IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者?
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episode216 最後の戦い

 

 

「・・・・」

 

 隼人はツヴァイと共に通路を進んでいくと、今までの区画よりも広い空間に出る。

 

「ここで最深部か」

 

 周囲を見渡しながらディバイドライフルを構える。

 

『しかし、最深部にしては・・・あまりにも静かですね』

 

『・・・・』

 

 

「ツヴァイ。ツインユニゾンだ」

 

『で、でも、今からやると後々で消耗が・・・』

 

「前だったらそうだが、今はそうはならない。恐らくここにやつが居る」

 

『・・・・』

 

 ツヴァイは少ししてエクセリオン・ゼロとツインユニゾンをして、アルティメット・ゼロとなる。

 

「・・・・」

 

 隼人が周囲を警戒していると―――――

 

 

 

 

「よもやここまで来るとはな。さすがと言っておこう」

 

「っ!」

 

 隼人はとっさに声がした方を向くと、空間が歪み、そこからバルバトスが姿を現す。

 

「バルバトス・・・」

 

 とっさに臨戦態勢を取る。

 

「あの破壊の王の魂を宿した事はある。そして完全にお前は破壊の王そのものになった」

 

『・・・・』

 

「そのようなケースは神々でも、初のケースであろうな。ただの転生者が、ここまでの力を得るのはな」

 

「・・・・」

 

 

 

「だが、どうであろうが、我のやることに変わりは無い」

 

 と、バルバトスは両肩のウイングを背中に移動させて展開すると、右手に巨大なビーム刃を形成して柄を持つ。

 

「貴様に我らの計画の邪魔はさせん」

 

「そういって俺が諦めると思ったか」

 

 隼人は右手にホフヌングを展開し、左腕のアルトアイゼンのリボルバー式弾倉が回転して杭が奥に引っ込み、背中のウイングと両腰のバインダーを展開する。

 

「お前を倒して、バインド全てを・・・駆逐してやる!!」

 

 そして両者は見えない速さで飛び出すと、得物を激しくぶつけて衝撃波を放つ。

 

 

 

 ――――――――――――――――――――

 

 

 

「・・・・」

 

 マドカはニューロの船体上で倒れているスコールの近くに着地する。

 

 集中砲火を受けて、シナンジュはシールドエネルギーが尽き、更に機体の維持に使うエネルギーも無くなって強制解除されている。

 

「まさか・・・あなたに負けてしまうなんてね」

 

「・・・・」

 

 マドカはスコールを見下す。

 

「以前のあなたなら、動きを読むなど簡単だったのに、今はあなたの動きが読めない」

 

「・・・・」

 

「本当に、何があなたをそこまで変えたのかしら」

 

「・・・・」

 

「神風隼人かしら?」

 

「・・・事実だな。彼のお陰で、私は僅かに残された時間を精一杯生きようとする思いが生まれた」

 

 その声には、いつもより別の感情が込められている。

 

「『愛』かしら?」

 

「・・・・」

 

 ほんの僅かに、マドカは反応を示す。

 

「あなたがそこまで感情を抱いていたなんて、何が起こるか分からないものね」

 

「・・・・」

 

「それで、どうする気なの?」

 

「このまま貴様の首を刎ねても良いが、そうはいかない」

 

「・・・・」

 

 マドカは左腕の複合シールドをスコールに向ける。

 

「スコール。お前を拘束する。全てをはいてもらうぞ」

 

「・・・変わったものね。あなたも」

 

「・・・・」

 

 

「・・・でも、私は変わらないわ」

 

 と、スコールISスーツの胸元を左手で掴むと引き千切り、その中に隠していた小型拳銃を手にする。

 

「・・・・」

 

 マドカは発射体勢に入るも、スコールは動じない。

 

「・・・私は最後まで、亡国機業の一人として、ここに居るのだから」

 

 と、小型拳銃をこめかみに突きつけ、躊躇無く引き金を引く。

 

 

 

 

「・・・・」

 

 銃声が鳴る中、マドカは頭に開いた穴より血を流し、事切れたスコールを見る。

 

「・・・馬鹿が」

 

 ボソッと呟き、スコールの遺体を抱えて飛び上がる。

 

 

 

 ――――――――――――――――――――

 

 

 

「っ!」

 

 千冬はビームサイスの刃をビームサーベルで受け止めると、左脚を振り上げてハルファスベーゼを押し返す。

 

 直後にバインダーよりワイヤービットを射出して千冬に向かわせるも、千冬は両手のビームサーベルを振るってワイヤーを切り裂くと、両腰のレールキャノンを展開して音速に弾丸を放つも、身体の正面を横に向けて弾丸と弾丸の間をかわす。

 

 ハルファスベーゼはクロスバインダーキャノンを展開して四門の銃口より高出力ビームを放つも、千冬はシールドを投げてビームを散らさせると、一気に飛び出してビームサーベルを振るうも、ビームサイスを振るってビーム刃同士を衝突させる。

 

「更に腕を上げたようだな」

 

「そいつはどうも」

 

 両者は弾かれるように離れると、得物を振るって身構える。

 

「やはり、お前ほどの戦士と出会えたのは、私の全ての中でも、最初で最後になるだろう」

 

「・・・・」

 

「もしかすれば、私も今日で最後となるかもな」

 

「よく縁起でもない事を言えたものだな」

 

「そういうものは信じない主義だ」

 

「ふん」

 

 千冬はビームサーベルの柄を握り直して振るう。

 

 

 

 ―――――――――――――――――――――

 

 

 

「えぇい!!全然数が減らへんな!!」

 

 エリーナは左側のユニットよりミサイルを放つと、右側のツインバレルビームキャノンを放ってレギナを数十体飲み込む。

 

 直後にライフルビットを周囲に向けて放って次々と龍型と人型無人機を撃ち落していく。

 

 近くで飛行形態のハルートが飛び抜けて行き、翼となっているマシンガンの下部にある半透明の緑のカッターでレギナを切り裂いていく。

 

 とっさに左側のユニットを前に向けるが、ミサイルは発射されなかった。

 

「っ!」

 

 エリーナはすぐに残弾数を確認すると、GNアーマーにはミサイルが残っておらず、しかもエネルギーが残っていない。

 

「弾切れな上にガス欠やて!?」

 

 驚いている間にレギナがビームファンを突き出してGNアーマーのスラスター部に突き刺し、爆発が起こる。

 

「くっ!しくった!」

 

 とっさにGNアーマーを切り離して飛び出すと、直後にGNアーマーは大爆発を起こして爆散する。

 

「ぐぅ!?」

 

 直後に後ろに居た龍型無人機が腰のビーム砲を放ってサバーニャの左肩に直撃してアーマーを吹き飛ばす。

 

 バランスを崩すも、とっさに体勢を立て直して後ろを振り向き際に左手に持つGNスナイパーライフルVを放って龍型を撃ち抜く。

 

「まだや!こんくらいで落ちるサバーニャやないでぇっ!!」

 

 と、周囲にライフルビットUを展開して一斉射撃を行って周囲にレギナや龍型と人型無人機を撃ち落していく。

 

 

 

 ―――――――――――――――――――――

 

 

 

 楯無は蒼雷旋を赤いレギルスに向けて四連装ビームを放つも、スラスターを噴射して素早くかわし、ビームライフルとキャノンを放つ。

 

 とっさにアクア・ウォールを発動させてビームを拡散させる。

 

「ほぅ。中々面白い機構を持っているようだね」

 

「・・・・」

 

 ドクターアルベルトの言葉に耳を貸さず、楯無はスラスターを噴射して飛び出すと蒼雷旋を突き出すも、横に飛んでかわす。

 

 その瞬間に左腕のソードガンのソード部を展開して振るうも、シールドで防がれる。

 

 直後に赤いレギルスに押し返され、シールドが下の方にスライドし、そこから大量の光弾が出てきて楯無に向かっていくも、とっさにアクア・ウォールで拡散させる。

 

「くっ!」

 

 すぐに上部ユニットの先端にあるビーム砲を放つも、赤いレギルスの周囲に残った光弾がビームを拡散させる。

 

「ビームに対しては無敵の防御力を誇るが、デメリットに発動中は自分もビーム兵器が使えないようだね」

 

「くっ」

 

 ランスを振るうと、赤いレギルスを睨む。

 

(僅かな間に弱点を見抜くなんて・・・悔しいけど、こいつの技量は確かに凄い・・・)

 

 ガリッと歯軋りを立てる。

 

「だからと言っても、私があなたを倒す事に変わりは無い!」

 

 スラスターを噴射させると蒼雷旋を突き出すも、赤いレギルスは横に飛ぶも、その直後に左腕のソードガンを振るう。

 

「同じ事を繰り返してばかりで」

 

 赤いレギルスは上に上がろうとするが、直後に横から何かで殴られる。

 

「っ!」

 

 それはフォビドゥン・アクアの上部ユニットの後部にあるテールで、それで殴っていた。

 

「全く同じと言うわけじゃないわよ!」

 

 直後に蒼雷旋に螺旋に回転するエネルギーを膨張させて、刀身に纏わせる。

 

「グングニール!!」

 

 勢いよく蒼雷旋を突き出して螺旋状に回転するドリル型エネルギーを放って赤いレギルスに直撃させて爆発させる。

 

 

 

 

「っ!」

 

 しかし直後にグングニールが爆発した事によって出来た煙の中より赤いレギルスが飛び出して、左掌よりビームサーベルを出して上部ユニットの左側シールドのアームを切り裂く。

 

 楯無はとっさに左足を振り上げてラスティ・ネイルで赤いレギルスの腹部のビームバスターを切り裂いて破壊する。

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

 勢いよく左腕のソードガンを振るって赤いレギルスのシールドを切り裂くも、同時に左掌のビームサーベルを突き出してソードガンを破壊する。

 

 直後に右側のシールドよりクローを出すと勢いよく突き出して赤いレギルスの左腕を掴む。

 

「くっ!」

 

 とっさに振り解こうとするが、ガッチリと固定した為そう簡単には外せなくなっている。

 そのまま頭部のバルカンを放ち、フォビドゥン・アクアの上部ユニットに当てていく。

 

「・・・っ!」

 

 攻撃を受けながらも、楯無は蒼雷旋を振り上げると、エネルギーを充填する。

 

(出来れば使わずにこいつを倒したかったけど、もう手段を選べない!)

 

 楯無はフォビドゥン・アクアの最後の切り札を発動させる。

 

 

(何だ?あの槍にエネルギーが集まっている?)

 

 見る見るうちに蒼雷旋の刀身にエネルギーが集まっていく。

 

「何をするつもりだ・・・!」

 

「決まっているわよね。あなたを倒すには、どんな手段でも使う。それが捨て身の攻撃でもね!」

 

 すると蒼雷旋の刀身が回転し、青い色のエネルギーが赤く変色し、スパークが起こる。

 

「膨大なエネルギーを高密度に圧縮しているのか。貴様も・・・ただでは済まんぞ!」

 

「そんなの、覚悟の上よ!!」

 

 楯無は左手に蒼雷旋を持ち直して振る上げる。

 

「あなたを倒せるのなら、どうなっても構わない!」

 

 

《海滅槍アビス・・・発動!》

 

 

 そのまま勢いよく蒼雷旋を振り下ろし、赤いレギルスに叩き付ける。

 

「っ!?」

 

「ぐぅっ!」

 

 その瞬間膨大なエネルギーが解放され、二人は大爆発に巻き込まれた。

 

 

 

 

 

 

説明
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!
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ユニコーン バンシィ ガンダム インフィニット・ストラトス IS 

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