彼岸花
説明
彼岸花。秋の到来を告げる不思議な花。秋の彼岸の頃に花を咲かすのがその名の由来。
別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」はサンスクリット語で「天上に咲く花」という意味。
日本の草花のそれとは違う、異質で奇妙な姿をしている。
というのは、この花が古い時代に大陸から持ち込まれ、その球根が
分かれていったものであるから。
根に毒を持っていること、墓地などに咲くという理由から、「死人花」や「幽霊花」「舌曲がり」
など不吉な別名を持つ。また地域によって様々な呼ばれ方をしている。

興味深いのは、この花は人為的に植えられ増えていったものであるということ。
田の畦や墓地に植えられたのは、鼠等の害獣から守るためといわれている。
その為、人里から離れた山中に入って見ても、この花を見つけることは出来ない。
もし何もない場所でこの花を見かけたならば、
かつてその場所に人が生活をした足跡がある、と考えると良い。

この時期は、良くあちらの世界と入り混じる。
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