ダンガンスクール[18] 江ノ島盾子(2) |
【ダンガンロンパIfストーリー・ダンガンスクール】
【希望ヶ峰学園デノ生活】
【第18話・江ノ島盾子】
【超高校級の絶望】
【ニガツ・ナノカ】
急に世の中がつまらなくなった。それは多分、私が【超高校級の絶望】になったからだろう。姉、【超高校級の軍人】、戦刃むくろこと残姉ちゃんもそうだが、私のはさらに酷い。姉のはある程度、絶望に耐性が付くくらいの、軽い絶望だが、私のはもっと酷い。
頑張ると言う事がむなしくなった。
食べると言う事に栄養摂取以上が思いつかなくなった。
眠ると言う事が苦痛になった。
生きると言う事が意味が見いだせなかった。
映画を見ていると、作り物臭くてうんざりする。
青春を見ていると、心の底から吐き気がする。
恋愛を見ていると、肌をかきむしりたくなる。
何から何までつまらない。世界は本当に絶望的に意味を見いだせない世界だ。
いっそ死のうかと思った。そのために近くの丘で自殺の下調べに来た。自殺と言う自身の死に直結する事を考えていると、心の底からワクワクが止まらなかった。これが【死の絶望】と言うモノだろうかとも思った。きっと本物はもっと凄いのだろう。
そんな時、彼がやってきた。【超高校級の幸運】、苗木誠。
彼は言う。
頑張ると言う事は諦めない事。
食べると言う事は明日に繋げる事。
眠ると言う事は未来へ向かう事。
生きると言う事は希望への道を進む事。
映画を見ていると、本気で心に残る。
青春を見ていると、自身もそこに加わりたいと思う。
恋愛を見ていると、いつか自分もそう言う事をしたいと思う。
私とはまるっきり逆の感性。【超高校級の希望】とでも名付けたくなるような、ポジティブすぎる人生。彼の事は希望ヶ峰学園の同級生の中でも一番嫌いだが、それと同時に一番心が揺さぶられる生徒だった。
もし、彼と共に居られたら私も【超高校級の希望】に、いや【超高校級の絶望】ではない普通の女子高生に成れるのかとさえ思う。だから、苗木の事が好きだ。
それと同時にこう思う。
もし苗木が、私を【超高校級の絶望】から解放出来なかったら、その時は彼も一緒に【超高校級の絶望】になってもらおうと。
説明 | ||
ダンガンロンパIfストーリー。 もしも、彼ら彼女らが普通に学園生活を送っていたらどう言う生活を送っていたのか? 第18話、【超高校級の絶望】江ノ島盾子の話。 |
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