インフィニットストラトス 受け継がれる光の絆 Episode.15 亜空間 −メタフィールド−
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学園・地下50メートル。そこにはレベル4以上の権限を持つ者しか入れない場所。

倒されたISはすぐさま運びこまれ、解析されていた。

千冬は何度もアリーナでの戦闘映像を繰り返し見ていた。

「・・・・・」

薄暗い室内、ディスプレイを光らせながら千冬の顔は、真剣だった。

「織斑先生」

ディスプレイのウインドウが開く。ブック型端末を持った真耶がカメラに映っていた。

「どうぞ」

許可するとドアが自動で開いく。ドアが自動で開き真耶が入ってきた。

「あのISの解析結果が出ました」

「あぁ。どうだった?」

「はい。あれは―――無人機です」

「やはりか」

「あの、さっきから何を見てるんですか?」

「あぁ、ちょっとコレを見ていたんだ」

千冬はディスプレイを操作してモニターを表示した。映し出されたのは一次移行の白式の戦闘映像だった。

「すごかったですね織斑君」

「あぁ。だが気になる事があるんです」

「何ですか?」

「これを見てください」

千冬はディスプレイを操作すると別のモニターが表示された。それはペドレオンと戦ってるネクサスの映像である。

「これはあの巨人の戦闘映像ですよね。これがどうしんですか?」

「白式の一次移行の姿がこの巨人の姿に似てると思いませんか」

「確かに……腕と胸の部分が似てますね。・・・もしかして」

「織斑はあの巨人とのなんらかの関係があるかもしれません」

「でも・・・」

「あくまでもしもの話です。私も信じたくありません」

「ですよね」

 

 

 

「そうか、両親が離婚しちまったんだ」

「うん」

一夏と鈴は食堂にいた。鈴は両親の事を話した。

「ま、約束たのむぜ」

「任せなさい」

二人が喋っていると

「「・・・・・」」

隣の席で箒とセシリアが睨んでいた。

「なぁ、さっきから何睨んでいるんだ」

「べ、別に」

「なんでないですわ!」

二人はそう言った

 

 

 

その頃、森の中でペドレオン達が再び集結していた。

「キイイィィ」

 

 

「で、なんで着いて来てるんだ」

一夏が食後の散歩に行くと言ったら三人も行くと言ったのだ。

「べ、別にいいだろう!」

「そ、そうですわ!」

「いいじゃん別に」

三人がそう言うと一夏が急に止まった。

「ど、どうした」

箒が話し掛けても一夏は黙っていた。一夏はポケットからエボルトラスターを取り出した。

(来たか)

一夏は森の方に走って行った。

「お、おい一夏!」

「どこにいくんですか!?」

「待ちなさいよ!」

三人は一夏を追おうとしたその時

 

 ズドオオオオォォォォォ

 

揺れが起きた。そして森の方からペドレオンが出現した。

「あいつは!」

「前に現れた怪物!」

箒とセシリアはそう言った。

「何なのあれ、でもこれでも喰らいなさい!」

鈴は甲龍の肩部分を展開して、砲龍で衝撃砲を放った。しかしペドレオンには効いてなかった。

「嘘!?効いてない!?」

鈴は効いてない事に驚いた。

「この!」

鈴は甲龍を展開しペドレオンに突っ込んで行った。

「鈴さん!仕方ありませんわ!」

セシリアはブルー・ティアーズを展開し鈴の後を追った。

「くっ・・。私にも専用機があれば・・・」

箒は何も出来ない自分が悔しくてしょうがない。

「そうえば一夏は?」

箒は森の方を見て一夏の後を追った。

 

 

 

「山田先生、現状は!?」

「今、オルコットさんと凰さんが交戦中です」

「教員達は?」

「もうすぐで到着します」

 

 

「はああぁ!」

「喰らえ!」

セシリアはライフル、ピッドで、鈴は衝撃砲でペドレオンに攻撃していた。しかし、ペドレオンは微動だにすらしなかった。

「やっぱり効いてませんわ!」

「何なのよコイツ!」

二人がいくら攻撃してもペドレオンは止まらなかった。ペドレオンは腹部から触手を出し二人を捕らえた。

「くっ!」

「捕まった!」

二人はあがいたが触手はしまって行った。

 

 

一夏は森の中で立っていた。ポケットからエボルトラスターを取り出した。エボルトラスターの鞘を抜き、天かざした。

「ウオオォォォ!」

一夏は光に包まれ

 

 

「一夏・・どこだ・・」

箒は森の中、一夏を探していた。突然、森が光った。

「この光・・まさか!」

 

 

「もう・・ダメですわ・・」

「ここまでなの・・・」

二人が諦めかけたその時、光の柱が出現し、そこには巨人がいた。

 

「シュア!」

 

ネクサスは手から光の帯を出し、二人を救出した。ネクサスの技、セービングビュートである。

ネクサスは二人を地面に降ろした。

「あの巨人・・」

「私たちを助けてくれたの・・」

二人はネクサスをただ見ていた。

「おい、大丈夫か!」

箒がやって来た。

「えぇ、なんとか」

「あの巨人に助けて貰った」

二人はそう言った。

 

「シュア」

ネクサスは構える体制でペドレオンを見た。ペドレオンは触角から火球を放った。しかしネクサスは腕でそれを弾いた。

「シェア、フアァァ」

ネクサスは左腕をエナジーコアに当てた。するとネクサスの色が銀から赤に変わった。

ウルトラマンネクサス、ジュネッスである。

「色が・・」

「変わった・・」

箒達は驚いていた。

「シュア、フアアアァ、シュア」

ネクサスは腕をクロスさせると右腕に光が集まり、ネクサスは右腕の光を天に向かって放った。

すると天から光が下に広がっていきネクサスとペドレオンの周りを包んでいった。

しかし箒達もその中に居た。

「な、なんだ!?」

「これは一体!?」

「なんなのよ!?」

光が止み、そこには何も居なかった。

 

 

「消えた・・」

「一体、何処に・・?」

 

 

「ここは・・」

「一体・・・」

「何処・・?」

箒達は見たこと無い場所に居た。辺り一帯岩だらけの場所であった。

ネクサスが作った亜空間、メタフィールドである。

 

「キイイィィ!!」

「シュア!」

「「「!!!」」」

 

三人が振り向くと、少し離れた場所でネクサスとペドレオンが戦っていた。

 

「シュア!」

 

ネクサスはペドレオンに三段蹴りを打ち込んだ。ペドレオンはムチで攻撃して、ネクサスはそれを喰らって怯んだが、すぐにたてなおしアッパーカットとパンチを打ち込んだ。

「キイイイィィィ」

 

ペドレオンは火球を連続で放った。ネクサスはそれを腕で弾いた。しかし、放たれた一球が箒達の方に飛んで来た。箒達は目を瞑った。

 

「シュア!!」

 

ネクサスは飛んで来た火球を背中で受け、箒達を守った。

 

「・・私達を守ってくれたのか・・?」

ネクサスは膝を着いた。しかし、ネクサスは直ぐに立ち上がりペドレオンに向かって走っていった。

ペドレオンとぶつかった瞬間、地面が抉れた。ネクサスはペドレオンを押し、連打パンチ、回し蹴りをペドレオンに浴びせた。ペドレオンは怪光線をネクサスに浴びせた。ネクサスは怯んだがペドレオンに突っ込んだ。しかし、ペドレオンはゲル状になり姿を消した。

「何処へ行ったんだ?」

ネクサスは辺りを見渡した。箒達も辺りを見たが、ペドレオンの姿は見えなかった。その時・・・

 

「キイイィィ!!」

 

ペドレオンが後ろから現れた。ネクサスは気づいた時には手遅れだった。ペドレオンの腹部から触手を放った。触手はネクサスの体を縛った。そして大量の電撃を流した。

 

「ヂェアァァッッ!」

 

電撃を喰らい、ネクサスは苦しみだした。

 

 ピコン、ピコン、ピコン

 

胸のエナジーコアが点滅し始めた。

 

「なんだあれは?」

「危険信号でしょうか?」

「なんかやばくない?」

三人はそう言った。

 

ネクサスはあまりのダメージに膝をついた。

 

「キイイィィィ」

 

ペドレオンは笑うように鳴いた。しかしネクサスは拳を強く握り締めた。ネクサスは立ち上がり体が光輝いた。

「シュアアァァァ・・・ヘァ!!」

 

ネクサスは腕を上げると、触手を断ち切った。

 

「キイイィィィ!?」

 

ペドレオンは驚いたような泣き声をした。

 

「シュア!」

 

ネクサスは腕を振り、三日月状の光を放った。それはペドレオンの触角に当たり、ペドレオンの触覚を破壊した。

ネクサスの技、パーティクル・フェザーである。

 

「ジュア、シュ、シュアアァァァ・・・シュア、ジュア!!」

ネクサスは下で腕をクロスさせ、上で広げてL字型に組んで光線を撃った。

ネクサス、ジュネッスの必殺技、オーバーレイ・シュトロームである。

 

「キイイィィィィィィィィ!!」

 

ペドレオンはそれを喰らい、光の粒子となって消滅した。

 

戦いが終わると、メタフィールドが消滅した。

 

「シュア、フアアァァァ」

 

ネクサスは腕をクロスさせ光に包まれ消えた。

 

「終わったんですか?」

「そう見たいですね・・」

千冬は真耶にそう言った。

(一体、何が起こったんだ・・?)

 

 

 ガサ、ガサ

 

一夏は森の中を歩いていた。

「ハァ、ハァ、ハァ・・・」

一夏はフラフラの状態だった。

「守ることが・・・出来た・・」

 

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ウルトラマンネクサス インフィニット・ストラトス 

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