超次元の外れ者・リメイク(13) |
「((殺し合い|カリアイ))」
目の前の((ハイマ|ターゲット))を見る、まるで異質なモノを見るような目をして警戒している。
自分の状況を確認する、特に変わったことは無い。むしろ頭はいつも以上に鮮明で、不思議なことに、身体に痛みも疲れもない。
寧ろ絶好調と言う状態である。
なら好都合だ、このまま((アレ|ターゲット))を殺そう。
僕は形見の投剣を構える。相手も同じく薙刀を構える。
ハイマ
「アンタも乗ったみたいだし…そろそろ本気で行きますか☆((血染纏|チゾメマトイ))………」
ハイマが赤黒いオーラを身に纏った。僕が9歳の頃、義父さんから聞いた話を思い出す。
確か…ある一族には、血の力を使うとか何とか。その特徴は発動時、血のような赤黒いオーラを纏っている事。
その時の義父さんは、「ある意味初めてを取られ、尚且つ別の意味で迫られた相手」と上を見上げながら呟いていた。恐らく相当な修羅場だったのだろう。
…こんな状況でこんな事考えられるのも、何か可笑しい気もする。
ハイマ
「いっっくよっ!!」
そう言った後、((標的|ハイマ))は大きく薙刀を横に振る。
ゴッ!!
瞬間、風を切って何かが通るような音がしたので、反射的に屈んだ。すると……
バギギギギギ……ズゥゥゥゥンッッ………
複数の木が折れて、倒れるような音がした。後ろを振りかえると、木々が倒れていた。
瞬間、またもや距離を詰められた。恐らくさっきよりも速い。
ブオンッ!!
なんとか気付けたお陰で、切り上げを間一髪でかわし、真っ二つにならずに済んだ。だが…
ゴッ!!
ユウザ
「ッ!!」
その時生じた風圧によって、身体が吹き飛ばされた。
このまま飛ばされて、どこかの木にぶつかればひとたまりもない。
僕は視線の横に通りがかった木に投剣を突き刺してしがみ付くことによって、身体にかかった勢いを止め、そのままぶら下がった。
周りを見たら森の中…少し遠くに飛ばされたみたいだ。((ハイマ|アイツ))がいる方向を見る…何かが木々を倒しながら、すごい勢いでこっちに向かっているのが見えた。
赤黒い何か…形は弧を描いていて、恐らくは斬撃波………
瞬間、反射的に、本能的に、投剣にしがみ付いている腕の肘を曲げながら、その勢いに乗せて木の幹を駆け上がった直後……
ザンッ………
斬撃波が通り過ぎ、木が両断された。既に僕は木の枝の上にいたが、あのままぶら下がっていたら今頃胴体も真っ二つになっていただろう。
綺麗に切れたからか、倒れる気配がない。取り敢えずどうやって近づこうかと思ったその時、その瞬間……
ゴッ!!
いつの間にか、迷うそぶりもなく、偶然というわけでもなく、((ヤツ|ハイマ))が目の前に現れた。
ハイマ
「みぃーつっけた☆」
ユウザ
「……ッチ!」
咄嗟に薙刀の突きをかわす。頬に掠ったが…
ガッ!ドドッ!!
直撃よりましだ!!
ドドッ!
ハイマ
「ギッ……!!」
僕はハイマの頭上を跳び越え、その際に杭を((獲物|ハイマ))の肩に投げ刺す。地面に着地後、態勢を整える為に離れようとしたその時…
ハイマ
「逃がさないよっ♪」
ユウザ
「ッ!?」
ドッ!
背中に、何か、突き刺さって、そのまま、地面に、倒れた。不思議と、痛みは、無かった。
振り向けば、ちょうど着地した後の、((ハイマ|エモノ))が、いた。肩の、杭は、刺さった、ままだった。
なのに、どうして、動ける?杭は、肩深く、刺さった、ハズだ。
そう思ったら、杭が、ひとりでに、抜け落ちた。
ハイマ
「ん?これ?体内の血で動かしただけだよ?刺さった手時の腕も血を纏わせて操ってただけ。」
何を、言ってるのか、よくわからなかった。だが、よく見ると、両腕が、真っ赤だった。そして、その赤は、傷口の方に、杭で開いた穴の中に、入って行った。
あの赤は、血だ。そこで理解した、((ハイマ|あれ))は、自分の、血を操ってる、事を。
ユウザ
「ガフッ……!!」
ハイマ
「アタシの血をアンタの傷に注いて体内に入れて…内側から花火のように散らせてあげる♪」
((標的|ヤツ))が、来る…けど、立たない。
ハイマ
「アンタはアタシに傷を付けた…珍しいったらありゃしない。」
((獲物|ヤツ))が、近づく…けど、立たない。
ハイマ
「だからせめて苦しまず、派手に楽に逝かせてあげる♪」
((ハイマ|ヤツ))が、目の前に、来た。
ズシュッ
ヤツが、薙刀を、引き抜いた。背中から、血が、流れて来た。
そして、ヤツの手から、血が垂れて、僕に、落ちて………………
ザシュッ
ハイマ
「……………え?」
落ちて来る、前に、這って、かわし、回り込みながら、腱を、切った。
そのまま、崩れ落ちる、隙を、突いて、そのまま、這ったまま、跳ぶ。
バッ………
そのまま、残りの、杭を、投げ刺す。
ドドドドッ!
ハイマ
「ッ!?」
立てなく、なった、獲物の、手を、地面に、貼り付け、脚にも、杭を、深く、差し込まれ、四つん這いの、姿勢の、((獲物|ヤツ))を、見る。
ハイマ
「まさかっ…この動き、この手際、この土壇場からの逆転は…間違いない…っ……」
その後、地面に、刺さってた、薙刀を、引き抜き、そのまま、立とうとする((標的|エモノ))を、突き刺…………
ハイマ
「リンク…ワーカー……」
ユウザ
「ッ!!」
振り向いて、僕を見た、ハイマが、そう言った、その時………
ドッ………!
薙刀を、背中に、突き刺していた。けど、狙いが、ズレた。即死じゃ、無かった。
このままだと、立ち上がる、殺られる、死ぬ。そう思った、その時…
ユウザ
「あ………」
身体が…倒れた…地面が…血で…いっぱい…だった…血、が…出…過ぎたようだ……
段々……意識が…遠く…なって……
???
「おやおや、これは大惨事だね。」
誰かの声…?誰だろう……
その答…えも、分からない…まま、目の前が、真っく…ろになって…意識が、遠、く…うす…く………
説明 | ||
ようやくあげられた…良ければどうぞ 因みに…出来上がった時間も時間だから色々と可笑しいかもしれません |
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コメント | ||
チータ「ユウザの過去って死と隣り合わせなんだな………」デバッカ「人間の身で無茶し過ぎだ。俺達でも10歳の時は普通だったぞ…?」チ「まぁ…過去が過去だしなぁ……」(ヒノ) byH このままになって死んでしまうのも時間の問題だし、敵は目の前にいるし・・・デバッカくんとチータくんの出番かっ!? ゼツト『主人公級の活躍というのなら出番が増えて嬉しいが、予想を偉そうに言うな』 byH あっ・・・意識が真っ白にぃ・・・。( Z ハデス) |
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