一刀の晋王転生録 第六章十三話 |
姓:司馬 名:昭 性別:男
字:子上
真名:一刀(カズト)
北郷一刀が転生した者。
姓:司馬 名:懿 性別:女
字:仲達
真名:理鎖(リサ)
一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。
姓:司馬 名:師 性別:女
字:子元
真名:瑠理(ルリ)
母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。
姓:張 名:春華 性別:男
真名:解刀(カイト)
一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。
姓:王 名:元姫 性別:女
真名:美華(ミカ)
一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。
姓:ケ 名:艾 性別:女
字:士載
真名:江里香(エリカ)
後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。
姓:賈 名:充 性別:女
字:公閭
真名:闇那(アンナ)
司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。
姓:王 名:濬 性別:女
字:士治
真名:澪羅(レイラ)
後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。
姓:司馬 名:望 性別:女
字:子初
真名:理奈(リナ)
一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。
姓:杜 名:預 性別:女
字:元凱
真名:綺羅(キラ)
一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。
第十三話
「全てが……」
劉備が動かなくなった後、当然ながら国は荒れそうになった。国王が一切表に出なくなったのだから当然と言えば当然である。
趙雲は何度か劉備に声を掛けるが反応は無し。事態は時間が経つほど深刻になっていく。
劉備を説得する前に、国が持たないほどの致命的な出来事が起こりえると判断した趙雲は独断で諸葛亮を牢獄から出した。
趙雲から全ての事情を聞いた彼女は即座に行動を開始。彼女の裁量によって何とか国を保ったのだった。
「流石だな、朱里よ」
「いえ、それより桃香様は?」
「……相変わらずだ」
「そうですか……」
両者は沈んだ表情になる。
諸葛亮は牢から出る際に、趙雲から劉備の本当の望みについても聞かされていた。この事で彼女もようやく自分の在り方に問題が
あったと理解した。
思い返してみればそのようなしぐさは見せていた。主に晋に対して戦を仕掛けた時などに。
(出来れば桃香様と早急に話し合いをしたいのですが)
しかし、劉備が今のような状態ではそんな暇は無かった。もし、他国にこの事が知れ渡ったら何時此方を攻め込んでくるか分からな
いからだ。
そして、何時までも隠し続けられるほど事態は甘くは無い。
「星さん、近い内に何とかもう一度晋と戦える状態に出来ますか? 呉の方は恐らく魏に備えているでしょうからしばらくは此方には
来ません。その間に何としても晋に勝たなくては」
「戦う? 勝つ、だと。朱里! 桃香様の理想は!」
「分かっています! ですが、その機会はもう来ないでしょう。全てが……遅すぎたんです!」
「!?」
趙雲は何も言えなくなった。考えてみれば晋には此方の都合で一方的に戦を仕掛けた。そして呉とは険悪と言っても言い。双方共に
此方に話し合いに応じてくれるとは思えない。さらに言えば王である劉備は何もしようとはしない。つまり仮に相手に話し合いの意志
があったとしても逆に此方のほうが応じられない。
(何という事だ……最悪で済ませられないほどの事態では無いか……)
蜀が取れる道はただ一つ。
「桃香様が立ち直るためにはかなりの時間が必要です。その時間を作るためにも……一刻も早く天下を取らなくてはいけないので
す。」
「……それしか……無いと言うのか……」
二人の間に自責と後悔が渦巻く。
だが、その想いを抱いても先ほど諸葛亮の言葉の如く。
全てが……遅すぎた。
説明 | ||
劉備は動かなくなった。蜀が取れる行動は限られていた。 | ||
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コメント | ||
どうやって 勝というんだよ。。 まとまな将軍は星くらいだし、、 民を考えるなら 晋に降るのが一番なはずなんだけどね。。(qisheng) コメントありがとうございます。自ら国を滅ぼすような事が出来なかったため、このような無茶振りをすることに……(k3) いっそ降伏したほうが世のため人のためになるのに…(デューク) こいつら、駄目だ。 いまさら天下取ろうとしてどうすんだよ。 傍迷惑なだけだよ。民の迷惑だよ。 もう朱里も桃香も死ね。世界の邪魔(冬馬愛織) 真っ向からいったらまず勝てないだろうし卑怯な策とか使いそうだw(nao) >>act氏 本来白帝城にて病死だったのが、成都城で衰弱死ですか。流れ的に大いにありえそうですね(M.N.F.) 降伏するという手段は考えられないのかな…誰かの理想に手を貸すっていう概念が無いんですかね、この陣営には。(Jack Tlam) 人材が全盛期から半減以下で王は引き篭もりという史実や演義以下の悲惨な状況で晋に勝つだの天下を取るなど無茶振り過ぎる。そもそも今更劉備が立ち直ってもどうなるものでも無いのではないかな。(カノン) 史実でいう北伐にあたるのでしょうが・・・史実の諸葛亮が厳格かつ公正な法家で畏れられる一方、信頼も得ていたのに比べ、朱里は街亭の囮兵の事で恨みをかってるはずですし、今回の戦で人心もかなり離れています。はっきり言って史実の北伐よりも状況は悪化してると思います。(flamme) 遅すぎた……か。言い訳にしか聞こえないな〜何とかする方法があると思うのだけど………(ohatiyo) ……ふと思った事があります。朱里は名前こそ諸葛亮ですが、実は国内を顧みずに北伐を重ねた事で国力を損耗させた史実の姜維の役目を果たしているのではないかと。まして今の桃香は完全に阿斗と化しているので、もしかすると星落秋風五丈原を通り越してしまうかもしれませんね。(h995) 臣下は主の思いを間違った方向に捉えた、主君は首をただ振るだけの主君と化した。考えるのをやめたら底にあるのは人形のみ(黄昏☆ハリマエ) 将の数、軍の質、士気。どれをみても無理だろうな。何より民が付いてこないだろう。私怨で国を追い詰めた王と善政をしき帝の支持を得てる王じゃ話に並んだろう。いくら時間をかせいでもその手段が自身の理想とは違うとわかったらいつまでたっても桃香ははちなおれないだろう。取れる手段としては裏で魏と通じるかしないといけないけど、現実的に無理そう・・・・となると戦を仕掛けると見せかけての暗殺か(霊皇) 諸葛亮達が劉備と話し合いをしなかった為、思い違いに気がつかずに来た結果がこれか。下手をすれば、劉備はこのまま衰弱死か?(act) |
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