アニネプDD!第三話【リーンボックスの開宴(ガールズナイト)】 |
〜リーンボックス市内 ライブ会場〜
ルウィーの誘拐騒動から数日程度立ったある日、ゲイムギョウ界の全女神に対しリーンボックスより招集要請があった。
妙に真剣な表情をしていたベールに何事かを感じながら、プラネテューヌからは女神姉妹、そして護衛(という名の世話役)のアイエフとコンパが、ラステイション、ルウィーからは女神姉妹達。計9人がルウィーに集められた。
何事かと思いながらもリーンボックスを訪れた一行を迎えたのは、ある意味予想を外れたものだった。
「皆ー!!聞いてくれてありがとー!!僕もう正直喉枯れかけてるよー!」
一行がいるのはリーンボックスの教会近くに作られたドーム。その中心の空中に浮く足場には青髪の少女が全方位に向けて手を振っている。
彼女の名は【5pb.】。リーンボックスの歌姫と称させるアイドルであり、現在の主役。
ぐるぐると回りながら手を振る5pb.を……というよりは、満員のドーム全体をその一角から冷めた目で見る一対の紫色の瞳があった。
「………招集って、なんでしたっけ」
その瞳の持ち主、ネプギアは呟く。
緊急の招集ということで来てみればまさかのライブ招待だった、というオチだ。周りも無言で何も言わずにいる。
「ま、まぁ。5pb.のライブにこれたってだけでも収穫じゃない?」
「わたし音楽ってよくわかんないんだよねー!」
「私もです」
「ええいこの駄女神共」
アイエフの渾身のフォローもネプテューヌにボケられ、仕方なく二人を張り倒すことに。
問題児二人が大人しくなり、5pb.が乗っている足場が徐々に下がりステージの中に消えていく。と同時にライブ終了のアナウンスが流れ出した。
「それで、どうするの?ベール結局来なかったし」
「本人がこないんなら」「お、遅れてしまい申し訳ありません?」
「……ねぷ?」
どうしようか悩み始めた一行の下に、突然ジャケットにふかぶかとフードを被った女性が駆け寄ってきた。
急いできたからかかなり息が切れている。
「あなたは……?」
「あ、べ、ベール様から派遣されたものです。皆様を案内するようにと」
慌てながら礼をする少女に案内され、一行はドームを出る。
その後まっすぐに教会に案内され、妙に拍子抜けする一行。もしや本当に何かあったのか、という不安までこみ上げてきていた。
「ねぇ……ベールに何かあったの?」
「何か……といえば何かですが、なんというか……説明しづらいことが起こっていまして」
ノワールが聞いてもそう返すだけ。
後ろではネプテューヌ、ブラン、ネプギアによるギャグorシリアスの予想議論が行われたりロムとラムは通り道にある扉を片っ端からあけたりとそろいも揃って自由すぎる一行となっており、ノワールと少女の会話を真面目に聞いているのはその他のユニ、アイエフ、コンパの三人だけだった。
「ここです」と案内の末に到着した扉を少女があける。
明かりもなく暗い部屋にはうっすらとだがゲームパッケージらしきものが山積みになっているのが見え、少女が苦笑した。
「やっぱり掃除されてないし……ベールさまー、女神様御一行がこられましたよー」
開けられた扉をノックしながら少女が呼びかける。
が、反応はなく部屋にはしーんと擬音が付きそうなほどに静かなままだった。
「本当にこの部屋?」
「そのはずですが……奥のゲーム用の部屋かと。僕が案内できるのはここまでです」
「ま、いいでしょ。道案内ありがと」
ひらひらと手を振るノワールに一礼し、少女は去っていく。
それを確認してからノワールが「ロム、ラム、ネプテューヌ。突撃」と命令を下した。その命令を待っていたかのように三人が走り出し、部屋中を物色し始める。
子供なロムとラムはともかく一応守護女神であるネプテューヌまで混ぜられしかも本人も異無くやっている。
この光景にネプギア、アイエフはおろかブランまでも冷めた目をしていた。
「アクションにFPS……おおっ!これはまさか18歳以上はお求めできない系ゲーム!いやーねぷ子さんこの図体だからなかなか買いにいけないんだよねー。ちょっと借りてこう」
「おいネプテューヌ!それ早く隠せ!ロムとラムの教育に悪いだろ!」
「はいっ、プラネタワー!」「……ちゅうおうさんみゃく」
「あんたらベールを探しなさいよ!」
「……姉さん、((こう|カオスに))なることわかってたよね」
案の定発火したネプテューヌのギャグ精神にブランが突っ込み、ロムとラムはパッケージで積み木を始めるなどやりたい放題。
ユニの冷静な突っ込みにノワールも思わず顔を背けた。
何やってんだこの駄女神共は、と後ろの人間二人は思っていたが決して口には出さなかった。踏み越えてはいけない一線を越えてまで突っ込む気はさらさらなかったようだ。
「それにしても、こんだけ馬鹿騒ぎして出てこないとなるとやはりベール様は不在では?」
「だとしたら後でぶん殴ってやるわ。呼び出しといて留守なんてこと許さない」
『……ぁん、駄目ですわ…!』
「「!?」」
突然聞こえたベールの(喘ぎ)声。
全員が声の方向を向くと、もう一つの大きな両開きの扉があった。
そこにいる。そう確信して全員が近づく間にもさらに声は響く。
『そんな、ところ……早すぎますわぁ!』
「………ノワ子君、判決」
「…((Dead or Die|殺れ)).」
ノワールが親指を真下に向けたのを見てロム、ラムと人間二人以外が頷いた。
「はーい子供は避難しましょうねー」と退避させられたのを確認し、ブランが扉の前に立ち―――
(ミニスカートであることも気にせず)蹴り開けた。
「テメェ何人呼びつけといて盛ってんだコラァ!!………は?」
「そうよ!女神として少しは純潔感のある………って、え?」
蹴り開けたブランと続いたノワールが突然硬直した。どうしたのかと他の三人も覗き込む。
「ああもう!だから私に任せなさいと言ったのですわ!」
そこにベールは確かにいた。
だが、ブランやノワールが想像していたピンク色の光景はなく、暗い部屋に七枚ほどのモニターを前にヘッドセットを被りコントローラーを持ち全力でゲームプレイ中のベールがそこにいた。
「………何してるの、ベール」
「え……?あ、皆さん……」
ようやく一行に気付いたベールが振り向き、気まずそうな顔をして軽く頭を下げる。
だが一行(特にノワールとブラン)の冷たい視線に負け直ぐに目を逸らした。
「……結局、呼んだのはあのライブのためなの?」
「えーっと、実はあなたたちの歓迎パーティも予定していたのですが、来る前に少しだけとINしたら攻城戦が始まってしまいまして……てへっ☆」
「…ベールって、こういうタイプだったのね」
「まぁ、趣味は人それぞれだしね(私も似たようなもんだし)……」
完全に冷めた目線を向ける二人。
後ろの候補生達や人間達も既に興味を失ったのか物色をはじめベールの弁明を聞いているのも女神三人だけとなっていた。
「まったくもー、ダメだなーベール。もしかしたらわたしよりダ女神じゃないのかなー」
「「いや、それはない」」
「ねぷぁっ!?なんでこんなときだけ息合ってるのかなぁ!?」
「それで、ベールがあれだけどどうするの」
ブランの問いかけにうーんと悩みだすノワール。
ベールも既にゲームに視線を戻しており結局スルーされるネプテューヌだった。そして、ノワールが出した結論が―――
〜結論〜
「大 掃 除 よ !」
「掃除にあそこまで気合入れるの年末だけでいいと思うんだねぷ子さんは」
「そもそも毎日やれば大掃除なんてすることないと思うわ」
ミニスカメイド服に着替えたノワールが箒を持ち一行の前に立ち宣言する。
が、盛り上がっているのはノワールだけでほぼ全員がめんどくさそうな顔をしている。ユニですら。
「いきなり何言い出すのよ姉さん。メイド服着たかっただけ?」
「違うわよ!ついでにパーティーの一つでもしないときた甲斐がないってだけ!」
「姉さんらしい……(着たなのか来たなのか)」
「だまらっしゃい!ネプギア、アイエフ、コンパ!あんたらは食料の買出し!それ以外全員は部屋の掃除!しゃきしゃき働かないと日が暮れるわ!」
バンバンと箒で床を叩きながら指示を飛ばすノワール。
あれは止められないと諦めそれぞれが行動開始。ノワールも満足そうにして片づけを始めた。
〜少女買い物中〜
「後買うものは…」
「あとはぎあちゃんの担当のはずです」
リーンボックス市外道中。
買い物を終え二人で一杯に入った袋を担いで歩いていた。目が見えないはずのアイエフも平然としてコンパの横に並んで歩いている。
「あー、まぁ人間だからってことで力仕事免れただけいいのかしら。あとアレが何始めるかわかんないし」
「流石に暴れたりはしないと思うです……」
「うちの姉妹二人そろうとホントなーに始めるかわかんな…っと、コンパ危ない」
突然アイエフがコンパの腕を引く。
引いたコンパの足元を二足歩行の小さなネズミが大層急いだ様子で通っていった。
「ネズミ型モンスターさん……珍しいです」
「ああ、妙な大きさしてると思ったらネズミ型か。無害ならいいけど……ん?ネプギア……」
ネズミが走っていく進路上にネプギアの姿がアイエフの『目』にみえた。
ネプギアも二人と同様袋になみなみと入った果物が邪魔をして足元が見えていない様子。小さいものが足元を通りそうとジェスチャーを贈ろうとしたときだった。
「ぢゅっ……!?」
ネズミが地面につまづいたのか妙な悲鳴をあげ転ぶ。
その瞬間ネズミが提げていたカバンから赤い十字の水晶が飛び放たれ、ネプギアの担ぐ袋に入った。
「……?これは……? 『ッ!!?』」
ネプギアが入った水晶を手に取った途端。
突然ネプギアの体が『ブレ』、脱力して地面に座り込む。
それをみてコンパとアイエフがどうしたことかと近づき声をかける。
「ネプギア?あんたどうしたのよ?」
「ハッ!それに触ってはいけないッチュ!」
アイエフが声をかけたのと同時に起き上がったネズミが言いながらネプギアの手から赤水晶を奪った。
そのあと「すまないッチュ」と頭を下げ逃げるかのように走り去っていった。
コンパが軽く診断してみるも、ネプギアは呆然としているだけで異常は見当たっていない。
「…………あのネズミ、何をしたのかしら。ネプギア、大丈夫?」
「……はい」
「貧血…とは思えないです。とりあえず、急いで帰るです」
「オーライコンパ。ネプギア、異常は?」
「……自分から、何かが漏れ出る感覚でした。今は、もう…」
「とりあえず無事でよかったわ。後でネプ子やベール様に報告しておきましょう。ほら荷物持って」
謎を残したままネプギアが座り込んだ際に転がった果物類を回収して協会に向かう。転がり落ちたものが柑橘類など皮の厚いものばかりでよかったと三人は密かに安心していた。
〜夕方 リーンボックス協会 ゲームが山積みだった部屋〜
「皆さん、この度はリーンボックス教会の歓迎会にようこそお越しいただきました」
大掃除やその他いろいろにより綺麗になった部屋。中央の大きなテーブルにはこれでもかと料理が置かれている。その前でベールは一行に向けてにこやかに話していた。が、ベール以外の全員は冷めた目付きをしている。
「…ベール、ほとんど何もしてないじゃない」
「そこに突っ込むのはやめましょう、虚しいだけ」
「さぁさぁ皆さん。今日は思いっきり食べて、飲んで、騒いで、遊んで、乱れましょう!そのためにとびっきりのゲームも用意したんですのよ!」
「何かおかしな一言が混じっていた気がするんだけど」
「気にしたら負けよ、ベールに、自分に」
笑顔でいろいろのたまうベールにツッコミを放棄しきれないノワールとブラン。自らを常識枠だと思っているからこその苦難だが、約一名そんなことは知らんと言わんばかりにベールに食いつく女神が約一名存在した。
「え?!何なにー!?どんなゲーム!?」
そう、『元最強の女神』ネプテューヌだった。
興味深々なのが嬉しいのかベールも話すテンションが徐々に上がっていっていく。
「説明より見てやってみろ!説明書よりチュートリアルですわ!そういうわけで……ネプテューヌ、ノワール。少し後ろに離れてたってくださいな。ほかの皆様はこちら側に」
「はいな!」「なーんか嫌な予感……」
ベールの言うとおりに全員が移動すると、ベールが部屋の中心に台座にのった球体の機械を置き、自分は細長い直方体の機械とゲームコントローラーを持ちネプテューヌとノワールに向けた。
「では、華麗に戦ってくださいまし」
ベールがコントローラーのボタンを押すと置かれた球体が光りだし、そこから緑色の景色が部屋全体に広がっていく。
みるみるうちに部屋が丸々森に囲まれてしまった。どこからともかく薄く光る蝶も漂っている。
「景色が変わった……?」
「……ねぷねぷ?」
コンパが指差した方向。ネプテューヌたちがいるはずの方向。
しかしその方向には「ネプテューヌ」と「ノワール」の姿は無く、代わりと言わんばかりに――――――
「ねぷぁっ!?なにこれ!スライヌになってる!」
「これ、私なの……!?こんな技術いつのまに!?」
スライヌに姿を変えた二人の姿があった。
スライヌではあるものの、片方は薄紫色の髪と二つの十字キー型の髪飾りが、もう片方は黒いツインテールとそれを結ぶリボンがあるおかげで見分けるのは容易だった。
「二人の動きを特殊なカメラで読み取り、立体投影しているのですわ。面白い技術でしょう?」
「面白いってレベルじゃないよー!なんか完全に腕どころか四肢がないよー!ダルマ状態だよー!」
「ど、どう動けばいいのこれ!?」
突然姿が変わった二人は困惑気味。ごろごろと転がって動きを確かめているようだ。
「今は簡単に二人をスライヌの形に投影しましたが、実践的なモードもありますわ。これを遊びや女神の訓練に使えないかと」
「あ、バカ!」
ベールの微笑みに思わずアイエフが声を荒げる。
馬鹿とは何だ、と不満げになり振り向いたベールを迎えたのは、黒い銃と赤い剣だった。
「その実践的なやつ」「お願いできませんか?」
ベールの目の前で背中を合わせてベールに得物を突きつけるのは案の定ネプギアとユニ。
流石に至近距離で武器を突きつけられては対応しきれないため、ベールは助けを求めようと姉二人の方向を見る。
「やいやいノワイヌ!よくもウチのシマで好き勝手してくれけんのう!今からおんしゃあに罰与えるっちゃに!」
「おうおうぬかしてんじゃねぇぞネプイヌ!ここは今日から黒組のしまじゃけんおんどりゃの場所じゃねぇっぺよ!」
なぜかスライヌ姿で極道(?)ごっこをしていた。しかもノリノリで。
とにかく結構楽しそうなので期待はできなくなってしまった。そこでベールは考えた。
少なくともこのままやらせれば大惨事だ。あくまでも背景その他は立体映像であり現在地は部屋の中。ネプギアはともかくユニが暴れれば弾痕と薬莢だらけになってしまう。
ならばどうするか。ベールは考え……
〜結局どうなったかって?〜
「((Keepin' it stylish|スタイリッシュに行くわよ))!」
「((Too easy|いまいちですね)).」
「結局こうなってしまいましたわ……」
広い平原を再現した部屋の中央。
黒と紫の銃を踊りながら打ち続けるユニと片手剣一本で弾き飛ばし続けるネプギア。
回り回り撃ちながら、立ち尽くし弾きながら。一種の演目にも見えるそれは、美しいさと同時に周りに多大な被害を与えていた。
「ちょちょちょちょちょノワールー!なんでねぷ子さんは守ってくれないのかなぁ!?」
「手が足りないからよ!あんた一人で大丈夫でしょ!」
「ロム、ラム。後ろに」
「ああああ!わたくしの貴重な同人誌がァー!」
「そんな大事なものあの二人が来るところに置いといちゃだめでしょ!」
ネプテューヌは単体で飛んできた銃弾をつまんでは投げ落とし、ノワールは二人の周りを剣で覆いできるだけ撃ち落とし、ブランはロム、ラム、アイエフ、コンパの四人を後ろに回し障壁で守り、そしてベールは大惨事を目の前に肩どころか全身沈ませている。見方を変えればただのうつ伏せ。
「((You've done warming up yet|準備運動は終わった))?」
「((Where's your motivation|やる気あるんですか))?」
一息つき、ユニの弾込めが終わったのを見計らいネプギアが走り出す。
反応して銃弾の雨あられが降り出すも左掌からシェアエネルギーが円盤状に形を持ち弾きそのまま真っ直ぐに走り続けた。
一足の間合いに入ったところで障壁が出ている左手を跳ぶと同時に真下に向ける。一種のジャンプ台の要領でネプギアの体が高く飛び上がった。
昼の平原をイメージされたフィールド、高所のネプギアの背後には照りつける太陽が存在し一瞬ユニの目がくらむも影を見て位置を把握して撃ち続ける。
ネプギアの狙いはおそらく着地後に接敵することと予測したユニは着地点を自らから離れるようにネプギアの頭付近を狙い撃ち続ける。弾かれはするものの徐々にネプギアの位置が下がっているのがユニにもみえた。
そして着地し、互いに獲物を顔面に突きつける。その時、思わずユニが声を荒げた。
「残念だったわねネプギア、その距離じゃあそれ以上手は伸びな………嘘っ!?」
ユニの目論見通り着地した時点では確かに『剣の射程』からは逃れていた。
しかし、ネプギアが持っているものの名は((M.P.B.L.|マルチプルビームランチャー))。銃にも転用可能な女神の武器。
その銃口が自らの銃と同様に狂い無く相手を狙いすましていた。
「………引き分けかしら」
「おや、ユニちゃんはこの距離の弾丸がよけられないんですか?」
「逆に聞くけどあんたはよけられんの?」
「………引き分けですね」
互いに武器を戻し、拳を出す。
何をはじめるのか、とブラン達が思った瞬間――――――
「「最初はグー!ジャンケンポン!」」
突然ジャンケンを始めた。
予想外の行動にネプテューヌとノワール以外、絶句。
そしてユニが出したのはグー、ネプギアが出したのはパー。つまり
「完 全 勝 利です」
「くそぅ!くそぅ!」
空高く拳を挙げるネプギアと悔しそうに拳を地面に叩きつけるユニ。
あまりにもシュールな幕切れに反応に困るブラン達。
どうすんだあれとブランが視線を飛ばそうとすると、既に行動は始まっていた。
「何が!」「完全勝利よこのバカはァー!!」
姉二人の横っ面へ向けた飛び蹴りが妹二人にクリーンヒットし、被害が増えないようにと開けられていた窓を通り抜けそのままテラスを突っ切り、真下に落下した。
テラスの下は庭園になっており、落下時の安全用に水が張られてある。高度によっては地面よりひどいことになりかねないが女神だから大丈夫なのだろう。そう納得して即座に姉二人は頭を切り替えた。
「状況確認!ベール、被害は!?」
「け、軽微……ですわ……壁以外は」
「あいちゃんこんぱ!急いで片付けるよ!」
「結局こうなった」「大変です」
「ブランも手伝って!」
「ロム、ラム。おとなしくしてて」
ネプテューヌとノワール主導のもとテキパキと全員が動き暴れた後の部屋を片付けていく。
特にネプテューヌとノワールに加えアイエフとコンパの馴れっぷりにルウィーとリーンボックスの女神達は茫然としていた。
日常茶飯事なのが驚きなのと同時になれるほどにあの二人の((喧嘩|ころしあい))に巻き込まれるプラネテューヌとラステイションに同情の念を抱かざるを得なかった。
「ネプテューヌ、弾と薬莢集めて。後でユニごと処分するから」
「弾のほう溶けてるのが多いからあんまり集まらなさそー」
「構わないわ、どうせ食わせるから」
「ユニちゃんも可哀想に」
「自業自得よ。やるんなら周りを巻き込まないって言っておいたのに」
問題児の妹二人を持つ姉二人も思わず愚痴が漏れる。
ネプテューヌはまだ楽しんでいるようにも見えるはノワールは本格的にどうしようか悩んでいる様子。
ああだこうだと掃除を続けていると、部屋の扉からノック音が聞こえた。何事かとベールが開けると、ネプテューヌ達をここに案内してきたフードをかぶった女性が急いだ様子でたっていた。
「あなたは……何事ですの?」
「リーンボックス領内ズーネ地区にて、大量のモンスターの出現が確認されました。加えて、夕方にズーネ地区に存在する離れ小島に向かった怪しい船も確認されています」
「ズーネ……あなたの言うことならば間違いはないでしょう。わかりました、下がってください」
「失礼します」
女性がいそいそと走り去っていったのを見て、ベールが振り返った。
先程までの泣き顔はどこへやら、真剣な表情だ。
「聞いての通り、ここから飛んで10分弱のところにある離れ小島にてモンスターが出現したそうですわ。……これより、私はその排除に向かいます」
「えーモンスターってどこでもわかないー?」
「リーンボックスが管理している領内ですわ。自然には考え難い……おそらく、人為的な何かがあると思われます」
すたすたとテラスに向かって歩いていくベール。おそらく飛んでいくのだろうと思いネプテューヌ、ノワール、ブランもあとに続く。
それを見てベールは困った顔をした。おそらく、一人で行くつもりだったのだろう。
「これはリーンボックスで起きたことですわ。わざわざみなさんがこなくとも」
「【自然には起きないこと】なんでしょ?なら私も行くよ!ね、ブラン、ノワール!」
「……ルウィーで起きた誘拐事件。その借りを返す」
「私はこの子供二人の付き添いね。ベール一人ならともかく爆弾二匹じゃあ心配よ」
「誰が子供だゴルァ!!」
「はいはい自覚あるのねー」
ネプテューヌが賛同を求めたはずの白黒女神達はなぜか勝手に噛み付いて口喧嘩まで始めている。
白と黒は相容れないのか、と思いながらも気にしないことにして、ネプテューヌは(珍しく)真剣な顔をしてベールに向き直した。
「なんにせよ、四女神の共同作業というのをアピールするのは悪いことじゃないし、する機会があるならばっちり使わないと。女神同士での潰し合いの時代はもう終わったんだからね!」
「……あなたがいうと洒落になりませんわ、ネプテューヌ」
「ねぷ子さんやれば出来る子だからー♪」
二人同時に目を閉じ、女神化。
なぜか女神化して取っ組み合いしている後ろを二人は気にしないことにして、パープルハートはテラスの外側から声をかけた。
「ネプギア!あいちゃんとコンパ、後ほかの候補生たちの世話をお願い」
「………。お姉ちゃんだけ戦いか、ずるいなぁ」
ふまんげな声を漏らしながら白いパイロットスーツ的な装甲に身を包んだネプギアが浮いてきた。
その手にはびしょ濡れのユニがぶら下がっている。恨めしげにノワールを睨んでいるようだ。
「姉さん絶対いつかぶっ倒す……」
「はいはい。おろしますよ」
ネプギアがユニをテラスに投げ捨て、パープルハートの目の前に着地。
パープルハートに自分も連れて行ってほしいと言いたげな視線を向けるも、苦笑され頭を撫でられている。
「ごめんなさい、ネプギア。でも、この人為的に起こったモンスター発生。なにかあると考えていいはずよ。皆を、守ってあげて」
「………はい」
不満はまだあるが了承してくれたことに安著するパープルハート。そして微笑ましそうに見ているグリーンハート。
用意はできた、といいそうになったところで、忘れていた二人の声がしだした。
「テメェ胸でかいからって調子乗ってんじゃねぇぞ小娘がァ!」
「その小娘に散々負けたのはどこの誰がこの雑種ゥ!」
「あァ!?あれは負けたわけじゃねぇ!あんまでかい胸してっともぐぞゴラァ!」
「できるものならやってみることだな胸も身長も小娘が!そのチンケな肢体を全国に流されたいのならばなぁ!」
「………どうする?」
「放っておきましょう」
「持って行ってください被害こっちにくるから」
あんまり関わりたくない争いに首を突っ込まざるを得なくなったパープル&グリーンハート。
仕方なくパープルがホワイトを、グリーンがブラックを担ぎ飛び立った。
「それじゃあ、行ってくるわ」
「おい離せネプテューヌ!大体せめて担げよ!これ完全に背負ってるじゃねぇか!」
「では、参りましょう」
「おのれぇ!!神たる((我|アタシ))にこのような恥辱をぉぉぉぉ!」
ぎゃーぎゃー騒ぐ白黒を完全にスルーしながら、二人はすぐにテラスから姿を消し飛び去っていった。
飛び去る最中、白黒コンビが完全に同じ顔をしていたことは言わないでおこう、とネプギアとユニは思った。
〜ズーネ地区離れ小島 中心部〜
「しかしまぁ、よくもこんな大量に集めたものッチュねぇ」
「……小粒の餌で鯛を釣るには、そうしないといけないから」
巨大なゲーム機が大量に落ちたすり鉢状の島の中心。
機械系モンスターが屯するのを眺めた後、身長の割に大きなマントを被った少女とその傍らに立つ黒い鼠型モンスターは空を見上げた。
「…………来た」
少女が見た方向、リーンボックス本島から飛来する四つの光点。
それを見て、少女は少しだけ微笑み、両手を振った。
「さぁ、出番だよ。忌まわしき女神を狩る時は今!全軍、全砲門稼動開始!」
少女の声と同時にモンスターの目が光り、一斉にこちらに向かう光点の方向を見る。
そして遠距離攻撃を持つ大型モンスターが光点に向け砲撃を開始した。
「ワレチュー。用意は出来てる?」
「問題ないッチュ。いつでも起動できるッチュ」
「よろしい」
「まずは前座……次は……」
〜離れ小島近く 上空〜
一方の四女神。
離れ小島まで来たはいいものの、突然迎撃と思われる弾幕が島から四人向けて降り注いだ。
直線的な砲撃なら女神の機動力もありよけれる、被弾するときもシェアエナジーを円盤状にすることで盾にして防ぐことも出来る。
が、あまりにも層が厚すぎるのだ。
一発一発がモンスターの奥の手とも言えるようなレーザーだというのに弾幕、最悪弾壁とすれ言えるほどに降り注ぎ続ける。
これでは、ジリ貧だ。
「さて、どうしたものかしら……」
「日和ったかネプテューヌ。神たる((我|アタシ))の道はただ直上!真正面からの突入以外ないわ!」
「ああもう黙ってろお前!バカが伝染る!」
「………皆さん、少し試させてもらえません?」
早速喧嘩を始めようとした白黒を押しのけ、グリーンハートが一歩分前に出、右手に槍を持ち左手に新しくシェアエナジーの光を集め始めた。
武器を取り出す時に放たれる光りが形を持ち始める。曲線状の棒とその端同士を繋ぐ糸。
まさしく、弓の形をしていた。
「弓……?」
「ええ。ですが放つのは矢なんて細かなものではありませんわよ……!」
左手で弓を構え、右手に持つ弓を添える。
そのとたんに槍が変形し、柄から多くの噴射口が姿を現した。
噴射口はゴゴゴゴ、と低い音を放ち、光を溜め込んでいく。
「我が敵を粉砕なさい、《((貫く者|ブリューナク))》!!」
手を離し、槍から生えた噴射口すべてから光りが放たれ島に向かって飛んでいく。
回転し、光をまき散らしながら飛んでいく様はまるで流星にもみえた。
光をまとった槍は塔の中心へ突っ込み、爆発。
そこにいた多数のモンスターをまとめて吹き飛ばした。
「これは……また……」
「他国に撃つつもりはありませんわ。あまりかっこいいわけでもありませんし」
「まぁなんでもよい。((我|アタシ))のために道を創ったこと、大義であるぞ緑よ。さぁ((我|アタシ))に続け!」
「あ、テメェ!抜けがけしてんじゃねぇぞ!」
対空砲撃が薄くなったのを見てブラックハート、そしてホワイトハートが突っ込む。
凸凹(意味深)白黒コンビを見てふたりはため息一つ。
「ブリューナクはあまり撃てませんの。私たちも行きますわよ」
「りょーかい。皆もう少し冷静でいられないのかしら」
「普段のあなたにそのまま言っておきますわ」
互に目を合わせ、二人もまた飛んでいく。
その光景を見据える、紅い瞳に気づかないまま。
〜孤島中心部〜
「……あれは女神の実力、かぁ。対空砲台殆ど消し飛んじゃった」
「まずいっチュよ、分かれてこられたら罠に仕掛けきれないっチュ!」
「罠の起動をマニュアルに変更。タイミングは任せるよ、ワレチュー」
少女がゆっくりと歩き出す。
心配層にネズミが見つめるも、ニッコリと笑い背を向けた。
「それに………切り札もまだある。三枚ぐらいね」
「あいつらッチュか……信用できるッチュか?」
「子を信じられない母親と寝床に現れる昆虫ほどいてはならない存在はいないよ」
「その見た目で母親っチュか」
「女神を見た目で判断しちゃいけないって、いつもいってるでしょ?……それじゃあ、行ってくる」
少女が柄の両端から剣が生えた武器、天秤刀を持ち瓦礫から飛び立つ。
何も言わず、ネズミは見るからが相対するパソコンに目を向けた。
〜リーンボックス本島 リーンボックス教会 宴会会場〜
所変わってアイエフ達。
片付けられた部屋の中で女神候補生四人と人間ふたりは割りと暇そうにしていた。
…いや、一人暇じゃないのがいた。
携帯でメモを取りながら話しているアイエフだ。
「ええ、そう。尻尾の先端がハート型で二足歩行の…大体50cm前後の大きさ」
『あー………それ多分ワレチューだと思う。こっちのブラックリストにも入ってる要注意人物…じゃなくてネズミか。いつかのトリック・ザ・ハード程じゃないけどいろいろやらかしてるみたいだよ。最近やることが妙にめんどくさくなっててね。誰かとつるんでるんじゃないかってこっちじゃ注意を強めてる』
「なるほど。リーンボックスにいたのもなにか始めるつもりと考えたほうがいいわね……」
『モンスターはモンスターを呼ぶ。ワレチューは一応モンスターよ。気をつけて』
「ありがとうオトメ。じゃ」
『あ、アイエフ。別れの言葉とかないの?ほら帰ったらおごってあげるーとか!』
「奢るのは普通そっちでしょ」
半場無理やり通話をきり、アイエフが電話相手と話した内容を伝える。
夕方ズーネ地区の小島に向かってた船にワレチューという要注意ネズミがいたこと、つまりモンスターの大量発生に何らかの形で関与している可能性が高いことを。
「とりあえず、これから偵察に行ってくるわ。私自身目は見えないけどカメラなりなんなりで映像は取れるはずよ」
「私も行きます」
ほぼ割り込むような勢いでネプギアが立ち上がった。
その勢いに困惑するも、「まぁネプギアならいいか」と思い渋々了承した。
「じゃ、じゃあわた「ほかの女神候補生さま方は留守番です。飛べないでしょう?」う、うー……」
ユニが文句を言おうとするもあっさり封殺される。
そして女神化して飛ぶつもりなら『できる限り低空飛行で』という条件を付け、アイエフが外に出ようとドアを開けた時だった。
「………」
「うおっ!?あ、あんた……あのときの案内役?」
二人の前に現れたのは、昼に一行をベールのところに案内した教会員……らしき黒ローブだった。
黒ローブは自らのかぶるフードに手をかけ、外して素顔を晒した。
「あんた………」
「こんばんは、女神候補生さま方。私の名は5pb.、『リーンボックス特命課』の一員です。偵察の任、私にも参加させていただきたく」
5pb.の目は真剣そのもの。アイドルにありがちなキラキラした目ではなく、もっと鋭い眼光のある目をしていた。
ネプギアはそれを興味がないかのように見つめ返し、そもそも眼光などは関係ないアイエフはため息をついた。
「移動手段、あります?少なくとも、女神の飛行に追いつける…バイク程度のスピードの出るもの」
「……リーンボックスで開発中の、フライングボード。宙に浮き、地面との摩擦を受けないことで高スピードを実現させています。その試作品を使います」
5pb.が見せたのはサーフボード……のようなもの。底に二つの妙な機械が付けられている以外はむしろ鉄の板にしか見えない。だがそれで行けるならいい、とばかりにアイエフは背を向けテラスの方に歩き出した。
「オーライ。精々転ばないようにおっかなびっくりついてきなさいよ。ネプギア、5pb.!あたしについてきなさい!」
「了解」
「了解!」
アイエフが助走を付けテラスから跳び立つ。
続いて女神化したネプギアが飛び、最後に5pb.の乗るフライングボードが飛び出した。
向かうのはズーネ地区方面。三人が走り出した………ところで5pb.がまず驚いた。
ネプギアは低空とはいえ飛行、5pb.は乗り物で移動しているのだが、アイエフの移動方法は徒歩。つまり単に走っているだけなのだ。
バイク(100kg/h前後)と並走できるどころか追い越せるスピードのある女神の飛行に並走しているのだ。
つまり、単なる足での走行だけで100km/hは出ている、ということだ。どんな足をしているんだ、と少しだけ心中で思っていた。
そして、バイクなみの速度でアイエフ、ネプギア、5pb.の三人は小島に向かって走り続けた。
〜ズーネ地区 小島中心部〜
「さっきのベールの槍で大型はあらかた吹っ飛んでるみてぇだな……」
「つまらん、((我|アタシ))のすることがないではないか」
「それは悪かったですわね」
「あんた達はどうしてこう仲良くする気がないのかしら……」
何かあればすぐにらみ合う白黒にグリーンハートすら参加し始めた。
女神化前との変わりようにやっぱり頭を抱えるパープルハート。もうどうしようもないと諦めかけている。
ふと、全員の耳にザッ、という足音が聞こえた。
咄嗟に全員がその方向を向くと、一人の少女ががれきの上に立ち、四人を見下ろしていた。
「……あれ、案外合流早かったのね…私が出る意味なかったや…」
残念そうにつぶやく少女に向け、全員が武器を向ける。
はー、とため息をついて少女は指を鳴らす。その瞬間地面から大量のコードが四人の四肢に巻き付いた。
「罠っ!?」
「小賢しい!((我|アタシ))にこの程度の小細工をォ!」
「ッ……」
「これは……油断しましたわ」
少女に意識を向けていた四人はあっさりと捕まる。拳を武器にするパープルハート、獲物が大きいホワイト、グリーンハートは手首に絡まれ動けなくなるが、武器がどこからともなく湧いて出るブラックハートだけはコードを切り抜け出そうとする。が、次から次へと湧いてくるコードたちに手を焼いている様子。
「……まぁいいや。ワレチュー」
「あい、アイサーッチュ!」
少女の声と共に捉えられた四人の周囲に赤く光る水晶が配置され、四人を包むようにピラミッド状の紅いバリアのようなものが張られた。
「これは……!?」
「小賢しいといったのだ!頼むぞ、我が友よ!」
真上、頂点にある水晶にブラックハートが鎖を飛ばす。
頭が尖った鎖が赤く光る水晶を貫く――――――
と思った瞬間。刺さるはずの鎖がボロボロと崩れ落ちていった。
「どうして…!?ぐ、『ぁっ!?』」
突然全員から急速に力が抜ける。
それどころか、女神化が解けていく。女神化のちからも失った四人は抵抗もできずに地面から伸びるコードに四肢を引っ張られる。
「力が……入らない……」
「アンチクリスタル……女神のシェアクリスタルと対局に存在する負の結晶。その影響下にある女神はシェアエナジーを奪われ……最後は完全に失い……消滅する」
「くっ………」
「既にその様じゃああなたたちに出来ることはない。死へのカウントダウンをゆっくり味わうといいよ。ワレチュー、出力を最低限に」
少女の指示で紅いバリアが薄くなり、四人への影響も少なくなる。
が、一向に動けないのは変わらない。この四人だけでは、完全に詰んだ状態だった。
「一応、名乗っておくよ。私の名は「ベラ……」…そうか。ルウィーの女神もいるんだったね。でも今はできればマジェコンヌって呼んで欲しいね。気に入ってるから」
ベラと呼ばれた少女は驚きながらも納得した表情をする。
ベラ、と呼んだ張本人、ブランが突き刺すような目で睨んでいる。だが、睨まれているベラは余裕の表情。含み笑いというのが一番近いだろう。
「ブラン?あの子のこと知ってるの?」
「知っている……ルウィーの、三代ほど前の女神……」
「三代……ってルウィーの三代!?相当前じゃない!」
「……何故、それほど前の女神が今更…」
「まぁ、次が来るまで暇だし教えてあげるよ」
ベラは近場のがれきに座り、見下ろす。
そして、まるで絵本を読み聞かせるかのように、話し始めた。
「むかしむかし、あるところに女神さまが生まれました――――――
〜続く〜
〜次回予告〜
「お姉ちゃんが……負けた…?」
「希望は、決して潰えることはない!絶望はしない!」
「これが私の力、これが私の嘆き!」
「女神化に足りないもの……一体なんなの……!?」
「やはり、あなたは…………!!!」
「我らが四天王、我が神のもとに参上仕った」
「この物語が英雄譚になるかどうかはあなたたち次第。頑張って、私も期待しているから」
「引きはしません……私は、パープルシスター!【最強】のパープルハートの妹なのだから!!」
次回、私たちの決意(ターン)
〜キャラ紹介〜
ベラ(マジェコンヌ/??????)
ブラン曰く【ルウィーの三代前の女神】。何らかの理由で女神を恨んでいるのか敵対している様子。
容姿は原作マジェコンヌとは大きく乖離しており、紅いコートに身を包んだ長髪のブランが一番近い。何よりケバくない。
主な武器は天秤刀。双方に刃がある武器だが実はあんまり使えないらしい。
というかそもそも本当は戦ったことすらロクにないらしい。罠がなかったらフルボッコにされていただろう。
現在も女神化は出来るが条件があるらしい?
ベール(グリーンハート)
武器に弓(アルテミス、命名ベール)が追加された。
いくらでも出る槍を放つことで砲撃に匹敵する射撃を放つことができる。その気になれば都市にも打てるだろうがそのつもりは全く無い様子。良心的でよかった。
ワレチュー
ネズミ型モンスター。なのだが犯罪者ランク的にはトリックには遠く及ばずもっぱらマジェコンヌのサポートの毎日。なのだが案外満足している様子。
原作との一番の違いはコンパに対するフラグが立たなかったこと。
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三話をお届けしマース。アニメ終わっちゃったなー……レイさんマジェコンヌより出番少なかったなー…… まぁ無印mkラスボス>Vラスボスなのはある意味当然なのか…… |
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コメント | ||
>HZH御中 あっさり終わったのは尺上問題ないとしても何故トリックだけでマジックジャッジブレイブはリストラなのか、コレガワカラナイ。でもMk2本編より触手プレイ度は低いと思います。(リアルではおぜうタイプ@復帰) byZ 妹編ですね、mk2のと同じ拘束の・・・。あれ見て一瞬ブチッと切れたんですが、まあ3年と比べればあっちはすぐ終わりましたからね。(マジックザハード先生は名前だけ出演)( Z ハデス) |
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