涼宮ハルヒの恋姫 2
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ひょんなことからこの世界に来てしまった俺、ジョン・スミスことキョン。俺はこの世界で二人の少女と出会う。一人は幽州の青龍刀にて軍神、関雲長。もう一人は千人の兵をたった一人で蹴散らした。燕人、張翼徳。彼女等の名前を聴いた時は目と耳を疑ったね。関羽も張飛も男のはずなのに俺の目の前に居たのは女の子だった。そもそも俺をこの世界に来させる理由が分からん。ハルヒの仕業なのだろうか。またはあの鏡が原因なんじゃないかと思ったね。

 

さて、話はこの辺にして、俺は今関羽さんと張飛の三人で旅をしている。そんなある日のこと……

 

 

張飛との兄妹の契りを結んで旅に出てから数日。むすっとした表情をする張飛に、関羽さんが、

 

愛紗

「どうした?難しい顔をして……」

 

キョン「腹でも痛くなったのか?」

 

張飛「……おかしいのだ………」

 

関羽「はぁ?何がおかしいんだ、張飛?」

 

と、張飛はいきなり俺と関羽さんの顔を指差す。

 

張飛「そこなのだ!」

 

関羽「はぁ??」

 

キョン「そこ?」

 

張飛「関羽とスミスは鈴々と兄妹の契りを結んだのに、どうして鈴々のことを「鈴々」って『真名』で呼んでくれないのだ?親しい同志は『真名』で呼び合うのは当然なのに、どうしてなのだ?」

 

……どうやら張飛は『真名』のことでむっつりしていたらしい。「あぁそういうことか」と、俺と関羽さんも一瞬顔を見合わせる。ちなみに俺は真名を知らないため関羽さんに教えてもらったのだ。

 

関羽「確かにそうだが…我々はまだ知り合って間もないだろう?」

 

しかし、張飛はどこか寂しそうな顔になる。構ってやりたい。

 

張飛「鈴々もお姉ちゃんとお兄ちゃんのこと、ちゃんと“真名”で呼びたいのに教えてくれないし…」

 

…今にも泣き出しそうだな。どうします?関羽さん。

 

関羽「わかったわかった。オホン…私の名は関羽、字は雲長…真名を愛紗という。お主にはこれから、私のことを『真名』で呼んでもらいたい…これで良いだろう?鈴々。」

 

鈴々「うん!」

 

関羽さんの言葉に、笑顔で答える張飛。良かったな張飛。『真名』を預けて貰って。

 

張飛「お兄ちゃんも鈴々の真名を預けるのだ!」

 

キョン「…へ?いいのか?大切な名前を……」

 

張飛「良いから言ってるのだ。だから鈴々のことを鈴々って読んでほしいのだ、お兄ちゃん!」

 

キョン「…………分かった。俺はジョン・スミス。真名は無いからジョンとでも呼んでくれ。これからも宜しくな鈴々。」

 

鈴々「応なのだ、お兄ちゃん♪」

 

関羽「!!!??」

 

真名を預けられる。なんか、嬉しいな。

 

第二話『キョン、昇り龍と会い。死地に赴くのこと』

 

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しばらく歩いて関所を抜けようとした時、

 

門番「ちょっと待て!」

 

関羽「何か?」

 

門番の一人が関羽さんを呼びとめる。

 

門番「あの…もし違ったらすまぬが、もしかしてお主は、あの『黒髪の山賊狩り』ではないか?」

 

関羽「え?…あ、まぁ…自分から名乗ってるわけではありませんが…///」

 

再び照れそうになる関羽さん……だったが。

 

門番「良かった、近くの村に現れたと聞いて、それらしき者に声をかけていたのですが…『黒髪の綺麗な『絶世の』美女』と聞いていたので、見逃すところでした。そうと決まれば我が主に知らせねば。しばらくお待ちを……」

 

つまり自分は美女ではないと言ってるような門番の言葉に固まる関羽さん。そして、門番は主を呼んでくると言ってその場を離れ……鈴々は、

 

鈴々「愛紗は有名なのだ!」

 

関羽「あ、あぁ…黒髪『だけ』はな…#」

 

キョン「ははは……」

 

正直、関羽さんは複雑な気持ちでいっぱいだったそうな。

 

 

数分後…館に招かれた俺達は、草庵で館の主人を待っていると。濃い目の赤毛の女性が水色の髪の少女を連れて来た。関羽さんが礼をしようと立ち上がると、

 

赤毛の女性「そのままで結構」

 

と抑え、椅子に腰掛ける。女性と同時に、水色の髪の少女も腰掛けた。

 

公孫賛「待たせてすまない。我が名は公孫賛、字は白珪。ここの太守としてこの辺りを治めている。こちらは、お前達と同じ旅の武芸者で…」

 

趙雲「我が名は趙雲、字は子龍。お初にお目にかかる。」

 

公孫賛「趙雲殿には客将として、私の下に留まってもらっている。」

 

その言葉に、関羽さんも紹介で返す。

 

関羽「お招きに預かり、光栄です。我が名は関羽、字は雲長。それでこちらの二人は…」

 

鈴々「鈴々なのだー!! 」

 

関羽「こ、こら!! ちゃんと挨拶せんか!それに『真名』ではなく、ちゃんと自分の名前をだな…!」

 

いきなり軽々しく挨拶する鈴々を、慌てて叱る関羽さん。

 

キョン「俺は性がスミス。名がジョン。字はありません。」

 

俺も丁寧に挨拶をする。すると……

 

趙雲「関羽殿、スミス殿……随分と大きな子供をお持ちですな。」

 

関羽「はぁ!!!?」

 

キョン「!! 」

 

予想しなかった発言に、大慌てで否定する関羽さん。俺もびっくりするわ。

 

関羽「ち、違います!! 鈴々は私とスミス殿の子供ではなく、私達と兄妹の契りを交わした仲でして…!! 」

 

趙雲

「ほぉ、兄妹の契りを…私はてっきり二人は夫婦かと思いました。関羽殿、そちらの子とではどちらが『攻め』でどちらが『受け』ですかな?」

 

関羽・キョン「「//////!!!!???」」

 

趙雲から更にとんでもないことを聞かれ、俺も関羽さんも顔が赤くなる。俺はその発言を理解したくなかった。

 

鈴々「うーん…どっちかっていうと、鈴々が『セメ』なのだ」

 

関羽「こら!!?よく意味もわかってないのに、適当な返事をするな!! 」

 

鈴々「じゃあどういう意味なのだ?」

 

関羽「それはだな……」

 

適当に答える鈴々を叱るも、逆に聞かれて上手く説明できず、関羽さんは黙ってしまう。

 

鈴々「ねぇねぇお兄ちゃん。『セメ』ってどういう意味なのだ?」

 

そして俺に話を掛けるか。その意味を言うと関羽さんに怒られるので一言言おう。知らん!

 

公孫?「まぁ、それはまた次の話で、実はお主達に折り入って頼みがあるのだが……」

 

キョン「俺達に?」

 

公孫賛「辺境の小領主とはいえ、私は乱れに乱れた世の中を変える気持ちは人一倍強いつもりだ。自分もかの者たちに負けないくらい強くならねばならないから。お主達の力を私に……」

 

趙雲「白珪殿。お話の途中で申し訳ありませんが…それはいささか早計ではないかと思います」

 

公孫賛「と、言うと?」

 

趙雲「『黒髪』の山賊狩りのことは私も旅の途中、風の噂で聞いたことがあります。だが、噂というのは得てして尾ひれがつきがちなものでしょう。」

 

関羽「……た、確かに…」

 

その趙雲の言葉に、ちょっと心当たりがあるのか関羽さんは微妙な顔をする。

 

趙雲「故に、関羽殿の実力を見極めてから召抱えになってもよろしいかと」

 

公孫?「なるほど…」

 

趙雲「差し支えなければ、私達がその役を引き受けますが?」

 

公孫賛「おお!どうするのだ?趙雲達と一手、手合わせ願えぬか?」

 

関羽「い、いや。しかし私達は…」

 

やや戸惑い気味に返事を返す関羽さん。確かに、急に手合わせを申し出られたら反応に困るのも仕方ないのだが…

 

趙雲「臆されましたかな?」

 

彼女の一言に、一瞬表情がこわばる関羽さん…………と。

 

鈴々「そんなわけないのだ!! 」

 

関羽「こ、こら!鈴々!」

 

突然、鈴々が立ちあがって反論し始めたのだ。

 

鈴々「愛紗はお前なんかよりずぅーーーっと強いのだ!! だから、お前なんかにぜぇーーーーったい負けるわけがないのだ!! そもそも愛紗が出るまでもないのだ!! お前なんか鈴々がチョチョイのプーであっという間に倒してやるのだ!!」

 

勝手なことを叫ぶ鈴々の横で、頭を抱える関羽さん。と、そんな鈴々の言葉に趙子龍も食いつく。

 

趙雲「ほぉ…随分な自信をお持ちだな。では、その自信の程を見せてもらおうか」

 

鈴々「望むところなのだ!! 」

 

庭に移動した一同。そこで、鈴々と趙雲はお互いの得物を手に対峙していた。

しばし睨みあう両者……そして………

 

公孫賛「始め」

 

その一言で鈴々が勢いよく飛びかかる!!

 

鈴々「うぅりゃあああああっ!!! 」

 

最初の一撃を防ぎ、鈴々の力に感心する趙雲。直後に鈴々は勢いよく蛇矛を振り回すが…趙雲は動じることなく、すれすれのところで回避する。

 

愛紗・キョン

「「!!!」」

 

ほんの一瞬だが、その一瞬は関羽さんと俺も見逃さなかった。その後も鈴々の猛攻は続くが、やはり趙雲は難なくかわしていく。

 

鈴々「〜〜〜〜っ!! ヒラヒラ逃げてばかりなのだ!! 」

 

趙雲「どうした?もう終わりか?」

 

鈴々「まだまだぁーーーー!! 」

 

散々振り回して少し疲れてきた鈴々に、趙雲がやや挑発じみた言葉をかける。それにあっさり乗って、鈴々が蛇矛を勢いよく振り上げたその時。

 

関羽「鈴々、そこまでだ!! 」

 

鈴々「!?」

 

突然、関羽さんが待ったをかけたのだ。急に手合わせを止められて納得がいかない鈴々。

 

鈴々「なんで止めるのだ!鈴々はまだやれるのだ!」

 

関羽「分かっている。ただ、私が立ち会ってみたくなったのだ」

 

鈴々「??」

 

その後は鈴々に代わって、関羽さんが趙雲と対峙する。関羽から発せられる、静かだが強い「気」………それは趙雲からも見て取れるほど強いものだった。半端ねぇな……そして関羽さんが偃月刀を構えると………趙雲は構えを解いた。

 

趙雲「…本当に強い相手なら、わざわざ打ち合わなくてもわかります。白珪殿、関羽殿の実力、しかと見届けました」

 

公孫賛も趙雲の言葉に頷き、関羽さんも構えを解く。ただ、鈴々には何が何だかさっぱりわからないのであった。

 

再び舞台は草庵に移る。未だにふくれっ面をする鈴々に、

 

キョン「どうしたんだ?鈴々。」

 

鈴々「さっきのだと、なんだか鈴々があんまり強くないように見えるのだ。」

 

関羽「いや、それは…」

 

どうやら先ほどの手合わせで、突っ込んでいった自分達は弱いんだと思われていると捉えたようだ。鈴々よりも俺の方が弱いと思うんだが。

 

趙雲「張飛、お主は強い…ただ、今はその強さを上手く使いこなせていないがな」

 

鈴々「……」

 

趙雲の言葉を聞き、若干訝しがる鈴々。ふと、趙雲が公孫賛に問いかける。

 

趙雲「ところで白珪殿。この間お話した例の件ですが…」

 

白蓮「あぁ、赤銅山のことか」

 

関羽「赤銅山のこととは?」

 

当然ではあるが事情を知らない俺達に、公孫賛は浮かない顔をしながら答える。

 

公孫賛「いやぁ、実は恥ずかしながら山賊退治に手間取っていてな。彼奴らの出没する範囲から見て、賊の隠れ家が赤銅山山中にあることは間違いないのだが…それらしき砦が見当たらず、討伐隊を出すことも出来なくて…」

 

趙雲「それを聞いて先日、私達が一計を案じだのです。」

 

キョン「…して、その策は?」

 

趙雲「偽の商人を用いて荷物の中に潜み、それをわざと賊に盗ませ隠れ家に運ばせる…つまり、賊自らが道案内をしてくれるというわけです。」

 

関羽「なるほど…それは面白い」

 

趙子龍の提示した策に興味を抱く関羽さん。だが、公孫賛はやや不安を抱いていた。

 

公孫?「し、しかしいくらなんでも…賊の隠れ家に単身乗り込むなど…」

 

趙雲「虎穴に入らずんば虎児を得ず……目的を達成するためには、多少の危険もやむをえまい。どうだ?関羽殿、スミス殿、私と共に賊の隠れ家を訪ねてみないか?」

 

真剣な瞳で誘う星に、関羽さんも引き受けた。だが、俺も行くと足手まといになるんじゃ…

 

趙雲「スミス殿。貴方には私の知らない力があるとお見えになりますが?」

 

キョン「俺はそこまで凄い人じゃありませんよ、趙子龍殿。」

 

関羽「…行きましょうスミス殿。貴方さえ居れば後ろの人が助かることが出来るのですよ。」

 

その前に、関羽と趙雲の時点で賊を壊滅できそうなのは俺だけの思い込みか?

 

キョン「……分かりました。俺も行きます。」

 

 

……と。

 

鈴々「鈴々も行くのだ!」

 

星「お主には無理だ。(キッパリ」

 

当然のようについていくと宣言する鈴々の言葉を一刀両断した趙雲。

 

鈴々「なんでなのだ?」

 

趙雲「良いか?荷物の中に潜み、賊の隠れ家に向かうまでの間は、ずっと息をひそめなくてはならんのだぞ。お主のように根が騒がしく出来ている人間には無理だ。きっと一時も我慢できないぞ。」

 

「根が騒がしい」と言われ、鈴々の頭に血がのぼるのはかなり速かった。

 

鈴々「そんなことないのだー#!!鈴々達はやればできる子なのだー#!! 」

 

趙雲「ほぉ?では今ここでやってみるか?」

 

鈴々「お安い御用なのだ!こうやってじっとしていればいいのだから簡単なのだ!」

 

趙雲の言葉にあっさり乗り、そのまま胡坐をかいて我慢する鈴々。辞めた方がいいんじゃ……

 

そのまま一分…

 

五分…

 

十分…と、時間がたつに連れ、徐々に鈴々の我慢は限界に達し……

 

チュドーーン!!

 

鈴々「はにゃあ〜〜〜〜〜〜!!! 」

 

見事に爆発したのであった。

 

関羽「鈴々っ!! 大丈夫か!?しっかりしろぉ〜〜!! す、すごい熱だ!! 公孫賛殿、医者、早く医者をぉ〜〜!! 」

 

撃沈した鈴々に慌てる関羽さん、そして苦笑いを浮かべる公孫賛。その横で趙雲は、何事もなかったかのように茶をすすっていた。

 

キョン「趙雲さん、あそこまでからかわなくても良かったんじゃ…」

 

趙雲「良いではないか。ああいう手の者はすぐに乗るから面白いのですよ。」

 

キョン「……はぁぁーーー。」

 

そんな趙雲の態度に、俺も微妙な心境になるのだった。やれやれ。

 

 

数分後、関羽さんは用意された箱(既に荷車に積まれている)を開ける。大きさはそこそこだが、人間三人が入るにはやや狭そうだ。

 

関羽「ここに隠れるのか?」

 

趙雲「うむ。少々狭いが…大きすぎず小さすぎず、怪しまれない程度の箱と考えると、これが最適なのだ。」

 

キョン「しかし、この中に三人で入るとなると、相当身体をくっつけないといけないんじゃ…」

 

趙雲「心配するな。私は“その気”がなくもないので、むしろ大歓迎だ。特にスミス殿には///」

 

関羽「なるほど、それなら…」

 

と、ここで関羽さんが趙雲の“その気”という言葉にハッとする。

 

 

関羽「え、って、あの…“その気”って…!?」

 

キョン「……………」

 

素知らぬ顔をする趙雲。それと今何て言った?特に俺には?……勘弁してくれ……

 

 

そしてここは赤銅山山中。

 

公孫賛が用意した偽の商人たちが、賊をおびき出すための積荷を運んでいた。その中に、関羽さん、趙雲、そして俺が潜んでいる箱もあったのだが…

 

 

関羽(す、スミス殿…!! ///)

 

キョン(むぐっ……)

 

趙雲(あまり声を出すな。賊に気付かれてしまっては元も子もないぞ?)

 

キョン(そ、それは分かっているが…ひ、ヒザが…!! )

 

趙雲(ふふ…私の膝がどうかしたか?///)

 

関羽(あ、スミス殿、押さないで下され…!///)

 

趙雲(おっと、スミス殿。尻に手が当たってるみたいなのですが?///)

 

キョン(なっ…///すみませっ…うぁっ…!///)

 

関羽(す、すみませんスミス殿…!///ですが、こっちも、あ…!///)

 

キョン(うわっ!///てっ…手が当たる///)

 

趙雲(おや…どうしたのです?…どこに手が当たるというのですかな?///)

 

貴方はそういう性格でしたっけ?

 

関羽(ひゃっ!?///スミス殿、そ、そこは、私の胸で……あぁっ、あっ…///)

 

キョン(なっ!?///すみません、関羽さん…う、あっ…///)

 

趙雲(フフフ……そちらはいい雰囲気になっていますな////しかし、関羽殿ばっかりはずるいですぞ。/////)

 

グルンッ!!!

 

キョン(なっ!!!??)

 

関羽(!!?//////)

 

趙雲(さぁ、スミス殿////今度は私に頼みお願い申す/////)

 

キョン(えっ、いや、あの……////)

 

趙雲(私はいつでもかまいませんぞ♪………/////)

 

関羽(趙雲殿……//////)

 

 

………傍から見ると男女入り乱れでけしからんことをやってるように聞こえて仕方ない。

荷車を引いてる囮の商人もかなり恥ずかしいようで、心の中でやめてよ…と呟いていたらしい。思い出したくない思い出だった。正直に言うと、俺は壺の中がよかった。

 

???「………………」

 

 

そのころ、公孫?が政務をやっていると、役人がやってきた。

 

文官「公孫?様。」

 

公孫?「どうした?」

 

文官「先ほど、囮の商人が賊に襲われた報告がありまして、」

 

公孫?「で守備は………?」

 

文官「商人達には怪我もなく、荷物のほうは賊どもの手に取られたと聞きました。」

 

 

そのころ、赤銅山の中にある賊の隠れ家。賊達はその中の倉庫へ、先ほど奪っていった荷物を運んでいた。最後に運んできた箱には俺と関羽さんと趙雲が潜んでいる。それを置いた瞬間。

 

関羽「ヒャア!!!?」

 

突然、関羽さんの声があがった。

 

アニキA「ん?」

 

チビA「どうしやした?」

 

アニキA「…今、女の声がしなかったか?」

 

デブA「はぁ?何言ってんすかアニキ。女に飢えて幻聴でも聞こえたんじゃないすか?」

 

アニキA「そうかもな。よーし!また村の娘に酌でもさせるか!」

 

どうやらその声に気付くことなく、賊達はその場を後にしたらしい。

 

それから数分後……

 

「……いなくなったか」

 

キョン「そのようだな///……よっと////」

 

趙雲「ふぅ…」

 

関羽「はうぅ〜…///」

 

誰もいなくなったのを確認し、俺が箱のふたを開ける。同時に趙雲と関羽さんも立ち上がるが……心なしか関羽さんが若干着崩れてたり、何よりちょっと顔が赤くなってるのは気のせいである。

 

キョン(そりゃ箱の中であんなことやこんなことになってればこうなるだろうなぁ…////)

 

へなへなになっている関羽さんを見ながら俺はそんなことを考えていると。

 

趙雲「ふむ…どうやらここは地下のようだな。」

 

キョン・関羽「「地下?」」

 

趙雲の言葉に俺達も扉の向こう側を見てみると……坑道が広がっていた。

 

趙雲「おそらく、ここは昔、鉱山だったのであろう。」

 

キョン「なるほど…鉱山として使われていた洞窟を隠れ家にしていたというわけか。話なら聞いたが、これなら探しても見つからない訳だ。」

 

しばらくの間、俺達三人は坑道を道なりに進んでいった。だがここに来るまでの間、外へ繋がる出口は見当たらない。

 

趙雲「かなり入り組んでいるな…これは出るのに時間がかかりそうだ。」

 

確かにここから出ることは容易ではない、まるで迷路だな。趙雲の言葉に関羽さんも頷く。と、関羽さんが懐から短剣を取り出した…箱の大きさ故に、偃月刀や槍を持ち運べない代わりの武器である。

 

関羽「しかし、敵中にあるというのに得物がこれとは…心細いな」

 

趙雲「仕方あるまい。お主の乳が大きすぎて、それ以外持ち運ぶことが出来なかったのだから」

 

関羽「んなっ!?べ、別に胸が原因なのは私だけではないだろう!?」

 

趙雲「ふむ。ではお主の場合は尻も原因か」

 

関羽「なぁっ…!?」

 

ちょっとした言い争いを始める乙女達を見て、つい苦笑してしまう俺。そもそも俺は男なので、女性の胸というのは……結構柔らかいんだな。少なくとも不用意に掴んだりすることはないので、これも経験の上なのだろうか、正直言ってたまらなかった…それでも後悔をしてる。……ん?奥から声が聞こえてくる。

 

キョン「…静かにして下さい。」

 

そして、先へ進んでいくと…大きく開けた場所へと辿り着いた。そこでは賊達が宴を開いており、飲めや歌えやの大騒ぎになっていた。更によく見てみると、賊の頭が村娘に手を出していた。

 

村娘「いやっ…止めて下さい、お願いします…!」

 

アニキ「へへへへ、そんなに脅えるなよ…もっといいことしてやるからな〜」

 

村娘「あっ、いやっ…!」

 

嫌がるのも構わず、賊の頭は村娘の身体を乱暴に触る。そんな光景を見ては、関羽さんも黙っていられなかった。

 

関羽「なんと無体な…!!成敗してくれる!! 」

 

キョン「待ってくれ!どうするつもりだ!?」

 

関羽「もちろん、助けるに決まってる!」

 

趙雲「だが、相手はあの人数だ。そもそも我らの目的は、賊の隠れ家の場所を…」

 

だが趙雲が止めるのも聞かず、関羽さんは勢いよく飛び出した!そして宴をしている賊達の前に飛び降りると…

 

 

関羽「下郎っ!! そこまでだ!! 」

 

アニキ「あ?」

 

ドゴシャアァッ!!

 

アニキ「ぐおおおおっ!!?」

 

賊の頭に回し蹴りを喰らわせた!!

お見事なり。

 

関羽「大丈夫か?」

 

村娘「え、あ、はい…」

 

チビ「なんだぁてめぇは!?」

 

驚く村娘の安否を確認する関羽さんの前に、賊たちが立ちはだかる。

 

関羽「我が名は関羽!! 字は雲長!! 地下に巣食う姑息な賊どもよ、貴様らの悪行もここまでだ!! 貴様ら、まとめて、我の偃月刀のサビにして……」

 

しかし、

 

関羽「って、あら!?」

 

威風堂々と名乗ったはいいが、関羽さんは肝心なことを忘れていた。そう…元々潜入するのが目的だったため、今回は偃月刀を装備していない!どうする………ん?

 

チビ

「何のサビにしてくれるだってぇ?」

 

デブ「ぐふふ…」

 

趙雲「あの馬鹿…(チョンチョン)ん?どうされましたか?スミス殿。」

 

明らかに不利な状況…だが関羽さんは臆することなく短剣を抜く。

 

関羽「ふん!貴様らごとき、これで十分だ!! 命が惜しければかかってこい!! 」

 

チビ「その言葉、お前らに返してやるよ…ひゃはははははは!! 」

 

と、賊が粋がっていたその時…俺と趙雲で松明に石を当てて倒し、辺りを闇に染めた!急に周りが暗くなって賊たちが混乱していた隙に、趙雲に案内され関羽さんと村娘と共にその場から逃げだした!!

 

 

 

しばらく走り、追手が来ないかを伺う趙雲。ここまで来ていないのを確認すると、安心したのか村娘はその場にしゃがむ。

 

趙雲「全く…猪武者なのは妹分だけかと思ったが、お主も相当だな」

 

関羽「…すまん………」

 

趙雲に的確に突っ込まれ、返す言葉もない関羽さん。と…村娘が顔を上げていた。

 

村娘「あの…危ないところを、ありがとうございます」

 

関羽「なに、当然のことをしたまでだ」

 

そして村娘は語り始める、何故自分が賊に囚われていたのかを…

 

村娘「私はこの山のふもとに住んでいる者です。村の子供たちと一緒に山菜を取りに山へ登ったら、偶然ここを見つけてしまって…」

 

関羽「なるほど…それで捕まっていたのか」

 

村娘「…実は地下牢には、村の子供たちが閉じ込められているんです。私が逃げたと知れたら、あいつらに何をされるか…」

 

キョン「……とりあえず、これで涙を吹いて下さい。」

 

顔をうずめて泣きだした村娘を見て、俺はハンカチを彼女に渡す。それを見て趙雲は関羽さんに問う。

 

趙雲「どうする?」

 

関羽「決まってるだろう。助けに行かねば」

 

趙雲「だろうなぁ」

 

あるいみ分かっていた答えだったのだろう。趙雲もため息をしていた。

 

 

一方こちらは公孫賛の屋敷。来るべき出陣に備え、公孫賛が武装していると。

 

公孫賛「なに?張飛が?」

 

文官「はい…関羽殿たちの帰りが遅いので、賊の隠れ家まで迎えに行くと仰りまして」

 

公孫?「しかし…その賊の隠れ家が分からないからこそ今回の策を講じたのだぞ?」

 

文官「私もそうは仰ったのですが…適当に探せば見つかるから赤銅山の場所を教えて欲しいと」

 

公孫賛「……で、教えたのか?」

 

文官「はい。すると風のように飛び出していってしまいました」

 

どうやら鈴々は、俺と関羽さんがどうしてるかが気がかりで仕方なかったようだ。

 

 

そして赤銅山にて、関羽達を探しに行った鈴々はというと…

 

鈴々「…………………………………迷子になったのだー!!!!!!! 」

 

見事に道に迷っておりました。

 

鈴々「どうしよ〜このままじゃ愛紗とお兄ちゃんを迎えに行けないのだ。ん〜……そうなのだ!山で迷った時は切り株を見ればいいってじっちゃんが言ってたのだ!! 」

 

というわけで、早速手ごろなきりかぶを見てみる鈴々。

 

鈴々「年輪の間が広がっている方が南だから……こっちなのだ!! 」

 

そして鈴々は南へと進んでいくのだった。

 

 

隠れ家の地下牢。

 

賊1「まったくなんで俺達だけ……」

 

賊2「とんだ貧乏クジだぜ。」

 

???「……………」

 

脅えている子供たちの見張りを任された賊二人と謎の男が愚痴をこぼしている。

 

賊2「なぁ、何か面白い事してくれよ、兄ちゃん。」

 

???「…………………」

 

賊2「…やれやれ。」

 

賊1「……ん?なんだあれ?」

 

賊2「あ?」

 

一人が見つけた何かにもう一人も視線をやると……白いニーソ(でいいのか?)を垂らした腕がちらり。ニーソが落ちたと思うと………美しいおみ足が出現。更にその手は「こっちに来て〜ん」と誘うような動き。当然食いつかない訳もなく、一人を除く、賊二人はまんまとその方向へ足を運んだのだが…

 

ドガバキグシャッ!!!!!

 

???「…………?」

 

趙雲「鍵だ。」

 

……と、趙雲の手荒い拳を喰らったのであった。俺は初めて女性は恐ろしいもんだと思った。とすると、

 

???「強い奴が来るのを待っていた。」

 

四人「!!!??」

 

???「はっはっは。」

 

牢屋の所に目を包帯で巻き、袢纏を着ていて白い髪。そして足下がブカブカの黒ズボン(?)を履いていて、俺と同じ年ぐらいの男性が立っていた。

 

趙雲「お主は何者だ?」

 

???「名乗るほどの者ではない。ただ……」

 

そう言って槍を手に持った。

 

???「強い奴が目の前に居ると殺りたくなるもんなんでね。」

 

趙雲「…すまない。我々はその子等を助けて此処から脱出しなければならない。其処を退いて戴きたい。」

 

???「…………そうか。」

 

ズババンッ!!! バラバラ!!

 

男はそう言って牢屋を切り、子供達を出させてやったのだ。

 

趙雲「……中々の腕だ。」

 

関羽「しかし、何故?」

 

???「俺はある邑で雇われてなぁ。子供達を助けようと此処へ侵入したんだが、なかなかいい機会が無くて、そして君達が来たから動き出したんだ。。」

 

趙雲「そうでしたか……我々は彼女等を連れて此処を出るんだが、お主も一緒にくるか?」

 

???「俺はまだやることがあるので、此処に残ります。」

 

関羽「そうか、また会える日が来るならば会おう。」

 

???「(コクッ)」

 

 

男のお陰で、無事に子供達を牢屋から出し、出口へと足を急がせる一同(趙雲は先ほどの賊二人が持っていた槍を装備している)。

 

趙雲「娘、出口の検討はつかないのか?」

 

村娘「すみません……」

 

村娘にも出口の場所は分からず、とにかく走っていたが…運悪く賊に見つかってしまった。

 

チビ「いたぞー!こっちだー!」

 

慌てて進路を変える。だが、このままだと追いつかれてしまう……しゃーない。

 

関羽「スミス殿!?」

 

キョン「俺は此処で食い止めるから早く行ってください!」

 

関羽「スミス殿!! 貴方を置いていけません!!! 」

 

キョン「いいから行けぇ!!!! 」

 

俺は叫ぶ。すると、

 

趙雲「…スミス殿。後に白珪殿の屋敷で落ち合いましょう。」

 

関羽「ちよっ趙雲殿!!?」

 

どうやら趙雲は理解したそうだ。

 

趙雲「関羽殿。彼を信じろ。奴らにくたばるほどのお方ではない。」

 

関羽「………………」

 

長い間、そして、

 

関羽「スミス殿。無事に帰ってきてください。」

 

キョン「おう!」

 

 

俺を置いて走り続ける関羽さん達。やがて光が見え………

 

愛紗

「出口だ!! 」

 

と確信した………そこまでは良かった。いざ出てみると、そこは断崖絶壁……しかも反対側への岸まではかなり遠く、ここまでかと思った…その時。

 

鈴々「愛紗ー!! やっと見つけたのだー!! 」

 

聞きなれた声に顔を上げると、なんと鈴々がいるではないか!!

 

関羽「鈴々!?」

 

鈴々「そんなとこで何やってんだー?愛紗ー!」

 

ちなみに鈴々は「南に行ったって意味ないのだ…」と落ち込んでいた時に二人を見つけたという…偶然にも程がある展開だった。と…関羽さんが鈴々の傍にあった大木に気付き、閃いた。

 

関羽「鈴々!その大木を、こちらに向かって切り倒してくれ!! 」

 

鈴々「へ?なんでなのだ?」

 

関羽「いいから早くっ!! 」

 

鈴々「わかったのだー!! 」

 

関羽さんが何をしたいのか理解できなかったが、とにかく鈴々は大木を斬る!そのまま大木は倒れ……見事に橋が出来た!

 

関羽「さぁ!これを登って向こうに渡るんだ!」

 

村娘「…さぁ皆」

 

子供達「うん!」

 

関羽さんに促され、子供達は橋を渡っていく。やがて村娘と子供達が渡り終えたのを確認し、関羽さんが橋に乗ろうとした…次の瞬間!!

 

 

バキッ!!!

 

関羽「!!!!!?」

 

趙雲「関羽殿!!! 」

 

鈴々「愛紗ぁっ!!! 」

 

元々大木は古くなって傷んでいたのだろう。橋となった衝撃も相まって、これ以上耐え切れなくなり谷底へ落下していった。関羽さんはというと…………間一髪、趙雲に掴まれ無事であった。そのまま趙雲に引っ張られ、関羽さんも地上に上がる。

 

趙雲「危ないところだったな」

 

関羽「だが、橋が…」

 

趙雲「…万事休すと言ったところか」

 

前には断崖絶壁、後ろからは次々と迫りくる賊たち……逃げ場がないとは正にこのことである。

 

趙雲「こうなったら、覚悟を決めるしかないな。」

 

関羽「うむ…やるしかあるまい」

 

腹をくくり、関羽さんは不思議にあり落ちてた剣を手に取る。

 

関羽「ナマクラだが、ないよりはマシか…行くか、趙雲。」

 

趙雲「星だ。」

 

関羽「え?」

 

突然何を言い出したのかと関羽さんは思ったらしいが、その疑問はすぐに解決した。

 

星「共に死地へと赴く仲だ。お主には、私のことを“真名”で呼んでもらいたい。」

 

そう…趙雲は、これから死地に赴く同志となった二人に己の“真名”を預けようと決めたのである。彼女の心意気に、関羽さんも決意した。

 

関羽さん「分かった、星。では二人も、私のことを愛紗と呼んでくれ。」

 

趙雲「無論だ。」

 

一同は改めて賊が迫りくる洞窟へと見やる。

 

趙雲「では愛紗…スミス殿が危険なことになっているから行くとするか!! 」

 

関羽「あぁ!! 」

 

 

二人は勢いよく洞窟の中へと飛び込んでいく。

 

 

そして俺は、

 

アニキ

「えぇい!相手はたったの一人だ!大勢で回りこんで、切り刻んでやれ!! 」

 

完全に囲まれたにも関わらず俺は構える。

 

キョン「これじゃあキリがない。」

 

賊3「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーー!!! 」

 

キョン「だが断る!!! 」

 

賊3「グハァッ!!?」

 

俺は賊を一人、また一人と倒していく。すると…

 

賊4「ブベラッ!!! 」

 

関羽「スミス殿!! 」

 

キョン「関羽さん!! 趙雲さん!! 」

 

関羽さんと趙雲が俺の所に来て戦闘体制にはいった。

 

趙雲「…不思議だな。スミス殿と愛紗が背にいるだけで負ける気がしない!」

 

それは俺も同感だ。

 

関羽「私も同じだ…スミス殿、星。後ろは任せた!」

 

キョン「あぁ!! 」

 

関羽・趙雲・キョン

「「「はああああああっ!!!!! 」」」

 

関羽さんと趙雲。そして俺の三人は、一気に賊達に突っ込んでいった……

 

 

すっかり辺りは暗くなった中、公孫賛は出陣に備えて素振りをしていた…すると。

 

文官「公孫賛様。関羽殿と趙雲殿とスミス殿が戻ってまいりました。」

 

公孫賛「おぉ、戻ってきたか、それで守備はどうなっているんだ?」

 

文官「はい、見事に賊の隠れ家を見つけられたのですが…」

 

公孫?「が?」

 

そこまで言いかけた後、文官はやや申し訳なさそうに口を開く。

 

文官「…そのまま三人だけで、全ての賊を退治なされたそうです」

 

公孫?「三人だけで……って!それじゃあ私達の出番は!?」

 

文官「残念ながら…」

 

公孫?「カッコよく白馬にまたがって、『白馬将軍公孫賛、ただいま参上ー!』とかは!?」

 

文官「それもありません」

 

公孫?「あ、あははは……そうなんだぁ……」

 

やる気満々だったのに出番を取られ苦笑する公孫?に、相棒の白馬もあきれるしかなかったそうな。

 

翌日。

公孫賛の屋敷を発った俺達に、趙雲もついてきた。そう、趙雲は(悪く言えば)公孫賛を見限り、俺達と共に旅をすることに決めたのである。

 

関羽「しかし良かったのか?我々はまだ仕官するつもりがなかったから良いとして、星はあのまま公孫賛殿の下にいれば将として名をあげたかもしれなかったのだぞ?」

 

趙雲「白珪殿は決して悪い方ではないが、ただそれだけだ。この乱世を鎮める器ではないし…陰も薄い」

 

関羽「な、何気に結構キツイことを言うな…」

 

事実ではあるがストレートに発言する趙雲、そして空を見上げながら答える。

 

趙雲「…この広い空の下に、私が真に仕えるべき相手がいるかもしれない。そんなお方を探してみたいのだ。そして何より……お主たちと一緒にいた方が面白そうだなのでね。」

 

つまり、自分の仕える人物に会うまで俺達と行動するということなのだろうか……

 

キョン「これからもよろしくお願いします。趙雲さん……」

 

趙雲「スミス殿。私の真名は星と言います。この真名を貴方に預けます。後敬語もなくしてほしい。」

 

また鈴々と同じで真名を預けやがった。

 

キョン「……分かった。俺のことはジョンって呼んでいいぞ。」

 

趙雲「フフッよろしくたのむジョン殿♪」

 

そんな趙雲……いや、星の言葉を聞き、鈴々も笑顔になるのだった。そんな中、関羽さんは俺を見て難しい顔をしていたが……

 

-3ページ-

 

あとがき

 

こぉんにぃちぃはぁ!!!

 

キョン「いきなり大声出すな!!!! 読んでる人がびっくりするだろうが!!!!! 」

 

すまんすまん。数日ぶりの投稿なもんですっきり感てのをかんじてなぁ♪

 

キョン「………………そうか。」

 

話の方も順調に進んでいるしなぁ。

 

キョン「………それより、公孫?のことだが、何で存在が薄いんだ?」

 

あれ?知らないんだっけ?公孫さんは他の諸侯より地味に生きてきた人ですから。気にしない方がいいよ。

 

キョン「…………大丈夫だろうか。」

 

???「はっはっは、ジョン殿。その方の言うとおり気にしないほうがよいですぞ。」

 

およ?

 

キョン「せっ…星!!?」

 

星「今回からは私もこのあとがきとやらを参加させてもらうことになった。」

 

キョン「ガリ眼鏡!! お前……!!! 」

 

彼女から願った申し出です。

 

星「というわけでよろしくたのむガリ眼鏡殿。」

 

キョン「もう好きにしてくれ……」

 

星「さて、次回、涼宮ハルヒの恋姫第三話。『張飛、馬超と謎の男に会うのこと』。」

 

次回はキョンの執事姿を……

 

キョン「勝手にその言葉を宣伝するなぁーーーーーー!!!!! 」

 

星「また会おう♪」

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同じオリキャラがまた出ます。
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