴んだ手を離した

「それに鈴、部屋替えなんて無理だぞ」

「な、なんでよ!?」

「寮長の織斑先生の許可貰ったのか?」

「うっ・・・それは・・」

貰ってないらしい

「ね、ねぇ一夏?」

「何だ?」

鈴が一夏に話かけてきた

「約束、覚えてる?」

「約束?」

一夏は一瞬考えこみ思い出したかのように手を叩いた

「鈴、此処で話すのもなんだ、廊下で話そう」

「わ、わかった」

そう言って一夏と鈴は廊下に出た

「・・・」

部屋に残った箒は呆然としていた。そしてコップを取りドアに押し当て耳をあてた

 

 

 

「で、約束覚えてるの?」

「約束てあれか?『料理が上達したら、毎日あたしの酢豚を食べてくれる?』の事か?」

「そうよそれ!覚えてたんだ」

「いろいろあって忘れかけてたけど難とか覚えてた」

「まぁ覚えてただけでも許すわ。じゃああたし自分の部屋に戻るから」

「そうか」

鈴は一夏にそう言って戻っていった

 

 

「よかった、そうゆう約束だったのか・・」

箒は話を聞いて安心したかのような顔をした

 

 

翌日、クラス対抗戦の対戦表が掲示された

 

『一回戦 1年1組 織斑 一夏 VS 1年2組 凰 鈴音』

 

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