真・恋姫†無双異伝 天魔の章 番外編その1 |
皆さんこんばんわ。
海平?であります。
今回の話は、番外編です。
本編では今まで全く語られなかった、彼らについての話となっております。
ただ一言。強烈なキャラ崩壊が起こっておりますので、ご注意ください。
うわなにをするやm――!!?という方は、すみやかにブラウザの戻るボタンを押されることをオススメいたします。
大丈夫だ、問題ない(`・ω・´)bという方のみ、この先へお進みください。
では、どうぞ。
番外編その1 その頃の空の上
空中戦闘輸送艦怨魔によって地上に降りたった、黒の猟兵団1000名。彼らは隊を二手に分け、一隊は傭兵業を兼ねて各地の反政府武装勢力の撃滅と現地勢力との渡りをつけるために行動し、もう一隊は大陸各地へ分散し、情報収集任務に当たらせるべく各勢力へ潜入させた。
さて、彼らの当初の目的は、地上の情報収集と現状の把握、そして地上拠点設置に適した場所の捜索並びに確保である。
地上部隊はそのための送信アンテナの役割を果たしているが、では受信役の方はどうなっているのだろうか。
今回は、普段本編で焦点の当たらない、縁の下の力持ちである、あの男たちに関するお話。
「やってらんねー・・・」
開口一番、不良学生みたいな暴言吐いて書類を枕に机に突っ伏す男がいた。羅刹キこと、早坂章仁である。
7年前、フランチェスカがミサイル攻撃で壊滅し、妹や恋人が全滅させられてから変わってしまった彼は、このように全くの別人といっていいほどに人が悪くなってしまった。元々は一刀に似て柔和な性格と穏やかな風貌だったが、今では軍人というより、どっかのマフィアのドンと言っていいほど凶悪な人相である。彼の能力については、今回は秘匿させていただきたい。
「うはwwwちょwwwアッキーよいwww。お前さんはwwwワイより仕事少ないんやからwwwええやんか。嫌味にしかwww聞こえんで?www」
そんな彼を軽い口調で窘めつつも苦笑をこぼす、草を生やす人懐こそうな青年の名は及川佑。章仁と、今地上に降りている彼らの指揮官である北郷一刀の無二の親友である。
一刀に倭刀術を伝授した人物でもあり、倭刀術を含む一刀流剣術の扱いについては一刀より数段上を行くほどの使い手である。かくいう一刀の双剣術に使われる回転剣舞も、彼が伝授した倭刀術の動きに着想を得たものが多いと言われており、準兵士時代に徒手空拳以外があまり好成績でなかった一刀にとっては事実上武術の師と言っても過言ではない存在である。しかし、能力については(以下略
「わ〜ってるけどよぉ、流石に来る日も来る日も視察と書類仕事ばっかじゃ普通飽きるだろ?それでなくとも俺たちゃ元々現場型の部類だ。後方勤務なんざ柄じゃねぇっつの」
「だからってwwwダレてちゃww (/ω\)イヤン♪www」
「(/ω\)イヤンッじゃねぇええッ!!キモいわッ!?野郎がんななよった仕草かましても背筋が凍るだけだってんだよ!!?ってかてめぇその喋り方いいかげんにしろよッ!!!o(▼皿▼メ;)o」
聞いてるだけで異様に苛立ちが募る草だらけの口調に、章仁も流石にブチギレる。
傍から見てると単なるド突き漫才にしか見えない遣り取りを交わしつつも、彼らの手元の書類は見る見る内に処理されていき、未決済書類が瞬く間に決済済みとなって堆く積み上げられてゆく。怒鳴った時以外はダレて書類を枕に不貞寝している章仁も、普通では考えられないほどの速度で、しかも"片手"で書類を決済し選別している。まったくもって無駄に洗練された無駄のない無駄な技術の無駄遣いである。
3時間後、そろそろ正午になろうかという頃、ようやっと本日受け持ち分の書類が処理し終わり、あとは各担当部署に分配するだけとなった。
分配を部下達に任せた佑と章仁は、続けてリベル=アーク内の工場区画、『エリア・オブ・ファクトリア』に向けて視察に赴いた。
「ふむ。輸送空中艦の生産は順調なのだな?」
「はっ!各種採掘施設や要塞設備の建設資材の調達も進んでおります!」
「御苦労。現在、我々にとっては各種資源の確保は急務だ。焦る必要はないが、なるべく急いでくれ」
「了解しております!」
「うん、しかし、さっきも言ったが必要以上に焦る必要はない。あまり無理するなよ?」
「はっ!」
エリア・オブ・ファクトリアの中でも、現在最も資源割当を優遇されている造船区画では、現在飛行艦の中でも、比較的生産が容易な小型輸送艦群の建造が急ピッチで進められている。ナノマシンプールの存在によって資源を自作できるとは言え、生成速度はそこまで早くないため、戦力再建のためには早急に地上に資源採掘・生産拠点を設ける必要性を痛感している彼らは、地上派遣部隊の中でも情報収集を請け負う者達から、未来情報を基に中国大陸各地の各種資源の埋蔵位置を調査し、拠点開設の下調べや下地作りを行わせていた。小型輸送艦群は、これらの拠点開発に必要な各種資材と人員を運び、開発拠点を設営するために重要な役割を担う存在である。
先程のダレた態度と打って変わり、真面目な姿勢で造船所の現場責任者と、輸送艦の一隻の建造現場で直接顔を合わせながら会談を行っていた章仁は、作業ペースを急かしつつも部下達への配慮も忘れない。佑や一刀など、気の許せる友人知人だけとの会合ならば先程のようにダラけた態度を隠そうともしないが、部下達の前では荒々しくも頼もしさを感じさせる態度に早変わりするのだ。そんなわけであるから、書類仕事で中途半端に部下の出入りが多い時は、コロコロと目まぐるしく真面目モードとダラけモードが切り替わるということもある。何度かその光景を見ている一刀曰く『下手なバラエティより面白い』らしい。
筆が向いたら書くかも知れない。
閑話休題。
章仁が造船所の視察を進めている頃、一方の佑は銃火器製造を請負う火器工房区画に出向いていた。一刀率いる傭兵部隊の方から、現地で使える、原始的な大砲や火薬銃の生産を依頼され、この方面に生産を命じていたため、その生産状況を確認するためである。
「生産状況はwwwどうよwww?」
部下の前だというのに、さっきと全く変わらぬ態度である。これには部下達も思わずドン引きせざるを得ない――。
「問題はwwwありもはんwww」
「順調でござるよwww及川殿www」
――失礼。上司が上司なら部下も部下でした。
「今のとこwww大砲はwww石火矢ことwwwフランキ砲をwww作ってるでwwwござるよwww」
「うはwwwちょwwwそれ確か欠陥品じゃ?www」
「十三工房の方がwww原型崩さん程度にwww手を加えてくれたでござるwww」
「ブツブツwww文句言いながらwwwだけどねwww」
「なんのwww炮烙火矢やらwww棒火矢やらwww火薬兵器もwww盛り沢山でござるwww」
※((焙烙火矢|ほうろくひや)):焙烙玉とも呼ぶ。陶器で出来た、日本戦国時代に登場した黒色火薬仕様の手投げ玉である。
「うはwwちょwwそれなんてチートwww」
「一応wwwいきなりwww火薬出したらwwwヤバイwwwかもと思ってwwwバリスタ作ってwww置いてるでござるよwww」
「うはwwwおkkkwww今日もwwwチートでwwwご飯がwwwうまいwww」
「勝ったwww真†恋姫・夢想www完www」
・・・書いててなんだけど、いいかげんイライラしてきた。
「更年期乙www」
「年取るってやーねwww」
「カルシウムがwww足りてないんでwwwござるか?www」
やっかましゃあ。確かに乳製品の摂食が少ないけども、そんなことは無いはず。・・・だと思いたい。
「うはwwwおkwww今日から毎日www牛乳飲もうぜwww」
飲んだら腹が緩むから無理。
「ちょwwwそんなこと言ってwwwパック一本買えないとかwww作者マジボンビーwww」
バラすなよwww。
ってか話逸れてるwww戻すよwww。
「感染完了wwwうはwwwおkwww!!」
・・・( ゚д゚)ハッ!
「話は戻るでwww大砲はwwwいいとしてwww歩兵用のwww銃はwww完成してるんかい?www」
「モチbwww種子島がwww300丁www」
「マwwwジwwwデwww!?」
「うはwwwこれはwwwひどいwww」
確かにひどいwww
誤解されがちだが、種子島銃は近距離でなら、現代で言うショットガンと同等以上の威力を発揮するとまで言われる銃であり、日本戦国時代に劣る冶金技術しか持たない現在の三国志直前時代の中華大陸では充分なオーバーテクノロジーである。生産数こそ300丁と少ないものの、運用法次第では充分大陸に覇を唱える原動力となりうる力である。
「うはwwwおkwwwリアルチートのためにwww今後もwwwよろぴくwww」
「「「月光でござるwww」」」
こうして、多くの成果を確認し、草だらけの会談は終わりを告げた。はっきり言って、途中から誰が誰だがわからんくなってました。サーセンwww
「と言うわけで、資源採掘にはそろそろ取り掛かれそうだ。と言っても、本格的に調達開始となればさらに数ヶ月は待たされることになるがな」
「こっちもwwwフランキ砲とwww種子島はwww概ね完成のwww目処がwww立ってるでwww」
『そうかい。こっちも呂布将軍の異能制御訓練は終末段階だ。あと数日もあれば、彼女は立派に((俺達|ばけもの))の仲間入りを果たせるだろう』
一通り視察を終え、章仁と佑は地上の一刀と報告を交わしていた。報告に際しては、オーリーオールの専用汎用支援端末『ゴスペル』を通じて通信を行っている。
「諜報班から挙がってくる報告を検討しているが、やはり目下驚異となるのは袁家だろう。特に河北四州を収める袁本初と、旧孫呉一帯を収める袁公路は最大の驚異だ。と言っても、現地からの情報を総括すれば、驚異は数ばっかりで、中身は上から下まで大半が腑抜けてるらしいがな」
『だろうな。((涼州|こっち))にいてもあそこらへんの醜聞はピンからキリまで届いてるからな。こんなとこまで聞こえて来るくらいだから、どんだけ袁家がひどい治世を敷いてるかがわかるってもんだ。もっとも、旧孫呉領はちょっと毛色の違う話も聞こえて来るが・・・』
「孫策派か・・・」
語尾がやや落ち目になった一刀の言葉に、彼の懸念を敏感に感じ取った章仁が後を継いだ。
孫策派。
彼らの間でその通称で呼ばれている旧孫呉領のうち、建業を拠点に活動する袁術配下の客将達は、大陸有数の酷治世下の袁術領内で唯一まともな統治が行われている地域だ。
かつて一代で孫呉領を築き上げた稀代の豪傑孫文台の景累に連なる者達であり、文台の後を継いだ、堅文台の長女策伯符に率いられる孫家残存勢力は、その領民思いの善政によって民からの信任厚く、文台の末女尚香を袁術に人質とされながらも、裏では密かに袁術を廃して返り咲きを目論んでいるとも噂されている。
そんな彼女。『孫策伯符』と言う名前からもわかるとおり史実で二代目孫呉王となった古代中国の英雄の一人である。彼女の武勇を史実情報で知る彼らからすれば正直相手したくない女である。
「まったくwwwあの中華史上www有数の英傑と事を構えるやなんてwww及川殿も大変でござるのぉwww」
「お前が及川だろ!!?」
「かたじけのぅござるwww」
こんな時にも草を生やすのを忘れない佑のボケに、章仁が突っ込む。突っ込まざるを得ない。
『しかし実際問題、及川の言うとおり、あの孫策伯符だ。彼女が史実に語られると同等、もしくはそれ以上であった場合、俺達は苦難は免れないだろうな。いくら圧倒的武力を持っていようと、カリスマ性では史実の英雄には及ぶまいしな』
苦い顔でそう言う一刀は、しかしそう言った直後、気にすべきは孫策一人ではないことを思い出してさらに苦味を深める。
なんせ史実で知られている三国志の三英雄には、曹操孟徳と劉備玄徳の二人もいるのである。もし仮に、黒の猟兵団を前面に押し出して派手に暴れて、三者が連合し対抗してきたら間違いなく激戦になる。兵員の補充が容易にできない彼らにとっては頭の痛い問題だ。しかも、中華の外には虎視眈々と大陸の派遣を狙い続ける、五胡と呼ばれる遊牧騎馬戦闘民族達がいるのである。とてもではないが、内外に敵を同時に抱えて無事に済むほど彼らも万能ではない。力で押し込み続ければ必ず負ける。それほど英雄というものは彼らにとって恐ろしい存在のだ。
「・・・まぁ、ぶつかるとしてもまだ当分先のことだろうし、今は気にしないほうがいいだろう」
「せやんなwww準備だけはしとくけどwww深刻に考えるのはあとでもええやろwww」
『・・・だな。では、今回はこんなところにしておくか。すまんが、もうしばらく留守の方は頼む。董卓軍を抜けたら一旦諜報班も纏めて帰投するから、交代要員として出撃準備もしておいてくれ。大人数で動くと目立つから、今度はお前らと三人だけで降りようと思う』
「はいな〜www任せてwwwちょんまげwww」
「わかった!楽しみにしてるぜ!んじゃあな!」
『おう!じゃあまた』
そして通信は切断された。
「さ〜てと、んじゃ、視察記録付け終えたら久しぶりに稽古するかね。佑、付き合えよ」
「うはwwwおkwww」
そして、今はまだ表舞台に立てない男たちは、しかし近づく出番に備えて牙を研ぐことを忘れない。
運命の刻は、近い。
というわけで、章仁君はやや不良化。及川君は関西版カ〇〇ン殿となってしまいましたwww
正直、やっちまった感が半端じゃねっス・・・((((;゚Д゚))))
反響次第じゃ削除の上、訂正も考えておりますので、もしかしたら今後消えるかもしれませんし消えないかもしれません。そこは今後にご注目ください。
さて、では前回分のコメ返信をば。
兎様<ご声援、誠にありがとうございます!これからも時間はかかるでしょうが、精一杯頑張らせていただきますので、これからも応援よろしくおねがいします!
さすらいのハリマエ様<はい。非才の身ですが、精一杯やらせていただきます!
次回は再び本編の予定です。
プロットもストックも全く用意していないまま、行き当たりばったりで続けている作品なので、そろそろどこかで綻びが生じてくると思います。誤字脱字や、気になる点などございましたら、遠慮なくご指摘の程、お寄せくださいませ。
では、今回はこの辺で。
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作者、ハメを外しすぎるの巻 | ||
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