神次元の外れ者(39)
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【この((一手|一瞬))に賭けろ】

 

クリエ視点・プラネテューヌ

 

目と目が合う、プーちゃんは身体に稲妻を纏っている。自分の身体、震えている……これは怯えているのか?それとも武者震い?

どっちでも関係ない、逃げられない。

私言いだしっぺだし、ここで逃げたら皆ノープランで行っちゃいそうだし……はあ…改めて考えて見ると、うちのパーティーはみんながみんな、前に出過ぎる傾向がある。

一般人から見れば勇敢、女神らしいって言うだろうけど…私からすれば無謀だ。ぶっちゃけ、罠とか張れば私一人でも勝てそうな気さえおきる……長期戦必至だけど。

方法は簡単、最初は大体考えなしに突っ込むから、それ用に罠を張って…

 

ブオンッ!!

 

ファントムハート

「うわっと!!」

 

…危なかった……ちょっとの間考え込んでしまったようだ…いっけね☆やっちまった♪

 

ホワイトハート

「何やってんだ!!」

ブラックハート

「やる気あんの!?」

グリーンハート

「クーちゃん油断しないで!!あの時一緒にやったFPS36時間耐久を思い出してくださいまし!!」

ブラックハート

「そんなにやったの!?」

ホワイトハート

「道理でアイツがこっちに避難しに来るわけだぜ。こないだだってこっちに来て『昼寝させて』って涙ぐんでたぞ。」

グリーンハート

「ええっ!?そ、そんな…わたくしという者がありながら他の方の所に行くなんて…クーちゃんどーして!?わたくし貴方になら大体の事はおっけーでしたのにッッ!!!」

ブラックハート&ホワイトハート

「やっぱりそっち方面だったんかいッッ!!」

イエローハート

「クリエー!ファイトー!!」

 

…なんか外野が野次飛ばしから雑談はじめちゃったよ。

 と言うかベーちゃん、今までそう思って私と一緒に暮らしていたの!?…今度から少し距離を置こう…でないと色々危ない……

まぁこれはこれで皆らしいって言うか…『信じている』って解釈で良いんだよね?そうだよね?

真意は分からないけど、取り敢えずそう取っておこう。

 

ファントムハート

「だったらその期待に…」

 

左に持つ弓をプーちゃんに向け、右で光の矢を生み出し、弦を引く。

 

ファントムハート

「応えなくっちゃね!!」

 

ビュウッ!! キィィンッ………

 

放った光の矢は空を裂くように飛び、硬い床に金属のナイフを落としたような音を立てて、あっさりとプーちゃんに弾かれた。そして私を『敵』と再確認したプーちゃんは

 

ドオウンッ!!

 

雷の如く詰め寄り、その手に持つ剣で…

 

ギャンッ!!

 

ノコギリで金属を引き裂くような音を立てて、いとも容易く、私の身体を切り裂いた。

 

プラネテューヌ付近・森林跡地・デバッカ視点

 

チータの羽から出た閃光は、かすった程度で済んだ。が、それでもやはり痛い……

 

デバッカ

「…ちと受け過ぎたか……」

 

…柄でも無く殴り合い切り合い撃ちあいをやってしまったからなぁ……

 

チータ

「ハッ…HAHAHA……どうやらようやく…初白星いただけそうだなぁ………」

 

だがそれはチータも同じだ…長期戦はほぼ不可能と見える。

そもそも一人による世界が終わりをノワール、ブラン、ベールさん、ピーシェ、そしてクリエが協力して何とか食い止めているんだ、時間なんてかけられない。

剣の柄を強く握る。大丈夫だ、感覚ははっきりしている。

腰を低く落とし、前に屈み、羽を広げ、剣を低く持つ。そして…

 

ダッ!!

 

空にいるアイツに向かって走り出した。

 

チータ

「HA!(助走して接近…と見せかけてのひっかけか……そんなん何度も見てるし)跳ぶ時に隙が出来んだよっ!!!」

 

ビュンッ!!

 

チータが羽先からレーザーを飛ばす。紙一重でかわし、そのままチータに向かって跳んだ。

距離はギリギリ届く程度、届け、届け、届け、届け……!!

 

チータ

「馬鹿が!!」

 

チータが拳銃を構え、連射する。俺は咄嗟に羽の超加速を使って右にかわす。

左足にかすった…問題ない。加速距離を読まれている…問題ない。

 

チータ

「取った!!」

 

バシュゥンッ!!

 

レーザーが【弧を描き】、こっちに来た………

 

デバッカ

「問題ないッッ!!」

 

ドォウンッ!!

 

羽の超加速で一直線に、チータに向かって跳ぶ、飛ぶ、翔ぶ!!

そして距離を詰め…

 

チータ

「しまっ…ッ!!」

 

チャッ…ガキィンッ!!

 

先ずは両手の((武器|銃))を弾き飛ばす!!

次に外回しに剣を逆手に持ってから…

 

チータ

「な…!」

 

防御の構えをとようとした両腕を…

 

ギィンッ!!

 

チータ

「チィッ…!」

 

切り上げで上に弾く!!そしてそこから………

 

デバッカ

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!」

 

ザンッ!!

 

チータ

「ガッ……!」

 

持てる力を以って一気に畳みかけるッ!!守らせるな!攻めさせるな!隙を作らず叩き込む!!!

 

ザシュッ!ザンッ!ザザンッ!!

 

右の斬り込み、右回転しながらの左で薙ぎ、そして勢いに乗せて右、左の順で切り上げ。

力の限り、早く、速く、攻撃をを繰り返す。

…守ったら終わりだ!!このまま攻め続ける事だけを考えろ!!

クリエ達を…あのままにさせるわけにはいかない。出来るだけ…否、早く、速く、速やかに、この戦いを終わらせる!!

今俺に出来る事…それは((コイツ|チータ))を連れ帰る事だけだから!!

 

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コメント
コメント、ありがとうございます。まさかまだ待ってる人がいるとは…早く速く上げなくてはッ!!(ヒノ)
byH 頑張れファントムハート!!負けるなファントムハート!!そしてお疲れ様であるデバッカくんとチータくん!!次回も待っています!( Z ハデス)
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