魔法少女リリカルなのは終焉者と魔法少女達『そうだ、初音島にいこう』
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あれから数十分、カートリッジを7つも使ったこともあってか体全体に激痛がはしりながらも耐えてなんとか家に帰ってこられ玄関のドアを開ける。

 

尚哉「ただいま」

 

家に帰るといつもならリビングのドアが開きはやてがお帰りと言ってやってくるのだが…はやてが来ない。寝ているのだろうか。

 

不思議に思いながらリビングに入るとそこには誰もいなく俺は自室にはやてがいるのではと思い自室の扉を開ける。

 

思った通りはやてがそこにいて机で何かをしていた。

 

尚哉「なんだ、自室に居たのか返事が無かったから寝てるかと思…っ…た…」

 

俺ははやてが見ているものを見て固まった。

 

はやて「あっ!尚哉くん、お帰り。帰ってきていきなりなんやけど…このカードケース…尚哉の?」

 

はやての手に持っていたのは今日のシャドウタートルの戦いの時、家に忘れてきてこれがあればすぐに終われたであろうカードケースがはやての手に持っている。

 

尚哉「ああ、俺のだ。やっぱりそのまま机に置いて行っちまったからな」

 

俺はカードケースを受け取る。

 

尚哉「そうだ、忘れるとこだった。はやて、お弁当を2つ作ってくれないか」

 

はやて「別にかまわへんけど…いきなりどうしたん?お弁当を2つ作ってなんて言って」

 

尚哉「昼も俺達予定なんて無いだろ。だから、2人でちょっと初音島に観光でも行かないかっと思ってな」

 

はやて「初音島に2人で……それって言い換えたらデート…やんな」

 

はやてが何故かぶつぶつ何かをいって顔も赤くなっている。さっきも初音島に2人でまでは聞こえていたがその後何かいっていたが聞き取れなかった。

 

尚哉「嫌だったか?それなら他に良い案が「行こう!!今すぐに!!」ないか…そ、そうかそれはよかった。でも今すぐには行けないぞ。お弁当作ってないし」

 

はやて「なら、今すぐにお弁当作るから」

 

そう言って俺の左手にあるエコバックを手渡しはやてはリビングのキッチンに向かった。

 

そして自室に俺1人になったのを確認しカードケースをディエンドの中に入れる。

 

そして、リビングに戻るとはやてがキッチンですごい早さで料理していた。

 

その数十分後にお弁当が完成しはやてと一緒に初音島に観光に行った。

 

 

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はやて「ここが初音島…遠くから見てても綺麗やけど近くで見たらもっと綺麗や」

 

家を出て1時間ほど経った、今は初音島で幻想的な桜が並び立つ通りを歩いている。

 

尚哉「ああ、俺もここに来たときは本当に綺麗だと思ったしな」

 

俺もはやてが言ったことに共感し桜が並び立つ通りを歩いていると1週間ほど前に義之と別れた公園にたどり着いた。

 

公園には観光客が多くいて中には家で作ってきたであろうお弁当を食べている人もいる。

 

はやて「もうお昼時やな、私達もここでお昼にしよか」

 

尚哉「いや、もうちょい先に行ったところで食べよう」

 

俺達は公園から出て獣道を通り願いの叶うと言われる桜の木にたどり着いた。

 

はやて「周りの桜より大きくて綺麗…」

 

尚哉「それにこの桜は特別らしくてなんでも願いが叶うらしい」

 

はやて「そうなんか…尚哉くんは何か願い事あるん?」

 

尚哉「あるのはあるけど…俺はこんな願いが叶うって言われる桜なんか頼らずに自分の力で願いを叶えるさ」

 

…俺の願い…それは、はやてと一緒にこのまま暮らしていきたいこと。そして、あと1ヶ月ほどで来る夜天の書の騎士達と初代リインフォースを救うこと。

 

原作では初代リインフォースは消えて新たにリインフォースUができる。

 

けど、俺は初代リインフォースを救いたい、はやてを悲しませたくないから。

 

はやて「尚哉くん、考え事か?」

 

尚哉「まあな、さてと、そろそろ昼ご飯にするか」

 

はやて「あっ、うん」

 

そう言って俺ははやてが持ってきたバックから床に敷くシートを出し広げる。

 

そこに俺と車椅子から下ろしたはやてが座りはやてが作ったお弁当を渡さる。

 

はやて「それじゃあ…いただきます」

 

尚哉「いただきます」

 

俺は手を合わせたあとお弁当を開ける。

 

お弁当の中身は色とりどりで、栄養バランスもちゃんと取れている。

 

まず、最初にだし巻きを口に運び食べる。

 

尚哉「うん、やっぱりはやてが作った料理はうまいな」

 

はやて「そんなことないって、それに尚哉くんの料理もおいしいやん」

 

そんな話をしながら俺達はお弁当を食べていった。

 

 

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尚哉「ごちそうさまでした」

 

はやて「お粗末様でした」

 

お弁当を食べ終わり、片付ける。

 

はやて「尚哉くんこれからどうするん?」

 

尚哉「そうだな……これからどうするか…ん?あそこにいるのは、義之に小恋じゃないか。それにあとの2人は…」

 

俺は今後のことを考えていると義之と小恋、そして以前義之を探していたあの姉妹が俺の目に入った。

 

はやて「ほんまや、あそこにいるん義之くんに小恋ちゃんや、おーい、義之くーん、小恋ちゃーん」

 

そう言ってはやては義之達に手を振る。

 

義之達もこっちに気づいたのかこちらに向かってきた。

 

義之「はやて、それに尚哉も!」

 

小恋「どうして初音島に?」

 

2人は俺達が何故、初音島にいるのか気になり問いかける。

 

尚哉「まあ、ちょっとした観光だよ、初音島なら歩きでも行けるしな」

 

はやて「尚哉くんが突然、初音島に観光に行こうなんていって私もちょっと驚いたんや」

 

尚哉「ゴールデンウイークなのに何もせずにというわけにはいかないと思ってな」

 

小恋「そうだったんだ」

 

女の子1「あっ!君はこの前の、確か名前は…浅倉尚哉くんであってるよね。先日は弟くんがお世話になって、私は朝倉音姫(おとめ)っで私の隣にいるのが…」

 

女の子2「妹の朝倉由夢(ゆめ)です」

 

尚哉「音姫さんに由夢ちゃんだね、まあ、名前は義之から聞いたと思うけど、浅倉尚哉だ。それで、こっちにいるのが…」

 

はやて「八神はやてです。よろしゅうな」

 

自己紹介が終わった後、話に花が咲き、はやては義之達と商店街に行くことになり、俺はここで昼寝でもしとくといってはやて達と別れた。

 

それから、朝のシャドウの戦いがあったからかすぐに眠気が来て熟睡する。

 

熟睡する俺だったがその熟睡はすぐに邪魔されてしまった。

 

熟睡していた俺だが急に殺気を感じ寝ていた身体を起こす。

 

起きて目にしたのは空中に漂う多数の魔力弾と空は赤くなっている。それを見て結界を張られているのがわかった。

 

尚哉「…全く、今日は厄介ごとが多い日だ」

 

そう言って俺はディエンドを起動させようとするが…

 

???「君、デバイスを起動させようとしたら、容赦なく攻撃するよ」

 

この結界などを行った者から警告され俺は起動するのを止めた。

 

尚哉「なら、隠れてないで出てこい」

 

そう言うと桜の木の影から昔の魔法使いが持っていそうな木の杖を持った金髪の少女が現れた。

 

 

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少女「君に言われた通り、姿を見せたよ。じゃあ次は僕の質問に答えてくれないかな」

 

尚哉「答えられることならな」

 

俺と少女は互いに警戒しながら話が進んでいく。

 

少女「なら質問するね。君は管理局の魔導士?」

 

尚哉「残念ながら、フリーの魔導士だ。だが、いつかは管理局に入るかもな」

 

少女「なるほど、なら次の質問、この前から海鳴市にロストロギアの反応が感じるんだけど君はそのロストロギアが何なのか、君は知ってる?」

 

まあ、魔導士ならロストロギアの反応があれば気になるよな。

 

尚哉「ジュエルシードという願いが叶うロストロギアが今海鳴市を中心に散らばっているんだ。今は俺を含めて3人の魔導士が争っている。それとまだ管理局は介入してきていない」

 

少女「なるほど、なら君はジュエルシードを集めてなにをしようとしているの」

 

尚哉「俺はただ町を…いや、家族に降りかかる危険をつみ取っているだけだ」

 

少女「家族を…あの時君の横にいた車椅子の女の子のためか…」

 

その言葉を察するにこの少女は俺とはやてがまだいたときにはここら辺にいたということがわかる。

 

尚哉「こっちは質問に答えたんだ。こっちも1つだけ質問したい……この桜はいったい何なんだ……この桜から異様な魔力が感じる…それもロストロギアレベルのな」

 

少女「っ!そ、それは…」

 

この反応を見るとどうやら知ってるようだ。

 

俺と少女の間で静寂が続くがその静寂は長くは続かなかった。

 

尚哉「ん?電話か…相手は…義之?どうしたんだろう。おい、電話に出ていいか?」

 

少女「それぐらいなら別にいいよ。だけど、妙な動きをしたら…」

 

尚哉「それぐらいわかっている」

 

俺は少女が作った魔力弾が漂う中、義之の電話に出た。

 

尚哉「もしもし、義之?どうかした…《大変だ尚哉!!》…どうやらやばいことが起きたらしいな」

 

そう言いながらケータイを操作し少女にも聞こえるようにする。

 

義之《音姉やはやて達がさらわれた!!》

 

その話が少女にも聞こえたからか驚いている。

 

尚哉「はやて達がさらわれたって本当か!?」

 

義之《ああ、俺が少し音姉達と離れたときに狙われて、あと犯人は集団で魔族や神族だった》

 

尚哉(魔族に神族か…結構…いや、かなりやばいな)

 

尚哉「義之、その犯人グループどっちに行ったかわかるか」

 

義之《港の方だった》

 

港となると奴らは船で逃げるつもりだろうっと俺は思った

 

 

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義之《あと、それだけじゃないんだ》

 

尚哉「他にもなんかあるのか」

 

義之《実は音姉達以外にも逃走車の中に1人誰か乗っているのが見えたんだ》

 

なるほど、はやて達とその1人を含めて5人捕らわれている。おまけに敵は魔族に神族、全員を救出するのは容易ではない。

 

尚哉「わかった。義之は警察に電話、俺ははやて達を助けにいく」

 

義之《正気か!?いくら何でも無理……》

 

時間が惜しかった俺は電話を切り視線を少女へと向ける。

 

尚哉「悪いが緊急事態なんだ、まずまわりの魔力弾と結界を消して見逃してくれないか」

 

少女「いやだといったら」

 

尚哉「その時は力ずくでも通らしてもらう」

 

少女は考え、少しするとまりの魔力弾は消え結界もとけた。

 

少女「これで配置していた魔力弾と結界は消したよ」

 

尚哉「すまない恩に着る」

 

少女「多分、魔力反応から感じると港近くの廃棄工場だと思うよ」

 

確かに少女が言ったとおり港の方から魔力が2つ感じられる。1つははやて、もう1つは…

 

尚哉「………だな」

 

少女「うん、正解この魔力は……だよ」

 

尚哉「知り合いなのか?」

 

少女「正確には……の祖父が僕の幼なじみなんだ」

 

……の祖父が幼なじみってそしたらこの少女はいったい何歳なんだよ。

 

少女「むっ、今、変なこと思ったでしょう」

 

かなり鋭いな。

 

尚哉「じゃあな、今度あった時は敵でないことを祈るよ」

 

俺は金髪の少女の横を通り過ぎディエンドを起動させバリアジャケット(朝にぼろぼろにされたがすでに修復済み)を身にまとい空へと飛びだった。

 

尚哉「待ってろ、はやて!今助けにいくからな」

 

俺は速度を徐々に上げていきはやての魔力を辿っていった。

 

だが、俺はまだ知らない。さらに厄介事巻き込まれることに。

 

 

説明
シャドウタートルを苦戦しながらも撃破した尚哉は八神家に帰宅していた
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