恋姫外史終章・いつまでも一刀第24と1/3話
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今日は、一刀による猪々子と斗詩の特別訓練の日。

 

現在は実戦形式で勝負しているのだが・・・・・・

 

「ぜえ・・・・・・ぜえ・・・・・・」

 

「はあ・・・・・・はあ・・・・・・」

 

「おまえら、俺一人相手に情けないと思わねえか?」

 

息切れを起こしている猪々子と斗詩に対し、一刀はため息をついた。

 

「チ、チクショーーーー!!」

 

息を乱しながら斬山刀をかつぎあげ、一刀に向かっていく猪々子。

 

「・・・・・・ワンパターンだっつーの」

 

猪々子の振り下ろしを右に避けると同時に、一刀は猪々子のみぞおちに左ボディーを見舞った。

 

「げはあっ!?」

 

猪々子は武器を手放し、ゴロゴロと地面の上で悶絶。

 

「少しでいいから頭使えよ。そっちは斗詩がやってくれるからいいや、な〜んて甘えてたらこれ以上成長できねえぞ?」

 

「ぐあああああ・・・・・・」

 

一刀の説教が聞こえているのかいないのか、猪々子はいまだに地面の上を転がっている。

 

「斗詩は積極性が足りないな。猪々子と組んでたら抑えに回るのは分かるが、それが当然だと思ってやってたら、やっぱり成長は望めねえな・・・・・・」

 

「・・・・・・耳が痛いです・・・・・・あ」

 

斗詩は金光鉄槌を杖代わりにして、何とか立ちながら一刀に答えたが、その直後ドサッと地面に倒れた。

 

「んじゃ、今日はここまで!二人とも今日言った事を忘れないように!それと、次に戦るとき全く成長してなかったら練習メニュー五割増やすからそのつもりで・・・・・・」

 

すたすたとその場を立ち去る一刀。

 

「アニキの鬼〜〜〜〜・・・・・・・」

 

猪々子は寝転びながら、一刀に対して悪態をつくのであった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

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「ぐう・・・・・・」

 

「すう・・・・・・」

 

一刀の特訓終了後、猪々子と斗詩は疲れでそのまま眠ってしまっていた。

 

が、しばらくして、

 

「「うう・・・・・・」」

 

何故か二人は苦悶の表情を浮かべていた。

 

原因は、二人の見ている夢であった。

 

麗羽が成長してるんだから、おまえらにも成長してもらわねえとな。

 

基本は下半身だ!この鉄ゲタを履いて走れ!

 

武器を使った練習は素振りだけだ!後は走り込みと筋トレでいく!

 

猪々子逃げるな!っていうか、逃げる余力があるなら普通に走れよ!!

 

一人一人は単なる火だが、二人合わされば炎となる!

 

努力と根性!!

 

このように夢の内容は、前の外史において一刀から受けたシゴキの数々であった。

 

(うう・・・・・・)

 

(も、もう・・・・・・)

 

((勘弁してーーーーーー!!))

 

パキィン!!

 

二人は自分の中で何かが弾けたような音を聞き、

 

「「・・・・・・はっ!?」」

 

記憶を取り戻した二人はほぼ同時に目を覚ましたのであった・・・・・・

 

 

 

 

 

こうして、記憶が戻った二人は一刀と麗羽に報告に行ったのだが・・・・・・

 

「そうか。じゃあ、訓練メニュー前の奴に戻した方がいいかな?」(今やっている訓練の10倍)

 

「もっと増やしてもよろしいんじゃありませんの?」

 

「「・・・・・・」」

 

記憶を取り戻した事をはやくも後悔した二人だったとさ・・・・・・

 

 

 

 

 

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ある日、思春は一刀に呼び出されて一羽の部屋にやってきていた。

 

「悪いな、急に呼び出して」

 

一刀は一羽を抱きかかえながら、思春に言った。

 

「・・・・・・用は何だ?」

 

「いや、ちょっと頼みがあってな」

 

「頼み?」

 

「ああ、実は思春。これからしばらく一羽の護衛を頼みたいんだ」

 

「・・・・・・何?」

 

一刀の提案に、思春は眉を顰めた。

 

「聞こえなかったか?一羽の護衛を頼みたいって言ったんだよ」

 

「・・・・・・何故私に?あの二人がいるだろうに」

 

「それも考えた。けど、あいつらは密偵や暗殺者なんかの裏の相手には疎そうだからな・・・・・・」

 

「裏・・・・・・か」

 

「ああ。思春は隠密行動もやってたんだろ?そっちの対策も取れそうだと思ってな」

 

「可能だ・・・・・・が、対策をあいつらに教えればいいだけではないか?」

 

「一朝一夕で出来るようになるんならそれでもいい」

 

「・・・・・・」

 

「無理だろ?だったらせめて、あいつらに対策を全て教え込むまででいい。それまで一羽を守ってやってくれ。頼む」

 

一刀は思春に対し、頭を下げた。

 

「うーー・・・・・・」

 

そんな一刀の顔を、一羽はぺたぺたと触っていた。

 

「・・・・・・」

 

思春は無言で一刀と一羽を交互に見て、

 

「・・・・・・いいだろう」

 

「ほ、ほんとか?」

 

「ただし、あの二人に教え込むまでだ。分かったな?」

 

「ああ!ありがとよ!ほれ、一羽。これからこのお姉ちゃんがお前の事を守ってくれるんだぞ〜〜」

 

一刀は思春の近くまで来て、一羽を思春に差し出した。

 

「あ〜〜・・・・・・」

 

一羽は思春を前に物怖じせず、その小さな手を伸ばす。

 

「・・・・・・む」

 

思春は戸惑ったが、やがて一羽にゆっくりと手を伸ばした。

 

「あい〜〜・・・・・・」

 

一羽は思春の指を掴み、楽しそうに笑った。

 

そんな一羽に一瞬呆気にとられた思春だったが、数秒後、

 

「・・・・・・ふふ」

 

一羽につられるように、わずかに笑ったのだった。

 

「お!思春の今の顔、すげえ可愛かった。写真でも取っときたかったな・・・・・・」

 

「な!?ふ、ふざけるな!!」

 

思わぬ言葉に、顔を赤くして声を荒げる思春。

 

「おいおい、あまり大声出すなよ。一羽が驚くだろ?」

 

「あ・・・・・・」

 

はっとして一羽を見る思春。

 

「・・・・・・」

 

一羽は目をパチクリさせていたが、特に泣き出したりする様子はなかった。

 

「・・・・・・この子は大物になる気がするな」

 

「俺もそう思う」

 

・・・・・・

 

こうして思春は、一時的に一羽の護衛となった。

 

そして、

 

「ぐああああああ!!」

 

「いっそ殺してくださあああああい!!」

 

訓練メニューを10倍に増やされた猪々子と斗詩に、思春先生による要人護衛心得の修行という更なる試練が追加されたのであった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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どうも、お久しぶりです。

 

アキナスです。

 

もう投稿するたびに久しぶりと書いている気がします。

 

まあ、私の投稿スピードがどんどん遅くなっているのが原因なんですがね・・・・・・

 

モチベーションが随分落ちていて、中々納得のいくネタが思いつかなかったんですよね・・・・・・

 

でも、だいぶモチベーションも回復してきたので、今後はもう少しペースを上げられそうです。

 

少なくとも、この作品だけはちゃんと書ききるつもりなので、たまにでいいので覗いてくださると嬉しいです。

 

さて、話は変わりますが皆様モンスターハンター4買われましたか?

 

私は発売日、弟と電気店に予約無しで開店40分前くらいに並んで、なんとか二人とも買えました。

 

現在HR7です。

 

・・・・・・まあ、関係ない話はこのくらいにして次回に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「必殺のぉ、ハイパーオーラ斬りだぁーっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
約二名、とても不幸になります。
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コメント
二枚看板が修業に明け暮れて政務はまだしも軍務は大丈夫か?w(都非様)
noelさん:必ずあげるんで、待っててください(アキナス)
アーバックスさん:彼女たちに安息の日は来るのだろうか・・・・・・(アキナス)
観珪さん:こんだけやれば、二人は各国のトップとやっても張り合えるんじゃないでしょうか・・・・・・(アキナス)
真一さん:それが彼女たちのさだめ・・・・・・かと(アキナス)
さすらいのハリマエさん:おまたせして申し訳ないです(アキナス)
本郷 刃さん:ごもっとも(アキナス)
待ってるんで頑張って下さい〜!(noel)
…「耳元で怒鳴るなッ!!」は置いといて…折角記憶が戻っても地獄が待っているとは…哀れな…。(アーバックス)
ただでさえ鍛練がキツイのに、そこに思春さんの教導が加わるとか、斗詩ちゃんも猪々子ちゃんもがんばれ、負けるな、お米食べろよ!(神余 雛)
斗詩...猪々子...哀れなり...。・゜・(ノД`)・゜・。(真一)
あれって何でオーラ力っていうんだろ、普通にパワーって言えばごろがいいのに…、そしておひさしぶりてす!!(黄昏☆ハリマエ)
まぁ一羽は一刀と麗羽の娘ですからね、そりゃ大物になるでしょうよw(本郷 刃)
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