恋姫 華陀紀行207 |
「それはいつから?」
「十日ほど前からかな?」
更に詠の顔に、青筋が浮かんできています。
今度は、蹴るのを諦めて足を踏んづけてきました・・・。
痛くはないですが・・・。
足を踏むのも諦めてほしいんです・・・。
「なんで、もっと早く言わなかったのかしら?」
「偶然かな〜と思って様子見してたり、情報を聞き出そうとしてみたんだが、全く得られなくてな。取り敢えず相談してみるかと思ったところだ」
「まず、始めにあった時点で言いなさい!」
足へのグリグリ率がアップしました。
「詠ちゃん。どうしたの?」
劉協と月が心配そうにこちらを見てきます。
「白夜が変なことをしてるから叱っているだけよ。気にしないで」
やはり、二人には伝える気は無さそうですね。
詠は、俺の足へのグリグリを止めると、何やら考え始めました。
劉協と月が、未だに不安そうにこちらを見てきます。
ここは、俺がフォローするべきなんでしょう。
「二人ともすまないな、遊戯を続けてくれ」
「何をしたんですか?」
それは、気になりますよね・・・。
こう言うときは、完全な嘘よりも本当のことを少し混ぜた方がよかったはず。
「実は、ここ最近ストーカーが現れてな。それの対処をしてたんだが、相談するのが遅いと怒られたんだよ」
「すとーかってなんですか?」
ストーカー・・・えーっと、なんだっけ・・・。
「特定個人のことを徹底的に調べて、悦に入る変態のことだ。やつらの頭の中には、諦めるという文字はない。だから、一度撃退しても、諦めずにまた来るんだ」
説明としてはこんなものでしょう。
「特定個人ということは、狙われているのは、妾たちの誰かということか?」
む!・・・確かにそう言うことになってしまうのか。
こかは、上手く言い逃れしなければ・・・。
詠は未だに、上半身だけ悩める人のポーズをとってるし・・・。
「それは、仕方ないな。美少女が三人も居れば噂くらい立って、見に来ようとする輩くらい現れて当然だろう」
二人とも顔が真っ赤になりましたね・・・。
これで誤魔化せたでしょう。
フォローは完璧です。
現状では、この場から動くことが出来ません。
なので、雪解け後に一度洛陽に戻ることになりました。
極力三人には固まって行動してもらっています。
まあ、元々固まって行動してましたけどね。
今は、庭にて力作の雪のオブジェを製作中です。
雪を固めてお城を建築しております。
しかも、中に入れる優れものです。
いまは真夜中なので、朝起きてこれを見たらビックリすること間違いないでしょう。
朝が楽しみです。
・・・・・・・・・。
「みんなに話がある」
食卓の席にてみんなの視線を集めます。
「食後に裏庭を見てもらいたい」
「何を今度は企んでるわけ?」
ジト目で詠がこちらを見てきますが、ここまできて引き下がれません。
「詠ちゃん言い過ぎだよ。毎回何か企んでる訳じゃないんだし」
なにやら含みのある言い方ですね。
「今は、言えぬのか?」
「ああ。取り敢えず見てくれ」
食後に三人を引き連れて、裏庭の見える部屋へと入ります。
「そこの窓を開ければわかるはずだ!」
月と詠にて窓を開け、外の景色を見たそこにあったのは・・・。
どでかいかまくらでした・・・。
「何か山が出来てるわね」
「誰かが雪掻きでもしたのかな?」
「あそこに雪を盛ると、庭全体の調和が乱れるのではないのか?」
どうやら、完成したあとに、かなりの量の雪が降ったようです・・・。
せっかくの力作が・・・。
しかし、ここで諦めるわけではありません。
「実は、あれはかまくらなんだ!」
「かまくら?」
「あそこに入り口があるだろう?そこから入って中で暖をとれば、結構暖かいんだ」
「見せたいものって、かまくらのことだったわけ?」
・・・。
改めて言われると泣きそうです。
「あの中に入ってみたいのじゃが?」
劉協だけですよ。興味を持ってくれるのは・・・。
「では、安全の確認のために、白夜を一日あそこに入れておきましょう」
「詠。どこからそんな案が出てくるんだ?」
「あんたがあれを作ったんだから、責任持ちなさい」
かまくらの中に入るだけなのに、理不尽このうえないです・・・。
説明 | ||
本作品は華陀への転生ものです。 【注意事項】 素人の書きなぐりです。 はっきり言って自己満足なだけのものです。 一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。 また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。 |
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