恋姫 華陀紀行211 |
改めてみると、書簡の内容には俺たち四名が亡くなったことになっていました。
現状を取り仕切っているのは、袁家のようですね。
なんか、確実に利用されてそうな雰囲気が、醸し出されているんですが・・・。
しかも、亡くなった原因が病とかあり得ないです。
しかし、締めの部分には、玉璽印が押されていました。
まあ、偽物なんて作ろうと思えば作れますしね。
多少の誤差なんて気にしないでしょうし・・・。
「これからどうする?」
「ここまでされてるなんてね。取り敢えず、馬超たちはどうするつもり?この書簡には春に出頭するよう書かれてるけど?」
「でも、それ偽物なんだろ?」
「ええ。偽物ね」
「行く意味あるのか?」
「行かないと、後々かなり不利になるわね」
「しかし、ここの守りはどうするつもりだ?あたしだけでも抑えられるか分からないぞ?」
「北の匈奴は、月に任せるわ。だから、残った戦力で南に対応すれば問題ないはずよ」
翠が、月を疑いがこもった目で見ています。
「ほんとに大丈夫なのか?」
「大丈夫よ」
見た目頼り無さそうですもんね。
春まで幾分時間があります。
俺は、少しでも侍女の練度を上げておきますかね。
侍女が実は強かったとか面白そうです。
今後のことを話し合った結果、しばらくは涼州を拠点とするようです。
春になるまで、諜報の時のように育成を行いました。
時間があまり無かったので、軽めの洗脳と、肉体強化くらいしか出来ていません。
まあ、劉協と詠の身辺を守るくらいならなんとかなるでしょう。
もともとの侍女の中から選んでいるので、刺客が来ても油断するはずです。
あと、一般兵については、翠たちにて行い、内政については詠が、外政については月が行うことになりました。
一応他にも文官は居たんですが、能力や立場の問題もあり呆気なく決まりました。
もっと、文句が出るかと思ったんですが、出ませんでしたね。
そんなことをやっていたら、あっという間に春になってしまいました。
いまは、翠とともに長安へと向かっています。
なんでも、洛陽の街が火の海になったそうです。
そのため、当分復興の目処が立たないので、権力基盤を長安へと移動したとのこと。
そんな簡単に街が火に包まれるとか、大人数を投入しないと無理です。
これは、明らかに裏に大きなバックがいるのは間違いないでしょう。
そう言えば、葵たちの扱いについてはどうなっているんでしょう?
病で亡くなったことになっているのだとすれば、特に罰せられることもないはずですが・・・。
それ以前に、亡くなったことが、嘘であるとわかるはずなんですが・・・。
それにしても、皇帝の代わりを袁家に任せるなんて、他の州は何を考えてるんですかね?
着いたら着いたで嫌な予感しかしないんですが・・・。
俺は居ないことになってるんだし、到着したら隠密行動するよう言われています。
ようは情報を収集してこいってことですね。
手段は問わないとのことなので、詠はかなりご立腹の様子ですね。
「なあ、白夜〜勝負しないか?」
「なぜいきなりそうなる」
「夜の鍛練一人だとつまらなくてさ」
そろそろ言い出す頃だと思いました。
むしろ、よくここまで我慢したものです。
まだ、到着までに数日かかりますし、息抜きも兼ねて相手しましょうかね。
「今日だけならな」
「やっぱり駄目だよな・・・ん?・・・いいのか!?いままで断ってばかりだったのに!」
「じゃあ断ろうか?」
別段やりたいと言うわけではないんだが・・・。
「いやいやいや!もちろん付き合ってもらう!」
「俺と付き合うんだな?」
ちょっとからかってみますかね。
「ああ、さっそくいまからやろう!」
「なにをつき合うか分かってるか?」
「なにって槍以外あるのか?」
駄目だ・・・内容を理解していないようです。
蒲公英が居れば、そのあたりをフォローしてくれるはずなんですが・・・。
これでは、ひとりで空回りしてるだけです・・・。
突っ込み役が居ないなんて、ボケても意味がありません。
「ああ、剣とかも突きがあるな」
これは、俺が突っ込まなければならないのだろうか?
説明 | ||
本作品は華陀への転生ものです。 【注意事項】 素人の書きなぐりです。 はっきり言って自己満足なだけのものです。 一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。 また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。 |
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コメント | ||
ストレートに「結婚してくれるのか?」って、聞けば良いんじゃない?(劉邦柾棟) 脳筋の上、その手の事に疎い彼女にそんなセクハラなボケは、ねえ・・・(カノン) |
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オリ 恋姫†無双 素人 華陀 翠 詠 | ||
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