一刀の晋王転生録 第六章二十一話
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 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:ケ  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

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  第二十一話

   「五丈原の悲劇 前編」

 

 

 劉備、晋に降伏。

 

 その事を成都から五丈原で戦っている蜀軍に書状で伝えられる。それも劉備の直筆で。

 

(う、嘘!? そんなはずは無い! あの山を晋が越えられるはずが無い! これは晋の罠! これで私達を混乱させるのが狙い!)

 

 しかし、諸葛亮はこれを信じられなかった。

 

 自分達が戦闘している間に本国を落とされただけならばまだ信じていたかもしれない。しかし今回は不可能だと思われる山越えを成

 

功させた。そして手紙が劉備の直筆だというのであれば、自分達があれほど手を尽くして立ち直そうとして出来なかった彼女を敵であ

 

る晋がそれを成したという事。この二つが諸葛亮を不信に陥らせていた。

 

(甘く見るな! 私がその手に乗る事は無い!)

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 その頃、成都では劉備が精力的に蜀の将に晋を受け入れるように説得していた。今までの失態や我侭の謝罪もして。

 

 そんな彼女を趙雲は見つめていた。

 

(出会った時ほどでは無い、だがあの頃の桃香様に戻りつつある……降伏という形であったとしても話し合いで晋と決着をつけたから

 

であろうか?)

 

「どうした? 趙雲」

 

 考え事をしていた趙雲に一刀が声を掛ける。

 

「司馬昭殿か」

 

「何を考えていた?」

 

「うむ、昔の桃香様に戻りつつあると思ってな……」

 

「そうか……」

 

「……我等は間違っていた……我等は桃香様の望みより自分達の望みを優先してしまった。桃香様に頂点に立って貰いたいという望み

 

を……桃香様がそれを望んでいないというのに……呉との戦いの時にそれが分かったと言うのに。司馬昭殿、我等は……私はこれから

 

どうすれば良いのでしょう?」

 

 趙雲は悲しそうに項垂れながらそう言った。

 

 そんな様子の彼女に一刀は己の考えを言う。

 

「その答えは……劉備と話し合って見つけるべきだと思う。たぶん、今の彼女はそれを望んでいる。恐れず彼女と話し合ってみたらど

 

うかな?」

 

「……そう、ですな。感謝いたします」

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 その日の夜、趙雲は劉備と腹を割って話し合いをする。

 

「誠に申し訳ござらん。桃香様の理想を無視してきた我等の所業は決して許されることでは無いでしょう」

 

「ううん、私も悪かったの。今なら思うの、私がちゃんと自分の望みを伝えていれば、そうするために行動をしていればああはならな

 

かったかもって。だから星ちゃん、お互い司馬昭さんの下で一から出直そう。一緒にやり直そう」

 

「はいっ……今度こそ……本当に桃香様の為に働きとうございます」

 

 二人は泣きながらもこれからの事について話し合う。心のままに。

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 その翌日、五丈原で戦っている瑠理が送ってきた伝令にとんでもない報告が送られる。

 

「伝令! 諸葛亮、今だ戦闘を止めず、それどころか帰国しようとした魏延を討ったとの事!」

 

「!? そ、そんな……」

 

「朱里よ! 何故だ!?」

 

 これに劉備と趙雲は顔を青くする。

 

「劉備! 趙雲! 一刻の猶予も無い! 俺と一緒に五丈原に来てくれるか!」

 

「は、はい!」

 

「承知いたしました司馬昭殿!」

 

 一刀と劉備、趙雲は急ぎ五丈原に向かう。

 

 これ以上の無意味な犠牲を止める為に。

説明
劉備降伏。それを知った諸葛亮達の行動とは? そして劉備はこの後どうするのか?
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コメント
コメントありがとうございます。蜀についてですが、劉備が降伏しているためこの時点で滅亡しているという設定です。説明が足らず申し訳ございません。次は何故諸葛亮が魏延を討ったかの話になります。(k3)
司馬懿のライバルではなく、司馬昭の宿敵だね。朱里、もう元には戻れないのか……………(ohatiyo)
朱里・・・・・・・。(劉邦柾棟)
朱里が愚かすぎる〜自分で自分の首しめてるぜ!(nao)
さてさてどうなるのか、離れた民心、疲弊した兵士の疑念、枯渇した国庫、誰がどう責任取ろうとも蜀は滅亡しかないようにお見受けいたします。(禁玉⇒金球)
正史の姜維よりも酷いですね、これは。完全に現実から目をそらしてる。というか自分の思い通りにいかない世界を全面否定してるんでしょうね。それにしても魏延を斬るなんて酷過ぎる。(flamme)
何をしているんだか諸葛亮は、これから蜀を支える魏延を討つなんて信じられない。このままだと諸葛亮は、蜀の混乱を招いたとして処刑かあな (act)
ここの魏延には勇者になってほしかったのですが…意地に囚われるとこうなってしまうんですね。天に踊り狂う伏龍、しかしその目に最早蒼天に輝く太陽の光は届かず、ですか…(Jack Tlam)
なんて事を…なんて事をしたんだあああああ!?!?!!?せっかく和平の道が開けたというのにぶち壊しですか!?しかも…しかも国を支える勇士を斬り捨てるなんて、暴挙以外の何物でもないでしょうがああああああ!!!!(ふかやん)
まぁそもそも主君の為を謳いながら、結局は自身の望みを叶えようとする逆臣でしかありませんからね。知っている人ならこれで納得してくれるかもしれませんが、まるでRPG史上でも屈指の外道キャラであるカルラみたいです。(h995)
諸葛亮大暴走......もしかしたら逆に魏延に討たれるなんて事もと思ってたが、そこまでの変化は起きず。なんか夷陵から五丈原の魏延の出番&扱いが......(カノン)
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