真恋姫†無双 Another Story‘闇’の御遣い?聖なる力と復讐の魔人 |
こ奴はご主人様であって
ご主人様ではない
姿はご主人様であるが
あの瞳の濁り、
この禍々しい気、
そしてこの語り口調、
一体何なんだ……こ奴は…
二節 ?暴走?
春蘭「華琳様!!」
華琳「春蘭、秋蘭……」
振り返れば春蘭や秋蘭、
鈴々、蒲公英、風などが到着していた
秋蘭「華琳様…これは一体……」
愛紗「あ奴はご主人様ではない!」
鈴々「あいつ、何か嫌な感じなのだ!」
蒲公英「ご主人様っぽいけど、何か違う」
風「あなたはどなたですか??」
一刀?「何度も言わせるな……
私は何も教えぬ……」
雪蓮「名前ぐらい名のったらどうなの?」
一刀?「……ふむ、それもそうだな……」
一刀?「我が名は『響窃』
決して北郷一刀などではない」
華琳「響窃?」
愛紗「響窃、貴様ご主人様になにをした!?」
響窃「何もしてはいない……」
凪「嘘をつくな!!明らかに隊長の気ではないぞ!!」
響窃「ほぅ、貴様は『あの時』の……
なかなかやるようだな…この響窃の気を読み取るとは」
凪「『あの時』だと!?貴様と会った事などないぞ!!」
響窃「そうであろうな
なんせ私は煙状になっていたからな
あそこの路地裏は砂塵がたちやすい
それでもあの時気づいていたのだろう?」
凪「っ!た、確かに誰かに見られているようには感じていたが
まさか貴様だったとは……」
蓮華「っ!つまりあの行方不明の事件は……」
響窃「この響窃が行ったことだ」
桃香「なっ!なんてことを………」
愛紗「なぜ拉致したうえ殺した!?」
響窃「……関羽よ、教えなければならないか?」
愛紗「当たり前だ!!」
響窃「ふむ………」
愛紗「なぜ殺した?」
響窃「…役に立たなかったからだ」
春蘭「貴様ああぁあぁ!!!」
春蘭が響窃に突撃した
私もしていただろう
だがその気は一瞬でなくなった
何故なら………
春蘭「なっ!?」
蒲公英「どういう事ー!?」
桃香「えぇ!!?」
冥琳「こんな事……ありえん!」
奴は…響窃は宙に浮いていたからだ
鈴々「響窃が空を飛んでいるのだ!?」
響窃「ふむ、ようやくこの身体にも慣れてきたな」
愛紗「貴様……人なのか?」
響窃「………ふっふっふっ」
風「なぜ笑っているのですか?」
響窃「……いやなに、そろそろ『準備運動』をしてみようかと思ってな」
雪蓮「準備………」
華琳「………運動…ですって?」
響窃「ふん!」
華琳「なっ!?」
響窃先程よりも高く飛び上がり
街の門の方へ飛んでいってしまった
冥琳「追え!追うのだ!」
一斉に私達は響窃の後を追った
到着した場所は街から出てすぐの所
奴を追跡中他の者達と合流し
到着したの時には全員が集まっていた
響窃「流石は天の御遣いの身体だ
いとも簡単に宙に浮ける」
愛紗「響窃!!」
響窃「おや?ついてきていたのか」
華琳「何をする気なのかしら?」
響窃「先程も言ったであろう、準備運動とな
この身体はもともと北郷一刀のもの
乗っ取った側としてはまだ完全には
扱いきれていないのでな」
雪蓮「乗っ取ったですって!?」
冥琳「つまり響窃
貴様には自分の身体が存在しないのだな?」
響窃「『今は』な」
蓮華「今は……ですって?」
響窃「勿論私にも身体はあったさ、
50年前まではな」
秋蘭「50年前……」
響窃「さて、これ以上は私の口からは話さん
憎き管理者共に聞くがいい……」
明命「管理者とは……もしかして…」
穏「貂蝉さんや卑弥呼さんの事のようですね〜」
響窃「さて、貴様等で試させてもらおう、この響窃の力をな!」
ゴウッ!!
春蘭「なっ!?」
凪「危ない!」
響窃の掌のから巨大な白い柱状の物が飛び出してきた
咄嗟に全員は回避をしたが…
思春「くっ!?」
祭「何じゃ、今のは!?」
響窃「ふむ、初めての『気力破』にしてはなかなかだ」
真桜「『気力破』やて?」
凪「確かに今のは気の塊だった……
しかしあのようなことが出来る者など気術の達人や仙人などにしか出来ないことだ!!」
響窃「残念ながらこの響窃、仙人などというぬるい存在ではない」
春蘭「おのれ響窃!!正々堂々と戦え!」
響窃「……いいだろう、夏侯惇
貴様から相手をしてやろう」
奴は地に足をつけたが
全く構える気配がない
春蘭「!?何をしている!さっさと構えろ!!」
響窃「貴様なんぞに構えなど必要ない」
春蘭「おのれ舐めるな!!」
春蘭は素早く得物を振りかざし
響窃に切りかかった
フォン!!
パシッ
秋蘭「なっ!」
愛紗「馬鹿な……」
その時私は目を疑った
春蘭「なん……だと……!?」
春蘭の得物を片手で掴んでいたのだから
響窃「どうしたのだ?夏侯惇よ、その程度か?」
春蘭「くっ!」
秋蘭「姉者、私も加勢する!!」
響窃「夏侯淵だったか……あ奴は…
ならば‘コレ’をくれてやろう」
春蘭「何を……する…気だ!?」
響窃「安心しろ殺しはしない
試すだけだ」
そう言うと響窃は秋蘭に人差し指を指した
秋蘭「!?」
響窃「喰らえ、夏侯淵……」
響窃「『死の閃光』!!」
ピュン!!
秋蘭「ぐっ!!?」
愛紗「秋蘭!!」
流琉「秋蘭様!!」
華琳「秋蘭!!」
奴の指から紫色の線が秋蘭の左肩を貫いていた
私は走り秋蘭に駆け寄った
愛紗「大丈夫か!?」
華琳「秋蘭!」
秋蘭「大丈夫だ……愛紗よ……」
秋蘭は無理に笑ったが出血が止まらない
このままでは……
華琳「流琉!秋蘭の手当を!」
流琉「は、はい!!」
春蘭「よくも秋蘭を!!」
響窃「人の心配をしている余裕なんぞないぞ、夏侯惇よ……
はぁっ!」
ドカッ!!
春蘭「ぐっ!!?」
季衣「春蘭様!?」
響窃「『紅蓮掌打』」
春蘭は響窃の攻撃により後方へ吹き飛ばされ、岩に打ち付けられた
響窃「ふむ、素晴らしいな……
これなら……管理者共に……」
愛紗「おのれ響窃!!」
星「貴様、許さぬぞ」
桔梗「儂等に喧嘩を売ろうとは……」
紫苑「只じゃ済まないわよ」
蓮華「皆のもの、構えよ!!」
響窃「この響窃に勝てると思っているのかな?
仕方あるまい……この身体も早く我が物にしたいしな
少し……………
遊んでやろう…………」
……終……
説明 | ||
一刀の身に何かが起こった…… 一刀の身体を奪った響窃が 魏呉蜀の者達に襲いかかる! 果たして一刀は無事なのか? 答は響窃しか知らない…… |
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つか皆体は一刀のものなのにやる気満々なんですがw(nao) デスビームww(GUN) |
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