一刀の晋王転生録 第六章十九話
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 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:ケ  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

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  第十九話

   「成都攻略 前編」

 

 

 晋軍、ついに成都付近に到達。

 

 成都で待機していた趙雲は驚きを隠せず、その報告を聞いた。

 

「な!? では朱里は敗れたのか!?」

 

「わ、分かりません! 仲間から聞いた話では、晋軍は山から現れたと!」

 

「ば、馬鹿な!?」

 

 彼女は簡単には信じられなかった。

 

 彼女は以前、その山を視察したことがあった。自分や諸葛亮の目では此処から行軍は不可能である確信していた。そうであるにも関

 

わらず録に視察もしていないであろう敵が突破したというのだから無理も無い話である。

 

(! 自問自答をしている場合では無い! どうする!?)

 

 急ぎ諸葛亮か魏延に来て貰うのは却下だ。彼女達が敗れた訳では無いにしても、現在戦闘中という事になる。そんな状態で呼び寄せ

 

たらかなり無茶をして撤退することになる。敵の追撃でどれだけの犠牲を出すか分からない。どうぞ勝ってくださいと言っているよう

 

な物である。

 

 ならば諸葛亮達が勝つ事を祈り篭城して耐えるかとも考えるが、それも駄目だと趙雲は首を横に振る。彼女達が戦闘中にこの事を

 

知った時の動揺するのは目に見える。それが原因で一気に敗北に陥る可能性もある。つまり今において、この事を伝えると言うのは愚

 

策以外何者でもない。さらに彼女達が勝利し、戻って来るまで此方が耐えられるというのは現実的では無い。

 

(それに、そもそもこの事を果たして信じて貰えるかどうかも怪しい。朱里だとこれは敵の罠だと判断してしまうかも知れん)

 

 となると必然的に南蛮の孟獲に助力を請い、来て貰うまで耐えるというのも此方が耐えられないという理由で却下だ。

 

 結局、趙雲が取れる行動は一つ。

 

(討って出るしかない! それで司馬昭を討つ! それ以外にあるまい!)

 

 こうして趙雲は出撃する。心の何処かで敗北を予感しながらも……。

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 そしてしばらくして、一刀達と趙雲率いる軍と相対する。

 

「あれは趙雲の部隊か!? 成程……良い判断だ」

 

 一刀は趙雲の行動を理解し、素直に軍人として彼女を褒める。

 

「どうやら彼女を倒さないと前には進ませてくれなそうだな……」

 

 一刀は兵達に抜刀を命じる。

 

「行け!」

 

 彼の指示の下、晋軍は趙雲隊に攻撃を仕掛ける。

 

「ところで、白蓮。今更なんだが、本当に良かったのか? 劉備の国を直接滅ぼす俺達と一緒で」

 

「ああ……理由は……司馬昭殿も疑問に思っている事だ」

 

「……劉備の意思が何処にあるのか……か」

 

「そうだ。かつての友だからこそ知りたいんだ……知らなきゃいけないんだ、あいつの意思を……そしてそれをいち早く知るにはこれ

 

しかなかった……それだけの……事なんだ」

 

「……そうか」

 

 白蓮はそう言うが、一刀には彼女がどれほど悩んだのかを窺い知れた。彼女なりの苦渋の選択なんだという事も。

 

「なら、早くこの戦を終わらせて劉備に会おうか」

 

 この言葉は、一刀なりの気遣いだった。急いで終わらせる事で、少しでも彼女の苦しみを終わらせようとする為に。

 

「ああ、ありがとう。司馬昭殿」

 

 それを察した白蓮は礼を言ったのだった。

説明
ついに成都までまじかに迫った一刀達。その事に驚愕しながらも、趙雲は賭けに出る。
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コメント
コメントありがとうございます。皆、それぞれの想いを抱きながら戦っているのです。(k3)
もう国として機能する見通し付かないバラバラ!! (禁玉⇒金球)
武人の星は国を守るために戦う道しか選べないでしょう、敗北が決まっていたとしても。それにしても白蓮の言葉が切ない。きっと蜀が道を外し始めた時から悩んでいたのでしょうね・・・。(flamme)
まだ朱里たちが戦ってるのに降伏はできんもんなぁ〜でもその行動がどう転がるかだな〜(nao)
第三者から見れば無駄な犠牲を出さない為に即降伏だけど、そうもいかない。なら、一か八かの賭けに出るしかないわな・・・・・・それがどれだけ絶望的でも。(カノン)
この判断は正しいのか、間違いなのかは神のみぞ知るか・・・ どちらにしろ、蜀の滅亡は近い。(act)
星の判断は正しいのか、それとも…………………(ohatiyo)
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