恋姫 華陀紀行191
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 二つの気配を追ってみたはいいものを、完全に違う人でした。

 

 

 いつの間に身代わりの術を覚えたんです!?

 

 

 この動揺してしまったのがいけなかったのでしょう。

 

 

 背の高い方の女性に振り返られてしまいました。

 

 

 相手は、こちらの顔を見ると何かを考える前に、手に持っていた槍を構えると、こちらに向けて走ってきます。

 

 

「勝負!勝負!」

 

 

 こんな人通りの多いところで、勘弁して欲しいところです。

 

 

「断る!」

 

 

「えっ!?」

 

 

 まさか、相手が断るとは思わなかったのでしょう。

 

 

 急遽翠は、槍を突く手を止めました。

 

 

「なんで、勝負は手合いを受けてくれないんだ?」

 

 

「まず、俺のことを覚えていてくれたのは、非常に嬉しいんだが、俺の名前が違う」

 

 

 まさか、本当に勝負で覚えられているとは思いませんでした・・・。

 

 

「名前って勝負じゃなかったのか?」

 

 

「何度も言ったが、翠の勘違いで、俺の真名は白夜だ」

 

 

「分かった!白夜だな!では勝負だ!」

 

 

 だからなぜそうなる・・・。

 

 

「こちらは、挨拶だけで特にするつもりはないな。しかも、こんな天下の往来でしててら捕まるぞ?」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

「そうだよお姉さま。また、考えなしって言われちゃうよ。それよりも、私にこの人紹介してほしいんだけど?」

 

 

「えーっと。確か、・・・むかしうちで働いてた人だったかな?」

 

 

 疑問系なのは良いとして、そんな認識だったんですね。

 

 

「話が進みそうにないから言うが、俺は華陀と言う、よろしく」

 

 

「お姉さまが、真名許してるくらいだから、私のことは蒲公英でいいよ」

 

 

「それなら、俺も白夜で構わない」

 

 

 これで、蒲公英ゲットです!

 

 

 あの時会えなかったから、無理かなとは思っていたんですけどね。

 

 

「そういえばなんで、白夜はここにいるんだ?」

 

 

「そうだった!人を探していたんだった!それじゃまた後で!」

 

 

 星に早く渡さねば!

 

 

「おい!ちょっと!」

 

 

「行っちゃったね」

 

 

 時間は有限なんだよ!

 

 

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「星!」

 

 

 俺の一言に、星が驚きと共に振り返ってきました。

 

 

 まるで、幽霊でも見るかのような顔はやめてほしいんですけど・・・。

 

 

 その横で白蓮も振り返るが、特に気にはしていないようだ。

 

 

 やはり、思い出してはいないか・・・。

 

 

 ちょっとした寂寥感とともに、取り敢えず当初の目的を果たすことにした。

 

 

「あの時はすまなかったな」

 

 

 余計な前振りは無しで即謝罪ですよ。

 

 

「自己満足はされましたかな?」

 

 

「ああ、一応仇は討った」

 

 

 全てを討てたわけではありませんが、ほぼ討伐したと言ってもいいでしょう。

 

 

「それはよかったですな・・・それで?今回はどういったご用件かな?」

 

 

「星には、俺の気持ちとして、これを渡したくてな」

 

 

 超力作です。作るのに少し時間がかかるのが難点ですが・・・。

 

 

「これは!」

 

 

 壺を開けた瞬間の匂いで分かったのか、すぐさま中身を確認すると、どこから取り出したのか、いつの間にか箸を持ち中身を食べ始めた。

 

 

 一口目にて、固まってしまったが、次の瞬間にはさらに食べ始める。

 

 

 しばらく食べて落ち着いたのか、どこか幸せそうな表情をしている。

 

 

 この麺麻を作るのにどれだけ創意工夫をしたか・・・。

 

 

「白夜どの、これはそういうことでよろしいのですかな?」

 

 

 そう言うことというのは、謝罪のことでしょう。

 

 

 もちろん全力で悪かったと思ってますよ!

 

 

「ああ、間違いなくそれは、俺の全身全霊を込めた物だ!」

 

 

「わかりもうした。こちらにも事情がある上、時間をいただきたい」

 

 

 ん?謝罪のための品だから星からは特になにもないはずなんですが?

 

 

「ああ、わかった」

 

 

「って、おい!星まさか!」

 

 

「安心されよ。まだしばらくはご厄介になりますうえ」

 

 

「はあ・・・まあ、既に実績は上げてるし、客将だしな・・・」

 

 

 全く話が見えてこないですが、丁度いいです。

 

 

 白蓮に思い出させて・・・。

 

 

 今までなかった三つの気配が近付いてきます。

 

 

 撤退したほうが無難ですね。

 

 

「知ってるかも知れないが、俺はいま豫州の州牧についている。まあ、実際はお飾り州牧だけどな。気が向いたら遊びに来てくれ。それではまたな」

 

 

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 残り二つのグループに会うべきかどうか悩んでます。

 

 

 会わない方が精神的にも、良いような気がしてなりません。

 

 

 ・・・。

 

 

 取り敢えず、豫州の州牧が到着していることを中央に伝えておきますかね。

 

 

 ・・・。

 

 

 何故にみんな見た目で信じてくれないんですかね?

 

 

 まあ、もらった文で解決しましたが、やはり警備が厳重なだけなんでしょうか?

 

 

 この中に葵がいるはず!

 

 

 董卓の気配も合わせれば・・・あそこですね!

 

 

 ・・・・・・・・・。

 

 

「これ以上は男子禁制となっております。お戻りください」

 

 

 ・・・なんだと?

 

 

 ここで、無理に言ってもいいけど、葵にどう思われてしまうか・・・もし変態みたいな目で見られたらたまりません。

 

 

 悔しい!悔しすぎる!

 

 

 誰です!?こんな場所を作ったのは!

 

 

 そうだ!呼び出せばいいんだ!

 

 

「華雄の兄である華陀が来たと伝えてもらえないか?」

 

 

「私どもが、この場から離れることはありません。お引き取りを」

 

 

 融通きかないですね・・・。

 

 

説明
本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。
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コメント
やっぱり、名前を間違えて覚えていたwwwwww!(劉邦柾棟)
タグ
オリ 恋姫†無双 素人 華陀  蒲公英  

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