一撃を入れるはずが

逆に一撃を入れられてしまった

この瞬間この戦いは

始まりに戻ってしまった………

　　　　三節　?救世主？?

愛紗「くっ……」

響窃「なかなか良い連携だったぞ…」

雪蓮「あんたが言うと嫌味にしか聞こえないわ」

響窃「おや、それは残念だ」

霞「しっかし今のは何や？

何かが体を突き抜けたで」

凪「『気衝破』です……」

桃香「気衝破？」

凪「気力破は体の内部にある気を外部に放出する技なのですが、

一方の気衝破は内部にある気をそのまま内部で放出する技なのです」

焔耶「内部で放出だと？」

凪「しかし内部での気の放出はあまりにも危険で、気を破裂させて起こすと伝えらているので体に障害がでるとまで言われています」

響窃「基本的に気衝破は緊急事態にしか使用しない奥の手だ

大量の気を消費するうえ、体力まで削るのだからな」

蓮華「っ！ひょっとして今ので一刀の体に……」

響窃「障害が出てもおかしくないな」

斗詩「そ、そんな………」

響窃「さて、振り出しに戻った貴様等に悲しんでいる暇などないぞ…

次は私の番だからな……」

春蘭「くっ！」

響窃「まずは………」

ｼｭﾝ!

ﾄﾞｽｯ!

白蓮「ぐうっ！？」

響窃「貴様からだ……公孫賛……」

星「白蓮殿！」

いつの間に移動したのだ！？

見えなかったぞ！？

響窃「ほう……しぶといな…では…」

星「白蓮殿から離れろ！響窃」

響窃「昇り龍一人で止まる響窃ではないぞ………」

猪々子「アタイ達もいるんだよ！」

ﾌｫﾝ!!

響窃「そうだったな…」

ﾋﾟｭﾝ!!

猪々子「あいたっ！？」

斗詩「文ちゃん！？」

猪々子の体を『死の閃光』が貫いていた

愛紗「響窃!!」

響窃「軍神殿も恐ろしいものだ」

ﾌｫﾝ!!

愛紗「くっ、はぁっ！」

ﾌｫﾝ!!

いとも簡単にあしらわれてしまう

愛紗「はぁっ！てぁっ！」

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

ｶﾞｼｯ!

愛紗「うっ！？」

響窃「あまいな……」

ｷﾞｭｫｫ！

愛紗「はっ!？くっ！？」

霞「体気吸収かいな！」

恋「………愛紗から…離れろ…」

ﾌｫﾝ!!

ｶﾞｷﾝｯ!

響窃「呂布か……」

私は恋のおかげでどうにか

響窃の体気吸収から逃れることができたのだが……

恋「……っ！くっ！」

恋が奴に捕まってしまった

響窃「少々がっかりだな……

天下無双の呂布がこの程度とは……」

音々音「恋殿！お逃げください！」

響窃「お別れをしようか……

皆に挨拶でもしておけ……」

春蘭「恋！逃げろ！」

恋「……恋、ご主人様、助ける……」

響窃「それは叶わぬ夢だ……」

ｷﾞｭｫｫ！

愛紗「!!」

雪蓮「まずいわ………」

蓮華「よりによって……」

霞「幻龍破かいな……」

響窃「片手でも打てるからな

両手だと安定するだけで」

紫苑「恋ちゃんが響窃と重なって狙えない!!」

凪「くっ！……はぁっ！」

ｺﾞｩ!!

響窃「むっ？」

凪が気弾を放ったが大きく逸れてしまった

響窃「小賢しい真似を……」

ﾋﾟｭﾝ!!

凪「くっ！」

響窃「終わりにしよう……」

恋「…皆、逃げて……」

愛紗「お前一人にして逃げる訳ないだろう！」

華琳「仲間一人見殺しにしたら一刀に怒られ、悲しむだけよ！」

？？A「曹操殿の言うとおりだな！」

響窃「むっ！？」

？？B「ぬっふん！」

ｺﾞｩ!!

ﾄﾞｶｯ!!

響窃「くっ！？」

愛紗「恋!!」

謎の声と共に響窃は吹っ飛び恋が解放された

音々音「恋殿?！ご無事でありますか!?」

恋「……ん、大丈夫……」

？？C「よかった！間に合った！」

華琳「あ、あなたは！？」

冥琳「華佗！？」

華佗「久しいな、曹操殿、周瑜殿」

雪蓮「しかも………あの二人って！」

愛紗「貂蝉殿、卑弥呼殿！？」

貂蝉「あらん、覚えていてくれてのねん

この絶世の美女こと貂蝉を！」

卑弥呼「がっはっはっ！久しいな、関羽よ」

凪「なぜここに？」

華佗「禍々しい気を感じてな

急いで駆けつけたんだ」

華琳「華佗、残念だけど禍々しいの一言では済まないのよ」

華佗「そのようだな……」

卑弥呼「そして………こちらも久しいな

あまり儂は会いたくはなかったぞい

…………響窃よ」

ｶﾞﾗﾗﾗｯ

岩山から響窃が出てきた

既に傷の回復が進んでいる

響窃「久しぶりだな……卑弥呼、貂蝉

何年振りだ？」

貂蝉「ざっと50年振りかしらん？」

響窃「貴様等がここに居るということは『あ奴らも』居るのだな？」

卑弥呼「無論じゃ」

華佗「！？御遣い殿からあの禍々しい気が！？」

秋蘭「済まないが華佗、説明は後だ」

華佗「あぁ、夏侯淵、君の右肩の傷も聞きたいしな」

秋蘭「っ！そう言えばそんな事があったな……」

響窃「会いたかったぞ………

卑弥呼！貂蝉！」

ｷﾞｭｫｫ！

凪「くっ！？今迄で一番凄い気だ！」

響窃「私の恨みの気はこんなものではないぞ………」

卑弥呼「ふむ、やはりこ奴は外史で野放しにはできぬな」

貂蝉「今回ばかりは、私も本気を出しちゃうわよん」

………この三人の間で一体何が？

更に私は響窃の言った『あ奴ら』が

頭を離れなかった……………

　　　　　　　　　……終……