我々はこの2年間何もしてなかったわけではない

平和を害する者を成敗する為

乱世の頃より鍛練をしてきたのだ

前回は状況の判断などで遅れを取ったが、今回は何故か

負ける気がしない！！

　　　　二節　?抵抗?

春蘭「はああぁぁ!!」

季衣「でえええぇぇい!!」

流琉「はああぁぁ!!」

響窃「三方向からの攻撃か……

単調に見えてかなり複雑だな……」

秋蘭「生憎だが八方向だ」

響窃「むっ？」

春蘭、季衣、流琉が前方から

他方向から弓兵隊の秋蘭、桔梗、紫苑、祭殿、真桜の攻撃により

逃げ場は完全になくした

響窃「ふっ、忘れたか？

私は宙に浮くことができるのを……」

冥琳「無論、それについても対策済みだ」

響窃「何？…っ！」

あの八人の周りに隠密の思春と明命が構えいつでも迎撃できる状況になっていた

響窃「むっ！？くっ！」

響窃は全ての矢と豪天砲の玉を受け止め

前方の三人の攻撃はかろうじて躱したが

春蘭の攻撃により微量であるがの出血をしていた

稟「手応えありです！」

真桜「うちを忘れたら痛い目みるで！」

残る真桜は真後ろから螺旋槍で怯んでいる響窃に突撃する

響窃「その妙な武器で倒される響窃ではない……」

ｶﾞﾁｬ

響窃「むっ！？」

真桜「残念やがこれはいつもの螺旋槍とひと味違うで」

螺旋槍の先端部分が柄から外れ響窃に直撃した

響窃「ぐっ!!」

響窃からは夥しい血が吹き出た

真桜「色々と改造を施しておいたんや！名付けるならうちが持っとるこの螺旋槍は『螺旋削砲』や!!」

響窃「くっ！はっ!!」

ｶﾞｼｬﾝ!!

真桜「あぁー!?うちの新作が………無惨な姿に……orz」

響窃「昨日と比べれば大違いだ……」

風「言い訳をすれば昨日は混乱して視界が狭くなっていましたからね?」

雛里「冷静に分析すれば攻撃を当てることは可能です」

響窃「なる程……だがな…」

朱里「はわわ!?傷が少しずつですが塞がっていきます!?」

華琳「響窃の存在能力……ってところかしら？」

響窃「その通りだ……曹操よ

一割程だが自然治癒能力は問題ないようだ」

雪蓮「自然治癒能力というより再生といったほうがあってるわね……」

霞「面倒な能力やな

けれど、自然治癒ちゅーことは再生する隙を与えなきゃええ話やろ？」

稟「その通りです

ですがその事ばかりに気を取られると返り討ちに合う危険性があります」

穏「難しいですが『慎重かつ大胆に』という行動が鍵になりますね」

春蘭「ふむ、分かったぞ！」

桂花「絶対分かってないでしょ！」

響窃「この響窃を……あまくみるな」

秋蘭「っ！あの光りは！」

白蓮「死の閃光だ！」

響窃「くたばれ！」

ﾋﾟｭﾝ!!

翠「危ねぇ！」

秋蘭「二度と喰らいはしないぞ」

響窃「ならばこれはどうだ

死の魔光！」

鈴々「うにゃ！？」

愛紗「鈴々！」

鈴々「にゃ！大丈夫なのだ！」

桔梗「今度はこちらの番じゃな！」

ｺﾞｩ!!

ﾄﾞｶｯ!!

響窃「くっ！」

桔梗「どうした？響窃よ

昨日ならいとも簡単に儂の豪天砲をたたき落としていたというのに」

響窃「……おのれ」

ｷﾞｭｫｫ！

凪「気を溜めている……」

響窃「ならばこの全力の気力破を受けてみよ」

凪「皆下がって！この気、自分なら受け止められます」

沙和「駄目なの！凪ちゃん！」

真桜「アカンで凪！まともにあないな気力破受け止めたら死んでしまうで！」

凪「大丈夫だ！気を受け流す方法なら知っている」

雪蓮「沙和、真桜、迎撃の準備を」

真桜「雪蓮様！正気ですか！？」

雪蓮「今ここに居る人で受け止められるのは凪しかいないわ」

沙和「だけど…！」

冥琳「分かっている……

だが大量の気を消費するあの技の後には必ず隙ができる」

真桜「!!そこを狙うってことですか？」

冥琳「あぁ、今はそれしかない」

華琳「凪……頼むわよ」

凪「任せてくだい！華琳様！」

響窃「いくぞ、喰らえ」

凪「はぁ…！」

ｷﾞｭｫｫ！

響窃「なる程、なかなか良い気だ

だがこれまでだ」

愛紗「来るぞ……！」

響窃「全・力………気力破!!」

ｺﾞｩ!!!!

ｸﾞｸﾞｸﾞｯ！

凪「くっ！」

星「耐えたぞ！」

響窃「本当に受け止められるとは…予想外だ」

冥琳「今だ!!」

霞「いくでえぇぇ！！」

恋「…………ふっ！」

華雄「はああぁぁ！」

愛紗「はああぁぁぁぁ!!」

鈴々「にゃああぁぁあぁ!!」

思春「………堕ちろ、響窃」

春蘭「でえええぇぇい!!」

響窃「くっ………」

四方八方からの攻撃の上

凪が全てを受け止めている為奴は成す術がない

我々は奴を倒しに行動に移した

響窃「残念だが…………手を使わずともこれくらいどうとでもなる

『気衝破』！」

ﾊﾞﾝ!!

霞「なっ！？」

恋「っ！？」

華雄「うわぁ！？」

愛紗「くっ！？」

鈴々「うにゃあ！？」

思春「ぐっ！？」

春蘭「何！？」

我々は強烈な『衝撃波』により吹き飛ばされてしまった………

　　　　　　　　　……終……